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タリスが負けるかも……です
ここはどこでしょう?正解は……
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次にタリスが目を覚ました場所は、どこかの豪華な部屋だった
「ん……いててっ…」
パチっと目を覚まして、痺れる体を無理やり起こす
そして、何故か手が重いと感じたので、ゆっくりと視線を落とす
「なってこったい」
手には鎖がついていた
しかも、メチャクチャ重そうな鉄球が付いてて、壁と繋がっている
「あ~……そして僕の服が変わっている……」
服を見ると、少しフリルがついたワンピースになっていた
タリスは目が点になったが、自分の騎士服はと周りを探り始めた
まず気になったのは寝ていたベットのすぐ側にあった小さなチェスト
三段の引き出しがあり、一段目には紙とペン
二段目には、本が入っていた
三段目には誰かの騎士服が入っていた
(これは誰のだ…自分が切るような感じしかしないが……着せに来たら誰でも半殺しで追い返す…)
タリスが騎士服を広げてみると、アルマミラとは違うデザインで、アルマミラのいろは白で黒や青をラインに使ったタリスもお気に入りの服だった
だが、タイムート国の服は黒を中心に、黄色、白をラインに使っている
これも結構かっこいいので、タリスは最近気になっていたところだ
「やっぱりアル国(アルマミラ国の略)の方がかっこいいや、白だし僕白色好きだし、うん、と言うより僕がデザインして、去年よりかっこよくなったし」
着たくないし、と丁寧にたたんで元の場所に入れといた
そこで何もやることがなくなってしまったので、次は部屋の探索に向かう
鎖の長さは数十メートルはありそうなので、すべての部屋に行けるだろう
「んー……動けるのはいいけど……意外と重いなぁ…これ」
タリスは自分の服を見直した
少しフリルがついたワンピースにはよく観ると魔法で重くしてある
これは、まだ成人を迎えていない少女がいつか本物のドレスを着た時に重すぎて動けない…なんてことにならないために着るものだと瞬時に理解した
「…重いドレスってほんとにこんなに重いの?…あんなの着てダンスを踊れなんて言われたら死んだ方がマシだね」
ウンウンと一人寂しい空間で頷いて、まぁそこまできにならないからほっとこ
と前を向いて歩き出した
ーーーーー
「それで?やつは捕まえたのか?」
「はい……えっと…」
「何だ?もしかして女だったとか?まぁ、そんなわけないか」
トークは気まずそうに上司に報告した
「それが……本当に女でして…」
「……?お前の目が腐ってるんじゃないか?最近また男の元に行っただろう…」
「じゃなくて!本当だったんですよ!使用人も見てますし!魔法でも見ましたし…一応俺の部屋にいますが……」
上司の男はフム…と考え込むと次の瞬間言った
「俺見てくる」
「ええ!?ミート様に怒られますよ!また家庭内別居が始まるのはやめてください!」
男はトークが色々と言うのも聞かず、無理やり部屋に向かった
「ん……いててっ…」
パチっと目を覚まして、痺れる体を無理やり起こす
そして、何故か手が重いと感じたので、ゆっくりと視線を落とす
「なってこったい」
手には鎖がついていた
しかも、メチャクチャ重そうな鉄球が付いてて、壁と繋がっている
「あ~……そして僕の服が変わっている……」
服を見ると、少しフリルがついたワンピースになっていた
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三段目には誰かの騎士服が入っていた
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タリスが騎士服を広げてみると、アルマミラとは違うデザインで、アルマミラのいろは白で黒や青をラインに使ったタリスもお気に入りの服だった
だが、タイムート国の服は黒を中心に、黄色、白をラインに使っている
これも結構かっこいいので、タリスは最近気になっていたところだ
「やっぱりアル国(アルマミラ国の略)の方がかっこいいや、白だし僕白色好きだし、うん、と言うより僕がデザインして、去年よりかっこよくなったし」
着たくないし、と丁寧にたたんで元の場所に入れといた
そこで何もやることがなくなってしまったので、次は部屋の探索に向かう
鎖の長さは数十メートルはありそうなので、すべての部屋に行けるだろう
「んー……動けるのはいいけど……意外と重いなぁ…これ」
タリスは自分の服を見直した
少しフリルがついたワンピースにはよく観ると魔法で重くしてある
これは、まだ成人を迎えていない少女がいつか本物のドレスを着た時に重すぎて動けない…なんてことにならないために着るものだと瞬時に理解した
「…重いドレスってほんとにこんなに重いの?…あんなの着てダンスを踊れなんて言われたら死んだ方がマシだね」
ウンウンと一人寂しい空間で頷いて、まぁそこまできにならないからほっとこ
と前を向いて歩き出した
ーーーーー
「それで?やつは捕まえたのか?」
「はい……えっと…」
「何だ?もしかして女だったとか?まぁ、そんなわけないか」
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「……?お前の目が腐ってるんじゃないか?最近また男の元に行っただろう…」
「じゃなくて!本当だったんですよ!使用人も見てますし!魔法でも見ましたし…一応俺の部屋にいますが……」
上司の男はフム…と考え込むと次の瞬間言った
「俺見てくる」
「ええ!?ミート様に怒られますよ!また家庭内別居が始まるのはやめてください!」
男はトークが色々と言うのも聞かず、無理やり部屋に向かった
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