上 下
27 / 155

アクアマリン伯爵領ーマリンアクアの町ー

しおりを挟む
リリアナとお買い物に出かける。
お兄様と一緒に町にでる。
勿論ポルカもだ。


お父様達は、一緒に着いて来ようとしたが、部下達に捕まったようだ。

事件の処理があるらしく、仕事に戻って行った。

お父様を連れにきた公爵家の騎士の制服が変わってる。白から黒になってる。こっちの方が絶対かっこいい。

よし!先ずは市場だ!
暑いから今日のおやつは、料理長のマロンさんとかき氷にしようって言ってたの。

マロンさんはカキ氷に興奮している。
そもそも、氷ってこの世界貴重品なんだって。

色々作れるよう、試行錯誤したのよ。

お父様も、お兄様も、私も氷出せるし。

シロップ作りの、果物を買ってくるの。なんにしようかな。

私は宇治金食べたい。
実は、どこでも厨房で抹茶、こし餡を発見したの。

白玉と抹茶シロップ作っちゃった!

でも白玉は後、10個しか残ってない。

私が抹茶シロップ作ってるときに、

ポルカがコソッと、こし餡つけて20個食いやがったからね!

つまみ食いするなら、残す方を多めにするでしょうよ普通。

つまみ食いの方が多いとかおかしくない?!

イチゴとマンゴー、ベリー、オレンジ、キウイ。

これを買う。

すると、クロードお兄様は荷物を持ってくれた。

本当は、お兄様優しい事がわかった。
怒ると、笑顔で怒るから怖い。

シルバーの髪に、紫の瞳で、すらりと高い背。妹から見てもイケメンだ。

さすが乙女ゲーム。

オナラとかしても、ラベンダーの匂いがしそう。

因みに、ポルカのオナラはミントの匂いだった。あんなに、肉とか色々たべてミントの匂いとか羨ましい。

腸内細菌どうなってる!

でも、音はオナラなんだよね。不愉快よ!


そんな事は置いておいて、

あの雑貨屋さん面白そう。

マリアナと走って向かおうとすると、

路上で、なにか騒ぎが起こっている。

女性の人が土下座で、

「娘だけはどうかどうかお助け下さい。体が弱いんです。私が全部罰でも何でも受けますから。」

どうも、年配の女性が土下座で裕福そうな鞭をもつ男性に土下座でお願いしている。

「娼館はな、若いほど価値があるんだ。お前じゃ金にならねーんだよ。
邪魔だどけ。

お前はあっちだ。あっちのご主人様はケチで奴隷の扱いが荒くてね。
長くても1ヶ月だろ。
ケチなら大切に使えよって思うけどね。
お前は、娘よりも自分の心配した方がいいんじゃないか?」

「どうかどうか、娘を、娘を。」

私は、あの女性を知っている。
侍女長だったアンナさんだ。

アンナさんの娘さんは、17歳だ。
体が弱いらしく。なんか体調が悪そうだ。

私は思う。別にアンナさんが悪いわけではない。そもそも、解雇される立場だった、別邸に来た人たちが悪いのだ。

見方を変えれば、本来挽回のチャンスを与えられたのだ。

お母様は、商売上手なだけあって、使える人間はどんどん出世させていった。国外奴隷から国の中枢の通訳となり、男爵まで登りつめた者もいる。

アイツらは、其れを棒に振り、私らを嘲り、虐待し、犯罪に走った。

アンナさんが、やったことは確かに嫌がらせだったけど、結果は分からなかった。

貴族なら、彼女達は奴隷として売られ、こんな目に合わなかった。平民落ちで済んだのだ。

でも、ここの奴隷商って・・・。

私は、自分でお金をある程度稼いでいる。

蜘蛛の聖虫ケイトさんの手芸品は、
スパイダーというブランド品で男性の人から人気がある。

私は土魔法と火魔法を掛け合わせて、ガラス、金属製品を作り、最近では腕時計をヒットさせた。

商人の人たちに、突然振込形式にしてくれとお願いされてから、貯まったお金の金額を知らなかった。

最近、フランに通帳記入してもらったらお城が何体も買える値段になっていた。

買おう!

