あやかしアイドル!〜秘密だらけのアイドルをプロデュースせよ!〜

みやこ。@他コン2作通過

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トップアイドルに宣戦布告!②

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 意を決して、ギュッと胸の前で拳を握り、一歩前にでる。


「っ、あの! お二人がすごいアイドルだって事は分かってます。でも、さっきのは言い過ぎなんじゃないでしょうか!」


 私が声を上げると、一気にその場の視線が集まった。怖気付きそうになるが、カヅキの事を悪く言われっぱなしは許せなかった。
 内心、ブルブルと震えながらも負けてなるものかと、真っ直ぐに前を見る。

 そんな私を見て、ユーマとアヤトは顔を見合わせてニヤリと笑った。


「え~? 僕達は見たままを言っただけだし。ね、ユーマ」

「ああ、そっちの黒髪の方は多少は見込みありそうだが、シヅキさんの弟は見込み無しだな」


 この2人は先程まで喧嘩していたというのに、こういう時だけは息がぴったりなようだ。それが私には尚更憎らしく感じた。



 ——トップアイドルだからって何言っても許されるはずなんてないのに⋯⋯。それに、この2人はカヅキくんの良さを何も分かってない! 昨日会ったばかりの私が言うのもなんだけど⋯⋯! 花房さんも何も言わないし⋯⋯。でも、このまま言われっぱなしなんて絶対に許せない!


 私は、彼らの挑発的な態度にかあっと頭に血が上り、つい、無謀にも思えることを断言してしまった。


「そんなのやって見なきゃ分かりません。カヅキくんとチユキくんには才能があります! 2人は、この私が責任を持ってトップアイドルにして見せます!! 絶対に、貴方達2人なんか目じゃ無いくらいの大人気アイドルにしてみせますから⋯⋯! 後で泣きついても遅いですからね!」

 つい口から出た私の強気過ぎる宣戦布告に、先程まで俯いていたカヅキがポカンと口を開けてこちらを見ていた。チユキも目をパチクリと瞬かせている。
 

 ——あっ!! ごめん、2人とも! つい⋯⋯!



 しかし、勢い余って言ったことでも、一度口にしたことは取り消しが許されなかった。
 私の宣戦布告に、ユーマとアヤトはいとも簡単に乗って来た。


「へぇ~? そんなに言うんなら、僕らを見返してみればぁ? ま、無理だと思うけど」

「ハッ。面白れぇじゃねーか。いいぜ、やって見ろよ」

「ふふっ。もしなれなかった時には⋯⋯わかってるよね?」


 クスクスとこちらを小馬鹿にしたように笑うアヤトと、自信たっぷりにほくそ笑むユーマからはトップアイドルが故の余裕が感じられた。


 バチバチと睨み合う私たちの間に、今まで見ているだけだったシヅキが割って入る。


「はいはい、2人ともそこまで! 後輩を虐めない! ⋯⋯叶さんもごめんね? この2人喧嘩っ早くて手がつけられないんだ」



 勢いで言ってしまったとはいえ、先程言ったことは私の本心である。
 カヅキとチユキにはきっと、本気になれば他を圧倒して、一等星のように輝ける素質があるはずだ。

 覚悟を決めてごくりと唾を飲み、口を開く。


「⋯⋯いえ。ですが、カヅキくんとチユキくんがトップアイドルになった暁には、先程のお二人の発言の撤回と謝罪を求めます」

 私の言葉に、シヅキの分厚いメガネの奥の瞳がギラリと光った気がした。


「うん、いいよ。もしも君たちがトップアイドルにまで上り詰めたなら、さっきの2人の発言は、俺が責任持って撤回と謝罪をさせよう。⋯⋯いいよね? 2人とも」

 有無を言わせないシヅキの雰囲気に、またもやユーマとアヤトはびくりと肩を震わせ、それから了承の返事をした。




 そして、私のせいで大変な事になってしまったと、恐る恐るカヅキとチユキを見ると意外にもやる気満々なようで、ほっと一息つく。

「俺と、カヅキで、あの2人を見返す⋯⋯」

「っ、ああ! アニマルズなんかに負けねえぜ!」

 そんな2人を見て、先程までの不安な気持ちは吹っ飛び、私はやる気に燃えてグッと拳を握り締めたのだった。


「私たちで目指そう! トップアイドル!!」







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