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未来への希望 Ⅵ
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楽しく話していると、よしこがやはり潰れ、他にも眠り始めた連中が出て来た。
どんどん2階に運ばれて行く。
0時になると、もう10人程になっていた。
いつもの酒の強いヒロミ、ミカ、キッチ、ラク、その他数人だ。
亜紀ちゃんはまだ大丈夫で、柳も双子もまだいる。
まあ、ルーとハーには酔いつぶれる程飲ませない。
基本的に夜は早目に寝る二人だったが、今日は起きていたいようだ。
俺は今はここにいない、皇紀と風花の話をした。
「まあ、短い時間しかいられなかったんだけどな。でも元気な双子で安心したよ」
「あたしらも行きましたよ。風花ちゃんが本当に幸せそうで」
「皇紀はデレデレだったろう?」
「はい!」
みんなが笑った。
俺が行った時にも、生まれたばかりの二人を抱いて可愛がっていた。
「まだ二人とも若いんだけどな。皇紀なんて18歳だしよ。でも、あいつらのことは信頼しているんだ」
「はい、大丈夫ですよね」
亜紀ちゃんも柳もニコニコしている。
双子はもっと笑っている。
間違いなく、こいつらは何かあったら自分たちが全力で出張るつもりでいるのだろうが。
もちろん、俺もそうだ。
皇紀と風花のためなら、何だってやってやる。
ただ、俺も柳もきっと亜紀ちゃんたちよりも下なのだろうと思う。
兄弟というのは、そういうものだ。
「去年、アラスカで皇紀と風花の結婚式をやっただろう?」
「はい、もちろん忘れられないっすよ!」
「ワハハハハハ! まあな。あの時も、皇紀は風花の身体を始終心配しててよ」
「そうでしょうね。風花が身重だったっていうのは、最後に聴きましたけど」
「基本的に、あいつらは言う通りにしてれば良かったんだけどな。大体座ってるだけだし」
「アハハハハハ! そうも行かないでしょう」
亜紀ちゃんが言った。
「タカさん、双子だっていうのはいつ分かったんですか?」
「まあ、最初の方にはな。初産で双子だっていうんで、風花は随分と焦ったんだよ」
「そうでしょうねぇ」
「でもな、皇紀が絶対に大丈夫だってな」
「へぇ!」
「あいつは双子が大好きだからな。絶対に元気で生まれて来るってさ」
「「ワハハハハハハハハ!」」
ルーとハーが自慢気に笑った。
別にお前らの手柄じゃねぇんだが。
俺は密かに、山中が双子だと知って心配してオロオロしていたのを思い出していた。
そこは皇紀は違った。
家族に対する絶大な信頼がある。
「だから風花もすぐに安心してな。あの皇紀の確信ってものが風花にも伝染したんだ。もちろん俺も何でもするつもりだったけどよ」
「帝王切開じゃなくて、ちゃんと産みましたもんね」
「ああ。別に帝王切開でもいいんだが、風花がなんだか大丈夫でな。ああいうのも精神的な安心感が関わるんだろうなぁ」
「そうですね」
俺が最新の写真をみんなに見せた。
皇紀が毎日嬉しそうに送って来るのだ。
別にこんなにいらないのだが、皇紀が楽しみにして送って来るので、そのまま受け取っていた。
もちろん、亜紀ちゃんたちも同じものを受け取っている。
ルーとハーがちょっと不満そうに言った。
「女の子二人じゃなかったね」
「二人ともカワイイけどね」
「まあ、皇紀が頑張ったんだろう。女だらけの家族はこりごりなんじゃねぇか?」
「そんなことないですよ!」
「タカさんも楽しそうじゃん!」
「散々わたしたちのパンツ脱がせたじゃん!」
「うるせぇ!」
みんなが笑った。
「まあ、お前らほどの悪魔じゃねぇだろうけどな」
「それでも大丈夫ですよ」
「そうだよ!」
「タカさん、おーぼーだよ!」
「亜紀ちゃんはこいつらの恐ろしさを味わってねぇんだよ! 皇紀は10回以上死に掛けたからな!」
「まあ、そうでしたね。よく黒い団子食べて、死んでましたね」
「おお。ところでアレってなんだったんだよ?」
「知らない」
「忘れた」
「コェえな!」
単なる泥団子ではなかった。
分析もしなかったが。
だが、頭の良いこいつらは絶対に覚えているはずだ。
「元気ならそれでいいんだけどな」
「「うん!」」
「アハハハハ」
俺は幼い頃のルーとハーが恐ろしく暴れていたのだと話した。
「後からっていうか、俺がこいつらを引き取ってから原因が分かったことなんだがな」
「なんだったんですか?」
「どうも、ルーとハーは霊的なものが見えてたようなんだ」
「ああ! そういえばお二人が霊素観測レーダーを開発したんですよね!」
「うん。それでな、見えるせいなのか、よく悪霊が寄って来てたそうなんだよ。それを追い払いたくて暴れてたのな」
「そうなんですか!」
「皇紀が一番被害に遭ってたよなぁ。黒団子か殴られて失神よな」
「酷かったですよね」
亜紀ちゃんが懐かしそうに笑う。
「でも、タカさんが来てくれるようになって減ってったの」
「そのうちに全然いなくなっちゃった。タカさんが物凄い火柱だからね」
「近づくと、ボゥワーって燃えちゃって消えるの」
「凄かったよね!」
二人が一生懸命に話す。
「そうらしいんだ。俺は未だに何も分からんけどな」
「じゃあ、石神さんがいると、妖魔も消えるんですか?」
「相当下級の連中はな。でも、「業」が繰り出して来るのはもっと強い奴らだ。やはり攻撃しなければならんな」
「まあ、そうなんでしょうねぇ」
それほどに双子が暴れ回っても、皇紀はいつだって二人の傍にいたのだと話した。
「あいつは口に出して言ったことはないけどな。こいつらが怖がっているのを感じていたようだよ。だから可哀想でいつも一緒にいたんだ」
「素敵ですね」
「そうじゃなきゃ、幼い二人だ。先に精神的に歪んでいたかもしれんな」
「わ、私も一緒にいましたよ?」
「亜紀ちゃんはちょっとなぁ」
「亜紀ちゃん、コワかったよね」
「怒ると鬼だよね」
「まあ、そういうことだ」
亜紀ちゃんが怒り、双子は大笑いした。
まあ、仲がいいのだ。
皇紀の愛情が桁違いだっただけだ。
「山中も奥さんも同じだったな。山中なんて、しょっちゅう耳を齧られて血だらけでなぁ」
「お母さんにはあんまりだったよね?」
「大変だったのは変わりないけどな。直接の被害は無かったみたいだな」
「「うん!」」
二人も口には出さないが、山中の奥さんの優しさは相当大きなものだったのだ。
だから半狂乱の二人でさえ、奥さんには手出しはしなかった。
皇紀とは違う、また別な優しさだ。
「石神さん」
柳が赤い顔で言う。
「あんだよ?」
「あの、私もそろそろですよね?」
「はぁ?」
柳が一層顔を赤くして下を向いた。
精一杯の勇気だったか。
「お前、ナニ言ってんの?」
俺は一応惚けた。
「あの、皇紀君と風花ちゃんみたくですね……」
柳が言わんとすることは、全員に通じている。
柳は一生懸命に勇気を出して俺に話そうとしているのだが。
「ところでよ、柳」
「え、なんですか?」
「虎蘭な」
「え? ああ、最近石神さんとよく一緒でしたね?」
「そういうことだ」
「あぁ!」
亜紀ちゃんが先に気付いて、久し振りに怒りのグルグル横回転をした。
柳はまだピンと来ていなかったが、誘われて一緒にやる。
「あいつ、虎曜日に入ったからな」
「「「「エェー!!!!」」」」
「もう子どもが出来たらしい」
「石神さん!」
ヒロミたちも驚く。
「タカさん、ほんとにもう!」
「まあ、いいじゃんか。栞にはお前たちから伝えてくれ」
「絶対嫌ですよ!」
「そんなこと言うなよ」
「タカさん!」
「あー、何て言おうかなー」
「知りませんよ!」
「たのむよー」
「自業自得でしょう!」
「運命なんだよ!」
「もう!」
騒ぎになってきたので、解散した。
ヒロミたちは一応「おめでとうございます」と言って来た。
まあ、その通りなんだけど。
柳が涙目だった。
俺が背負って歩くと、無理矢理前に顔を出して俺にキスしてきた。
ウゼェ。
双子はニコニコしている。
そのうちに亜紀ちゃんも呆れながらもニコニコした。
「柳、お前が卒業したらな」
「ほんとですかぁ」
小さな声で柳が背中で泣く。
俺は尻をポンポンしてやり、その日が楽しみなんだと言った。
「なんかムードが無いですけど」
「そういうもんだよ」
「そうじゃないですよ、絶対!」
俺もそう思うが。
でも、俺も虎蘭とのことはよく分からない。
愛らしい女だとは思っていたが。
まさか、そういう関係になるとは思わなかった。
あいつの真直ぐな愛が眩しかったのだ。
「もう増やさないよ」
「今更ですね」
亜紀ちゃんがちょっとコワい顔で言った。
そうかなー。
柳がまた泣いた。
どんどん2階に運ばれて行く。
0時になると、もう10人程になっていた。
いつもの酒の強いヒロミ、ミカ、キッチ、ラク、その他数人だ。
亜紀ちゃんはまだ大丈夫で、柳も双子もまだいる。
まあ、ルーとハーには酔いつぶれる程飲ませない。
基本的に夜は早目に寝る二人だったが、今日は起きていたいようだ。
俺は今はここにいない、皇紀と風花の話をした。
「まあ、短い時間しかいられなかったんだけどな。でも元気な双子で安心したよ」
「あたしらも行きましたよ。風花ちゃんが本当に幸せそうで」
「皇紀はデレデレだったろう?」
「はい!」
みんなが笑った。
俺が行った時にも、生まれたばかりの二人を抱いて可愛がっていた。
「まだ二人とも若いんだけどな。皇紀なんて18歳だしよ。でも、あいつらのことは信頼しているんだ」
「はい、大丈夫ですよね」
亜紀ちゃんも柳もニコニコしている。
双子はもっと笑っている。
間違いなく、こいつらは何かあったら自分たちが全力で出張るつもりでいるのだろうが。
もちろん、俺もそうだ。
皇紀と風花のためなら、何だってやってやる。
ただ、俺も柳もきっと亜紀ちゃんたちよりも下なのだろうと思う。
兄弟というのは、そういうものだ。
「去年、アラスカで皇紀と風花の結婚式をやっただろう?」
「はい、もちろん忘れられないっすよ!」
「ワハハハハハ! まあな。あの時も、皇紀は風花の身体を始終心配しててよ」
「そうでしょうね。風花が身重だったっていうのは、最後に聴きましたけど」
「基本的に、あいつらは言う通りにしてれば良かったんだけどな。大体座ってるだけだし」
「アハハハハハ! そうも行かないでしょう」
亜紀ちゃんが言った。
「タカさん、双子だっていうのはいつ分かったんですか?」
「まあ、最初の方にはな。初産で双子だっていうんで、風花は随分と焦ったんだよ」
「そうでしょうねぇ」
「でもな、皇紀が絶対に大丈夫だってな」
「へぇ!」
「あいつは双子が大好きだからな。絶対に元気で生まれて来るってさ」
「「ワハハハハハハハハ!」」
ルーとハーが自慢気に笑った。
別にお前らの手柄じゃねぇんだが。
俺は密かに、山中が双子だと知って心配してオロオロしていたのを思い出していた。
そこは皇紀は違った。
家族に対する絶大な信頼がある。
「だから風花もすぐに安心してな。あの皇紀の確信ってものが風花にも伝染したんだ。もちろん俺も何でもするつもりだったけどよ」
「帝王切開じゃなくて、ちゃんと産みましたもんね」
「ああ。別に帝王切開でもいいんだが、風花がなんだか大丈夫でな。ああいうのも精神的な安心感が関わるんだろうなぁ」
「そうですね」
俺が最新の写真をみんなに見せた。
皇紀が毎日嬉しそうに送って来るのだ。
別にこんなにいらないのだが、皇紀が楽しみにして送って来るので、そのまま受け取っていた。
もちろん、亜紀ちゃんたちも同じものを受け取っている。
ルーとハーがちょっと不満そうに言った。
「女の子二人じゃなかったね」
「二人ともカワイイけどね」
「まあ、皇紀が頑張ったんだろう。女だらけの家族はこりごりなんじゃねぇか?」
「そんなことないですよ!」
「タカさんも楽しそうじゃん!」
「散々わたしたちのパンツ脱がせたじゃん!」
「うるせぇ!」
みんなが笑った。
「まあ、お前らほどの悪魔じゃねぇだろうけどな」
「それでも大丈夫ですよ」
「そうだよ!」
「タカさん、おーぼーだよ!」
「亜紀ちゃんはこいつらの恐ろしさを味わってねぇんだよ! 皇紀は10回以上死に掛けたからな!」
「まあ、そうでしたね。よく黒い団子食べて、死んでましたね」
「おお。ところでアレってなんだったんだよ?」
「知らない」
「忘れた」
「コェえな!」
単なる泥団子ではなかった。
分析もしなかったが。
だが、頭の良いこいつらは絶対に覚えているはずだ。
「元気ならそれでいいんだけどな」
「「うん!」」
「アハハハハ」
俺は幼い頃のルーとハーが恐ろしく暴れていたのだと話した。
「後からっていうか、俺がこいつらを引き取ってから原因が分かったことなんだがな」
「なんだったんですか?」
「どうも、ルーとハーは霊的なものが見えてたようなんだ」
「ああ! そういえばお二人が霊素観測レーダーを開発したんですよね!」
「うん。それでな、見えるせいなのか、よく悪霊が寄って来てたそうなんだよ。それを追い払いたくて暴れてたのな」
「そうなんですか!」
「皇紀が一番被害に遭ってたよなぁ。黒団子か殴られて失神よな」
「酷かったですよね」
亜紀ちゃんが懐かしそうに笑う。
「でも、タカさんが来てくれるようになって減ってったの」
「そのうちに全然いなくなっちゃった。タカさんが物凄い火柱だからね」
「近づくと、ボゥワーって燃えちゃって消えるの」
「凄かったよね!」
二人が一生懸命に話す。
「そうらしいんだ。俺は未だに何も分からんけどな」
「じゃあ、石神さんがいると、妖魔も消えるんですか?」
「相当下級の連中はな。でも、「業」が繰り出して来るのはもっと強い奴らだ。やはり攻撃しなければならんな」
「まあ、そうなんでしょうねぇ」
それほどに双子が暴れ回っても、皇紀はいつだって二人の傍にいたのだと話した。
「あいつは口に出して言ったことはないけどな。こいつらが怖がっているのを感じていたようだよ。だから可哀想でいつも一緒にいたんだ」
「素敵ですね」
「そうじゃなきゃ、幼い二人だ。先に精神的に歪んでいたかもしれんな」
「わ、私も一緒にいましたよ?」
「亜紀ちゃんはちょっとなぁ」
「亜紀ちゃん、コワかったよね」
「怒ると鬼だよね」
「まあ、そういうことだ」
亜紀ちゃんが怒り、双子は大笑いした。
まあ、仲がいいのだ。
皇紀の愛情が桁違いだっただけだ。
「山中も奥さんも同じだったな。山中なんて、しょっちゅう耳を齧られて血だらけでなぁ」
「お母さんにはあんまりだったよね?」
「大変だったのは変わりないけどな。直接の被害は無かったみたいだな」
「「うん!」」
二人も口には出さないが、山中の奥さんの優しさは相当大きなものだったのだ。
だから半狂乱の二人でさえ、奥さんには手出しはしなかった。
皇紀とは違う、また別な優しさだ。
「石神さん」
柳が赤い顔で言う。
「あんだよ?」
「あの、私もそろそろですよね?」
「はぁ?」
柳が一層顔を赤くして下を向いた。
精一杯の勇気だったか。
「お前、ナニ言ってんの?」
俺は一応惚けた。
「あの、皇紀君と風花ちゃんみたくですね……」
柳が言わんとすることは、全員に通じている。
柳は一生懸命に勇気を出して俺に話そうとしているのだが。
「ところでよ、柳」
「え、なんですか?」
「虎蘭な」
「え? ああ、最近石神さんとよく一緒でしたね?」
「そういうことだ」
「あぁ!」
亜紀ちゃんが先に気付いて、久し振りに怒りのグルグル横回転をした。
柳はまだピンと来ていなかったが、誘われて一緒にやる。
「あいつ、虎曜日に入ったからな」
「「「「エェー!!!!」」」」
「もう子どもが出来たらしい」
「石神さん!」
ヒロミたちも驚く。
「タカさん、ほんとにもう!」
「まあ、いいじゃんか。栞にはお前たちから伝えてくれ」
「絶対嫌ですよ!」
「そんなこと言うなよ」
「タカさん!」
「あー、何て言おうかなー」
「知りませんよ!」
「たのむよー」
「自業自得でしょう!」
「運命なんだよ!」
「もう!」
騒ぎになってきたので、解散した。
ヒロミたちは一応「おめでとうございます」と言って来た。
まあ、その通りなんだけど。
柳が涙目だった。
俺が背負って歩くと、無理矢理前に顔を出して俺にキスしてきた。
ウゼェ。
双子はニコニコしている。
そのうちに亜紀ちゃんも呆れながらもニコニコした。
「柳、お前が卒業したらな」
「ほんとですかぁ」
小さな声で柳が背中で泣く。
俺は尻をポンポンしてやり、その日が楽しみなんだと言った。
「なんかムードが無いですけど」
「そういうもんだよ」
「そうじゃないですよ、絶対!」
俺もそう思うが。
でも、俺も虎蘭とのことはよく分からない。
愛らしい女だとは思っていたが。
まさか、そういう関係になるとは思わなかった。
あいつの真直ぐな愛が眩しかったのだ。
「もう増やさないよ」
「今更ですね」
亜紀ちゃんがちょっとコワい顔で言った。
そうかなー。
柳がまた泣いた。
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