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「紅市」報復防衛戦 Ⅲ
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「ジェイ! 不味いぜ、ゲートが埋め尽くして行く!」
「そうか、先に着いていて良かったぜ!」
マイケルが言ったとおり、周囲の空間が多数のゲートに覆われ、空間が歪んで見える。
ゲートは破壊することが出来ない。
敵は、その性質を利用してこの街をゲートで覆う作戦なのだ。
相互防衛のマニュアルを無視してここへ来なければヤバかった。
「紅六花」たちだけでは、防衛し切れなかった可能性が高い。
その一方で、もっと増援を連れて来るべきだったと後悔したが、まあ仕方ねぇ。
俺たちだけで何とかするしかねぇよな。
もう、外部との通信は断たれた。
「皇紀通信」は相互通信なので、遮断されれば異常を察知する。
しかし増援は来るだろうが、このゲートで囲まれた状況では内側に入るのは難しいだろう。
今中にいる俺たちだけが頼りだ。
「「紅六花」か! こちら「マンモスの牙隊」!」
俺は通信機で連絡した。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「「紅六花」か! こちら「マンモスの牙隊」!」
突然、司令本部の通信機が鳴ったので驚いた。
味方識別を見て、更に驚いた。
「なんだと! 《御虎シティ》からの応援か!」
「おう! 強襲作戦だったみたいだからよ! 戦線拡大の可能性を見込んで先に出発した! 10名だけだけど、突然通信が遮断されちまった!」
「ゲートに囲まれたんだ! もう外とは一切繋がらない!」
「まあ、見りゃ分かった。俺たちも戦うぜ!」
「頼む! ありがたい!」
《クリムゾン》が状況を把握して、「マンモスの牙隊」の配置を指示した。
《御虎シティ》の最精鋭が来てくれたことは有難い。
だが戦況は良くない。
10名の増援はありがたいが、あまりにも敵の数が多過ぎる。
そして《クリムゾン》が最悪の展開を報告して来た。
《《地獄の悪魔》出現。北北西2キロ》
「出やがったか! よしこ、ミカ! 大将のお出ましだ!」
「指令本部、待て! 我々が対応する!」
「「マンモスの牙隊」か! 装備はどうなってる?」
「「レーヴァテイン」と「黒笛」を持って来てる!」
「申し出は有難いが、それじゃ無理だ!」
《地獄の悪魔》に対抗出来るのは、「虎」の軍でも多くは無い。
「レーヴァテイン」では出力不足だし、「黒笛」ですら届かないことは分かっている。
しかし、尚も「マンモスの牙隊」が申し出た。
「俺らには石神家の剣技もあるぜぇ!」
「!」
「な、任せろ! 本気でやるからよ!」
「大丈夫なのか!」
「見てろ!」
《クリムゾン》は「マンモスの牙隊」の戦力データを計算し、周囲の「紅六花」の人間を集めようとしていた。
それは、《地獄の悪魔》に対する「マンモスの牙隊」の戦力不足を意味している。
口では彼らは勇猛なことを言っていたが、やはり無茶なのだ。
彼らがその無茶を何とかしようとしていることも分かる。
「紅六花」を移動させれば他の戦線が崩壊する可能性もあるが、仕方が無い。
今は続々と出て来る妖魔たちを限られた戦力で何とかしのぐかない。
《地獄の悪魔》が横行すれば、戦線も何もない。
突然、《クリムゾン》の指示が変わった。
集結させようとしていた「紅六花」たちを元の戦線へ戻したのだ。
「おい、どうしたんだ《クリムゾン》!」
《「マンモスの牙隊」の戦力が上昇しました。《地獄の悪魔》に対抗出来る戦力と判断します》
「ほんとか!」
《理由は分かりません。ですが、「霊素観測レーダー」の観測値を見ても間違いありません》
「分かった! 有難いぜ!」
3分後、「マンモスの牙隊」が《地獄の悪魔》を駆逐した。
あいつら、マジですげぇぜ!
しかし、更に《地獄の悪魔》が出て来た。
やはり今回の襲撃は、あたしたちを徹底的に潰すためのものだ。
よしこに連絡し、メンバーの配置を変えようと思っていた。
《花岡斬様がいらっしゃいました》
「なんだと!」
この閉鎖空間で、どうやって入って来られたのか!
