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林間学校4
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突然現れたのは、
キャンプ場のオーナー粉木 事路さんだった。
時々、体育教師兼ゴールドマン公爵家の騎士ちょうさんが時々呼びつけてる、お友達の粉木さんだった。
「なんだ。粉木さんか!驚かすなよ。」
「心臓止まるかと思った。」
登山客や他のキャンプ客の大人達は大爆笑。
「いやー。粉木さん。その登場は、ヤバいわ!お化けだわ!」
「君たちは知ってるのかな?
粉木さんは、空間魔法の達人でね、
スキルには天気予報を持ってるのよね。
その技術を活かして
山の途中や山頂にある山小屋に物資を届けたりしているのよ。」
「あと、危険な所に行かないようにするのと、高山病で命を落とさないよう、登山客に注意勧告もしているんだよな。」
「まあ、やり方が登山客の背中に乗っかって全体重をかけて登らさないようにするという独特の手法なんだけどね・・・。」
「俺は初めて会った時、お化けだと思ってパニックになったよ。」
奥歯のような形の頭に、金太郎のような服の上にミノを羽織り、モーゼの杖のようなものを持っている。
前世の記憶のある私からすると、
妖怪にしか見えない。
粉木さんは、
「ホッホッホ!おっとこの雨、線上降水帯になっておるわ。まだまだ降るぞ!」
「はあ、キャンプどころじゃないわね。」
「山は天候が変わりやすいからな。」
大人達は言う。
私はジャックさんに
「なぜ山は天候が変わりやすいの?」
と聞くと、ボルトお兄さんは
「マリーベル。座学で言ってたじゃないか。
湿った風が山の斜面を駆け上り雲が発生。
そして、その雲が積乱雲に発達するんだ。
だから天候が変わりやすいんだ。
ジャックさんはサインとして
冷たい風
黒い雲が迫ってくる
雷鳴
川の水が濁る
と教えてくれていたよ。
だからこそ、
山登りやキャンプするときは
必ず、雨具と雨で体が冷えないよう防寒具を持って行くべきだといっていたぞ。
そして、何よりも避難所を事前に確認することも重要だって言っていたじゃないか。」
言ってたわ。
私もキャンプに浮かれてすっかり忘れていた。
確か、日本では富士山に軽装で登る人が多発していて、困ってると言っていた。
山を舐めてはいけない。草履や肌が露出した格好で登れば、岩などの障害物で怪我をするかもしれない。
天候が悪くなれば、凍えて死んでしまう事もあるのだ。
事前によく調べ、しっかりとその山にあった服装をするべきだし、持ち物も持っていく必要がある。
分からなければガイドを雇うべきだ。
私達は雨が通り過ぎるまで暫くこの管理棟で過ごす事になった。
管理棟の奥からは、何やら声がする。
「おい!なんで揚げるんだ!そんなんで、カップ麺のあの麺ができるのかよ!ベビ◯◯ーラーメンじゃあるまいし!
今お菓子はいらねーんだよ!」
「あっ?うるせーんだよ!お前は!ラーメン扱ってる会社の◯◯の元社員でも!営業だろうが、黙れ!!
会社は違ってもラーメンを作ってる会社の食品開発部にいた俺の方が合ってるに決まってるだろ!」
「お前ら喧嘩するな!!なんで仲良くできないんだ!めんどくせー!いつになったら、愛しのカップラーメンが食べれることやら!」
「もー!出汁はできてるのよ!サッサと麺をなんとかしなさいよ!」
「「えっ?スープじゃなくて出汁?!!」」
「えっ?うどんじゃないの?ふっくら大きなお揚げも、乾燥した蒲鉾も準備できてるわよ!」
「あぁー。これだから、女性は・・・。」
「ああ、あの人種はラーメンがなくても何とかなるんだ。俺たちのラーメンへの熱き思いとは違うんだ。」
「日本の記憶がある、俺たち男はな!ラーメンがないと生きていけないんだよ!
そして、1ヶ月いやもしかしたら1週間に一度かもな!カップ焼きそばが無性に食いたくなる人種なんだ!
ああ、なんでラーメン、焼きそば、のない世界に来てしまったんだ!
神よ俺を殺す気ですか?!」
「くっ!分厚い出汁シミシミのお揚げのうどんも食べたいけど・・・。今ここで流されてうどんを作り、食べれば、カップラーメンを食べた時の感動が薄くなる!ここわ我慢だ!
