10 / 13
はじまったばかりの夏休み
はじめての魔法
しおりを挟む
5分ほどたって、もどってきたヒーピーは、マサたちをつれて森のなかをグングンすすんだ。
かれらは、太陽のひかりがふりそそぐ、ひっそりとした草地にやってきた。
草地のまんなかには、家がポツンとたっている。花にかこまれて、屋根にも花がさいている。
ヒーピーがノックすると、ガチャリとドアがひらいた。
「よくきたね、さあ、どうぞ」
マサたちの、おへそくらいの高さのカエルさんが、マサたちを家のなかへまねきいれた(玄関のサイズは、カエルさんからしたらおおきすぎる)。
窓からは気もちのいいひかりと風がはいってきて、ラジオからは最近人気のポップな音楽がながれている。
テーブルのうえには、マサたちのためにポップコーンやジュースがおかれている。
ときどきとびはねるカエルさんは、黄緑色の服を着て、茶色い半ズボンをはいている(人と同じように2本足で歩いている)。
かべには世界じゅうの地図がはってあった。
ひと休みしたあと、ヒーピーはカエルさんから魔法のちからをかりるおてほんをみせた。
ヒーピーがカエルさんの肩に手をのせて、
――ちからをかして。
というおもいを送ると……
カエルさんからメロン色をした野球ボールほどのおおきさのひかりの玉がでてきて、フワフワと空ちゅうにうかんだ。
ポンッ。
ヒーピーからはイチゴ色のひかりの玉がでてきた。
2個のひかりの玉はスーッと近づいて、クルクルグルグル、おたがいのまわりをまわりはじめた。
どんどんとはやくなって、ミキサーでミックスジュースをつくるようにグルグルクルクル。
最後にはくっついて1つのハートになって、パァンとはじけとび、ひかりのつぶがキラキラとヒーピーとカエルさんにふりそそいだ。
「これで、カエルさんのちからをかりれるよ」
ヒーピーは、ピストルのかまえをした手を窓の外にむけた。
ホースから水がでるように、人さし指から水がでて、あたりの木々はびしょぬれだ。
空にむけて水をだすと、おおきなにじがあらわれた。
ヒーピーの手のひらからでてきた、カエルのベロのような、ピンク色のひかりのロープは、ビヨーンとのびて、20メートルほどはなれた木にグルグルまきになった。
そのロープがちぢむと、ヒーピーのからだは窓の外にとびでていって、木のところへ、ひとっとび。
カエルのようにジャンプして、木の枝のうえに、忍者のようにたったヒーピーが、おもいきり枝をけっ飛ばすと、空高くとびあがって、あっというまにマサたちのもとへ、もどってきた。
「さあ、つぎはきみたちの番」
3人は、ヒーピーにつれられて、近くの草地へむかった。
――魔法使いになりたい。
エータがカエルさんの肩に手をのせると……
すぐに、エータとカエルさんからひかりの玉がでてきて、2個の玉はクルクルとおたがいのまわりをまわって、くっついて、ピンク色のハートになった。
ぱあん。
と、はじけたハートはキラキラとしたつぶになって、ふりそそいだ。
エータはうれしそうに、手のひらから魔法をだすポーズをしたけれど、でてこない。
そうこうしているうちに、マサとトージからもひかりの玉がでてきて、ヒーピーのレッスンがスタートした。
「まずは、す~っはぁ~、深呼吸。ぐーんと気もちをひろげよう。空まで」
「空ってひろいなあ」
エータはのうてんきに空をみあげている。
「こんどは宇宙まで、気もちをひろげよう」
エータは、空をじっとみながら、宇宙をイメージした。
「さあ、つぎは、宇宙の外をイメージして。ちょっとむずかしいよ。そこには、木のおじいさん〈イデアさん〉がいるんだ。魔法を使いたいって気もちを送って、〈イデアさん〉に」
10分ほどしてトージの両手からバスケットボールほどのおおきさの、水のかたまりがポンッと1個でてきた。
「でで、た~!」
トージはできたてアツアツのアメのように、それをグニョンとのばした。
