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始まったはずの何かと現実の
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そうして遅くなった砂を噛むような夕食の後。
何故か現在お義兄さまと二人きりになっております。
いえ、個室にこもってるとかじゃないんですのよ? いくらでも人の出入りは出来ますし、ちょっと呼べばすぐにでも使用人が来るはずですけど。ちなみにそばに誰かを控えさせるのは前世の記憶か戻ってからすぐにできる限りやらないようにしてもらいました。油断したつもりがなくともどこでボロが出るか分かりませんし、四六時中緊張していては疲れ果てますもの。
で、わたくしのそばに来るときは家族の使用人も用がなければ近寄るのを遠慮して下さるようになりまして……今のような事態に。お義兄さまの専属側付き、今は構いませんからいてくださいませっ。
「リーゼ」
「は、はいっ」
あとお義兄さま心なしか距離が近いような気がするんですけれど!? もちろん抱きしめられてるときよりは全然離れてますけど、それでも何というかこう心なしか。
「さっきも言ったけれど家を出たいのなら手伝うから、こっそり落ち着き場所を用意するから早まらないでくれ」
「な――」
小声で囁かれた内容に驚いてあげそうになったなった声を慌てて口を押さえることで防ぎます。……内緒話の距離感でしたのね、これ。
そういえば昔は時々ありましたわ。気がついたらなくなっていましたけれど。
何故か現在お義兄さまと二人きりになっております。
いえ、個室にこもってるとかじゃないんですのよ? いくらでも人の出入りは出来ますし、ちょっと呼べばすぐにでも使用人が来るはずですけど。ちなみにそばに誰かを控えさせるのは前世の記憶か戻ってからすぐにできる限りやらないようにしてもらいました。油断したつもりがなくともどこでボロが出るか分かりませんし、四六時中緊張していては疲れ果てますもの。
で、わたくしのそばに来るときは家族の使用人も用がなければ近寄るのを遠慮して下さるようになりまして……今のような事態に。お義兄さまの専属側付き、今は構いませんからいてくださいませっ。
「リーゼ」
「は、はいっ」
あとお義兄さま心なしか距離が近いような気がするんですけれど!? もちろん抱きしめられてるときよりは全然離れてますけど、それでも何というかこう心なしか。
「さっきも言ったけれど家を出たいのなら手伝うから、こっそり落ち着き場所を用意するから早まらないでくれ」
「な――」
小声で囁かれた内容に驚いてあげそうになったなった声を慌てて口を押さえることで防ぎます。……内緒話の距離感でしたのね、これ。
そういえば昔は時々ありましたわ。気がついたらなくなっていましたけれど。
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