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有能な探索者
4話 ギルドの仕事 2
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5分ほど走って彼女が倒れている所に到着した。
多少怪我をしているが死ぬほどの怪我ではないのでホッとした。
今は眠っているようだ、寝顔は可愛いと言うより美しいと言った方が正しい。
そんな事を思いながら怪我をした所に薬を塗って行く。
あとで体力回復薬を飲ませる事にしよう。
彼女が寝ている間に彼女のステータスを覗き見させてもらう事にした。
すると彼女は未来視と言う特殊スキルを持っている事が分かった。
多分俺が助ける事は分かっていたんだろう、そんな気がする。
年齢は俺の一つ下なので16歳だと分かった。
彼女が目覚めるまで待っていると彼女の目が開き、体をゆっくり上げた。
「助けて頂いてありがとうございます」
「貴方はケントさんであってますか?」
やっぱりわかっていたらしい。
「あってますよ。貴方の名前を聞いても良いですか?」
もう知ってはいるが怪しまれないように聞いてみた。
「助けて頂いたのに名乗らないで、すいません。」
「私の名前はティルナ・ラグノスと言います。」
ノアと言う王家の名前は隠したので彼女が話すまでそっとしてあげよう。
一応なぜ俺が助けるのが分かったのか聞いてみた。
はぐらかしたらそっとしてあげよう。
「ティルナさんはなぜ俺の名前がわかったんですか?」
「ティナでいいです。」
俺はそう言われたので今度からティナと呼ぶ事にした。
「えーっとですね、ケントさんは良い人そうなので本当の事を話します」
内心優しそうでも気軽に話さない方が良いいだろうと思ってしまった。
多分この子は天然なのだろう。
俺は確信した。
話してくれそうだから後で注意しておこう。
「私は未来視と言う特殊なスキルを持ってまして断片的ですが未来が見えるんです」
「このチカラでケントさんが助けてくれることがわかりました。」
自分の怪我をしている箇所を確認して、手当がしてある事に気がついた彼女は、深々と頭を下げてお礼を言った。
今はクエスト中なので、これからどうしようかと考えていると、ティナからクエストを手伝うと言う申し出があった。
もう怪我は治ってはいるが、すぐ動くのはいけないので、ミル家族に保護してもらうことにしよう。
それに俺一人でも鑑定眼とマップがあるから手伝ってもらわなくても大丈夫だしね。
「今回は俺一人でやるから大丈夫、ティナは疲れているだろうから、休める所に案内するよ。」
俺はそう言うとミルの家の方向に歩き始めた。
ティナは回復剤を飲んでいるので歩く事は出来そうだ。
俺はマップをふと見ると大きな赤い交点がすごいスピードで進んできた。
一直線で来ているので空を飛んで来ているのだろう。
ピィギャアアアア
赤い交点が飛んで来る方向からものすごい大きな雄叫びが聞こえてきた。
ドサッ
何かが落ちる音がしたので振り返ると、ティナがガタガタと震えながら地面に座り混んでいた。
この怪物が来るのが予知できなかったのは、多分スキルに回数制限があるんだろと思った。
生い茂った木々の間から見えたのは、ファンタジー世界の定番ドラゴンだった。
それも綺麗なピカピカとした青い艶やかな鱗を持った。
「ティナ、俺があいつを誘導するから安全な場所に逃げてくれ」
俺がそう促すとちょうどあった洞穴に逃げ込んで行った。
俺は鑑定眼を使ってドラゴンを鑑定してみた。
==============================
名前:サファイアドラゴン (成竜) 洗脳:死神
年齢:500歳
レベル:90
種族:ドラゴン族
性別:雄
属性:全属性(火.水.息吹)
※種族の属性は例外で取得可能
筋力:3450
体力:4700
耐性:2600
敏捷:900
魔力:1500
魔耐:2000
スキル:竜の威圧.属性ブレス
特別スキル:悪あがき 効果:死の寸前限界を超えた力発揮
加護:死神の加護
(死の寸前加護を得ることがある)
加護効果:悪あがきのスキル付与
:洗脳
==============================
ステータスを見てみたが俺よりは弱いが普通の人達は敵わないだろう。
このドラゴンは死神によって洗脳されて居るようだ。
多分ティナを追ってきたのだろう、俺はそう思った。
嫌違う、それならばティナの方に行くはずだ、こいつは俺にしっかり着いて来ている。
裏で何かが絡んでいることは分かる。
