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さようなら、「タカさん教」!
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やっぱりタカさんに叱られたけど、一応「タカさん教」については解散するということで全て許してもらえることになった。
よかったね!
ということで早速「タカさん教」最終集会を開いた。
ラインで招集をかけ、欠席の場合は追い込んで絶対に許さないといつも通り伝えた。
ルーとハーが東京ドームを押さえ、1236名の「タカさん教徒」を集合させる。
もちろん全員が参加した。
「行かない」という選択肢はこいつらにはないぞー。
私が大教祖として、そして真夜と真昼が大巫女として登場すると、大きな歓声が響いた。
もちろんタカさんは「タカさん大神」だよ!
タカさんはいない。
あとは柳さんとルーとハー。
柳さんは解散の見届け人で、ルーとハーは引受人(ふふふ)だ。
私たちの姿が、球場内の大きなオーロラビジョンに流れる。
カッコイイぞぉー!
柳さんに促され、私と真夜、真昼が前に出た。
また大歓声が沸く。
沸かないと私の機嫌が悪くなることは、もうとっくに理解しているのでみんな笑顔だ。
キモチイイーぞー!
マイクで信者たちに呼びかける。
「みんなぁー! こーんーにーちーはぁー!」
『こんにちはぁー!』
最初にみんなで「タカさん、バンザーイ!」を3回やる。
みんな慣れたもので、優雅な動作だぞー!
「さて、今日は残念なお知らせがあります!」
全員黙って聞いている。
「実は! 今日で「タカさん教」は解散します! みんなぁ! これまでありがとうーう!」
全員がザワつく。
「本当か」とか「また罠はないか」とか話し声が聞こえる。
罠ってなんだよ!
「私は今日で「大教祖」を卒業し、「大巫女」の二人も、普通のタカさんを愛する者になります! みんな! 三年間どうもありがとーう!」
まだ状況を理解していなかった彼らが、徐々に拍手を始め、そのうちに大歓声の大騒ぎになった。
みんな美しい笑顔だ。
泣いてる奴までいる。
なんか気に入らねぇ。
でも、みんなで『仰げば尊し』を歌った。
歌詞を知らないボンクラも多かった。
ろくに学校行ってない連中も多いからなぁ。
「では、お渡しした「タカさん教」のメダルを返却していただきます! もう会うことはないかもしれませんが、みんな、元気でねー!」
『ウォォォォォーーーー!』
「みんなぁー! サヨウナラァァァァァァーーーーーー!』
『サヨウナラァー!』
先ほど以上の大歓声が響いた。
周囲の人間とハイタッチしたり、抱き合って喜んでる奴らもいる。
なんか面白くねぇーなー。
「そんじゃ! 私たちの下にある箱に、メダルを入れてね! 入れた人に卒業証書を渡すよー!」
ステージの私たちの下に、大きな箱を用意していた。
走って来る奴もいて、叩きつけるようにメダルを箱に投げ込んだ。
なんじゃ、あいつぅ!
真夜と真昼がステージ下に降りて、メダルを入れた奴らに卒業証書を渡していく。
大体の連中がメダルを返したんだけど、30人ほどが残っていた。
みんな困った顔してる。
私がステージを飛び降りて、そいつらを呼んだ。
「どした?」
もしかして、まだ「タカさん教」を続けたいっていうのかぁ!
おまえらぁー!
「すいません、今日持って来てなくて」
「失くしちゃって」
「どこで落としたかなー」
「……」
全員ぶっ飛ばした。
「テメェラァ! タカさんのこと何だと思ってやがる!」
『すいません!』
「あれはお前らの命だぞ!」
『へ?』
「命を失くしたってかぁ!」
『!』
顔が真っ青になり、必死に謝られた。
めんどくさいけど、一人一人に事情を聞いて行った。
前からこいつら全員に私たちの実力と恐怖を身体に沁み込ませているので、みんな正直にゲロした。
呆れた。
「お前ら、転売したのかよ?」
『すいません!』
うわぁー、取り戻すの面倒だなぁ。
相手が分かってる奴には何としても取り戻させる。
メリカレとかで高額で売ったらしい。
あんなの売れたのかよ、と思っていたら、いつの間にか「タカさん教」は結構評判の反社チームとして認識されてたようだ。
こいつらよぉー!
