2,657 / 2,808
パムッカレ 緊急防衛線 XⅧ
しおりを挟む
蓮花研究所での戦闘は終わった。
俺が《刃》を斃して、すぐにブランたちやデュールゲリエたちが残存戦力を駆逐し、敵はいなくなった。
蓮花に他の戦地の状況を確認しようとしたその時、俺は背後に気配を感じた。
振り向いた俺は激しく動揺した。
「保奈美! どうしてここにいる!」
誰かが運んだのかと一瞬思ったが、連絡もなく来るはずもない。
それも一瞬で悟った。
俺は全てを悟った。
「お前……」
保奈美が微笑んでいた。
保奈美は最高に美しかった。
「トラ、やっと会えた」
「うん……」
保奈美は死んだのだ。
だが、保奈美は幸せそうに笑っていた。
俺たちが別れた、あの高校時代の若々しく輝く美貌の保奈美の姿で。
保奈美が俺に言った。
「トラ、一緒に旅してくれないかな?」
「もちろんだ。どこまでも行こう」
「嬉しい!」
俺たちは旅立った。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「石神様ぁ!」
蓮花が急に叫んだので驚いた。
私と士王は蓮花たちと一緒にいる。
おじいちゃんはすぐに駆け付けてくれ、戦闘に入っていた。
目の前の大スクリーンで、あの人の戦闘が映されていた。
強敵であったはずの《刃》を呆気なく降し、そして突然、あの人が倒れた。
「ミユキ! すぐに石神様を御救いして! 急いでぇ!」
「蓮花、何があったの!」
蓮花が滂沱の涙を流している。
あの常に冷静な蓮花が激しく取り乱していた。
「石神様が! 石神様がぁ!」
「蓮花、落ち着いて! 何があったの!」
ジェシカがコンソールで確認している。
「石神さんは御無事です! バイタルはちゃんとあります!」
「本当に!」
「はい! 外傷も無いと思われます!」
「じゃあ、どうして突然意識を喪ったの!」
「それは分かりませんが……」
蓮花が泣きながらジェシカからコンソールを奪い取った。
すぐに様々な確認をしている。
「確かに! 石神様が生きておられる!」
「蓮花、どうなってるの!」
「お身体は正常のようです。ただ、意識を喪われています! ミユキ! まだなのですか!」
ミユキがやっと到着した。
前鬼と後鬼も一緒だ。
三人とも慌てているのが分かる。
「今運びます!」
「すぐに! ああ、待って! 今移動車を回します!」
「石神様に外傷はありません! あ」
「どうしたのですか!」
「笑っておられます! 石神様が嬉しそうなお顔で!」
「!」
蓮花がコンソールを操って、自動走行車を回した。
3分程で到着し、ミユキがそっとあの人を横たえた。
「石神様……」
あの人の状況は蓮花にも分からないようなので、私も出迎えに行った。
戦闘は終了していたが、念のために士王はジェシカに任せて残した。
運ばれたあの人は、確かに眠っているようだった。
あの人の寝顔はよく分かっている。
とても幸せそうな顔をしている。
こういう時、翌朝にはいつも上機嫌で素敵な夢を観たのだと話してくれた。
ならば、きっと……
蓮花が脳波の測定をすると言った。
「待って、蓮花。この人は、何か夢を観ている」
「栞様、それはよろしいのです! 何か衝撃でお身体に変調があると……」
「違うの。きっと楽しい夢を観てる」
「なんですと?」
蓮花が私を驚いた顔で見ている。
若干、検査を拒む私に不信はあったが。
「蓮花、もう一度あの人が倒れる前の映像を確認して。何かあったのかもしれない」
「分かりました。《ロータス》、聞きましたね!」
《はい、蓮花様。すぐに精査致します》
「急ぎなさい!」
《かしこまりました》
20分後、量子コンピューター《ロータス》が報告した。
その間にも蓮花はあの人の脈を摂り、CTやMRIなどの準備を進めていた。
待っている間に蓮花が、《ロータス》がこれほど時間が掛かるのはおかしいと何度も呟いていた。
《捉えました》
「随分と遅かったですね!」
《申し訳ありません。0コンママイナス24乗の僅かな時間ですが、ようやく未知の存在を確認致しました》
「未知の? 映像を出しなさい」
《映像は結ばれておりません。複数の霊素観測レーダーの複合的な解析です。鮮明なものは作成できませんが、CGで再構築いたします》
「出しなさい」
《ロータス》がスクリーンに投影した。
ブレていて確かに鮮明では無かったが、女性のように見える。
《全ての観測データを統合して、ようやく結像出来ました。更にフィルターを通すことで予測出来る可能性があります》
「言いなさい」
《40%の確実性ですが、八木保奈美の姿の可能性が。最後に会った綾のデータからの推測です》
「なんですって!」
全員が驚いた。
既にパムッカレで保奈美さんが発見され、その後に戦闘で亡くなられた連絡は受けている。
あの人にはまだ伝えられていないのだけど。
どうして死んだはずの保奈美さんが!
「栞様、これは一体……」
「分からないわ。でも、あの人は保奈美さんと会っているのかもしれない」
「それは!」
「前にもあったの。短い時間だったけど、あの人のお父様の虎影さんが襲って来た時」
「あの異空間での邂逅ですか!」
蓮花もあの人から聞いている。
その通りだ。
短い時間だったけど、あの人はこことは別な空間で虎影さんと会って会話したのだ!
「それでは今、石神様は保奈美様と!」
「分からない。でも、あの人の顔がこんなに穏やかに笑っている。私はだから」
「はい、医療機器も一切の異常は認めていません。本来は脳波の測定と反応を確認したいところですが」
「脳波の異常は確認してもいいと思う。でも、パッシブの刺激は避けて」
「かしこまりました!」
「それと、出来るだけ静かな場所に。出来るだけ保奈美さんと一緒の時間を邪魔しないで」
「はい!」
自分でも理由は分からないが、私はそう思った。
今、二人は大切な邂逅をしている。
何故かその確信があったからだ。
保奈美さんは20年もあの人を追って戦場を巡っていた。
どれほどの思いだったことか、私にも分かる。
ならば、あの人も自分を探していたと知った保奈美さんは、必ずあの人に会いに来たいだろう。
蓮花が脳波測定の準備を始めた。
CTやMRIも通したかっただろうが、私が止めた。
検査で異常が無いことを確認し、あの人をいつもの部屋へ運んでベッドに横たえた。
あの人の状態はすぐにアラスカへも知らされたけど、私と蓮花が無事を保証した。
亜紀ちゃんや柳さん、ルーちゃんとハーちゃんが来た。
ジェイさんと月岡さんは、あの人の部屋の前で額を床に打ち付けて謝っていた。
私が話し、みんなにそっとしておこうと言った。
ロボだけが一緒に寝た。
ロボは特別だ。
きっとあの人にとって悪い影響は無いと思った。
あの人は幸せそうに眠っていた。
保奈美さんの死をどう伝えようか、みんなで悩んでいたが、あの人の寝顔が大丈夫だと伝えているようだった。
みんなが、そう思えた幸せそうな笑顔で眠っている。
三日が経っても、あの人は目を覚まさなかった。
その間に、様々な人たちが見舞いに来た。
ターナー大将、御堂君、院長ご夫妻、早乙女さん一家、一江と大森さん、おじいちゃんも来た。
みんな、部屋の入り口であの人をそっと見て帰った。
早乙女さんの久留守君が言った。
「主様は別な世界にいらっしゃいます。必ず戻りますので、見守って下さい」
「そろそろ栄養を入れなければなりませんが」
蓮花が幼い久留守君に敬語を使っていた。
久留守君が尋常でない存在であることを知っているのだ。
「必要ありません。主様の御血が全てを賄いますので」
「なるほど、そういうことなのですね」
「こちらではなるべく刺激を与えぬように。今、主様はとても大切なお時間をお過ごしです」
「そうなのですか」
蓮花も私たちも、その言葉を信じた。
普通でないことが起きているのだけど、みんな自然と受け入れた。
私たちはその間に、「業」の襲撃を警戒した。
あの人が眠っていることを知られてはならない。
聖さんも身体が不調で寝込んでいる。
今、「虎」の軍は最大戦力を喪っているのだ。
何かあれば石神家のみなさんを頼ることになるだろう。
実際、各基地には石神家の剣聖の方々が常駐している。
ここには剣聖の人たちが3人来ている。
一人は虎蘭さんだ。
毎日あの人の部屋を覗いている。
私にはその心がよく分かった。
道間家には虎白さんが行っているそうだ。
今回の天豪君のことは知っているので、麗星さんは複雑だろう。
茜ちゃんは、あの人の病院へ入院した。
葵は蓮花の研究所で機体を新たにして、茜ちゃんの傍に付いている。
茜ちゃんのショックは大きいだろうけど、みんなで何とか支えて欲しい。
あの人は、眠っている。
俺が《刃》を斃して、すぐにブランたちやデュールゲリエたちが残存戦力を駆逐し、敵はいなくなった。
蓮花に他の戦地の状況を確認しようとしたその時、俺は背後に気配を感じた。
振り向いた俺は激しく動揺した。
「保奈美! どうしてここにいる!」
誰かが運んだのかと一瞬思ったが、連絡もなく来るはずもない。
それも一瞬で悟った。
俺は全てを悟った。
「お前……」
保奈美が微笑んでいた。
保奈美は最高に美しかった。
「トラ、やっと会えた」
「うん……」
保奈美は死んだのだ。
だが、保奈美は幸せそうに笑っていた。
俺たちが別れた、あの高校時代の若々しく輝く美貌の保奈美の姿で。
保奈美が俺に言った。
「トラ、一緒に旅してくれないかな?」
「もちろんだ。どこまでも行こう」
「嬉しい!」
俺たちは旅立った。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「石神様ぁ!」
蓮花が急に叫んだので驚いた。
私と士王は蓮花たちと一緒にいる。
おじいちゃんはすぐに駆け付けてくれ、戦闘に入っていた。
目の前の大スクリーンで、あの人の戦闘が映されていた。
強敵であったはずの《刃》を呆気なく降し、そして突然、あの人が倒れた。
「ミユキ! すぐに石神様を御救いして! 急いでぇ!」
「蓮花、何があったの!」
蓮花が滂沱の涙を流している。
あの常に冷静な蓮花が激しく取り乱していた。
「石神様が! 石神様がぁ!」
「蓮花、落ち着いて! 何があったの!」
ジェシカがコンソールで確認している。
「石神さんは御無事です! バイタルはちゃんとあります!」
「本当に!」
「はい! 外傷も無いと思われます!」
「じゃあ、どうして突然意識を喪ったの!」
「それは分かりませんが……」
蓮花が泣きながらジェシカからコンソールを奪い取った。
すぐに様々な確認をしている。
「確かに! 石神様が生きておられる!」
「蓮花、どうなってるの!」
「お身体は正常のようです。ただ、意識を喪われています! ミユキ! まだなのですか!」
ミユキがやっと到着した。
前鬼と後鬼も一緒だ。
三人とも慌てているのが分かる。
「今運びます!」
「すぐに! ああ、待って! 今移動車を回します!」
「石神様に外傷はありません! あ」
「どうしたのですか!」
「笑っておられます! 石神様が嬉しそうなお顔で!」
「!」
蓮花がコンソールを操って、自動走行車を回した。
3分程で到着し、ミユキがそっとあの人を横たえた。
「石神様……」
あの人の状況は蓮花にも分からないようなので、私も出迎えに行った。
戦闘は終了していたが、念のために士王はジェシカに任せて残した。
運ばれたあの人は、確かに眠っているようだった。
あの人の寝顔はよく分かっている。
とても幸せそうな顔をしている。
こういう時、翌朝にはいつも上機嫌で素敵な夢を観たのだと話してくれた。
ならば、きっと……
蓮花が脳波の測定をすると言った。
「待って、蓮花。この人は、何か夢を観ている」
「栞様、それはよろしいのです! 何か衝撃でお身体に変調があると……」
「違うの。きっと楽しい夢を観てる」
「なんですと?」
蓮花が私を驚いた顔で見ている。
若干、検査を拒む私に不信はあったが。
「蓮花、もう一度あの人が倒れる前の映像を確認して。何かあったのかもしれない」
「分かりました。《ロータス》、聞きましたね!」
《はい、蓮花様。すぐに精査致します》
「急ぎなさい!」
《かしこまりました》
20分後、量子コンピューター《ロータス》が報告した。
その間にも蓮花はあの人の脈を摂り、CTやMRIなどの準備を進めていた。
待っている間に蓮花が、《ロータス》がこれほど時間が掛かるのはおかしいと何度も呟いていた。
《捉えました》
「随分と遅かったですね!」
《申し訳ありません。0コンママイナス24乗の僅かな時間ですが、ようやく未知の存在を確認致しました》
「未知の? 映像を出しなさい」
《映像は結ばれておりません。複数の霊素観測レーダーの複合的な解析です。鮮明なものは作成できませんが、CGで再構築いたします》
「出しなさい」
《ロータス》がスクリーンに投影した。
ブレていて確かに鮮明では無かったが、女性のように見える。
《全ての観測データを統合して、ようやく結像出来ました。更にフィルターを通すことで予測出来る可能性があります》
「言いなさい」
《40%の確実性ですが、八木保奈美の姿の可能性が。最後に会った綾のデータからの推測です》
「なんですって!」
全員が驚いた。
既にパムッカレで保奈美さんが発見され、その後に戦闘で亡くなられた連絡は受けている。
あの人にはまだ伝えられていないのだけど。
どうして死んだはずの保奈美さんが!
「栞様、これは一体……」
「分からないわ。でも、あの人は保奈美さんと会っているのかもしれない」
「それは!」
「前にもあったの。短い時間だったけど、あの人のお父様の虎影さんが襲って来た時」
「あの異空間での邂逅ですか!」
蓮花もあの人から聞いている。
その通りだ。
短い時間だったけど、あの人はこことは別な空間で虎影さんと会って会話したのだ!
「それでは今、石神様は保奈美様と!」
「分からない。でも、あの人の顔がこんなに穏やかに笑っている。私はだから」
「はい、医療機器も一切の異常は認めていません。本来は脳波の測定と反応を確認したいところですが」
「脳波の異常は確認してもいいと思う。でも、パッシブの刺激は避けて」
「かしこまりました!」
「それと、出来るだけ静かな場所に。出来るだけ保奈美さんと一緒の時間を邪魔しないで」
「はい!」
自分でも理由は分からないが、私はそう思った。
今、二人は大切な邂逅をしている。
何故かその確信があったからだ。
保奈美さんは20年もあの人を追って戦場を巡っていた。
どれほどの思いだったことか、私にも分かる。
ならば、あの人も自分を探していたと知った保奈美さんは、必ずあの人に会いに来たいだろう。
蓮花が脳波測定の準備を始めた。
CTやMRIも通したかっただろうが、私が止めた。
検査で異常が無いことを確認し、あの人をいつもの部屋へ運んでベッドに横たえた。
あの人の状態はすぐにアラスカへも知らされたけど、私と蓮花が無事を保証した。
亜紀ちゃんや柳さん、ルーちゃんとハーちゃんが来た。
ジェイさんと月岡さんは、あの人の部屋の前で額を床に打ち付けて謝っていた。
私が話し、みんなにそっとしておこうと言った。
ロボだけが一緒に寝た。
ロボは特別だ。
きっとあの人にとって悪い影響は無いと思った。
あの人は幸せそうに眠っていた。
保奈美さんの死をどう伝えようか、みんなで悩んでいたが、あの人の寝顔が大丈夫だと伝えているようだった。
みんなが、そう思えた幸せそうな笑顔で眠っている。
三日が経っても、あの人は目を覚まさなかった。
その間に、様々な人たちが見舞いに来た。
ターナー大将、御堂君、院長ご夫妻、早乙女さん一家、一江と大森さん、おじいちゃんも来た。
みんな、部屋の入り口であの人をそっと見て帰った。
早乙女さんの久留守君が言った。
「主様は別な世界にいらっしゃいます。必ず戻りますので、見守って下さい」
「そろそろ栄養を入れなければなりませんが」
蓮花が幼い久留守君に敬語を使っていた。
久留守君が尋常でない存在であることを知っているのだ。
「必要ありません。主様の御血が全てを賄いますので」
「なるほど、そういうことなのですね」
「こちらではなるべく刺激を与えぬように。今、主様はとても大切なお時間をお過ごしです」
「そうなのですか」
蓮花も私たちも、その言葉を信じた。
普通でないことが起きているのだけど、みんな自然と受け入れた。
私たちはその間に、「業」の襲撃を警戒した。
あの人が眠っていることを知られてはならない。
聖さんも身体が不調で寝込んでいる。
今、「虎」の軍は最大戦力を喪っているのだ。
何かあれば石神家のみなさんを頼ることになるだろう。
実際、各基地には石神家の剣聖の方々が常駐している。
ここには剣聖の人たちが3人来ている。
一人は虎蘭さんだ。
毎日あの人の部屋を覗いている。
私にはその心がよく分かった。
道間家には虎白さんが行っているそうだ。
今回の天豪君のことは知っているので、麗星さんは複雑だろう。
茜ちゃんは、あの人の病院へ入院した。
葵は蓮花の研究所で機体を新たにして、茜ちゃんの傍に付いている。
茜ちゃんのショックは大きいだろうけど、みんなで何とか支えて欲しい。
あの人は、眠っている。
1
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
まさか、、お兄ちゃんが私の主治医なんて、、
ならくま。くん
キャラ文芸
おはこんばんにちは!どうも!私は女子中学生の泪川沙織(るいかわさおり)です!私こんなに元気そうに見えるけど実は貧血や喘息、、いっぱい持ってるんだ、、まあ私の主治医はさすがに知人だと思わなかったんだけどそしたら血のつながっていないお兄ちゃんだったんだ、、流石にちょっとこれはおかしいよね!?でもお兄ちゃんが医者なことは事実だし、、
私のおにいちゃんは↓
泪川亮(るいかわりょう)お兄ちゃん、イケメンだし高身長だしもう何もかも完璧って感じなの!お兄ちゃんとは一緒に住んでるんだけどなんでもてきぱきこなすんだよね、、そんな二人の日常をお送りします!
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる