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茜と葵 Ⅳ
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乾さんのお店へ行った翌日、俺は茜と葵を引き合わせた。
俺の家だ。
双子を一緒にいさせている。
茜は俺がやった「虎」の軍の制服を着ている。
乾さんの所で茜はディディを見て安心してはいたが、やはり若干緊張しているようだ。
茜をリヴィングに上げ、俺は相棒のデュールゲリエを呼んだ。
身長170センチ。
明るい茶のベリーショートの髪に、目鼻立ちの整った日本人の顔。
手足が長く、ボディラインも美しい。
タイガーストライプのコンバットスーツを着せていた。
「葵だ」
敢えて茜よりも背の高い美人にして茜よりも目立たせているのは、茜を危険から守るためだ。
敵が葵に目を向けるようにしている。
茜の目が輝いた。
気に入ったようだ。
「葵さん!」
「葵とお呼びください」
「じゃあ、あたしのことも茜って呼んで!」
「かしこまりました、茜。茜と一緒になることを楽しみにしてました」
「そうなの!」
「茜のことをいろいろ知りました。学生時代の話や社会人になってからのこと。そして石神様の下で訓練に励んできたこと」
「そうなんだ!」
「茜は最高です! 絶対に保奈美さんを見つけ出しましょう」
「うん! 頑張ろうね!」
「はい!」
初めから意気投合して俺も驚いた。
茜は他人に壁を作る奴ではないが、こんなにも互いに通じ合っている。
葵の方はプログラムを組む過程である程度茜に好意的に仕向けてはいる。
しかし、実際にはそれ以上に茜のことを慕っていたように感ずる。
茜の方も、葵を見た瞬間に一気に受け入れた。
まあ、良かったのだが。
しばらく二人で話させたが、茜も気後れすることなく明るく喋っていた。
自分のことを話しているが、実力がまだまだ不足していることを正直に話した。
葵は茜のことは把握していたが、まず茜の努力を褒め称えた。
茜が短期間でここまでの実力になったことは、普通ではあり得ないのだと。
葵は茜が保奈美のために懸命に努力したことを理解していた。
そしてそのことが如何に美しい事なのかを語った。
「おい、軽く遣り合ってみろよ。相手の戦闘力を把握しろ」
茜を着替えさせて庭に出して、二人が少し離れてから組手を始めた。
最初はお互いの能力を探るようにし、徐々に本格的に遣り合っていく。
どんどん二人が笑顔になっていく。
30分もやり込んで、二人は笑いながら終えた。
「いいね、葵!」
「茜も!」
葵は最新の戦闘データを入れている。
だから茜よりも戦闘力は高い。
戦場で茜を補佐し、万一の場合は助ける役目を持っている。
今後も茜の訓練に、葵は役立つだろう。
茜にシャワーを使わせ、その間に葵に昼食を作らせた。
ナスと挽肉のポロネーゼにし、うちはアスパラとエリンギを入れると指示した。
それに海藻のスープとビーフカツレツ(双子は厚め)。
シャワーから戻った茜が喜んだ。
エプロンを付けた葵を見て、すぐに悟った。
「葵が作ったの!」
「はい!」
「おい、戦場じゃともかく、普段は美味いものが喰えるぞ」
「やったぁー!」
みんなで笑って食べた。
もちろん美味い。
蓮花はデュールゲリエの料理レシピに拘っている。
それは、人間に喜んでもらい、デュールゲリエを大切にしてもらえるようにだ。
蓮花の愛なのだ。
今日は石神家の舌に合わせているが、今後は茜の好みの味付けになって行くだろう。
茜はポロネーゼを美味しいと言って喜んだ。
「蓮花様からいろいろな料理を教えて頂いています」
「そうなんだ!」
「1万種類以上あるんだぞ?」
「エェー!」
「石神様、今は2万種類を超えております」
「そうなのかよ!」
みんなで笑った。
茜がハンバーガーも作れるかと葵に聞いた。