「おじさん私買う。決まってる御主人さんより5倍払う。人出不足なの。2人まとめて。他の奴隷は幾らかしら。」

マリアナは、
「えっ?買うの?マリーベルちゃんが?」

私は、小切手を払う。

奴隷商人はウハウハな顔をしている。

アンナさんはポカンとしている。




奴隷の人たちは鎖に繋がれてやってきた。
暫く行った見えないとこで、全員施錠を外す。

そこにお兄様達がやってくる。

「マリーベル何やってるんだ?」

「クロードお兄様。きのうの奴隷密輸の残党達です。売買の証拠を押さえました。この人たちと、私の銀行口座の取引が証拠です。」


そう、この奴隷商人違法な事して儲けてる。
本来なら、国内の奴隷を領や国を跨いでの奴隷商売は禁止されている。

理由は、所在が掴めなくなり、最終的に国外に売られてしまうのを防ぐためだ。


奴隷といえども、情報を持っている。
お母様の国外奴隷は他国には制度が無いため手に入れた。

お陰で、色んな情報を手に入れたらしい。


だから、公爵領ではなく他領にアンナさんが居るのはおかしいのだ。

この国は奴隷制度は、こういった制限が沢山ある。だから、他国に比べて奴隷は少ない。

因みに、犯罪として売られた奴隷は調査が終われば速やかに、本来いるべき場所に戻される。

再犯の可能性がなければ、再度奴隷登録は面倒なため、奴隷は解放される仕組みだ。

私が前世を思い出す前のマリーベル。すげ~。6歳なのに、法律とかこんなの勉強してたもんね。

今は、なんだろ。前世の私がマリーベルの頭の中を残念にしてるのかも。

ポンコツでごめんね。


















しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。

風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。 ※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。

乙女ゲームの悪役令嬢は生れかわる

レラン
恋愛
 前世でプレーした。乙女ゲーム内に召喚転生させられた主人公。  すでに危機的状況の悪役令嬢に転生してしまい、ゲームに関わらないようにしていると、まさかのチート発覚!?  私は平穏な暮らしを求めただけだっだのに‥‥ふふふ‥‥‥チートがあるなら最大限活用してやる!!  そう意気込みのやりたい放題の、元悪役令嬢の日常。 ⚠︎語彙力崩壊してます⚠︎ ⚠︎誤字多発です⚠︎ ⚠︎話の内容が薄っぺらです⚠︎ ⚠︎ざまぁは、結構後になってしまいます⚠︎

【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~

イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」   どごおおおぉっ!! 5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略) ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。 …だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。 それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。 泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ… 旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは? 更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!? ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか? 困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語! ※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください… ※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください… ※小説家になろう様でも掲載しております ※イラストは湶リク様に描いていただきました

悪役令嬢の慟哭

浜柔
ファンタジー
 前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。  だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。 ※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。 ※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。 「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。 「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。

そして乙女ゲームは始まらなかった

お好み焼き
恋愛
気付いたら9歳の悪役令嬢に転生してました。前世でプレイした乙女ゲームの悪役キャラです。悪役令嬢なのでなにか悪さをしないといけないのでしょうか?しかし私には誰かをいじめる趣味も性癖もありません。むしろ苦しんでいる人を見ると胸が重くなります。 一体私は何をしたらいいのでしょうか?

婚約破棄された悪役令嬢。そして国は滅んだ❗私のせい?知らんがな

朋 美緒(とも みお)
ファンタジー
婚約破棄されて国外追放の公爵令嬢、しかし地獄に落ちたのは彼女ではなかった。 !逆転チートな婚約破棄劇場! !王宮、そして誰も居なくなった! !国が滅んだ?私のせい?しらんがな! 18話で完結

悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!

ペトラ
恋愛
   ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。  戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。  前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。  悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。  他サイトに連載中の話の改訂版になります。

皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした

葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。 でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。 本編完結済みです。時々番外編を追加します。

処理中です...