《クリムゾン》が幾つかのゲートの破砕を告げていた。
では、花岡斬は位相次元を破って来たということなのか。
それはあり得ないことだ。
でも、実際に斬さんがここに来てくれた。
斬さんは有無を言わせずに山のようになった妖魔たちを駆逐しながら、真直ぐに《地獄の悪魔》へ迫って行った。
あたしたちでは攻撃が通じない《地獄の悪魔》に対し、強烈な一撃で屠って行く。
何体もの《地獄の悪魔》が出て来たが、斬さんとそれに「マンモスの牙隊」がどんどん斃して行った。
そのお陰で妖魔を相手にしている他の戦線も何とか維持している。
そのうちに斬さんがゲートそのものを破壊して行った。
一体どういう技なのか分からない。
斬さんの身体の前に光の円が生じ、そこからとんでもない威力の技が伸びてゲートや《地獄の悪魔》を粉砕していく。
恐らく、あの強大な技でゲートを破壊して助けに来てくれたのだろうと思った。
《クリムゾン》もそれに対しては何も言って来ない。
恐らく「虎」の軍の中でも最高機密に属するものなのだろう。
ゲートが次々と消え、出て来ていた《地獄の悪魔》が全て斃され、他の戦線も盛り返して行った。
「マンモスの牙隊」が戦線に加わり、撃破数が加速していく。
斬さんは次々に残りの「ゲート」を破壊して行った。
外部との連絡も繋がった。
ゲートの外側で待機していた蓮花さんが送ってくれたデュールゲリエたちやニーズヘッグまで攻撃に加わって行く。
2時間後、何とか全ての妖魔とライカンスロープを殲滅し、残っていた「ゲート」も閉じた。
あたしとよしこで斬さんの所へ飛んだ。
真っ先に礼を言いたかった。
「斬さん、本当に助かりました!」
「フン、他愛無い連中だったわ」
「「ワハハハハハハハハ!」」
本当に助かった。
斬さんがいらっしゃらなければ、危ういどころかやられていただろう。
遠くから、「マンモスの牙隊」の方々もやって来た。
あの人らにも是非礼を言いたい。
ゆっくりと飛んで来ている。
よしこと一緒に礼を述べようと走って行った。
「「……」」
あんだこれ?
「よう、終わったな!」
「は。はい……」
「俺たちもヤバかったぜぇ。後から来たのは花岡斬さんだよな?」
「え、ええ、そうです」
「助かったわぁ。俺らもまだまだだぜ。おーい、斬さん!」
「……」
「ありがとうございます! 俺らも頑張ったんだけどさ、ちょっとヤバかったですよ!」
「……」
斬さんが不機嫌な顔をしている。
まあ、そうだろう。
あたしとよしこは、取り敢えず「弱肉強食」へお誘いした。
「おう、ちょっと飯でも食いましょうぜ。お久し振りですよね?」
「断る。わしは帰るぞ」
「なんでですか? たまには一緒に」
「ふざけるな」
「あ?」
「なんじゃ、お前らの格好は!」
素っ裸に、でかい牙が股間から生えている。
棒は牙の中だが、下の二つの皺袋がぶら下がって見えている。
「俺らの正装ですよ! ああ、これよ、本物のマンモスの牙なんだって! ルーさんとハーさんから貰ったんです。なんでもさ、石神さんの家のお庭に埋まってたんだって! 流石は石神さんだ、すげぇですよね!」
「ふざけるな! わしは帰るぞ!」
「おい、待てって!」
斬さんは「飛行」で飛び去った。
あー、あたしも飛び去りてぇ……
「じゃ、じゃあ、どうぞ店の方へ! すぐに食事を用意しますよ!」
よしこが引き攣った顔で言った。
「おう、悪いな!」
「い、いえ、とんでもない! 本当に助かりましたよ! 皆さんがいらっしゃらなければ危なかった」
「いや、あんたらも頑張ってたじゃん。俺らはこれがあるからよ! 絶対に負けねぇ」
ジェイさんが牙を叩いた。
「へ、へぇ」
「お嬢ちゃんたちには無理だけどな!」
「あははははは」
あたしの「弱肉強食」へ御連れした。
マンモスの牙を外して欲しいとお願いした。
「え、俺らの見たいの?」
「いいえ、そうことじゃなく」
「そうだよな!」
「あの、着替えを用意しますので」
「ぜってぇイヤ」
「……」
戦線から戻って来た「紅六花」の連中が唖然としていた。
激しく喰いながら、牙がテーブルをガンガン叩いていた。
それさ、喰いにくくねぇの?
「そうか、先に着いていて良かったぜ!」
マイケルが言ったとおり、周囲の空間が多数のゲートに覆われ、空間が歪んで見える。
ゲートは破壊することが出来ない。
敵は、その性質を利用してこの街をゲートで覆う作戦なのだ。
相互防衛のマニュアルを無視してここへ来なければヤバかった。
「紅六花」たちだけでは、防衛し切れなかった可能性が高い。
その一方で、もっと増援を連れて来るべきだったと後悔したが、まあ仕方ねぇ。
俺たちだけで何とかするしかねぇよな。
もう、外部との通信は断たれた。
「皇紀通信」は相互通信なので、遮断されれば異常を察知する。
しかし増援は来るだろうが、このゲートで囲まれた状況では内側に入るのは難しいだろう。
今中にいる俺たちだけが頼りだ。
「「紅六花」か! こちら「マンモスの牙隊」!」
俺は通信機で連絡した。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「「紅六花」か! こちら「マンモスの牙隊」!」
突然、司令本部の通信機が鳴ったので驚いた。
味方識別を見て、更に驚いた。
「なんだと! 《御虎シティ》からの応援か!」
「おう! 強襲作戦だったみたいだからよ! 戦線拡大の可能性を見込んで先に出発した! 10名だけだけど、突然通信が遮断されちまった!」
「ゲートに囲まれたんだ! もう外とは一切繋がらない!」
「まあ、見りゃ分かった。俺たちも戦うぜ!」
「頼む! ありがたい!」
《クリムゾン》が状況を把握して、「マンモスの牙隊」の配置を指示した。
《御虎シティ》の最精鋭が来てくれたことは有難い。
だが戦況は良くない。
10名の増援はありがたいが、あまりにも敵の数が多過ぎる。
そして《クリムゾン》が最悪の展開を報告して来た。
《《地獄の悪魔》出現。北北西2キロ》
「出やがったか! よしこ、ミカ! 大将のお出ましだ!」
「指令本部、待て! 我々が対応する!」
「「マンモスの牙隊」か! 装備はどうなってる?」
「「レーヴァテイン」と「黒笛」を持って来てる!」
「申し出は有難いが、それじゃ無理だ!」
《地獄の悪魔》に対抗出来るのは、「虎」の軍でも多くは無い。
「レーヴァテイン」では出力不足だし、「黒笛」ですら届かないことは分かっている。
しかし、尚も「マンモスの牙隊」が申し出た。
「俺らには石神家の剣技もあるぜぇ!」
「!」
「な、任せろ! 本気でやるからよ!」
「大丈夫なのか!」
「見てろ!」
《クリムゾン》は「マンモスの牙隊」の戦力データを計算し、周囲の「紅六花」の人間を集めようとしていた。
それは、《地獄の悪魔》に対する「マンモスの牙隊」の戦力不足を意味している。
口では彼らは勇猛なことを言っていたが、やはり無茶なのだ。
彼らがその無茶を何とかしようとしていることも分かる。
「紅六花」を移動させれば他の戦線が崩壊する可能性もあるが、仕方が無い。
今は続々と出て来る妖魔たちを限られた戦力で何とかしのぐかない。
《地獄の悪魔》が横行すれば、戦線も何もない。
突然、《クリムゾン》の指示が変わった。
集結させようとしていた「紅六花」たちを元の戦線へ戻したのだ。
「おい、どうしたんだ《クリムゾン》!」
《「マンモスの牙隊」の戦力が上昇しました。《地獄の悪魔》に対抗出来る戦力と判断します》
「ほんとか!」
《理由は分かりません。ですが、「霊素観測レーダー」の観測値を見ても間違いありません》
「分かった! 有難いぜ!」
3分後、「マンモスの牙隊」が《地獄の悪魔》を駆逐した。
あいつら、マジですげぇぜ!
しかし、更に《地獄の悪魔》が出て来た。
やはり今回の襲撃は、あたしたちを徹底的に潰すためのものだ。
よしこに連絡し、メンバーの配置を変えようと思っていた。
《花岡斬様がいらっしゃいました》
「なんだと!」
この閉鎖空間で、どうやって入って来られたのか!