エータの人さし指からは、ビー玉のようなちいさな水のかたまりがでてきた。
「どうしろっていうの?なんだか、ちっちゃいなあ」
エータは、人さし指にうかんでいるそのかたまりをデコピンをするように、はじき飛ばした。
そのかたまりは、ものすごいスピードで飛んでいって、10メールほどはなれたところにあった岩をこっぱみじんにしてしまった。
エータは目をパチパチさせている。
「おれだけでなーい!なんで~?」
マサはおおげさに手をひろげた。
「マーちゃん、センスないんじゃない?」
エータはケタケタ笑っている。
「おれは未来のスーパーヒーローなんだよ?もうちょっと、待って~」
「じゃ、あと、30秒ね~っ。1、2、3……」
エータはいじわるい声でいった。
「ちょっ、ちょっと、まて~。かぞえないでよー」
「あんまりマーちゃんをあせらせるなよ~」
トージもおかしそうに笑っている。
そのあと30分ほどして、やっと……
ポンポンッ。
とマサの両手から1個ずつ、野球ボールほどのおおきさの、水のかたまりがでてきた。手のひらのうえフワフワうかんでいる。
「おれの~!でてきてくれたー」
マサは目をウルウルさせながら、でてきたばかりの、そのかたまりを両手でつつみこんだ。
15メートルほどの高さの木の、枝にすわっていたヒーピーは、
「でてきたか~」
と、うれしそうにいって、木の枝から飛びおりた。
カエルさんは空ちゅうにフワフワうかぶ――まるでソファのような――水のかたまりにすわって、気もちよさそうにねむっている。
ヒーピーは、カエルさんのところへ飛んでいくと、トントンと肩をたたいて、
「3人とも魔法だしたよ」
とヒソヒソ声でささやいた。
目をさましたカエルさんは、目をパチパチさせながらいった。
「その、水のかたまり、ねん土みたいだよね。いろんな形にできるよ。使ってみたいアイテムの形にしてごらん」
トージはフリスビーの形にした。
マサは剣の形に(2個あったので2本つくった)。
エータのは……どんな形にもできないくらいに、ちいさくて、ビー玉のように、まるいまま、空ちゅうにふわふわうかんでいる。
「こんな、ちっこいの~……どうしろってんだよ、どうにもできないよ」
トージは作ったばかりのフリスビーをおもいきりなげ飛ばした。
水色の、とうめいなフリスビーは、風にのって、どこまでも飛んでいって、やがてみえなくなった。
「おーい……もどってこーい」
フリスビーはUFOのようにうかびながらトージのところにもどってきた。
「この剣、かるいねー」
マサは両手にもった、水色のとうめいな2本の剣をぶんぶんふりまわしている。
エータは人さし指を空にむけた。
エータの人さし指からは、ビー玉のようなボールがつぎつぎと100個ほど飛んでいった。まるでマシンガンのように。
「ばばばーん」
とエータはうれしそうにさけんでいる。
冒険についていくことにしたカエルさんは、リュックに荷物をつめこんで家から飛びでてきた。
うれしそうにゲロゲロ、ケロケロないている。
かれらは、太陽のひかりがふりそそぐ、ひっそりとした草地にやってきた。
草地のまんなかには、家がポツンとたっている。花にかこまれて、屋根にも花がさいている。
ヒーピーがノックすると、ガチャリとドアがひらいた。
「よくきたね、さあ、どうぞ」
マサたちの、おへそくらいの高さのカエルさんが、マサたちを家のなかへまねきいれた(玄関のサイズは、カエルさんからしたらおおきすぎる)。
窓からは気もちのいいひかりと風がはいってきて、ラジオからは最近人気のポップな音楽がながれている。
テーブルのうえには、マサたちのためにポップコーンやジュースがおかれている。
ときどきとびはねるカエルさんは、黄緑色の服を着て、茶色い半ズボンをはいている(人と同じように2本足で歩いている)。
かべには世界じゅうの地図がはってあった。
ひと休みしたあと、ヒーピーはカエルさんから魔法のちからをかりるおてほんをみせた。
ヒーピーがカエルさんの肩に手をのせて、
――ちからをかして。
というおもいを送ると……
カエルさんからメロン色をした野球ボールほどのおおきさのひかりの玉がでてきて、フワフワと空ちゅうにうかんだ。
ポンッ。
ヒーピーからはイチゴ色のひかりの玉がでてきた。
2個のひかりの玉はスーッと近づいて、クルクルグルグル、おたがいのまわりをまわりはじめた。
どんどんとはやくなって、ミキサーでミックスジュースをつくるようにグルグルクルクル。
最後にはくっついて1つのハートになって、パァンとはじけとび、ひかりのつぶがキラキラとヒーピーとカエルさんにふりそそいだ。
「これで、カエルさんのちからをかりれるよ」
ヒーピーは、ピストルのかまえをした手を窓の外にむけた。
ホースから水がでるように、人さし指から水がでて、あたりの木々はびしょぬれだ。
空にむけて水をだすと、おおきなにじがあらわれた。
ヒーピーの手のひらからでてきた、カエルのベロのような、ピンク色のひかりのロープは、ビヨーンとのびて、20メートルほどはなれた木にグルグルまきになった。
そのロープがちぢむと、ヒーピーのからだは窓の外にとびでていって、木のところへ、ひとっとび。
カエルのようにジャンプして、木の枝のうえに、忍者のようにたったヒーピーが、おもいきり枝をけっ飛ばすと、空高くとびあがって、あっというまにマサたちのもとへ、もどってきた。
「さあ、つぎはきみたちの番」
3人は、ヒーピーにつれられて、近くの草地へむかった。
――魔法使いになりたい。
エータがカエルさんの肩に手をのせると……
すぐに、エータとカエルさんからひかりの玉がでてきて、2個の玉はクルクルとおたがいのまわりをまわって、くっついて、ピンク色のハートになった。
ぱあん。
と、はじけたハートはキラキラとしたつぶになって、ふりそそいだ。
エータはうれしそうに、手のひらから魔法をだすポーズをしたけれど、でてこない。
そうこうしているうちに、マサとトージからもひかりの玉がでてきて、ヒーピーのレッスンがスタートした。
「まずは、す~っはぁ~、深呼吸。ぐーんと気もちをひろげよう。空まで」
「空ってひろいなあ」
エータはのうてんきに空をみあげている。
「こんどは宇宙まで、気もちをひろげよう」
エータは、空をじっとみながら、宇宙をイメージした。
「さあ、つぎは、宇宙の外をイメージして。ちょっとむずかしいよ。そこには、木のおじいさん〈イデアさん〉がいるんだ。魔法を使いたいって気もちを送って、〈イデアさん〉に」
10分ほどしてトージの両手からバスケットボールほどのおおきさの、水のかたまりがポンッと1個でてきた。
「でで、た~!」
トージはできたてアツアツのアメのように、それをグニョンとのばした。
エータの人さし指からは、ビー玉のようなちいさな水のかたまりがでてきた。
「どうしろっていうの?なんだか、ちっちゃいなあ」
エータは、人さし指にうかんでいるそのかたまりをデコピンをするように、はじき飛ばした。
そのかたまりは、ものすごいスピードで飛んでいって、10メールほどはなれたところにあった岩をこっぱみじんにしてしまった。
エータは目をパチパチさせている。
「おれだけでなーい!なんで~?」
マサはおおげさに手をひろげた。
「マーちゃん、センスないんじゃない?」
エータはケタケタ笑っている。
「おれは未来のスーパーヒーローなんだよ?もうちょっと、待って~」
「じゃ、あと、30秒ね~っ。1、2、3……」
エータはいじわるい声でいった。
「ちょっ、ちょっと、まて~。かぞえないでよー」
「あんまりマーちゃんをあせらせるなよ~」
トージもおかしそうに笑っている。
そのあと30分ほどして、やっと……
ポンポンッ。
とマサの両手から1個ずつ、野球ボールほどのおおきさの、水のかたまりがでてきた。手のひらのうえフワフワうかんでいる。