「800種類くらいは」
「ヤッタァー!」
好きらしい。
「おい、戦場じゃ喰えるものは限られるからな」
「石神様、大丈夫でございます」
「そんなこと言ってもよ」
俺も聖も戦場では現地調達が多く、ろくなものは食べていなかった。
「どこの戦場でも動物や虫など、様々な食材を調理出来ますので」
「虫!」
「はい。茜様に栄養不足は決してございません」
「あたし、虫も食べるのー!」
「はい!」
葵が笑った。
ジョークなのかどうかは俺にも分からん。
茜は物凄い顔をしていた。
またみんなで笑った。
「そういえばよ、茜。お前、何度も青の「般若」に行ってるだろ?」
「はい! 行くと青さんがいつもサービスしてくれて! カスミちゃんと涼子ちゃんもカワイイし」
「そうか。あそこのな、カスミも実はデュールゲリエなんだよ」
「エェッーーーー!」
「やっぱ知らなかったか」
「全然! だって、スゴイ綺麗な子ですよ!」
そこでやっと俺は気付いた。
茜が「綺麗」と言うのは、見た目のことじゃないのだ。
こいつには霊感のようなものがあって、人間の魂、本質を見ている。
乾さんのことも一目で「良い人」と言い、ディディのことも「最高」と言っていた。
だからディディを見て、デュールゲリエと一緒に行動することの不安が一気に解消されたのだろう。
茜はディディの中にある「魂」を確かに見たのだ。
茜の感覚では、人間もデュールゲリエも魂に違いは無いのかもしれない。
だからカスミのことも人間と思い込んでいた。
「カスミは綺麗か?」
「はい! 青さんのために一生懸命で。娘さんと紹介されましたけど、そうじゃなかったんですね」
「いや、娘だよ。亡くなった明穂さんがな、もしも青との間に子どもが出来たらって話をしていたんだ」
「ああ、あの写真の方ですね?」
「そんな未来は無い二人だったんだけどな。俺がもしもって話をしたら、話してくれた」
俺は茜に青と明穂さんとのことを話した。
二人の出会いから、限られた寿命の中での温かな結婚生活、そして別れ。
青は3年間も明穂さんの遺影を抱いてヨーロッパを巡った。
茜が号泣し、葵までが泣き出して困った。
「それでな、日本へ帰って来てあの喫茶店を開く時に、カスミを創った。青は明穂さんの言葉を知り、カスミを自分の娘として受け入れたんだ」
「……そうだったんですね……」
「だからな、カスミは本当に青と明穂さんの娘なんだ」
「はい、分かりました。それでトラさん、実は」
「あんだよ?」
「青さんの「般若」なんですけど、多分、あの人が明穂さんなんじゃないかって」
「お前! また見えてたのかよ!」
双子も驚く。
「えーと、凄くお綺麗で、いつも青さんのお近くにいて。カスミちゃんの傍にもいて、ニコニコしてて」
「明穂さんじゃん!」
間違いねぇ。
「おい、茜」
「はい、なんですか?」
「俺がいる時に、青の前でその話はすんなよ?」
「え、どうしてです?」
「あいつが泣いちゃってどうにもならなくなるからだよ!」
「まあ、そうなりますかね?」
「そうしたら俺がめんどくせぇだろう!」
「え?」
「だからな、話をすんなら俺がいない時にしろ!」
「トラさん、なにげに冷たいっすね」
「冗談じゃねぇ!」
みんなが笑った。
「まあ、青さんには黙っときますか」
「そうだな」
「青さんも変わりましたよね」
「そうかもな」
「昔はどす黒い感じでしたけど。だから、最初はちょっと会うのは嫌だったんです」
「響子が青のことが大好きだからなぁ」
「はい。でも、会ったら、もう物凄く「綺麗」で。あれって、トラさんのお陰ですよね?」
茜は青のことも「綺麗」だと言った。
やはり、魂の色を見ているのだろう。
「俺なんかは関係ねぇよ。あいつが自分で変わったんだ」
「そうですかねぇ。あそこまでどす黒い人は、なかなか変われないもんですが」
「そういうものか?」
「はい」
茜なりに、自分の霊感のようなものの経験を積み上げているようだ。
