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マイセン人形
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私はタカさんの「お部屋係」だ。
だからお掃除はもちろん私のお仕事で、ベッドメイクも私が毎日やる。
ロボの毛集めは絶対に誰にも譲らない。
お掃除は普段は掃除機と拭き掃除だけど、週に一度、タカさんの大事なものを仕舞っている棚の掃除もする。
扉があるのでそんなに埃は入らないけど、磨き上げるものも多い。
ルーやハーはガサツなので絶対に触らせない。
そうタカさんに宣言している。
まあ、本当は基本的にルーもハーもちゃんと扱うのだが、時々悪戯するし、何度もタカさんの大事なものを壊してもいる。
タカさんが私だけに許可を出しているので、もちろん他の人間す見ることは出来ても棚のものには触れない。
私だけのお仕事ぉー♪
その日も棚を開いて左端の4番目の棚のものを手入れしていた。
その棚にはタカさんが趣味で集めている、マイセンのパグちゃんの焼物が並べられている。
タカさんはマイセンの焼物が好きで、ウニカートなんかも幾つもあるけど、特に犬のパグのものが好きだ。
もうマイセン人形自体は154点も揃っている。
パグはそのうちの72体だ。
多いので、今日は20体だけ磨こうと思ってる。
他の棚には、マイセンのセクシーなチェスのセットもある。
エッチな悪魔とイヤラシイ天使のセットだ。
前に響子ちゃんとそれでチェスをやって、響子ちゃんが全然集中できなくてボロ負けしていた。
タカさん、ずるいぞー。
デスクの上に柔らかいフェルトを敷いてから、一つ一つ丁寧にパグちゃんたちを並べた。
「みんなカワイイでちゅねー」
言いながら丁寧に柔らかいネルで優しく拭いて行く。
ルーとハーが入って来た。
美術品を出していると、興味があるようでよく覗きに来る。
別に触らなければ良いので、二人にも見せている。
「今日はマイセンのパグかー!」
「ちょっと耳が切れてるんだよね」
「昔はこれがパグのオシャレだったんだって」
「かわいそーだけどねー」
「でもやっぱカワイイ」
タカさんはネコ派だけど、パグは好きなんだって。
潰れたお顔とクリクリとした目がカワイイ。
ハーが私に言った。
「ねぇ亜紀ちゃん、ちょっと触ってみていい?」
「ダメだよ、タカさんにも言われてるでしょ?」
「うん、でもお腹の方も見てみたいの」
「私が見せてあげるから」
「ねえ、ちょっとだけ」
「もう!」
双子は美術品が好きだ。
扱いは慣れているので大丈夫だろう。
「じゃあ内緒だからね」
「うん、ありがとう!」
ハーが少し大き目なパグちゃんを手に取った。
一番威厳がある子だ。
両方の前足を伸ばして、ちょっと臥せっているポーズ。
「これ、よく見たかったんだよねー」
「一番いいよね?」
ルーも興味深そうに一緒に見ている。
ルーが細く伸びた前足にそっと触れた。
ヘックチョン
ポキ
「「「!」」」
ハーがくしゃみをして、パグの細い足が折れた!
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あきちゃちゃちゃちゃちゃちゃ」
「ど、ど、ど、ど、ど、ど、どうしょしょしょしょしょしょ」
「た、た、た、た、た、た、たいへへへへへへへへへへへへ」
三人でパニクった。
「あんたらぁ!」
「「ごめんなさい!」」
ハーはすぐにパグの焼物をテーブルに置いた。
右足がフェルトの上に落ちている。
「ど、どうしよう」
「ちゃんとくっつくよ! 今いいボンド持って来る!」
「ダメよ! タカさんにちゃんと話さないと!」
「亜紀ちゃん! 私たちを殺す気!」
「何言ってるの!」
でもタカさんがどんなに怒るのか分かってる。
私の責任も重い。
絶対に私以外に触らせないとタカさんに約束してるんだ!