「おれの~!でてきてくれたー」
マサは目をウルウルさせながら、でてきたばかりの、そのかたまりを両手でつつみこんだ。
15メートルほどの高さの木の、枝にすわっていたヒーピーは、
「でてきたか~」
と、うれしそうにいって、木の枝から飛びおりた。
カエルさんは空ちゅうにフワフワうかぶ――まるでソファのような――水のかたまりにすわって、気もちよさそうにねむっている。
ヒーピーは、カエルさんのところへ飛んでいくと、トントンと肩をたたいて、
「3人とも魔法だしたよ」
とヒソヒソ声でささやいた。
目をさましたカエルさんは、目をパチパチさせながらいった。
「その、水のかたまり、ねん土みたいだよね。いろんな形にできるよ。使ってみたいアイテムの形にしてごらん」
トージはフリスビーの形にした。
マサは剣の形に(2個あったので2本つくった)。
エータのは……どんな形にもできないくらいに、ちいさくて、ビー玉のように、まるいまま、空ちゅうにふわふわうかんでいる。
「こんな、ちっこいの~……どうしろってんだよ、どうにもできないよ」
トージは作ったばかりのフリスビーをおもいきりなげ飛ばした。
水色の、とうめいなフリスビーは、風にのって、どこまでも飛んでいって、やがてみえなくなった。
「おーい……もどってこーい」
フリスビーはUFOのようにうかびながらトージのところにもどってきた。
「この剣、かるいねー」
マサは両手にもった、水色のとうめいな2本の剣をぶんぶんふりまわしている。
エータは人さし指を空にむけた。
エータの人さし指からは、ビー玉のようなボールがつぎつぎと100個ほど飛んでいった。まるでマシンガンのように。
「ばばばーん」
とエータはうれしそうにさけんでいる。
冒険についていくことにしたカエルさんは、リュックに荷物をつめこんで家から飛びでてきた。
うれしそうにゲロゲロ、ケロケロないている。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
菊池兄弟のいそがしい一年 ―妖怪退治、はじめました!―
阿々井 青和
児童書・童話
明日誕生日を迎える菊池和真(きくちかずま)は学校の帰り道に口さけ女に襲われた。
絶体絶命と思われたその時、颯兄こと兄の颯真(そうま)が助けに入り、どうにかピンチを乗り切った。
が、そこで知らされる菊池家の稼業の話。
しゃべるキツネのぬいぐるみに、妖怪を呼べる巻物、さらに都市伝説とバトルって何!?
本が好き以外は至って平凡な小学二年生の和真は、どんどん非現実な世界へと足を踏みこんで行くことになり……?
これは小さな町を舞台に兄弟が繰り広げる、現代の妖怪退治の記録である。
猫のバブーシュカ~しましましっぽ彗星の夜に~
catpaw
児童書・童話
猫の女の子バブーシュカは自然豊かなセント・ポピー村にあるタンジェリン夫妻の家で幸せに暮らしていました。しかしある事から、自分は夫妻にもう必要とされてないのだと思い、家出を決意します。家に閉じ込められたバブーシュカは彗星に願いをかけて家から飛び出しましたが、思わぬ世界へと迷い込みます。服を着て後ろ足で立って歩き、まるで人間のように暮らす猫たち。人間は見当たりません。王族・貴族・平民。猫が身分階級を持つ社会に突然放り込まれ、『おまえは何者だ』と問われるバブーシュカ。--バブーシュカの波乱に満ちた物語が始まります。
がらくた屋 ふしぎ堂のヒミツ
三柴 ヲト
児童書・童話
『がらくた屋ふしぎ堂』
――それは、ちょっと変わった不思議なお店。
おもちゃ、駄菓子、古本、文房具、骨董品……。子どもが気になるものはなんでもそろっていて、店主であるミチばあちゃんが不在の時は、太った変な招き猫〝にゃすけ〟が代わりに商品を案内してくれる。
ミチばあちゃんの孫である小学6年生の風間吏斗(かざまりと)は、わくわく探しのため毎日のように『ふしぎ堂』へ通う。
