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番外編
つける薬がないので困ってます。
しおりを挟むここは北の地ただ今、第一級の危険地域ーー
魔王が住む土地と言われているが……
本当はーー
「おとうさん これね。さっきみつけたの みてみて~にゃんこすらいむ」
にゃーにゃーと鳴く猫耳がついたスライム型のモンスターみせる子供と
そして
「息子が可愛過ぎて死にそうだ……」
この地を支配する魔王ことーー親バカならぬバカ親が住んでいるのだ。
「魔王様、死ぬのは良いんですか、その前にこちらの書類にサインして下さい。
それから王子はしっかりと私が育て上げますからご心配なく」
「おい、なんて事いうんだ。宰相、ちょっとぐらい本音を出したぐらいで」
「いや、もういい加減聞き飽きました。ついでに南の賢者さまからご伝言預かっております。」
「南の賢者か、どうした?ついにダメ息子をこちらに寄こすのか?」
「いえ、今度お嫁さんに迎えたい子がどうやら神の巫女だったらようで
彼女のお子様たちが今度こちらに来るようです。
双子でありーー勇者と巫女としてーー」
「はっ?勇者と巫女が双子だと?神の計画とは違うじゃないか、宰相……
あいつ、賢者のヤローはついに壊したな……代用品の理を」
「みゃーみゃーくぁいいね♪これ」
「そうでしょうね……って言いながら何、王子を膝に乗せてるんですか
いい加減に仕事をしろ。このバカ親が!!!!!」
これが、北の地の真実であるーー。
おわり
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