幸い麺はまだつくれていない!」
「あの、なんとも言えない縮れた麺!」
「そして、粉だったのにお湯をかけると魔法のようにスープに早変わりだ!」
・・・日本のカップ麺好きの転生者集まりだった。
キャンプ場のオーナー粉木 事路さんだった。
時々、体育教師兼ゴールドマン公爵家の騎士ちょうさんが時々呼びつけてる、お友達の粉木さんだった。
「なんだ。粉木さんか!驚かすなよ。」
「心臓止まるかと思った。」
登山客や他のキャンプ客の大人達は大爆笑。
「いやー。粉木さん。その登場は、ヤバいわ!お化けだわ!」
「君たちは知ってるのかな?
粉木さんは、空間魔法の達人でね、
スキルには天気予報を持ってるのよね。
その技術を活かして
山の途中や山頂にある山小屋に物資を届けたりしているのよ。」
「あと、危険な所に行かないようにするのと、高山病で命を落とさないよう、登山客に注意勧告もしているんだよな。」
「まあ、やり方が登山客の背中に乗っかって全体重をかけて登らさないようにするという独特の手法なんだけどね・・・。」
「俺は初めて会った時、お化けだと思ってパニックになったよ。」
奥歯のような形の頭に、金太郎のような服の上にミノを羽織り、モーゼの杖のようなものを持っている。
前世の記憶のある私からすると、
妖怪にしか見えない。
粉木さんは、
「ホッホッホ!おっとこの雨、線上降水帯になっておるわ。まだまだ降るぞ!」
「はあ、キャンプどころじゃないわね。」
「山は天候が変わりやすいからな。」
大人達は言う。
私はジャックさんに
「なぜ山は天候が変わりやすいの?」
と聞くと、ボルトお兄さんは
「マリーベル。座学で言ってたじゃないか。
湿った風が山の斜面を駆け上り雲が発生。
そして、その雲が積乱雲に発達するんだ。
だから天候が変わりやすいんだ。
ジャックさんはサインとして
冷たい風
黒い雲が迫ってくる
雷鳴
川の水が濁る
と教えてくれていたよ。
だからこそ、
山登りやキャンプするときは
必ず、雨具と雨で体が冷えないよう防寒具を持って行くべきだといっていたぞ。
そして、何よりも避難所を事前に確認することも重要だって言っていたじゃないか。」
言ってたわ。
私もキャンプに浮かれてすっかり忘れていた。
確か、日本では富士山に軽装で登る人が多発していて、困ってると言っていた。
山を舐めてはいけない。草履や肌が露出した格好で登れば、岩などの障害物で怪我をするかもしれない。
天候が悪くなれば、凍えて死んでしまう事もあるのだ。
事前によく調べ、しっかりとその山にあった服装をするべきだし、持ち物も持っていく必要がある。
分からなければガイドを雇うべきだ。
私達は雨が通り過ぎるまで暫くこの管理棟で過ごす事になった。
管理棟の奥からは、何やら声がする。
「おい!なんで揚げるんだ!そんなんで、カップ麺のあの麺ができるのかよ!ベビ◯◯ーラーメンじゃあるまいし!
今お菓子はいらねーんだよ!」
「あっ?うるせーんだよ!お前は!ラーメン扱ってる会社の◯◯の元社員でも!営業だろうが、黙れ!!
会社は違ってもラーメンを作ってる会社の食品開発部にいた俺の方が合ってるに決まってるだろ!」
「お前ら喧嘩するな!!なんで仲良くできないんだ!めんどくせー!いつになったら、愛しのカップラーメンが食べれることやら!」
「もー!出汁はできてるのよ!サッサと麺をなんとかしなさいよ!」
「「えっ?スープじゃなくて出汁?!!」」
「えっ?うどんじゃないの?ふっくら大きなお揚げも、乾燥した蒲鉾も準備できてるわよ!」
「あぁー。これだから、女性は・・・。」
「ああ、あの人種はラーメンがなくても何とかなるんだ。俺たちのラーメンへの熱き思いとは違うんだ。」
「日本の記憶がある、俺たち男はな!ラーメンがないと生きていけないんだよ!
そして、1ヶ月いやもしかしたら1週間に一度かもな!カップ焼きそばが無性に食いたくなる人種なんだ!
ああ、なんでラーメン、焼きそば、のない世界に来てしまったんだ!
神よ俺を殺す気ですか?!」
「くっ!分厚い出汁シミシミのお揚げのうどんも食べたいけど・・・。今ここで流されてうどんを作り、食べれば、カップラーメンを食べた時の感動が薄くなる!ここわ我慢だ!
幸い麺はまだつくれていない!」
「あの、なんとも言えない縮れた麺!」
「そして、粉だったのにお湯をかけると魔法のようにスープに早変わりだ!」
・・・日本のカップ麺好きの転生者集まりだった。
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