お店に並んだ商品の中には、普通のがらくたに混じって『神商品(アイテム)』と呼ばれるレアなお宝もたくさん隠されていて、悪戯好きのリトはクラスメイトの男友達・ルカを巻き込んで、神商品を使ってはおかしな事件を起こしたり、逆にみんなの困りごとを解決したり、毎日を刺激的に楽しく過ごす。
そんなある日のこと、リトとルカのクラスメイトであるお金持ちのお嬢様アンが行方不明になるという騒ぎが起こる。
彼女の足取りを追うリトは、やがてふしぎ堂の裏庭にある『蔵』に隠された〝ヒミツの扉〟に辿り着くのだが、扉の向こう側には『異世界』や過去未来の『時空を超えた世界』が広がっていて――⁉︎
いたずら好きのリト、心優しい少年ルカ、いじっぱりなお嬢様アンの三人組が織りなす、事件、ふしぎ、夢、冒険、恋、わくわく、どきどきが全部詰まった、少年少女向けの現代和風ファンタジー。
湖の民
影燈
児童書・童話
沼無国(ぬまぬこ)の統治下にある、儺楼湖(なろこ)の里。
そこに暮らす令は寺子屋に通う12歳の男の子。
優しい先生や友だちに囲まれ、楽しい日々を送っていた。
だがそんなある日。
里に、伝染病が発生、里は封鎖されてしまい、母も病にかかってしまう。
母を助けるため、幻の薬草を探しにいく令だったが――
格言パラドックス
kacang
児童書・童話
六年一組、仲井花凪。
想定外のクラス替えで仲のいい子と分かれ、ジャンケンで負けてやりたかった飼育委員にもなれず「負け組」呼ばわりされる。人気のない理科委員になり不満ばかりの最終学年が始まった。
六年生の恒例行事「夢の講演会」で夢を叶えた先輩の話を聞くが、具体的な将来ビジョンがない花凪は悩んでしまう日々。今、夢を語れないのは負け組なのだろうか。
そんな中、ウサギ失踪事件が起こる。花凪は餌当番であった一組飼育委員に対して不信感を抱く。
幼なじみの「トノ」が犯人だと疑われて、納得いかない花凪は理科委員でウサギ探しをすることに。
完璧ブラコン番長と町の謎
佐賀ロン
児童書・童話
小野あかりは、妖怪や幽霊、霊能力者などを専門にする『包丁師』見習い。
ある夜、大蛇を倒す姿を男の子に見られてしまう。
その男の子は、あかりが転校した先で有名な番長・古田冬夜だった。
あかりは冬夜から「会って欲しい人がいる」と頼まれ、出会ったのは、冬夜の弟・夏樹。
彼は冬夜とは違い、妖怪や幽霊が視える子どもだった。
あかりは、特殊な土地によって引き起こされる事件に巻き込まれる…。
わたしたちの恋、NGですっ! ~魔力ゼロの魔法少女~
立花鏡河
児童書・童話
【第1回きずな児童書大賞】奨励賞を受賞しました!
応援して下さった方々に、心より感謝申し上げます!
「ひさしぶりだね、魔法少女アイカ」
再会は突然だった。
わたし、愛葉一千花は、何の取り柄もない、フツーの中学二年生。
なじめないバスケ部をやめようかと悩みながら、掛けもちで園芸部の活動もしている。
そんなわたしには、とある秘密があって……。
新入生のイケメン、乙黒咲也くん。
わたし、この子を知ってる。
ていうか、因縁の相手なんですけどっ!?
★*゚*☆*゚*★*゚*☆*゚*★
わたしはかつて、魔法少女だったんだ。
町をねらう魔物と戦う日々――。
魔物のリーダーで、宿敵だった男の子が、今やイケメンに成長していて……。
「意外とドジですね、愛葉センパイは」
「愛葉センパイは、おれの大切な人だ」
「生まれ変わったおれを見てほしい」
★*゚*☆*゚*★*゚*☆*゚*★
改心した彼が、わたしを溺愛して、心をまどわせてくる!
光と闇がまじりあうのはキケンです!
わたしたちの恋愛、NGだよね!?
◆◆◆第1回きずな児童書大賞エントリー作品です◆◆◆
表紙絵は「イラストAC」様からお借りしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる