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その日の無理がたたり、わりと寝込んで過ごした夏休みの終わり……宿題溜めるタイプじゃなくて良かった。
そして迎える新学期。
結局予想はさほど変わらない。
教室で顔を合わせるとさすがに久しぶりに思える。
いや、寝込んで……落ち込んでいたせいでオレからは連絡取らなかったし、宿題に追われているヤツがいると分かっている以上、暗黙で用もないのに連絡しないから。
けれど彼女にそう思ったのは、もう会えないと思っていたせいだろう。
「転入生を紹介する」
そりゃさ、中学生と判断したのは制服からだよ。見た目で年齢は分からないと思ってたよ。
それでも、同級生だなんて想像していなかった。
また会えることも。
「……なんで中学校の制服着てたんだよ」
初対面でないせいか、声をかけられ、その流れで校内を案内することになった。
せっかく出来た話す機会だというのに聞いたのはそれだった。
「小学生より中学生の方が入れる場所多いもん」
分かる。そうか、ガチで身分証明求められないならそれっぽく見えれば良かったのか。
逆に小学生でなければ入れない場所も確かにあるが、完全なそういう場所はこの年齢になればいささか恥ずかしいので多分行かない。
「夏休みの昼間ならよっぽどの場所じゃなきゃ補導もされないし」
夏休みならサボってるにしても部活だろうから補導は確かに違う。
「どうせ来年には必要だしね」
つまり、彼女は少なくとも一年はこっちにいる予定だということになる。
この夏、魔法を使えるようにはならなかったが。
一人、魔法使いの知り合いが出来た。
そして迎える新学期。
結局予想はさほど変わらない。
教室で顔を合わせるとさすがに久しぶりに思える。
いや、寝込んで……落ち込んでいたせいでオレからは連絡取らなかったし、宿題に追われているヤツがいると分かっている以上、暗黙で用もないのに連絡しないから。
けれど彼女にそう思ったのは、もう会えないと思っていたせいだろう。
「転入生を紹介する」
そりゃさ、中学生と判断したのは制服からだよ。見た目で年齢は分からないと思ってたよ。
それでも、同級生だなんて想像していなかった。
また会えることも。
「……なんで中学校の制服着てたんだよ」
初対面でないせいか、声をかけられ、その流れで校内を案内することになった。
せっかく出来た話す機会だというのに聞いたのはそれだった。
「小学生より中学生の方が入れる場所多いもん」
分かる。そうか、ガチで身分証明求められないならそれっぽく見えれば良かったのか。
逆に小学生でなければ入れない場所も確かにあるが、完全なそういう場所はこの年齢になればいささか恥ずかしいので多分行かない。
「夏休みの昼間ならよっぽどの場所じゃなきゃ補導もされないし」
夏休みならサボってるにしても部活だろうから補導は確かに違う。
「どうせ来年には必要だしね」
つまり、彼女は少なくとも一年はこっちにいる予定だということになる。
この夏、魔法を使えるようにはならなかったが。
一人、魔法使いの知り合いが出来た。
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