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麗星の出産(三人目!) Ⅱ
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起きたのは3時過ぎだった。
目を覚ますと、奈々が俺の顔を見詰めていた。
甘えたいのだろうが、俺を起こさないように我慢していた。
カワイイ。
「おう」
「父上!」
奈々が俺の首に両腕を回して甘えて来る。
「お前は見る度に可愛くなるな」
「うん!」
奈々は普段は一人でいることが多い。
麗星も五平所も忙しく、天狼も修行を始めている。
だから誰かの目の届く場所にはいるが、独りで遊んでいることも多い。
俺は布団から出て、部屋を出た。
すぐに五平所が来て、俺をお茶に誘ってくれた。
道間家ではそのように家の中のことを知らせる者がいる。
使役している妖魔なのだろう。
「麗星は少し休んでいます」
「そうか。体調に問題は無いよな?」
「はい、それはもうお元気で」
「そうか」
もう三人目の妊娠なので、麗星も身体が慣れている。
休んでいるのも、もう臨月が近いためで、無理をしないようにしているだけだろう。
俺に冷やした緑茶が出され、美味そうな和菓子も添えられた。
奈々には温いお茶と同じ和菓子だ。
「奈々は普段寂しそうか?」
「はい?」
五平所が俺の想定外の顔をした。
「だって一人でいることも多いんだろう?」
「はぁ、まあ、そういうこともたまには」
「なんだ、誰かが付いているのか?」
「いいえ、奈々様が御自分で歩き回りますので」
「そうなのか?」
まあ、寂しくないのならばそれでいい。
「先日、どこからかクロスボウを見つけて来まして」
「あ?」
「危うく心臓を貫かれそうに」
「誰の?」
「わたくしの」
「!」
五平所がいつの間にか背中に的を貼り付けられ、死に掛けたと言った。
「そこまでのことは、麗星も10歳を超えてからだったのですが」
「そう……」
「蓑原にも懐いていまして」
「ほう」
「2階の窓から飛び降りまして、奈々様が」
「あ?」
「慌てて抱き留めようとした蓑原が」
「もしかしてニーキック?」
「はい、よくお分かりで」
ナッチャンがうちに来た時にハーがやられた。
あのハーが失神した。
「麗星の血だよな?」
「そうお考えで?」
「お、俺のせいじゃねぇだろう!」
「はい、まあ、そういうことに」
「あんだよ!」
奈々がニコニコしていた。
「お前、生き延びろよな」
「いえ、あんまり自信が」
「がんばれ」
「はぁ」
トリカブトを見つけて来て(道間家の庭で栽培されている)、五平所の飲み物に入れられていたこともあるそうだ。
根がそのままだったので、気付いて事なきを得た。
奈々が五平所に抱き着いた。
五平所がたちまち嬉しそうな顔になる。
まあ、こういう奴だ。
どんな目に遭わされても、奈々への愛情は変わらない。
なにしろ麗星に鍛え上げられて来た人間だ。
それに、奈々が楽しそうで嬉しい。
俺も両親が共働きであることが多かったので、独りで寂しく過ごしていた記憶もある。
そのうちに友達と遊ぶようにはなったが、奈々はそういうことも難しいのかもしれない。
俺は奈々を連れて天狼や蓑原たちの訓練に混ざった。
奈々は楽しそうに見物し、時々ロボと遊んでいた。
どこからか短い木刀を持ち出して、ロボを相手にしていた。
ロボは長い爪を出して、奈々の攻撃をいなしている。
まあ、石神家の剣士たちもロボに敵わなかった。
いい遊び相手だろう。
次に見ると、包丁を手にしていた。
カキン、カキン、カキン……
「……」
夕飯は京料理のコースで、麗星はステーキが出されてニコニコしていた。
その麗星が突然叫ぶ。
「五平所!」
「はい、どうされましたか?」
「来ました!」
「え?」
「生まれます!」
「なんと!」
五平所が慌てて駆けて行った。
俺はステーキを頬張ろうとした麗星を抱き寄せた。
出産前に何やってんだ、こいつは。
すぐにストレッチャーが来て、麗星を運んで行った。
「助産婦の方はすぐに参ります」
「私のステーキは!」
「またそのようなことを!」
「まだ一口も食べていなかったのにぃ!」
「……」
前もそんなことがあったか。
そういう運命なのだろう。
まさか予定日よりも早いとは思わず、みんなが慌てている。
まあ、俺はやることもないので、邪魔にならないように部屋に引っ込もうかと思っていた。
天狼が俺の傍に来た。
「父上、どうか食事をお続け下さい」
「そうか」
「わたくしがお相手いたします」
「おう、そうか!」
幼い天狼がそう言った。
道間家を継ぐ者として、自覚が芽生えて来たようだ。
俺は天狼と奈々を傍に寄せて、一緒に食事を楽しんだ。
俺の子ども時代の話をし、二人を笑わせた。
「父上は「石神家」の当主でもあらせられるのですよね?」
「そうだ」
「「花岡家」は士王兄さんが。「道間家」はわたくしが」
「ああ」
「「石神家」は誰が継ぐのでしょうか?」
「……」
「父上?」
「ああ、分からん。考えてみたこともないな」
「そうですか。でも「石神家」は歴史の長い、凄まじい家系です」
「まあ、そうだな」
「誰が跡を継ぐのか、わたくしも楽しみにしております」
「俺の子どもとは限らんけどな」
「さようでございますか」
天狼が静かに笑っている。
教育もあるのだろうが、こういう雰囲気は血が醸し出すものだ。
「道間家も花岡家も特別な血が流れています」
「そうだろうな」
「そして石神家も。他のどの血筋とも違って、熱いものがあります」
「そうか」
「中でも父上の血は、恐らくこの世の長い歴史の中でも最も貴いかと」
「俺はそんな大したものじゃないよ」
「父上の血が、古の家系に流れました。これはこの世界が大きく変わることかと」
「そんなものなぁ」
「そうですね」
天狼は微笑んでその話題を終わった。
食事を終えると、蓑原が俺の傍に来た。
「石神様、宜しければ自分に稽古を付けていただけませんか?」
「おお、いいぞ」
「ありがとうございます!」
暇を持て余す俺を五平所が気遣ってくれたのだろうか。
二人で庭に出て木刀で遣り合った。
蓑原は石神家にも行ったこともあり、結構な腕前だ。
もちろん、自分でも毎日鍛錬している。
俺を相手に結構やる。
1時間も打ち合って、休憩した。
「流石は石神様。まったく相手になりませんでした」
「そんなことはないぞ。俺も楽しかった」
蓑原が縁側で待つように言い、冷たいコーヒーを持って来た。
蓑原の分もあり、二人で今の剣について話した。
「蓑原の剣はまっすぐだよな」
「そうですか! でも、応用が出来ていないということですね」
「そういうことじゃないよ。本当に応用が上手くなるのは、まっすぐな剣の奴なんだよ」
「どういうことですか?」
蓑原は意外そうだった。
「要するにさ、基礎が無い奴は応用が出来ないんだよ。土台がしっかりしている奴が、本当にそこから多彩なことが出来るのな。最初から器用にいろんなことをやる奴もいるけど、そういうのは最初だけなんだ」
「なるほど!」
「蓑原の剣はまっすぐだ。だから、これから多分様々な剣技を扱えるようになる。俺が後で幾つか教えてやるよ」
「ありがとうございます!」
もう7時近い。
途中で五平所が来て、まだ出産には時間が掛かりそうだと教えてくれた。
「あの石神様。宜しければ今教えていただけますか?」
「ああ、いいぜ」
俺は笑って立ち上がった。
蓑原は本当にすぐに知りたいようだった。
俺たちは暗くなった庭で撃ち合った。
ガシン、ガシン、ガシン、ガシン……
カキン、カキン、カキン……
「……」
奈々がまた包丁でロボと遊んでいた。
目を覚ますと、奈々が俺の顔を見詰めていた。
甘えたいのだろうが、俺を起こさないように我慢していた。
カワイイ。
「おう」
「父上!」
奈々が俺の首に両腕を回して甘えて来る。
「お前は見る度に可愛くなるな」
「うん!」
奈々は普段は一人でいることが多い。
麗星も五平所も忙しく、天狼も修行を始めている。
だから誰かの目の届く場所にはいるが、独りで遊んでいることも多い。
俺は布団から出て、部屋を出た。
すぐに五平所が来て、俺をお茶に誘ってくれた。
道間家ではそのように家の中のことを知らせる者がいる。
使役している妖魔なのだろう。
「麗星は少し休んでいます」
「そうか。体調に問題は無いよな?」
「はい、それはもうお元気で」
「そうか」
もう三人目の妊娠なので、麗星も身体が慣れている。
休んでいるのも、もう臨月が近いためで、無理をしないようにしているだけだろう。
俺に冷やした緑茶が出され、美味そうな和菓子も添えられた。
奈々には温いお茶と同じ和菓子だ。
「奈々は普段寂しそうか?」
「はい?」
五平所が俺の想定外の顔をした。
「だって一人でいることも多いんだろう?」
「はぁ、まあ、そういうこともたまには」
「なんだ、誰かが付いているのか?」
「いいえ、奈々様が御自分で歩き回りますので」
「そうなのか?」
まあ、寂しくないのならばそれでいい。
「先日、どこからかクロスボウを見つけて来まして」
「あ?」
「危うく心臓を貫かれそうに」
「誰の?」
「わたくしの」
「!」
五平所がいつの間にか背中に的を貼り付けられ、死に掛けたと言った。
「そこまでのことは、麗星も10歳を超えてからだったのですが」
「そう……」
「蓑原にも懐いていまして」
「ほう」
「2階の窓から飛び降りまして、奈々様が」
「あ?」
「慌てて抱き留めようとした蓑原が」
「もしかしてニーキック?」
「はい、よくお分かりで」
ナッチャンがうちに来た時にハーがやられた。
あのハーが失神した。
「麗星の血だよな?」
「そうお考えで?」
「お、俺のせいじゃねぇだろう!」
「はい、まあ、そういうことに」
「あんだよ!」
奈々がニコニコしていた。
「お前、生き延びろよな」
「いえ、あんまり自信が」
「がんばれ」
「はぁ」
トリカブトを見つけて来て(道間家の庭で栽培されている)、五平所の飲み物に入れられていたこともあるそうだ。
根がそのままだったので、気付いて事なきを得た。
奈々が五平所に抱き着いた。
五平所がたちまち嬉しそうな顔になる。
まあ、こういう奴だ。
どんな目に遭わされても、奈々への愛情は変わらない。
なにしろ麗星に鍛え上げられて来た人間だ。
それに、奈々が楽しそうで嬉しい。
俺も両親が共働きであることが多かったので、独りで寂しく過ごしていた記憶もある。
そのうちに友達と遊ぶようにはなったが、奈々はそういうことも難しいのかもしれない。
俺は奈々を連れて天狼や蓑原たちの訓練に混ざった。
奈々は楽しそうに見物し、時々ロボと遊んでいた。
どこからか短い木刀を持ち出して、ロボを相手にしていた。
ロボは長い爪を出して、奈々の攻撃をいなしている。
まあ、石神家の剣士たちもロボに敵わなかった。
いい遊び相手だろう。
次に見ると、包丁を手にしていた。
カキン、カキン、カキン……
「……」
夕飯は京料理のコースで、麗星はステーキが出されてニコニコしていた。
その麗星が突然叫ぶ。
「五平所!」
「はい、どうされましたか?」
「来ました!」
「え?」
「生まれます!」
「なんと!」
五平所が慌てて駆けて行った。
俺はステーキを頬張ろうとした麗星を抱き寄せた。
出産前に何やってんだ、こいつは。
すぐにストレッチャーが来て、麗星を運んで行った。
「助産婦の方はすぐに参ります」
「私のステーキは!」
「またそのようなことを!」
「まだ一口も食べていなかったのにぃ!」
「……」
前もそんなことがあったか。
そういう運命なのだろう。
まさか予定日よりも早いとは思わず、みんなが慌てている。
まあ、俺はやることもないので、邪魔にならないように部屋に引っ込もうかと思っていた。
天狼が俺の傍に来た。
「父上、どうか食事をお続け下さい」
「そうか」
「わたくしがお相手いたします」
「おう、そうか!」
幼い天狼がそう言った。
道間家を継ぐ者として、自覚が芽生えて来たようだ。
俺は天狼と奈々を傍に寄せて、一緒に食事を楽しんだ。
俺の子ども時代の話をし、二人を笑わせた。
「父上は「石神家」の当主でもあらせられるのですよね?」
「そうだ」
「「花岡家」は士王兄さんが。「道間家」はわたくしが」
「ああ」
「「石神家」は誰が継ぐのでしょうか?」
「……」
「父上?」
「ああ、分からん。考えてみたこともないな」
「そうですか。でも「石神家」は歴史の長い、凄まじい家系です」
「まあ、そうだな」
「誰が跡を継ぐのか、わたくしも楽しみにしております」
「俺の子どもとは限らんけどな」
「さようでございますか」
天狼が静かに笑っている。
教育もあるのだろうが、こういう雰囲気は血が醸し出すものだ。
「道間家も花岡家も特別な血が流れています」
「そうだろうな」
「そして石神家も。他のどの血筋とも違って、熱いものがあります」
「そうか」
「中でも父上の血は、恐らくこの世の長い歴史の中でも最も貴いかと」
「俺はそんな大したものじゃないよ」
「父上の血が、古の家系に流れました。これはこの世界が大きく変わることかと」
「そんなものなぁ」
「そうですね」
天狼は微笑んでその話題を終わった。
食事を終えると、蓑原が俺の傍に来た。
「石神様、宜しければ自分に稽古を付けていただけませんか?」
「おお、いいぞ」
「ありがとうございます!」
暇を持て余す俺を五平所が気遣ってくれたのだろうか。
二人で庭に出て木刀で遣り合った。
蓑原は石神家にも行ったこともあり、結構な腕前だ。
もちろん、自分でも毎日鍛錬している。
俺を相手に結構やる。
1時間も打ち合って、休憩した。
「流石は石神様。まったく相手になりませんでした」
「そんなことはないぞ。俺も楽しかった」
蓑原が縁側で待つように言い、冷たいコーヒーを持って来た。
蓑原の分もあり、二人で今の剣について話した。
「蓑原の剣はまっすぐだよな」
「そうですか! でも、応用が出来ていないということですね」
「そういうことじゃないよ。本当に応用が上手くなるのは、まっすぐな剣の奴なんだよ」
「どういうことですか?」
蓑原は意外そうだった。
「要するにさ、基礎が無い奴は応用が出来ないんだよ。土台がしっかりしている奴が、本当にそこから多彩なことが出来るのな。最初から器用にいろんなことをやる奴もいるけど、そういうのは最初だけなんだ」
「なるほど!」
「蓑原の剣はまっすぐだ。だから、これから多分様々な剣技を扱えるようになる。俺が後で幾つか教えてやるよ」
「ありがとうございます!」
もう7時近い。
途中で五平所が来て、まだ出産には時間が掛かりそうだと教えてくれた。
「あの石神様。宜しければ今教えていただけますか?」
「ああ、いいぜ」
俺は笑って立ち上がった。
蓑原は本当にすぐに知りたいようだった。
俺たちは暗くなった庭で撃ち合った。
ガシン、ガシン、ガシン、ガシン……
カキン、カキン、カキン……
「……」
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