「わ、私も一緒に謝るよ。私がハーに触らせたのがいけないんだから」
「私も触ってたよ! 私も悪い!」
「何言ってんの! 私がくしゃみして折っちゃったんじゃん!」
三人で言い合ったが、虚しいことだ。
ここは三人で謝ろう。
7時にタカさんが戻った。
三人で玄関にお迎えに行った。
ロボがいつも通りにタカさんのお帰りを歓迎している。
「おう、ただいま。どうした、三人揃って?」
「「「すみませんでしたぁ!」」」
「おい、なんだよ!」
玄関でパグの焼物を壊してしまったことを謝った。
「私が壊したんです! くしゃみをしてしまって!」
「いいえ、私が触ってもいいって言ったんで!」
「私が前足に触ってたの! 私が悪いの!」
タカさんは物凄く嫌そうな顔をして黙っていた。
そのままロボを抱いてエレベーターで上に上がった。
自分の部屋にそのまま入る。
私たちは階段を駆け上がって追いかけた。
ノックしてお部屋へ入る。
壊してしまったパグはデスクに置いている。
「おい、これかよ」
「「「すいません!」」」
「よりにもよって、ケンドラーのものか」
「けんどら?」
ルーとハーが真っ青になった。
美術品に詳しい二人だから、どういうものか分かったらしい。
「ケンドラーのものだったんですか!」
「本当にごめんなさい! 絶対に探して来るから!」
「バカヤロウ!」
タカさんが怒鳴った。
私にはよく分かっている。
タカさんのコレクションは、世の中で評価が高い、価値がある、というものではないのだ。
全部がタカさんの思い出に繋がっている。
だからこそ大切なのだ。
同じものだからそれでも良い、というものではない。
「た、タカさん、もしかしてケンドラーのウニカート(一点物)なんですか!」
「そうだよ。そうでなくても、もうケンドラーの作品は手に入らないしな。市場に出回るものじゃねぇ」
ルーがケンドラーについて私に話してくれた。
ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(Johann Joachim Kaendler、1706~1775)。
300年もの年月の中で、マイセン陶器の技術を飛躍的に高めた天才の一人だ。
今もケンドラーの造った型で焼き物が作られることはあるそうだけど、ケンドラー自身が制作したものは超貴重品だということだった。
しかも型で幾つも造るものではなく、一点しかないウニカートというもの。
私たちが壊したタカさんのパグちゃんは、そういうものだったのだ。
でも、それだけじゃない。
きっと、タカさんの大切な思い出に繋がっているに違いない。
「タカさん、でも、何とか探してみます」
「ウニカートだ、だから無理だと言っているだろう!」
「でも、このままじゃ!」
「マイセンに修理を頼んでみますよ!」
「もういい、全員出て行け!」
タカさんはお辛そうな顔で言った。
ああ、やっぱり大事な思い出だったんだ……
金曜日の晩だったんだけど、タカさんは『虎は孤高に』を観に来なかった。
私たちが上に上がると、「幻想空間」で独りでお酒を飲んでいた。
テーブルに壊れたあのパグちゃんと、他に幾つかのマイセン人形を並べていた。
後姿が寂しそうに見える。
ハーが黙って涙を流して見ていた。
「ハー、謝りに行こう」
「うん!」
ルーも一緒に付いて来た。
柳さんもロボも。
タカさんが私たちに気付いて振り向いた。
「なんだよ」
「あの、すみませんでした」
「もういいって言っただろう」
「ええ、でも……」
「タカさん、本当にごめんなさい!」
「本当にもういいよ。ちょっと思い出していただけだ」
「タカさん……」
タカさんが微笑んで私たちにも座るように言った。
「ああ、お前らも何か持って来いよ」
急いでキッチンへ行き、飲み物を用意した。
みんなアルコールではなく、ジュースなどだ。
