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とりあえず王宮へ

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とりあえず、

水の精霊王の番のデイジーさんは

カブトムシのガンプと

そのお友達の一部、

シルバー公爵領のガイドさん、

バイオレットちゃん、


バイオレットちゃのんお家の

騎士さんたちと下山し、

お祖父様の元へ行ってもらうことになった。




私とポルカと私のお家の騎士さんたちで

王宮の王太子殿下のアルベルトとクロードお兄様に連絡し、相談することにした。

そして、ガンプは早く飛んで行けるように
ギンヤンマの銀さんたちを紹介してくれた。

契約を結ぶと銀さんは大きくなった。

何と、ギンヤンマの
最高速度は時速70~100km
そして、ホバリングもできるそうだ。
蜻蛉ってスゲー。

私達は超高速で、王宮に向かう。

銀さんが、

「おいお前ら!ちゃんと、ゴーグルしろよ!ぶっ飛ばして飛んでやるからな!

ゴミや紫外線から目を守れ、そして乾燥するからな!失明防止だ!」




私は、ポルカに

「ポルカ。ついていける?」

と聞くと。

羽でポカっと殴られた。

「お主!ワシを誰だと思っておるのだ!
森の精霊王だぞ!森の住民の中で本気を出せばワシが最速だ!」

とプンプンと怒っていた。

イヤーあのまん丸なお腹の体を見たら、そう見えないんだけど・・・。


私達はゴーグルをつけて、王宮へ向かった。

ポルカと銀さんは俺が一番だと目的地まで競争している。

あまりに飛ばしすぎて、

えぇぇー。止まらない。
ポルカ!止まって!止まってー!

銀さんやポルカは、第二騎士団の執務室にそのまま突っ込んだ。

ガッシャーン!!!!

私は慌てて緑魔法で蔦で

皆んなを、覆う

打ち付けられないよう、

デッカい花を咲かせる。

皆んなポワンッと花の上で

受け止められた。

フゥ危なかった。



すると、

「今日は侵入者が多すぎないか?クロード!ウチの王宮のセキュリティヤバくない?」


奥の応接間のドアからドス黒い笑顔のアルベルト殿下とクロードお兄様が覗いている。

可愛らしい私と同じくらいのショートカットの女の子がこちらをスカートをモジモジしながら伺っていた。

お兄様は、ツカツカと歩いて来て

「マリーベル!お前はどうしてそう危険なことばかりするんだ。」

と呆れながらもヒョイっと持ち上げられ、起こしてくれた。

「それに、フラン止めろよな!お前まで一緒に何やってんだよ!」


えっ?!と振り向くと、フランが頭をかきながら、ゴールドマン公爵家の騎士服をきて、変装を解いた。

ギンヤンマの銀さんに乗っていたのはフランだった。


辺りを見渡すとガラスの破片をフランが風魔法で私たちにかからないように円形に散らしていた。

さすがフラン!

アルベルト殿下は、

「俺が頼んだんだよ。フランの部下が、裏の組織でシルバー公爵領の天ナウ山にベルトランの国の者が大きな荷物を運び込んだという裏情報を聞いてね、

マリーベル嬢とバイオレット嬢が丁度行くって言うじゃないか。

護衛も兼ねて行ってもらったんだよ。
君たちと行く方が、空を飛べるから、早く行けるしね。

騎士の格好だと、武器を持ってても不自然じゃない。都合が良かったんだ。」


成程。

確かにこの騎士、騎士にしては口煩いオカンのような人だと思ったわ。

フランだったのか。

納得してしまった。










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