まあ、今日の所は終わったので、私と真夜真昼は後ろに下がった。
ルーとハーがステージに立ってマイクを持つ。
「じゃあ、君たちはぁー、新たに「人生研究会」に編入されますー!」
『!』
大騒ぎになる。
当然、元「タカさん教徒」たちは反抗した。
「なんじゃそりゃぁ!」「まだ終わんねぇのかぁ!」「ふっざけんなぁ!」と怒鳴ってる奴もいる。
ハーがステージを飛び降りて、怒鳴った奴をぶっ飛ばしていく。
数百人が1分以内に地面に転がった。
速いね!
グラウンドの入り口から、5000人の人間が入って来る。
男性がほとんどだが、女の子もいる。
どいつもこいつもゴツい。
元教徒たちを取り囲む。
「はーい! みなさんの先輩たちですよー!」
私も初めて見たが、双子の作り上げた「人生研究会」の構成員たちだろう。
半数が「花岡」の第二階梯までを収めたヤル連中だ。
双子が小学生の頃からだけど、今じゃ「人生研究会」は20000人を超えているらしい。
中枢の「虎の穴」800人は、今後主に日本政府や省庁などの日本の中枢に進んで行く予定だ。
スゴいことやったなー。
「じゃあねー! これから「人生研究会」のことを教えて行くよー!」
『!』
「明日の8時まで会場押さえてるよー!」
「みんな、ガンバー!」
『!!!!』
慌てて逃げ出そうとする連中が「人生研究会」の人間たちに、ぶっ飛ばされ、ついでに周囲の人間もぶっ飛ばされて行く。
手加減は出来る奴ららしいので、安心できるよー。
この後はルーとハーが「人生研究会」の中で更生プログラムを踏ませ、いろいろと使い倒して行くだろう。
「人生研究会」は元々学校のワルたちを取り込み、そのうちに全国のワルたちを漁って大きくなった。
強制的に(主に暴力)で教育(洗脳)していく。
中には頭のいい連中もいて、そういう人間にはエリート教育を、そうじゃない有象無象はとにかく「花岡」で鍛え上げて行った。
エリートになれば「虎の穴」として幹部に上がって行く。
そうじゃない連中も、徹底的に教育(洗脳)で結構優秀な人間になって行った。
多分、これからの国公立大学や有名私大への進学者は、「人生研究会」の人間が多くなっていくだろう。
スゴイなー。
「ギャァァァァァァーーーーー!」
後ろで響く悲鳴を聞きながら、真夜と真昼を連れて焼肉を食べに行った。
この後は、岩手の盛岡へ行く。
私たちもがんばるぞー!
みんなもがんばー!
よかったね!
ということで早速「タカさん教」最終集会を開いた。
ラインで招集をかけ、欠席の場合は追い込んで絶対に許さないといつも通り伝えた。
ルーとハーが東京ドームを押さえ、1236名の「タカさん教徒」を集合させる。
もちろん全員が参加した。
「行かない」という選択肢はこいつらにはないぞー。
私が大教祖として、そして真夜と真昼が大巫女として登場すると、大きな歓声が響いた。
もちろんタカさんは「タカさん大神」だよ!
タカさんはいない。
あとは柳さんとルーとハー。
柳さんは解散の見届け人で、ルーとハーは引受人(ふふふ)だ。
私たちの姿が、球場内の大きなオーロラビジョンに流れる。
カッコイイぞぉー!
柳さんに促され、私と真夜、真昼が前に出た。
また大歓声が沸く。
沸かないと私の機嫌が悪くなることは、もうとっくに理解しているのでみんな笑顔だ。
キモチイイーぞー!
マイクで信者たちに呼びかける。
「みんなぁー! こーんーにーちーはぁー!」
『こんにちはぁー!』
最初にみんなで「タカさん、バンザーイ!」を3回やる。
みんな慣れたもので、優雅な動作だぞー!
「さて、今日は残念なお知らせがあります!」
全員黙って聞いている。
「実は! 今日で「タカさん教」は解散します! みんなぁ! これまでありがとうーう!」
全員がザワつく。
「本当か」とか「また罠はないか」とか話し声が聞こえる。
罠ってなんだよ!
「私は今日で「大教祖」を卒業し、「大巫女」の二人も、普通のタカさんを愛する者になります! みんな! 三年間どうもありがとーう!」
まだ状況を理解していなかった彼らが、徐々に拍手を始め、そのうちに大歓声の大騒ぎになった。
みんな美しい笑顔だ。
泣いてる奴までいる。
なんか気に入らねぇ。
でも、みんなで『仰げば尊し』を歌った。
歌詞を知らないボンクラも多かった。
ろくに学校行ってない連中も多いからなぁ。
「では、お渡しした「タカさん教」のメダルを返却していただきます! もう会うことはないかもしれませんが、みんな、元気でねー!」
『ウォォォォォーーーー!』
「みんなぁー! サヨウナラァァァァァァーーーーーー!』
『サヨウナラァー!』
先ほど以上の大歓声が響いた。
周囲の人間とハイタッチしたり、抱き合って喜んでる奴らもいる。
なんか面白くねぇーなー。
「そんじゃ! 私たちの下にある箱に、メダルを入れてね! 入れた人に卒業証書を渡すよー!」
ステージの私たちの下に、大きな箱を用意していた。
走って来る奴もいて、叩きつけるようにメダルを箱に投げ込んだ。
なんじゃ、あいつぅ!
真夜と真昼がステージ下に降りて、メダルを入れた奴らに卒業証書を渡していく。
大体の連中がメダルを返したんだけど、30人ほどが残っていた。
みんな困った顔してる。
私がステージを飛び降りて、そいつらを呼んだ。
「どした?」
もしかして、まだ「タカさん教」を続けたいっていうのかぁ!
おまえらぁー!
「すいません、今日持って来てなくて」
「失くしちゃって」
「どこで落としたかなー」
「……」
全員ぶっ飛ばした。
「テメェラァ! タカさんのこと何だと思ってやがる!」
『すいません!』
「あれはお前らの命だぞ!」
『へ?』
「命を失くしたってかぁ!」
『!』
顔が真っ青になり、必死に謝られた。
めんどくさいけど、一人一人に事情を聞いて行った。
前からこいつら全員に私たちの実力と恐怖を身体に沁み込ませているので、みんな正直にゲロした。
呆れた。
「お前ら、転売したのかよ?」
『すいません!』
うわぁー、取り戻すの面倒だなぁ。
相手が分かってる奴には何としても取り戻させる。
メリカレとかで高額で売ったらしい。
あんなの売れたのかよ、と思っていたら、いつの間にか「タカさん教」は結構評判の反社チームとして認識されてたようだ。
こいつらよぉー!
まあ、今日の所は終わったので、私と真夜真昼は後ろに下がった。
ルーとハーがステージに立ってマイクを持つ。
「じゃあ、君たちはぁー、新たに「人生研究会」に編入されますー!」
『!』
大騒ぎになる。
当然、元「タカさん教徒」たちは反抗した。
「なんじゃそりゃぁ!」「まだ終わんねぇのかぁ!」「ふっざけんなぁ!」と怒鳴ってる奴もいる。
ハーがステージを飛び降りて、怒鳴った奴をぶっ飛ばしていく。
数百人が1分以内に地面に転がった。
速いね!
グラウンドの入り口から、5000人の人間が入って来る。
男性がほとんどだが、女の子もいる。
どいつもこいつもゴツい。
元教徒たちを取り囲む。
「はーい! みなさんの先輩たちですよー!」
私も初めて見たが、双子の作り上げた「人生研究会」の構成員たちだろう。
半数が「花岡」の第二階梯までを収めたヤル連中だ。
双子が小学生の頃からだけど、今じゃ「人生研究会」は20000人を超えているらしい。
中枢の「虎の穴」800人は、今後主に日本政府や省庁などの日本の中枢に進んで行く予定だ。
スゴいことやったなー。
「じゃあねー! これから「人生研究会」のことを教えて行くよー!」
『!』
「明日の8時まで会場押さえてるよー!」
「みんな、ガンバー!」
『!!!!』
慌てて逃げ出そうとする連中が「人生研究会」の人間たちに、ぶっ飛ばされ、ついでに周囲の人間もぶっ飛ばされて行く。
手加減は出来る奴ららしいので、安心できるよー。
この後はルーとハーが「人生研究会」の中で更生プログラムを踏ませ、いろいろと使い倒して行くだろう。
「人生研究会」は元々学校のワルたちを取り込み、そのうちに全国のワルたちを漁って大きくなった。
強制的に(主に暴力)で教育(洗脳)していく。
中には頭のいい連中もいて、そういう人間にはエリート教育を、そうじゃない有象無象はとにかく「花岡」で鍛え上げて行った。
エリートになれば「虎の穴」として幹部に上がって行く。
そうじゃない連中も、徹底的に教育(洗脳)で結構優秀な人間になって行った。
多分、これからの国公立大学や有名私大への進学者は、「人生研究会」の人間が多くなっていくだろう。
スゴイなー。
「ギャァァァァァァーーーーー!」
後ろで響く悲鳴を聞きながら、真夜と真昼を連れて焼肉を食べに行った。
この後は、岩手の盛岡へ行く。
私たちもがんばるぞー!
みんなもがんばー!
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