「なんだよ、そんなのでいいのか?」
「タカさん……」
「あれはな、もう15年前か。オークラにマイセンの店があったんだ」
タカさんが静かに語り出した。
だからお掃除はもちろん私のお仕事で、ベッドメイクも私が毎日やる。
ロボの毛集めは絶対に誰にも譲らない。
お掃除は普段は掃除機と拭き掃除だけど、週に一度、タカさんの大事なものを仕舞っている棚の掃除もする。
扉があるのでそんなに埃は入らないけど、磨き上げるものも多い。
ルーやハーはガサツなので絶対に触らせない。
そうタカさんに宣言している。
まあ、本当は基本的にルーもハーもちゃんと扱うのだが、時々悪戯するし、何度もタカさんの大事なものを壊してもいる。
タカさんが私だけに許可を出しているので、もちろん他の人間す見ることは出来ても棚のものには触れない。
私だけのお仕事ぉー♪
その日も棚を開いて左端の4番目の棚のものを手入れしていた。
その棚にはタカさんが趣味で集めている、マイセンのパグちゃんの焼物が並べられている。
タカさんはマイセンの焼物が好きで、ウニカートなんかも幾つもあるけど、特に犬のパグのものが好きだ。
もうマイセン人形自体は154点も揃っている。
パグはそのうちの72体だ。
多いので、今日は20体だけ磨こうと思ってる。
他の棚には、マイセンのセクシーなチェスのセットもある。
エッチな悪魔とイヤラシイ天使のセットだ。
前に響子ちゃんとそれでチェスをやって、響子ちゃんが全然集中できなくてボロ負けしていた。
タカさん、ずるいぞー。
デスクの上に柔らかいフェルトを敷いてから、一つ一つ丁寧にパグちゃんたちを並べた。
「みんなカワイイでちゅねー」
言いながら丁寧に柔らかいネルで優しく拭いて行く。
ルーとハーが入って来た。
美術品を出していると、興味があるようでよく覗きに来る。
別に触らなければ良いので、二人にも見せている。
「今日はマイセンのパグかー!」
「ちょっと耳が切れてるんだよね」
「昔はこれがパグのオシャレだったんだって」
「かわいそーだけどねー」
「でもやっぱカワイイ」
タカさんはネコ派だけど、パグは好きなんだって。
潰れたお顔とクリクリとした目がカワイイ。
ハーが私に言った。
「ねぇ亜紀ちゃん、ちょっと触ってみていい?」
「ダメだよ、タカさんにも言われてるでしょ?」
「うん、でもお腹の方も見てみたいの」
「私が見せてあげるから」
「ねえ、ちょっとだけ」
「もう!」
双子は美術品が好きだ。
扱いは慣れているので大丈夫だろう。
「じゃあ内緒だからね」
「うん、ありがとう!」
ハーが少し大き目なパグちゃんを手に取った。
一番威厳がある子だ。
両方の前足を伸ばして、ちょっと臥せっているポーズ。
「これ、よく見たかったんだよねー」
「一番いいよね?」
ルーも興味深そうに一緒に見ている。
ルーが細く伸びた前足にそっと触れた。
ヘックチョン
ポキ
「「「!」」」
ハーがくしゃみをして、パグの細い足が折れた!
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あきちゃちゃちゃちゃちゃちゃ」
「ど、ど、ど、ど、ど、ど、どうしょしょしょしょしょしょ」
「た、た、た、た、た、た、たいへへへへへへへへへへへへ」
三人でパニクった。
「あんたらぁ!」
「「ごめんなさい!」」
ハーはすぐにパグの焼物をテーブルに置いた。
右足がフェルトの上に落ちている。
「ど、どうしよう」
「ちゃんとくっつくよ! 今いいボンド持って来る!」
「ダメよ! タカさんにちゃんと話さないと!」
「亜紀ちゃん! 私たちを殺す気!」
「何言ってるの!」
でもタカさんがどんなに怒るのか分かってる。
私の責任も重い。
絶対に私以外に触らせないとタカさんに約束してるんだ!
「わ、私も一緒に謝るよ。私がハーに触らせたのがいけないんだから」
「私も触ってたよ! 私も悪い!」
「何言ってんの! 私がくしゃみして折っちゃったんじゃん!」
三人で言い合ったが、虚しいことだ。
ここは三人で謝ろう。
7時にタカさんが戻った。
三人で玄関にお迎えに行った。
ロボがいつも通りにタカさんのお帰りを歓迎している。
「おう、ただいま。どうした、三人揃って?」
「「「すみませんでしたぁ!」」」
「おい、なんだよ!」
玄関でパグの焼物を壊してしまったことを謝った。
「私が壊したんです! くしゃみをしてしまって!」
「いいえ、私が触ってもいいって言ったんで!」
「私が前足に触ってたの! 私が悪いの!」
タカさんは物凄く嫌そうな顔をして黙っていた。
そのままロボを抱いてエレベーターで上に上がった。
自分の部屋にそのまま入る。
私たちは階段を駆け上がって追いかけた。
ノックしてお部屋へ入る。
壊してしまったパグはデスクに置いている。
「おい、これかよ」
「「「すいません!」」」
「よりにもよって、ケンドラーのものか」
「けんどら?」
ルーとハーが真っ青になった。
美術品に詳しい二人だから、どういうものか分かったらしい。
「ケンドラーのものだったんですか!」
「本当にごめんなさい! 絶対に探して来るから!」
「バカヤロウ!」
タカさんが怒鳴った。
私にはよく分かっている。
タカさんのコレクションは、世の中で評価が高い、価値がある、というものではないのだ。
全部がタカさんの思い出に繋がっている。
だからこそ大切なのだ。
同じものだからそれでも良い、というものではない。
「た、タカさん、もしかしてケンドラーのウニカート(一点物)なんですか!」
「そうだよ。そうでなくても、もうケンドラーの作品は手に入らないしな。市場に出回るものじゃねぇ」
ルーがケンドラーについて私に話してくれた。
ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(Johann Joachim Kaendler、1706~1775)。
300年もの年月の中で、マイセン陶器の技術を飛躍的に高めた天才の一人だ。
今もケンドラーの造った型で焼き物が作られることはあるそうだけど、ケンドラー自身が制作したものは超貴重品だということだった。
しかも型で幾つも造るものではなく、一点しかないウニカートというもの。
私たちが壊したタカさんのパグちゃんは、そういうものだったのだ。
でも、それだけじゃない。
きっと、タカさんの大切な思い出に繋がっているに違いない。
「タカさん、でも、何とか探してみます」
「ウニカートだ、だから無理だと言っているだろう!」
「でも、このままじゃ!」
「マイセンに修理を頼んでみますよ!」
「もういい、全員出て行け!」
タカさんはお辛そうな顔で言った。
ああ、やっぱり大事な思い出だったんだ……
金曜日の晩だったんだけど、タカさんは『虎は孤高に』を観に来なかった。
私たちが上に上がると、「幻想空間」で独りでお酒を飲んでいた。
テーブルに壊れたあのパグちゃんと、他に幾つかのマイセン人形を並べていた。
後姿が寂しそうに見える。
ハーが黙って涙を流して見ていた。
「ハー、謝りに行こう」
「うん!」
ルーも一緒に付いて来た。
柳さんもロボも。
タカさんが私たちに気付いて振り向いた。
「なんだよ」
「あの、すみませんでした」
「もういいって言っただろう」
「ええ、でも……」
「タカさん、本当にごめんなさい!」
「本当にもういいよ。ちょっと思い出していただけだ」
「タカさん……」
タカさんが微笑んで私たちにも座るように言った。
「ああ、お前らも何か持って来いよ」
急いでキッチンへ行き、飲み物を用意した。
みんなアルコールではなく、ジュースなどだ。
「なんだよ、そんなのでいいのか?」
「タカさん……」
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