《クリムゾン》が幾つかのゲートの破砕を告げていた。
では、花岡斬は位相次元を破って来たということなのか。
それはあり得ないことだ。
でも、実際に斬さんがここに来てくれた。
斬さんは有無を言わせずに山のようになった妖魔たちを駆逐しながら、真直ぐに《地獄の悪魔》へ迫って行った。
あたしたちでは攻撃が通じない《地獄の悪魔》に対し、強烈な一撃で屠って行く。
何体もの《地獄の悪魔》が出て来たが、斬さんとそれに「マンモスの牙隊」がどんどん斃して行った。
そのお陰で妖魔を相手にしている他の戦線も何とか維持している。
そのうちに斬さんがゲートそのものを破壊して行った。
一体どういう技なのか分からない。
斬さんの身体の前に光の円が生じ、そこからとんでもない威力の技が伸びてゲートや《地獄の悪魔》を粉砕していく。
恐らく、あの強大な技でゲートを破壊して助けに来てくれたのだろうと思った。
《クリムゾン》もそれに対しては何も言って来ない。
恐らく「虎」の軍の中でも最高機密に属するものなのだろう。
ゲートが次々と消え、出て来ていた《地獄の悪魔》が全て斃され、他の戦線も盛り返して行った。
「マンモスの牙隊」が戦線に加わり、撃破数が加速していく。
斬さんは次々に残りの「ゲート」を破壊して行った。
外部との連絡も繋がった。
ゲートの外側で待機していた蓮花さんが送ってくれたデュールゲリエたちやニーズヘッグまで攻撃に加わって行く。
2時間後、何とか全ての妖魔とライカンスロープを殲滅し、残っていた「ゲート」も閉じた。
あたしとよしこで斬さんの所へ飛んだ。
真っ先に礼を言いたかった。
「斬さん、本当に助かりました!」
「フン、他愛無い連中だったわ」
「「ワハハハハハハハハ!」」
本当に助かった。
斬さんがいらっしゃらなければ、危ういどころかやられていただろう。
遠くから、「マンモスの牙隊」の方々もやって来た。
あの人らにも是非礼を言いたい。
ゆっくりと飛んで来ている。
よしこと一緒に礼を述べようと走って行った。
「「……」」
あんだこれ?
「よう、終わったな!」
「は。はい……」
「俺たちもヤバかったぜぇ。後から来たのは花岡斬さんだよな?」
「え、ええ、そうです」
「助かったわぁ。俺らもまだまだだぜ。おーい、斬さん!」
「……」
「ありがとうございます! 俺らも頑張ったんだけどさ、ちょっとヤバかったですよ!」
「……」
斬さんが不機嫌な顔をしている。
まあ、そうだろう。
あたしとよしこは、取り敢えず「弱肉強食」へお誘いした。
「おう、ちょっと飯でも食いましょうぜ。お久し振りですよね?」
「断る。わしは帰るぞ」
「なんでですか? たまには一緒に」
「ふざけるな」
「あ?」
「なんじゃ、お前らの格好は!」
素っ裸に、でかい牙が股間から生えている。
棒は牙の中だが、下の二つの皺袋がぶら下がって見えている。
「俺らの正装ですよ! ああ、これよ、本物のマンモスの牙なんだって! ルーさんとハーさんから貰ったんです。なんでもさ、石神さんの家のお庭に埋まってたんだって! 流石は石神さんだ、すげぇですよね!」
「ふざけるな! わしは帰るぞ!」
「おい、待てって!」
斬さんは「飛行」で飛び去った。
あー、あたしも飛び去りてぇ……
「じゃ、じゃあ、どうぞ店の方へ! すぐに食事を用意しますよ!」
よしこが引き攣った顔で言った。
「おう、悪いな!」
「い、いえ、とんでもない! 本当に助かりましたよ! 皆さんがいらっしゃらなければ危なかった」
「いや、あんたらも頑張ってたじゃん。俺らはこれがあるからよ! 絶対に負けねぇ」
ジェイさんが牙を叩いた。
「へ、へぇ」
「お嬢ちゃんたちには無理だけどな!」
「あははははは」
あたしの「弱肉強食」へ御連れした。
マンモスの牙を外して欲しいとお願いした。
「え、俺らの見たいの?」
「いいえ、そうことじゃなく」
「そうだよな!」
「あの、着替えを用意しますので」
「ぜってぇイヤ」
「……」
戦線から戻って来た「紅六花」の連中が唖然としていた。
激しく喰いながら、牙がテーブルをガンガン叩いていた。
それさ、喰いにくくねぇの?
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