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始まる異世界での冒険
試験の後で
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【428】ってまさか。
間違いない、あの悪い目つきにグネグネの髪、城門でぶつかってきた奴だ。
「お前!何してるんだ!」
参加者の男が叫んだ。他の人も声を荒げている。
「はぁ?何ってこいつを殺したんだよ。こいつがかかってこいって言ったんだぜ?」
「もう時間終了と言われてただろうが!」
「知るかよそんなの。関係ねぇっての。」
口論が始まった。グネグネ頭は悪びれる様子はない。
その時、
「いやいや、俺は嫌いじゃないけどね」
ケロッとウーラが立ち上がり言った。
「は!?お前死んだだろ!確かにレイピアを..」
「いやー、苦労したよ。刺したと錯覚させんのは。剣先見てみ?」
よく見ると、レイピアの先はポッキリと折れていた。
「てめぇ、やられたふりかよ。」
「それより【428】、お前さっきの姿消す奴中位魔法:ミストーションだろ?使える人間は限られてる。どこで覚えた?」
「そんなもんどうだっていいだろ。」
グネグネ頭は面倒臭そうに答えた。
「ま、そうだな。もっと姿より気配消す練習した方がいいと思うけど。じゃあ、改めて終了!合否は2時間後張り出す!以上解散!」
こうして、何もできず俺の初の試験は終了を迎えた。と思ったが。
「おい、【449】ちょっとこっちこい!」
突然ウーラに呼び出しをくらった。
「ん?何したんだよ魁斗。」
ミゲルが不思議そうに首をひねる。
「い、いやわからねぇ。と、とりあえず行ってくる。」
「おう。先に食堂で待ってっからな!」
ビクつきながらウーラのもとへ走った。
「え、えとお、なんでしょうか..」
「お前、なんか隠してるか?」
「へ?」
予想外の言葉に思考が凍る。
「お前の戦いを見ててなんか違和感がある。説明はムズイが、弱いのか強いのかいまいち掴めねぇ。ステータス見せろ。」
俺は言われるがままステータスを差し出した。こんなステータス見られたら終わりだな。
「は!?なんだこのステータス!あ、いやすまねぇな。もう行っていいぞ。」
「はい..」
終わった。落ちたな。
落ち込んだ気持ちでミゲルと合流した。アリサも一緒だ。
「お、なんかあったのか魁斗。」
俺の死んだような顔を見てミゲルが聞く。
「多分、落ちた..」
「え、どうした。」
ミゲルに今あったことを話した。
「まぁ、大丈夫だって!信じて待とうぜ!」
ミゲルは人を元気にする力があるな。
「アリサもど緊張してるし、2人とも似てんな~」
よく見るとアリサの顔にも緊張と書いてあった。目の前のパスタもほとんど進んでいない。
俺もあんま食欲ないけど、なんか食っとくか。
ーーー
「アレク、見てたんだろ?」
「よ、ウーラ。バレてたか。」
「【449】は知り合いか?あいつはどういうやつだ。」
「少し稽古をつけただけだからなんとも。何か気になることでも?」
「あいつはミストーションが解ける前にすでに気づいてた。魔法力0でそんなことありえるか?」
「どうだろうな。でも、もしかしたらめちゃくちゃ化けるのかもな。」
間違いない、あの悪い目つきにグネグネの髪、城門でぶつかってきた奴だ。
「お前!何してるんだ!」
参加者の男が叫んだ。他の人も声を荒げている。
「はぁ?何ってこいつを殺したんだよ。こいつがかかってこいって言ったんだぜ?」
「もう時間終了と言われてただろうが!」
「知るかよそんなの。関係ねぇっての。」
口論が始まった。グネグネ頭は悪びれる様子はない。
その時、
「いやいや、俺は嫌いじゃないけどね」
ケロッとウーラが立ち上がり言った。
「は!?お前死んだだろ!確かにレイピアを..」
「いやー、苦労したよ。刺したと錯覚させんのは。剣先見てみ?」
よく見ると、レイピアの先はポッキリと折れていた。
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「それより【428】、お前さっきの姿消す奴中位魔法:ミストーションだろ?使える人間は限られてる。どこで覚えた?」
「そんなもんどうだっていいだろ。」
グネグネ頭は面倒臭そうに答えた。
「ま、そうだな。もっと姿より気配消す練習した方がいいと思うけど。じゃあ、改めて終了!合否は2時間後張り出す!以上解散!」
こうして、何もできず俺の初の試験は終了を迎えた。と思ったが。
「おい、【449】ちょっとこっちこい!」
突然ウーラに呼び出しをくらった。
「ん?何したんだよ魁斗。」
ミゲルが不思議そうに首をひねる。
「い、いやわからねぇ。と、とりあえず行ってくる。」
「おう。先に食堂で待ってっからな!」
ビクつきながらウーラのもとへ走った。
「え、えとお、なんでしょうか..」
「お前、なんか隠してるか?」
「へ?」
予想外の言葉に思考が凍る。
「お前の戦いを見ててなんか違和感がある。説明はムズイが、弱いのか強いのかいまいち掴めねぇ。ステータス見せろ。」
俺は言われるがままステータスを差し出した。こんなステータス見られたら終わりだな。
「は!?なんだこのステータス!あ、いやすまねぇな。もう行っていいぞ。」
「はい..」
終わった。落ちたな。
落ち込んだ気持ちでミゲルと合流した。アリサも一緒だ。
「お、なんかあったのか魁斗。」
俺の死んだような顔を見てミゲルが聞く。
「多分、落ちた..」
「え、どうした。」
ミゲルに今あったことを話した。
「まぁ、大丈夫だって!信じて待とうぜ!」
ミゲルは人を元気にする力があるな。
「アリサもど緊張してるし、2人とも似てんな~」
よく見るとアリサの顔にも緊張と書いてあった。目の前のパスタもほとんど進んでいない。
俺もあんま食欲ないけど、なんか食っとくか。
ーーー
「アレク、見てたんだろ?」
「よ、ウーラ。バレてたか。」
「【449】は知り合いか?あいつはどういうやつだ。」
「少し稽古をつけただけだからなんとも。何か気になることでも?」
「あいつはミストーションが解ける前にすでに気づいてた。魔法力0でそんなことありえるか?」
「どうだろうな。でも、もしかしたらめちゃくちゃ化けるのかもな。」
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*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
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この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
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