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パムッカレ 緊急防衛線 XⅦ : 真の愛
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《刃》の討伐を知り、残ったデュールゲリエとソルジャー、それにアラスカからの救援隊が残った妖魔たちを駆逐した。
それだけでも十分だったのだが、石神家の方々が西安の《刃》を討伐した後で、こちらにも来て下さった。
その段階で、本当に瞬時に戦闘は終結した。
本当に凄まじい人間たちだった。
同時に俺は、セイントやディアブロ、タイガーレディの回収を急がせた。
最前線での戦闘で、相当な激戦だったはずだ。
特にセイントは先日死に掛ける重傷を負った身だ。
最近やっと動けるようになったと聞いている。
そのセイントはタイガーの要請で、無理をしたかもしれない。
「Ωコンバットスーツ」からのバイタルは、あまり良い状態ではないようだった。
ディアブロとタイガーレディはそれほどの負傷は無いと分かっていた。
オレンジ(茜)は負傷したようだが、そちらの状況も気になる。
ブルー(葵)は機体を大きく破損したようなので、レンカの研究所へ送らねばならないだろう。
そして、タイガーが探していたホナミ・ヤギは……
俺は副司令官の月岡に回収チームの直接の指揮を執らせた。
現場の月岡から報告が来る。
「セイントは意識を喪っています。血圧と心拍数は高めですが、生命に異常は無さそうです」
「急いで運んでくれ。念のため全身を調べた方がいいだろう」
「ディアブロ、タイガーレディは無事です。全身に傷を負ってはいますが軽傷です」
「そうか」
「八木保奈美の捜索に当たっていたオレンジ(茜)は重傷ですが助かりそうです。バディのブルー(葵)は胸から下を破壊されていますが、何とか頭部は残っています。復活できると思います。他に避難民が13名助かりそうです」
「分かった、急いで回収してくれ」
「ディアブロとタイガーレディが、八木保奈美と諸見、綾の遺体を回収したいと申し出ています」
「それはこっちでやる、休むように言ってくれ」
「いいえ、二人はどうしてもと」
「そうか、分かった。お前たちも基地に運んだら手伝ってやってくれ」
「ジェイ司令、自分も残りたいのですが」
「おい……分かった、許可する」
「ありがとうございます」
通信を切り、俺は他の指示を出しながら激しく後悔していた。
「タイガー、赦してくれ……」
ホナミをタイガーがどれほど切実に探していたのかを知っている。
「虎」の軍の最高司令官の立場があったので、公には命じてはいなかったが、みんな知っている。
あいつは偶然に会ったら保護して欲しいとだけ一部の人間に言っていた。
でも俺はあいつが「国境なき医師団」に何度もねじ込んでいたのを見て来た。
米軍にも協力を要請していたからだ。
それを、折角目の前で見つけたのに、俺は何も出来なかった。
タイガーにも、ホナミを見つけたことは知らされているはずだった。
あいつはどんなに喜んだことか!
タイガーにとってホナミという女性がどれだけ大切だったのかを知っていたのに!
それをむざむざと目の前で死なせてしまった。
それに、タイガーがあれほど大切に思っていた諸見と綾まで死なせてしまった。
あいつは二人をパムッカレに来させたことを、諸見と綾の新婚旅行なのだと言っていた。
諸見たちにはそう言わなかったが、きっとあいつらもタイガーの気持ちは分かっていただろう。
俺があの二人を預かったはずなのに!
「チキショウ!」
どんな顔であいつに会えばいい。
諸見と綾の決死の行動は、司令本部でも捉えていた。
あの二人がいなければ、全員が殺され、パムッカレ基地にも侵攻されていただろう。
《刃》が乗り込んで来れば、俺たちは一蹴されたに違いない。
あそこで諸見たちが喰いとめてくれたお陰で、結果的にセイントが間に合い、大勢の人間が助かり基地も無事だったのだ。
月岡は飛散した諸見と綾の遺体を集めたいのだろう。
俺も気持ちは同じだ。
手の空いた者たちに、月岡たちを手伝うように命じた。
「暗い中だ。出来るだけライトを集めて持って行け」
あいつらは、いつまでも探し続けるだろう。
誰にも止められない。
俺は好きなだけやらせてやりたかった。
俺は諸見が固有技を会得した時、タイガーは本当に喜んでいたのを思い出していた。
「虎」の軍の主だった人間が集められ、盛大に祝いまでした。
あの日のタイガーの顔が忘れられない。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「石神さん! こんな盛大なものは困りますって!」
諸見が本当に慌てた顔をしていた。
みんながそれを見て大笑いしていた。
「ほんとの虎の穴」のVIPルーム。
タイガーの他にはセイントやミドウしか自由に出入り出来ない、特別な場所。
そこで諸見の「固有技」の習得祝いが開かれた。
ターナー大将他、司令本部の主だった人間たち。
それに俺や東雲、月岡などの諸見と親しい人間たち。
日本から千両や桜までが来た。
タイガーが長い祝辞を述べた。
何度も、諸見という男が最高なのだと言っていた。
「こいつは真面目一本の男だ。千石から「花岡」の上級技を教わってからも、「槍雷」を一心に練習していた。そうだな、千石!」
「はい、その通りでした!」
「そこから「龍槍」という格段に強力な技を編み出した。今は他のソルジャーも習得している。元々は諸見の固有技だったんだが、他の人間も会得したんで、そうはならなかった」
「龍槍」は諸見が見出した技だった。
その経緯を知らなかったみんなが驚いた。
「でも、諸見はまた「龍槍」を熱心に練習した。そしてついに本当の固有技を編み出した。これは誰にも習得出来ない! 諸見の真面目な修練が諸見だけの技を生み出したんだ! この快挙を俺は大いに喜びたい!」
全員が拍手をし、諸見が真っ赤になってうつむいていた。
「そこでだ! 俺がこの諸見の技に名を付けたい! 諸見、いいか?」
諸見が真っ赤な顔のままうなずいた。
「命名! 「虎槍」! 虎の名が付く、最高の技だぁ! 最高の男、諸見だけの素晴らしい大技! 俺は今日は最高に嬉しいぞ!」
盛大な拍手が湧いた。
そこからもタイガーは諸見の長所を述べ続け、諸見の思い出を語った。
随分と長い話になったが、みんな真剣に聞いていた。
タイガーは諸見と綾を呼んで、二人にまた拍手を送った。
諸見は恥ずかしがり、綾は嬉しそうに微笑んでいた。
その後に、東雲と酒を飲んでいる時に聞いた。
「諸見の奴がね、ついに綾に手を出したそうですよ」
「ほんとかよ!」
諸見の奥手は有名だった。
綾と一緒に出掛けるのをみんな知っていたが、綾と男女の仲ではないこともみんな知っていた。
「ほら、あの石神の旦那が諸見の祝いをしたじゃないですか」
「ああ」
「あの後で、綾が諸見に自分も祝いたいと言ったそうで」
「へぇ!」
「それでね、ついにあいつが」
「ワハハハハハハハ!」
めでたい話だった。
そうか、ついにそうなったか。
「石神の旦那も大層喜んでましたぜ。また祝いだってんで、みんなで必死に止めました」
「ワハハハハハハハ!」
俺も知っている。
諸見と綾は最高の二人だ。
あいつらの愛情は見ていて眩しいほどだった。
人間とデュールゲリエだったが、全然関係ない。
あの真の愛は最高だ。
あの祝いの日、タイガーが本当に嬉しそうに諸見の功績を讃えていた。
諸見は終始恥ずかしがっていたが、それでも嬉しそうな顔をしていた。
タイガーが嬉しそうだったからだ。
諸見は、タイガーのために生きていた。
全てだった。
あの二人は美しい真の愛を貫いて死んだ。
それだけでも十分だったのだが、石神家の方々が西安の《刃》を討伐した後で、こちらにも来て下さった。
その段階で、本当に瞬時に戦闘は終結した。
本当に凄まじい人間たちだった。
同時に俺は、セイントやディアブロ、タイガーレディの回収を急がせた。
最前線での戦闘で、相当な激戦だったはずだ。
特にセイントは先日死に掛ける重傷を負った身だ。
最近やっと動けるようになったと聞いている。
そのセイントはタイガーの要請で、無理をしたかもしれない。
「Ωコンバットスーツ」からのバイタルは、あまり良い状態ではないようだった。
ディアブロとタイガーレディはそれほどの負傷は無いと分かっていた。
オレンジ(茜)は負傷したようだが、そちらの状況も気になる。
ブルー(葵)は機体を大きく破損したようなので、レンカの研究所へ送らねばならないだろう。
そして、タイガーが探していたホナミ・ヤギは……
俺は副司令官の月岡に回収チームの直接の指揮を執らせた。
現場の月岡から報告が来る。
「セイントは意識を喪っています。血圧と心拍数は高めですが、生命に異常は無さそうです」
「急いで運んでくれ。念のため全身を調べた方がいいだろう」
「ディアブロ、タイガーレディは無事です。全身に傷を負ってはいますが軽傷です」
「そうか」
「八木保奈美の捜索に当たっていたオレンジ(茜)は重傷ですが助かりそうです。バディのブルー(葵)は胸から下を破壊されていますが、何とか頭部は残っています。復活できると思います。他に避難民が13名助かりそうです」
「分かった、急いで回収してくれ」
「ディアブロとタイガーレディが、八木保奈美と諸見、綾の遺体を回収したいと申し出ています」
「それはこっちでやる、休むように言ってくれ」
「いいえ、二人はどうしてもと」
「そうか、分かった。お前たちも基地に運んだら手伝ってやってくれ」
「ジェイ司令、自分も残りたいのですが」
「おい……分かった、許可する」
「ありがとうございます」
通信を切り、俺は他の指示を出しながら激しく後悔していた。
「タイガー、赦してくれ……」
ホナミをタイガーがどれほど切実に探していたのかを知っている。
「虎」の軍の最高司令官の立場があったので、公には命じてはいなかったが、みんな知っている。
あいつは偶然に会ったら保護して欲しいとだけ一部の人間に言っていた。
でも俺はあいつが「国境なき医師団」に何度もねじ込んでいたのを見て来た。
米軍にも協力を要請していたからだ。
それを、折角目の前で見つけたのに、俺は何も出来なかった。
タイガーにも、ホナミを見つけたことは知らされているはずだった。
あいつはどんなに喜んだことか!
タイガーにとってホナミという女性がどれだけ大切だったのかを知っていたのに!
それをむざむざと目の前で死なせてしまった。
それに、タイガーがあれほど大切に思っていた諸見と綾まで死なせてしまった。
あいつは二人をパムッカレに来させたことを、諸見と綾の新婚旅行なのだと言っていた。
諸見たちにはそう言わなかったが、きっとあいつらもタイガーの気持ちは分かっていただろう。
俺があの二人を預かったはずなのに!
「チキショウ!」
どんな顔であいつに会えばいい。
諸見と綾の決死の行動は、司令本部でも捉えていた。
あの二人がいなければ、全員が殺され、パムッカレ基地にも侵攻されていただろう。
《刃》が乗り込んで来れば、俺たちは一蹴されたに違いない。
あそこで諸見たちが喰いとめてくれたお陰で、結果的にセイントが間に合い、大勢の人間が助かり基地も無事だったのだ。
月岡は飛散した諸見と綾の遺体を集めたいのだろう。
俺も気持ちは同じだ。
手の空いた者たちに、月岡たちを手伝うように命じた。
「暗い中だ。出来るだけライトを集めて持って行け」
あいつらは、いつまでも探し続けるだろう。
誰にも止められない。
俺は好きなだけやらせてやりたかった。
俺は諸見が固有技を会得した時、タイガーは本当に喜んでいたのを思い出していた。
「虎」の軍の主だった人間が集められ、盛大に祝いまでした。
あの日のタイガーの顔が忘れられない。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「石神さん! こんな盛大なものは困りますって!」
諸見が本当に慌てた顔をしていた。
みんながそれを見て大笑いしていた。
「ほんとの虎の穴」のVIPルーム。
タイガーの他にはセイントやミドウしか自由に出入り出来ない、特別な場所。
そこで諸見の「固有技」の習得祝いが開かれた。
ターナー大将他、司令本部の主だった人間たち。
それに俺や東雲、月岡などの諸見と親しい人間たち。
日本から千両や桜までが来た。
タイガーが長い祝辞を述べた。
何度も、諸見という男が最高なのだと言っていた。
「こいつは真面目一本の男だ。千石から「花岡」の上級技を教わってからも、「槍雷」を一心に練習していた。そうだな、千石!」
「はい、その通りでした!」
「そこから「龍槍」という格段に強力な技を編み出した。今は他のソルジャーも習得している。元々は諸見の固有技だったんだが、他の人間も会得したんで、そうはならなかった」
「龍槍」は諸見が見出した技だった。
その経緯を知らなかったみんなが驚いた。
「でも、諸見はまた「龍槍」を熱心に練習した。そしてついに本当の固有技を編み出した。これは誰にも習得出来ない! 諸見の真面目な修練が諸見だけの技を生み出したんだ! この快挙を俺は大いに喜びたい!」
全員が拍手をし、諸見が真っ赤になってうつむいていた。
「そこでだ! 俺がこの諸見の技に名を付けたい! 諸見、いいか?」
諸見が真っ赤な顔のままうなずいた。
「命名! 「虎槍」! 虎の名が付く、最高の技だぁ! 最高の男、諸見だけの素晴らしい大技! 俺は今日は最高に嬉しいぞ!」
盛大な拍手が湧いた。
そこからもタイガーは諸見の長所を述べ続け、諸見の思い出を語った。
随分と長い話になったが、みんな真剣に聞いていた。
タイガーは諸見と綾を呼んで、二人にまた拍手を送った。
諸見は恥ずかしがり、綾は嬉しそうに微笑んでいた。
その後に、東雲と酒を飲んでいる時に聞いた。
「諸見の奴がね、ついに綾に手を出したそうですよ」
「ほんとかよ!」
諸見の奥手は有名だった。
綾と一緒に出掛けるのをみんな知っていたが、綾と男女の仲ではないこともみんな知っていた。
「ほら、あの石神の旦那が諸見の祝いをしたじゃないですか」
「ああ」
「あの後で、綾が諸見に自分も祝いたいと言ったそうで」
「へぇ!」
「それでね、ついにあいつが」
「ワハハハハハハハ!」
めでたい話だった。
そうか、ついにそうなったか。
「石神の旦那も大層喜んでましたぜ。また祝いだってんで、みんなで必死に止めました」
「ワハハハハハハハ!」
俺も知っている。
諸見と綾は最高の二人だ。
あいつらの愛情は見ていて眩しいほどだった。
人間とデュールゲリエだったが、全然関係ない。
あの真の愛は最高だ。
あの祝いの日、タイガーが本当に嬉しそうに諸見の功績を讃えていた。
諸見は終始恥ずかしがっていたが、それでも嬉しそうな顔をしていた。
タイガーが嬉しそうだったからだ。
諸見は、タイガーのために生きていた。
全てだった。
あの二人は美しい真の愛を貫いて死んだ。
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