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本編1
後編1
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※修正 こちらの世界の出産は、母親になる人のお腹の魔力が満ちた時に出産可能となる設定です。
◆◆◆
まだ夜が明けぬうち、遠くの方からコケコッコーと鳴く鶏の声を聞いて、まだ眠いニャアと毛布を被り直そうとしたら、何か体の前に硬い感触を感じて、うっすら目を開けたら……
む、胸、胸板ーーー!!
キレキレの筋肉が目の前に、なんでえっ!?と
ビックリして見開くと、ああ、そうだった!昨日から、トワ様と一緒に眠るようになったんだ。
えっ世の恋人や夫夫の方達は、こんなラブドッキリを乗りこえて、生きてるんですか?マジで?えっマジですか!?
「朝から、百面相してる姿も可愛らしいですね。ロードナ様」
うえええん。
朝のイケボはヤメテ誰かあ、初心者にツラいです…………(泣)
「おはようございます。ロードナ様、ボーッとされて?ハッこじらせたご領主様についに押し倒されましたか!?」
「タエ、落ち着きなさい。ベッドを見ての通り何も起こっていませんよ。そもそも、奥様はいつ、お子様が産まれても、おかしくないのですから」
「ひゃっ侍女長様、失礼しました。昨日、ご領主様がロードナ様への熱烈な告白を見てしまったので、つい、何せ、三度の飯より殿方の恋愛を見るのが好きなもので、興奮してしまいました。テヘッ」
「もう、しょうがない子ですね。タエは、けど私もこの国に住めて、毎日、幸せを感じてますよ」
そう、タエさんと侍女長さん達は、男同士の恋愛を見たい為に、こちらに移住してきた腐女子さん達だ。
そんな、2人の会話を聞いて
「れ、恋愛初心者には、朝の胸板とイケボはムリッハズカシイよ!勘弁してぇ~」
「「ハッ!?奥様、再婚でしたよね!?まさか、もしや、ご領主さまみたいに初恋こじらせ系ですか?」」
「えっと、前の伴侶の時は、あんな風に一緒に寝たことなかったら恥ずかしくて、世の恋人や夫夫は、すごいと思ったよ」
「そうだったんですか、それだったらご領主様の甘い顔と胸板見たら悶えますよね」
さすが、出来る侍女達は、僕の言いたい事が分かるらしい。
侍女さんの後ろから、一緒に来てたらしい、僕の主治医のノガンがこちらにやって来た。
「ロードナさま、おはようあるね、そして、見た目にも分かるぐらいお腹の魔力が大きくなってるある、そろそろ、出産の準備あるね」
それを聞いた僕は、複雑な気持ちでお腹を見つめ、そして、ノガンの方はやるせない表情で見ていた。
「ノガン、気にしないで、この子が無事に産まれる事を集中しよう」
そう、陛下と閨をせずに、子供を作ると決めたのは、他ならぬ僕なのだから……
◆◆◆
「それにしても、奥様、あまりにも初心すぎません?ご領主様のキレキレッの胸板ぐらいで動揺するなんて、まるで処女みたいじゃないですか?」
「何を言ってるの、タエ、そんな筈はけど……確かにあの狼狽えっぷりは処女っぽいですね……そうなると、王家は何らかの方法で奥様に子供を授けたという事ですか……この事を、ご領主様にご相談しましょう」
出来る侍女のカンで、何かあると
急ぎ足で、雇い主の元へ向かうのだった。
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まだ夜が明けぬうち、遠くの方からコケコッコーと鳴く鶏の声を聞いて、まだ眠いニャアと毛布を被り直そうとしたら、何か体の前に硬い感触を感じて、うっすら目を開けたら……
む、胸、胸板ーーー!!
キレキレの筋肉が目の前に、なんでえっ!?と
ビックリして見開くと、ああ、そうだった!昨日から、トワ様と一緒に眠るようになったんだ。
えっ世の恋人や夫夫の方達は、こんなラブドッキリを乗りこえて、生きてるんですか?マジで?えっマジですか!?
「朝から、百面相してる姿も可愛らしいですね。ロードナ様」
うえええん。
朝のイケボはヤメテ誰かあ、初心者にツラいです…………(泣)
「おはようございます。ロードナ様、ボーッとされて?ハッこじらせたご領主様についに押し倒されましたか!?」
「タエ、落ち着きなさい。ベッドを見ての通り何も起こっていませんよ。そもそも、奥様はいつ、お子様が産まれても、おかしくないのですから」
「ひゃっ侍女長様、失礼しました。昨日、ご領主様がロードナ様への熱烈な告白を見てしまったので、つい、何せ、三度の飯より殿方の恋愛を見るのが好きなもので、興奮してしまいました。テヘッ」
「もう、しょうがない子ですね。タエは、けど私もこの国に住めて、毎日、幸せを感じてますよ」
そう、タエさんと侍女長さん達は、男同士の恋愛を見たい為に、こちらに移住してきた腐女子さん達だ。
そんな、2人の会話を聞いて
「れ、恋愛初心者には、朝の胸板とイケボはムリッハズカシイよ!勘弁してぇ~」
「「ハッ!?奥様、再婚でしたよね!?まさか、もしや、ご領主さまみたいに初恋こじらせ系ですか?」」
「えっと、前の伴侶の時は、あんな風に一緒に寝たことなかったら恥ずかしくて、世の恋人や夫夫は、すごいと思ったよ」
「そうだったんですか、それだったらご領主様の甘い顔と胸板見たら悶えますよね」
さすが、出来る侍女達は、僕の言いたい事が分かるらしい。
侍女さんの後ろから、一緒に来てたらしい、僕の主治医のノガンがこちらにやって来た。
「ロードナさま、おはようあるね、そして、見た目にも分かるぐらいお腹の魔力が大きくなってるある、そろそろ、出産の準備あるね」
それを聞いた僕は、複雑な気持ちでお腹を見つめ、そして、ノガンの方はやるせない表情で見ていた。
「ノガン、気にしないで、この子が無事に産まれる事を集中しよう」
そう、陛下と閨をせずに、子供を作ると決めたのは、他ならぬ僕なのだから……
◆◆◆
「それにしても、奥様、あまりにも初心すぎません?ご領主様のキレキレッの胸板ぐらいで動揺するなんて、まるで処女みたいじゃないですか?」
「何を言ってるの、タエ、そんな筈はけど……確かにあの狼狽えっぷりは処女っぽいですね……そうなると、王家は何らかの方法で奥様に子供を授けたという事ですか……この事を、ご領主様にご相談しましょう」
出来る侍女のカンで、何かあると
急ぎ足で、雇い主の元へ向かうのだった。
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