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4章 「RU⭐︎KA」
1月5日③
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栞凪と別れた遥希達は携帯を凝視する。
「こんな作戦で良かったのか?」
「まぁなんかあれば警察が動くさ。」
「しっ。男と話し始めたぞ。」
携帯から聞こえてくる会話に全員で集中する。ファミレスから携帯を通話状態にしておき、栞凪は懐に忍ばせていた。真犯人が接触してくると確信して。以前、事情聴取を受けた時の警官に話をつけ、栞凪の周囲30メートルを目安に近づかないようにしてもらい、会話の様子を警察にも聞いてもらっていた。
「男が携帯に気づいたようだ。」
「悪かったな。2人きりじゃなくて。自白もありがとう。これで警察が動き出す。お前、そこにいろよ。」
『な、テメェらどこにいる!!』
「遠いところに。半径10メートル以内にいるとわかるんだろ?話を盗み聞きしてるなんて予想もしてなかったのか。」
『く、それなら…』
「栞凪に指一本でも触れてみろ…。ミンチにしてやる…。」
「サイレンが聞こえる。警察が着いたようだ。あの自白があれば、あとは凶器の持ち主と一致すれば立証できるだろう。月摘さんの無実も証明できそうだな。」
「栞凪を囮にするしかないとは…。あいつ、ゆるさねぇ。」
『優太?ありがとう。心強かったよ。また明日からも、よろしくね。涼香ちゃんと真季ちゃんもありがとう。明日もいっぱいお話ししようね。』
栞凪は電話越しにそう伝え、この日は事務所へと向かった。
「明日からは少し、風向きが変わってるといいな。」
【SCCから直接話を聞けた。能力は全て第六感の延長であること、覚醒した能力はその対象を広げることができること。また、月摘栞凪の事件も解決した。真犯人の逮捕ができた。あとはイメージ回復だ。無実の証明だけで、元のアイドルに戻れればいいが…。】
「こんな作戦で良かったのか?」
「まぁなんかあれば警察が動くさ。」
「しっ。男と話し始めたぞ。」
携帯から聞こえてくる会話に全員で集中する。ファミレスから携帯を通話状態にしておき、栞凪は懐に忍ばせていた。真犯人が接触してくると確信して。以前、事情聴取を受けた時の警官に話をつけ、栞凪の周囲30メートルを目安に近づかないようにしてもらい、会話の様子を警察にも聞いてもらっていた。
「男が携帯に気づいたようだ。」
「悪かったな。2人きりじゃなくて。自白もありがとう。これで警察が動き出す。お前、そこにいろよ。」
『な、テメェらどこにいる!!』
「遠いところに。半径10メートル以内にいるとわかるんだろ?話を盗み聞きしてるなんて予想もしてなかったのか。」
『く、それなら…』
「栞凪に指一本でも触れてみろ…。ミンチにしてやる…。」
「サイレンが聞こえる。警察が着いたようだ。あの自白があれば、あとは凶器の持ち主と一致すれば立証できるだろう。月摘さんの無実も証明できそうだな。」
「栞凪を囮にするしかないとは…。あいつ、ゆるさねぇ。」
『優太?ありがとう。心強かったよ。また明日からも、よろしくね。涼香ちゃんと真季ちゃんもありがとう。明日もいっぱいお話ししようね。』
栞凪は電話越しにそう伝え、この日は事務所へと向かった。
「明日からは少し、風向きが変わってるといいな。」
【SCCから直接話を聞けた。能力は全て第六感の延長であること、覚醒した能力はその対象を広げることができること。また、月摘栞凪の事件も解決した。真犯人の逮捕ができた。あとはイメージ回復だ。無実の証明だけで、元のアイドルに戻れればいいが…。】
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