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4 狙われている?
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エルディアーナの両親は、意外とすんなりギルベルトの存在を認めた。
人形になっている精霊など聞いたことが無いだろうに、娘がそれで元気に過ごせるならと、あっさり。
テオバルドの方は「ギルベルト••••輝ける者。確かーーーー」と含んだ笑いをしていたから、恐らくはギルベルトの正体を察してしいるのだろう。
呪われた原因は口が裂けても言うまい。
エルディアーナと言えば、元気に動けるのが嬉しいのか、公爵家の庭をあちらこちらフラフラ歩いては、息を切らしている。
「エル、待て。今日はここ迄だ」
「え、もう?」
エルディアーナは不満顔をするが、これ以上は駄目だと側に付いているルーシーに目配せをする。
「いくら体力を付ける為でも、倒れて寝込んだら意味ないだろ?少しづつで良いんだ。森は逃げない」
汗ばんだエルディアーナに、ルーシーがストールを掛けている。
身体を冷やすのは風邪の元だからな。
フェザー先生とやらの所には、半年に一度通う事にはなっているが、後は空気の良い場所で過ごし、体力を付ける為にグレーズ公爵領に戻る事になった。
公爵領にある本邸は広大な森を有し、野生の動物も数多く生息している。
リスだの子猫熊だのと、小動物を見掛けては、精霊達とはしゃぐエルディアーナを穏やかに見守るギルベルトの顔は、すっかり保護者のそれだ。
「ほらお前たちも姿を消せ。屋敷に戻るぞ」
懐いている精霊達にも声を掛けてやる。
素直に屋敷に戻り始めるエルディアーナは、こんな時にもグズらない。
ーーーーコイツって、年相応の我儘すら言わないな。
人間の子供ーーーー特に貴族の娘は、大概我儘に育つ事が多い。
命じる事に慣れていると言うか。
なのに、エルディアーナは大人びた言動もしばしばで、枯れたババアのようだと思う時すらある。
不思議な波動の魂と関係があるのだろうか。
不思議と言えば、これもだ。
「エル、結界を張れ。教えたな?俺が良いと言うまでルーシーと出てくるなよ」
素直なエルディアーナは直ぐ様結界を構築する。
よし、ルーシーも囲んだな。
強度も大丈夫そうだ。
「ほう、三つ目の大狐か。しかも真っ白。エル、この大きさなら、婦人とお揃いのケープを作っても余るぞ」
エルディアーナとルーシーを怯えさせない様に、わざと明るく言う。
中級の下といった魔獣だ。今の人形ギルベルトには少し厳しい。
エルディアーナと10メートル以上離れると精霊魂から力を補足出来ないのだ。
近場で戦闘はしたく無いが、致し方が無いだろう。
直接触れれば、補足する力の割合も増えるがーーーーイヤイヤ、とギルベルトは軽首を振る。
ーーーーロリコンじゃないしな。
緊急事態以外はしないと、決めているギルベルトだった。
厳しくても、やりようは幾らでもあると、気持ちを切り替えて、ギルベルトは意識を集中させると魔獣の【核】をピンポイントで凍らせた。
次いで、ジワジワと凍り始める、核の周りの器官。
数分もしない内に魔獣は動かなくなった。
かなりの魔力を使った為、ギルベルトの額には汗が浮かぶ。
そっと拭ってから、魔獣を空間に放り込む。
「エル、もういいぞ。公爵に良い土産ができたな」
物騒な土産話もだがな。
広大な森とは言え、公爵家の庭の一部だ。当然管理されているし、下級低級の魔獣はともかく、中級はお目に掛かる事など稀な筈だ。
事実、公爵もそうだと言っていたし、そうでなければエルディアーナに、森を歩く事など許しはしないだろう。
一度、二度ならば、その稀な事態で済んだ。が、これで三度目だ。
エルディアーナが狙われている?と疑問に思うのは当然の帰結である。
「ほら帰るぞ。俺は少し疲れたからエルの肩に乗っていく」
「うん、いつもありがとう、ギル」
そう言ってエルディアーナは、素直にギルベルトを肩に乗せて歩き出した。
ルーシーはペコリとお辞儀付きでのお礼だ。
本当に素直だ。その辺の男にホイホイ従わないか、今から心配だ。
「まぁ、俺が付いてるから良いけどな」
嫁にはやりたく無いテオバルドの気持ちが今なら少しは分かる。
「え、なぁに?ギル、お腹空いたの?」
ーーーー公爵令嬢のクセに食い意地張ってるけどな。
だが、ギルベルトの腹が減っているのは事実なので、テオバルドへの報告は晩餐の後でも良いかと思った。
カーテンの隙間から、満月の光がエルディアーナの寝室に差し込む。
暖かく満たす筈の光が、やけに今日は冷たい。
晩餐後、テオバルドに報告をした。
証拠の魔獣を見せれば、驚き、直ぐに騎士団長と対策をすると言っていたが、エルディアーナの体力作りの散歩は、整えられた庭だけになるだろう。
エルディアーナを狙うのは一体なんだろうか。
月の光が冷たい所為で、人ならざるものを連想してしまいギルベルトは身震いをする。
ーーーーエルには何と説明する?
浴室から出てきたエルディアーナの髪を乾かしてやりながら考えるが妙案は浮かばない。
プラチナブロンドの長い髪を櫛って、丁寧に暖かい風を送る。
ーーーーコイツは直ぐに風邪をひくからな。ああ、そうだった、何と言うべきだ?
結局、隠して居ても仕方がないと結論を出し、正直に言おうとギルベルトが口を開きかけたその時、エルディアーナが奇妙な事を言い出した。
「ね、ギルの呪いの解き方、飴屋のお婆さん知っているんじゃないかな」
それは知っているだろう。掛けた御本人様だ。
と言うかギルベルト自身が知っている。
「次の王都へ行った時に、会いに行ってみようと思うの」
「ーーーー会えるかどうか分からないぞ?」
腐っても精霊の女王だ。年中、飴屋の婆さんなんてしている暇は無いだろう。
ーーーーイヤ、ある、か?
この地上で会えたなら、文句の百位はーーーー。
「うん、でもギルの呪い、解けた方がいいでしょう?方法だけでも、手掛かりだけでも良いから、知ることが出来たらなぁって」
「まぁ、な。だがーーーーーまあ、そうだな探してみるか」
ギルベルトは、エルディアーナの奇妙な狙われ方が気になるのだ。
思い返せば、エルディアーナにはヒヤッとする場面が多い。
あれらは偶然だったのかーーーー?
子供は見ていないと、直ぐに危ない事になるとは知っているが、ある意味子供らしく無いエルディアーナだ。
母上なら何かを知っている、若しくは解るかも知れない。
「一緒に探してやるが、ちゃんとテオバルドに許可取れよ?」
ーーーー精霊達にも探させるか。
冷たく感じた月の光が少し温もった気がした。
#####
読んでいただきありがとうございました(*´꒳`*)
人形になっている精霊など聞いたことが無いだろうに、娘がそれで元気に過ごせるならと、あっさり。
テオバルドの方は「ギルベルト••••輝ける者。確かーーーー」と含んだ笑いをしていたから、恐らくはギルベルトの正体を察してしいるのだろう。
呪われた原因は口が裂けても言うまい。
エルディアーナと言えば、元気に動けるのが嬉しいのか、公爵家の庭をあちらこちらフラフラ歩いては、息を切らしている。
「エル、待て。今日はここ迄だ」
「え、もう?」
エルディアーナは不満顔をするが、これ以上は駄目だと側に付いているルーシーに目配せをする。
「いくら体力を付ける為でも、倒れて寝込んだら意味ないだろ?少しづつで良いんだ。森は逃げない」
汗ばんだエルディアーナに、ルーシーがストールを掛けている。
身体を冷やすのは風邪の元だからな。
フェザー先生とやらの所には、半年に一度通う事にはなっているが、後は空気の良い場所で過ごし、体力を付ける為にグレーズ公爵領に戻る事になった。
公爵領にある本邸は広大な森を有し、野生の動物も数多く生息している。
リスだの子猫熊だのと、小動物を見掛けては、精霊達とはしゃぐエルディアーナを穏やかに見守るギルベルトの顔は、すっかり保護者のそれだ。
「ほらお前たちも姿を消せ。屋敷に戻るぞ」
懐いている精霊達にも声を掛けてやる。
素直に屋敷に戻り始めるエルディアーナは、こんな時にもグズらない。
ーーーーコイツって、年相応の我儘すら言わないな。
人間の子供ーーーー特に貴族の娘は、大概我儘に育つ事が多い。
命じる事に慣れていると言うか。
なのに、エルディアーナは大人びた言動もしばしばで、枯れたババアのようだと思う時すらある。
不思議な波動の魂と関係があるのだろうか。
不思議と言えば、これもだ。
「エル、結界を張れ。教えたな?俺が良いと言うまでルーシーと出てくるなよ」
素直なエルディアーナは直ぐ様結界を構築する。
よし、ルーシーも囲んだな。
強度も大丈夫そうだ。
「ほう、三つ目の大狐か。しかも真っ白。エル、この大きさなら、婦人とお揃いのケープを作っても余るぞ」
エルディアーナとルーシーを怯えさせない様に、わざと明るく言う。
中級の下といった魔獣だ。今の人形ギルベルトには少し厳しい。
エルディアーナと10メートル以上離れると精霊魂から力を補足出来ないのだ。
近場で戦闘はしたく無いが、致し方が無いだろう。
直接触れれば、補足する力の割合も増えるがーーーーイヤイヤ、とギルベルトは軽首を振る。
ーーーーロリコンじゃないしな。
緊急事態以外はしないと、決めているギルベルトだった。
厳しくても、やりようは幾らでもあると、気持ちを切り替えて、ギルベルトは意識を集中させると魔獣の【核】をピンポイントで凍らせた。
次いで、ジワジワと凍り始める、核の周りの器官。
数分もしない内に魔獣は動かなくなった。
かなりの魔力を使った為、ギルベルトの額には汗が浮かぶ。
そっと拭ってから、魔獣を空間に放り込む。
「エル、もういいぞ。公爵に良い土産ができたな」
物騒な土産話もだがな。
広大な森とは言え、公爵家の庭の一部だ。当然管理されているし、下級低級の魔獣はともかく、中級はお目に掛かる事など稀な筈だ。
事実、公爵もそうだと言っていたし、そうでなければエルディアーナに、森を歩く事など許しはしないだろう。
一度、二度ならば、その稀な事態で済んだ。が、これで三度目だ。
エルディアーナが狙われている?と疑問に思うのは当然の帰結である。
「ほら帰るぞ。俺は少し疲れたからエルの肩に乗っていく」
「うん、いつもありがとう、ギル」
そう言ってエルディアーナは、素直にギルベルトを肩に乗せて歩き出した。
ルーシーはペコリとお辞儀付きでのお礼だ。
本当に素直だ。その辺の男にホイホイ従わないか、今から心配だ。
「まぁ、俺が付いてるから良いけどな」
嫁にはやりたく無いテオバルドの気持ちが今なら少しは分かる。
「え、なぁに?ギル、お腹空いたの?」
ーーーー公爵令嬢のクセに食い意地張ってるけどな。
だが、ギルベルトの腹が減っているのは事実なので、テオバルドへの報告は晩餐の後でも良いかと思った。
カーテンの隙間から、満月の光がエルディアーナの寝室に差し込む。
暖かく満たす筈の光が、やけに今日は冷たい。
晩餐後、テオバルドに報告をした。
証拠の魔獣を見せれば、驚き、直ぐに騎士団長と対策をすると言っていたが、エルディアーナの体力作りの散歩は、整えられた庭だけになるだろう。
エルディアーナを狙うのは一体なんだろうか。
月の光が冷たい所為で、人ならざるものを連想してしまいギルベルトは身震いをする。
ーーーーエルには何と説明する?
浴室から出てきたエルディアーナの髪を乾かしてやりながら考えるが妙案は浮かばない。
プラチナブロンドの長い髪を櫛って、丁寧に暖かい風を送る。
ーーーーコイツは直ぐに風邪をひくからな。ああ、そうだった、何と言うべきだ?
結局、隠して居ても仕方がないと結論を出し、正直に言おうとギルベルトが口を開きかけたその時、エルディアーナが奇妙な事を言い出した。
「ね、ギルの呪いの解き方、飴屋のお婆さん知っているんじゃないかな」
それは知っているだろう。掛けた御本人様だ。
と言うかギルベルト自身が知っている。
「次の王都へ行った時に、会いに行ってみようと思うの」
「ーーーー会えるかどうか分からないぞ?」
腐っても精霊の女王だ。年中、飴屋の婆さんなんてしている暇は無いだろう。
ーーーーイヤ、ある、か?
この地上で会えたなら、文句の百位はーーーー。
「うん、でもギルの呪い、解けた方がいいでしょう?方法だけでも、手掛かりだけでも良いから、知ることが出来たらなぁって」
「まぁ、な。だがーーーーーまあ、そうだな探してみるか」
ギルベルトは、エルディアーナの奇妙な狙われ方が気になるのだ。
思い返せば、エルディアーナにはヒヤッとする場面が多い。
あれらは偶然だったのかーーーー?
子供は見ていないと、直ぐに危ない事になるとは知っているが、ある意味子供らしく無いエルディアーナだ。
母上なら何かを知っている、若しくは解るかも知れない。
「一緒に探してやるが、ちゃんとテオバルドに許可取れよ?」
ーーーー精霊達にも探させるか。
冷たく感じた月の光が少し温もった気がした。
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