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本編2
出産
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着実に出産のカウントダウンがはじまってる。今ままで感じた事ない魔力の圧がお腹から感じるようになってきた。本当に血は出ない?いきなり、お腹裂けないよねっ?
お腹がボコボコ動き始めてみるのを見て、前世で見たホラー映画を思い出してきた……ヒィッと嫌な想像が勝手に膨らむ。
この時、自分でも、きっと出産の恐さを誤魔化すために、必死に正常性バイアスを働かせようと色々と考えていると、隣から何やら、僕の事を話してる声がボソボソと聞こえてきた。
◆◆◆
ロードナがいる隣の部屋では、侍女達がお産がいつ始まっても良いように待機して待っていた。
「奥様がまさか、アドバイス押し付け野郎だったとは、夫夫なのに、相手の話を聞かないで、自分の話だけするなんて、それなら陛下との仲は、拗れてしまうのを仕方ありませんね」
「そうですね!侍女長様、陛下は自覚ありマウントマンでしたけど奥様は、さらに天然☆彡糠に釘マンだったら、そうなりますよーはい」
そんな、会話が聞こえてきた、グサグサッと自分の心に鋭利に刺さり、誰かあ、隣の人達を今だけ!今だけ、遠くに行かしてください。もおっメンタル0になります~っ
ガタンと扉が開く音がすると
「侍女さんたち、そんな会話は、今するの良くないね!いくら本当の事かもしれないあるけど!今は駄目あるよ!メッ」
ノ、ノガァァァァァァン゙。それ、トドメだよ!
その時だった、僕のお腹が波打ち、そしてーー
自分のお腹から中心にかけて、魔力が渦を巻いてる。えっ何コレ?バトル漫画のシーンみたいになってるの!?
バタバタッバターン。
「ロードナさま!すごい魔力渦あるね!その中心から産まれるあるよ!!ロードナさま、いいあるか!お腹の魔力を外に出すイメージするある!そしたら、赤ちゃんが少しずつ出てくるあるよ!!その間は、ロードナさま、大変だと思うあるけど、意識とばさないようにお願いするあるよーー」
慌てて来たノガンが、そうアドバイスしてくれるけど、さっきから体内の魔力が重くなってるんだよ。お腹の赤ちゃんも出たい、早く出させてっ魔力をグルグル巻いて動かしてるし、あと、体も熱を持ってきて、痛くなってきてる!? イタタタタッ゙しぬーーー!!
もう、駄目だと何度も意識が飛びそうになった時、横にいる誰かが何か言ってる。
(………だれ?)
「ロードナ様!あと、あと、もう少しです!頑張ってください。」
(あ、とわ、さま、だったか……、そっか、あと、もう、少しだよ、無事に産まれてきて……)
僕がそう願った瞬間
ポーーーーーンッと音と共に
「産まれたあるーー!あーっ飛んだある!げんきすぎある!皆、赤ちゃんが来たらキャッチして欲しいある!!」
「すごい元気な子だな!ロードナ様の所に行ったぞ!」
「「大変ですわ、奥様、若様をキャッチして下さいませ!手を広げてくださいませ!」」
もう、魔力も体力も限界だったけど、霞む目の前に、キラキラと輝くものが、こちらにやって来るのが見えた。侍女さん達の言う通りにプルプル震えながら、手を広げると、スポッと収まり、
「フンニャア~~~~ッ」
と赤ん坊が泣き叫んだ。
「うわぁ、小さいな……」と呟いたあと、そのまま、意識が落ちていった。
お腹がボコボコ動き始めてみるのを見て、前世で見たホラー映画を思い出してきた……ヒィッと嫌な想像が勝手に膨らむ。
この時、自分でも、きっと出産の恐さを誤魔化すために、必死に正常性バイアスを働かせようと色々と考えていると、隣から何やら、僕の事を話してる声がボソボソと聞こえてきた。
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ロードナがいる隣の部屋では、侍女達がお産がいつ始まっても良いように待機して待っていた。
「奥様がまさか、アドバイス押し付け野郎だったとは、夫夫なのに、相手の話を聞かないで、自分の話だけするなんて、それなら陛下との仲は、拗れてしまうのを仕方ありませんね」
「そうですね!侍女長様、陛下は自覚ありマウントマンでしたけど奥様は、さらに天然☆彡糠に釘マンだったら、そうなりますよーはい」
そんな、会話が聞こえてきた、グサグサッと自分の心に鋭利に刺さり、誰かあ、隣の人達を今だけ!今だけ、遠くに行かしてください。もおっメンタル0になります~っ
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「侍女さんたち、そんな会話は、今するの良くないね!いくら本当の事かもしれないあるけど!今は駄目あるよ!メッ」
ノ、ノガァァァァァァン゙。それ、トドメだよ!
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自分のお腹から中心にかけて、魔力が渦を巻いてる。えっ何コレ?バトル漫画のシーンみたいになってるの!?
バタバタッバターン。
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慌てて来たノガンが、そうアドバイスしてくれるけど、さっきから体内の魔力が重くなってるんだよ。お腹の赤ちゃんも出たい、早く出させてっ魔力をグルグル巻いて動かしてるし、あと、体も熱を持ってきて、痛くなってきてる!? イタタタタッ゙しぬーーー!!
もう、駄目だと何度も意識が飛びそうになった時、横にいる誰かが何か言ってる。
(………だれ?)
「ロードナ様!あと、あと、もう少しです!頑張ってください。」
(あ、とわ、さま、だったか……、そっか、あと、もう、少しだよ、無事に産まれてきて……)
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ポーーーーーンッと音と共に
「産まれたあるーー!あーっ飛んだある!げんきすぎある!皆、赤ちゃんが来たらキャッチして欲しいある!!」
「すごい元気な子だな!ロードナ様の所に行ったぞ!」
「「大変ですわ、奥様、若様をキャッチして下さいませ!手を広げてくださいませ!」」
もう、魔力も体力も限界だったけど、霞む目の前に、キラキラと輝くものが、こちらにやって来るのが見えた。侍女さん達の言う通りにプルプル震えながら、手を広げると、スポッと収まり、
「フンニャア~~~~ッ」
と赤ん坊が泣き叫んだ。
「うわぁ、小さいな……」と呟いたあと、そのまま、意識が落ちていった。
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