俺は逃げるのを辞めてドラゴンを倒すためにドラゴンへと向かって行った。
つづく
多少怪我をしているが死ぬほどの怪我ではないのでホッとした。
今は眠っているようだ、寝顔は可愛いと言うより美しいと言った方が正しい。
そんな事を思いながら怪我をした所に薬を塗って行く。
あとで体力回復薬を飲ませる事にしよう。
彼女が寝ている間に彼女のステータスを覗き見させてもらう事にした。
すると彼女は未来視と言う特殊スキルを持っている事が分かった。
多分俺が助ける事は分かっていたんだろう、そんな気がする。
年齢は俺の一つ下なので16歳だと分かった。
彼女が目覚めるまで待っていると彼女の目が開き、体をゆっくり上げた。
「助けて頂いてありがとうございます」
「貴方はケントさんであってますか?」
やっぱりわかっていたらしい。
「あってますよ。貴方の名前を聞いても良いですか?」
もう知ってはいるが怪しまれないように聞いてみた。
「助けて頂いたのに名乗らないで、すいません。」
「私の名前はティルナ・ラグノスと言います。」
ノアと言う王家の名前は隠したので彼女が話すまでそっとしてあげよう。
一応なぜ俺が助けるのが分かったのか聞いてみた。
はぐらかしたらそっとしてあげよう。
「ティルナさんはなぜ俺の名前がわかったんですか?」
「ティナでいいです。」
俺はそう言われたので今度からティナと呼ぶ事にした。
「えーっとですね、ケントさんは良い人そうなので本当の事を話します」
内心優しそうでも気軽に話さない方が良いいだろうと思ってしまった。
多分この子は天然なのだろう。
俺は確信した。
話してくれそうだから後で注意しておこう。
「私は未来視と言う特殊なスキルを持ってまして断片的ですが未来が見えるんです」
「このチカラでケントさんが助けてくれることがわかりました。」
自分の怪我をしている箇所を確認して、手当がしてある事に気がついた彼女は、深々と頭を下げてお礼を言った。
今はクエスト中なので、これからどうしようかと考えていると、ティナからクエストを手伝うと言う申し出があった。
もう怪我は治ってはいるが、すぐ動くのはいけないので、ミル家族に保護してもらうことにしよう。
それに俺一人でも鑑定眼とマップがあるから手伝ってもらわなくても大丈夫だしね。
「今回は俺一人でやるから大丈夫、ティナは疲れているだろうから、休める所に案内するよ。」
俺はそう言うとミルの家の方向に歩き始めた。
ティナは回復剤を飲んでいるので歩く事は出来そうだ。
俺はマップをふと見ると大きな赤い交点がすごいスピードで進んできた。
一直線で来ているので空を飛んで来ているのだろう。
ピィギャアアアア
赤い交点が飛んで来る方向からものすごい大きな雄叫びが聞こえてきた。
ドサッ
何かが落ちる音がしたので振り返ると、ティナがガタガタと震えながら地面に座り混んでいた。
この怪物が来るのが予知できなかったのは、多分スキルに回数制限があるんだろと思った。
生い茂った木々の間から見えたのは、ファンタジー世界の定番ドラゴンだった。
それも綺麗なピカピカとした青い艶やかな鱗を持った。
「ティナ、俺があいつを誘導するから安全な場所に逃げてくれ」
俺がそう促すとちょうどあった洞穴に逃げ込んで行った。
俺は鑑定眼を使ってドラゴンを鑑定してみた。
==============================
名前:サファイアドラゴン (成竜) 洗脳:死神
年齢:500歳
レベル:90
種族:ドラゴン族
性別:雄
属性:全属性(火.水.息吹)
※種族の属性は例外で取得可能
筋力:3450
体力:4700
耐性:2600
敏捷:900
魔力:1500
魔耐:2000
スキル:竜の威圧.属性ブレス
特別スキル:悪あがき 効果:死の寸前限界を超えた力発揮
加護:死神の加護
(死の寸前加護を得ることがある)
加護効果:悪あがきのスキル付与
:洗脳
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ステータスを見てみたが俺よりは弱いが普通の人達は敵わないだろう。
このドラゴンは死神によって洗脳されて居るようだ。
多分ティナを追ってきたのだろう、俺はそう思った。
嫌違う、それならばティナの方に行くはずだ、こいつは俺にしっかり着いて来ている。
裏で何かが絡んでいることは分かる。
俺は逃げるのを辞めてドラゴンを倒すためにドラゴンへと向かって行った。
つづく
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