自分に霊感があることは、あまり気付いていないようなのだが。
普通に見えてしまうので、本人も特別なことではないのかもしれない。
今度、柏木さんにでも聞いてみよう。
昼食を食べて、茜は葵と一緒にアラスカへ戻った。
俺の家だ。
双子を一緒にいさせている。
茜は俺がやった「虎」の軍の制服を着ている。
乾さんの所で茜はディディを見て安心してはいたが、やはり若干緊張しているようだ。
茜をリヴィングに上げ、俺は相棒のデュールゲリエを呼んだ。
身長170センチ。
明るい茶のベリーショートの髪に、目鼻立ちの整った日本人の顔。
手足が長く、ボディラインも美しい。
タイガーストライプのコンバットスーツを着せていた。
「葵だ」
敢えて茜よりも背の高い美人にして茜よりも目立たせているのは、茜を危険から守るためだ。
敵が葵に目を向けるようにしている。
茜の目が輝いた。
気に入ったようだ。
「葵さん!」
「葵とお呼びください」
「じゃあ、あたしのことも茜って呼んで!」
「かしこまりました、茜。茜と一緒になることを楽しみにしてました」
「そうなの!」
「茜のことをいろいろ知りました。学生時代の話や社会人になってからのこと。そして石神様の下で訓練に励んできたこと」
「そうなんだ!」
「茜は最高です! 絶対に保奈美さんを見つけ出しましょう」
「うん! 頑張ろうね!」
「はい!」
初めから意気投合して俺も驚いた。
茜は他人に壁を作る奴ではないが、こんなにも互いに通じ合っている。
葵の方はプログラムを組む過程である程度茜に好意的に仕向けてはいる。
しかし、実際にはそれ以上に茜のことを慕っていたように感ずる。
茜の方も、葵を見た瞬間に一気に受け入れた。
まあ、良かったのだが。
しばらく二人で話させたが、茜も気後れすることなく明るく喋っていた。
自分のことを話しているが、実力がまだまだ不足していることを正直に話した。
葵は茜のことは把握していたが、まず茜の努力を褒め称えた。
茜が短期間でここまでの実力になったことは、普通ではあり得ないのだと。
葵は茜が保奈美のために懸命に努力したことを理解していた。
そしてそのことが如何に美しい事なのかを語った。
「おい、軽く遣り合ってみろよ。相手の戦闘力を把握しろ」
茜を着替えさせて庭に出して、二人が少し離れてから組手を始めた。
最初はお互いの能力を探るようにし、徐々に本格的に遣り合っていく。
どんどん二人が笑顔になっていく。
30分もやり込んで、二人は笑いながら終えた。
「いいね、葵!」
「茜も!」
葵は最新の戦闘データを入れている。
だから茜よりも戦闘力は高い。
戦場で茜を補佐し、万一の場合は助ける役目を持っている。
今後も茜の訓練に、葵は役立つだろう。
茜にシャワーを使わせ、その間に葵に昼食を作らせた。
ナスと挽肉のポロネーゼにし、うちはアスパラとエリンギを入れると指示した。
それに海藻のスープとビーフカツレツ(双子は厚め)。
シャワーから戻った茜が喜んだ。
エプロンを付けた葵を見て、すぐに悟った。
「葵が作ったの!」
「はい!」
「おい、戦場じゃともかく、普段は美味いものが喰えるぞ」
「やったぁー!」
みんなで笑って食べた。
もちろん美味い。
蓮花はデュールゲリエの料理レシピに拘っている。
それは、人間に喜んでもらい、デュールゲリエを大切にしてもらえるようにだ。
蓮花の愛なのだ。
今日は石神家の舌に合わせているが、今後は茜の好みの味付けになって行くだろう。
茜はポロネーゼを美味しいと言って喜んだ。
「蓮花様からいろいろな料理を教えて頂いています」
「そうなんだ!」
「1万種類以上あるんだぞ?」
「エェー!」
「石神様、今は2万種類を超えております」
「そうなのかよ!」
みんなで笑った。
茜がハンバーガーも作れるかと葵に聞いた。
「800種類くらいは」
「ヤッタァー!」
好きらしい。
「おい、戦場じゃ喰えるものは限られるからな」
「石神様、大丈夫でございます」
「そんなこと言ってもよ」
俺も聖も戦場では現地調達が多く、ろくなものは食べていなかった。
「どこの戦場でも動物や虫など、様々な食材を調理出来ますので」
「虫!」
「はい。茜様に栄養不足は決してございません」
「あたし、虫も食べるのー!」
「はい!」
葵が笑った。
ジョークなのかどうかは俺にも分からん。
茜は物凄い顔をしていた。
またみんなで笑った。
「そういえばよ、茜。お前、何度も青の「般若」に行ってるだろ?」
「はい! 行くと青さんがいつもサービスしてくれて! カスミちゃんと涼子ちゃんもカワイイし」
「そうか。あそこのな、カスミも実はデュールゲリエなんだよ」
「エェッーーーー!」
「やっぱ知らなかったか」
「全然! だって、スゴイ綺麗な子ですよ!」
そこでやっと俺は気付いた。
茜が「綺麗」と言うのは、見た目のことじゃないのだ。
こいつには霊感のようなものがあって、人間の魂、本質を見ている。
乾さんのことも一目で「良い人」と言い、ディディのことも「最高」と言っていた。
だからディディを見て、デュールゲリエと一緒に行動することの不安が一気に解消されたのだろう。
茜はディディの中にある「魂」を確かに見たのだ。
茜の感覚では、人間もデュールゲリエも魂に違いは無いのかもしれない。
だからカスミのことも人間と思い込んでいた。
「カスミは綺麗か?」
「はい! 青さんのために一生懸命で。娘さんと紹介されましたけど、そうじゃなかったんですね」
「いや、娘だよ。亡くなった明穂さんがな、もしも青との間に子どもが出来たらって話をしていたんだ」
「ああ、あの写真の方ですね?」
「そんな未来は無い二人だったんだけどな。俺がもしもって話をしたら、話してくれた」
俺は茜に青と明穂さんとのことを話した。
二人の出会いから、限られた寿命の中での温かな結婚生活、そして別れ。
青は3年間も明穂さんの遺影を抱いてヨーロッパを巡った。
茜が号泣し、葵までが泣き出して困った。
「それでな、日本へ帰って来てあの喫茶店を開く時に、カスミを創った。青は明穂さんの言葉を知り、カスミを自分の娘として受け入れたんだ」
「……そうだったんですね……」
「だからな、カスミは本当に青と明穂さんの娘なんだ」
「はい、分かりました。それでトラさん、実は」
「あんだよ?」
「青さんの「般若」なんですけど、多分、あの人が明穂さんなんじゃないかって」
「お前! また見えてたのかよ!」
双子も驚く。
「えーと、凄くお綺麗で、いつも青さんのお近くにいて。カスミちゃんの傍にもいて、ニコニコしてて」
「明穂さんじゃん!」
間違いねぇ。
「おい、茜」
「はい、なんですか?」
「俺がいる時に、青の前でその話はすんなよ?」
「え、どうしてです?」
「あいつが泣いちゃってどうにもならなくなるからだよ!」
「まあ、そうなりますかね?」
「そうしたら俺がめんどくせぇだろう!」
「え?」
「だからな、話をすんなら俺がいない時にしろ!」
「トラさん、なにげに冷たいっすね」
「冗談じゃねぇ!」
みんなが笑った。
「まあ、青さんには黙っときますか」
「そうだな」
「青さんも変わりましたよね」
「そうかもな」
「昔はどす黒い感じでしたけど。だから、最初はちょっと会うのは嫌だったんです」
「響子が青のことが大好きだからなぁ」
「はい。でも、会ったら、もう物凄く「綺麗」で。あれって、トラさんのお陰ですよね?」
茜は青のことも「綺麗」だと言った。
やはり、魂の色を見ているのだろう。
「俺なんかは関係ねぇよ。あいつが自分で変わったんだ」
「そうですかねぇ。あそこまでどす黒い人は、なかなか変われないもんですが」
「そういうものか?」
「はい」
茜なりに、自分の霊感のようなものの経験を積み上げているようだ。
自分に霊感があることは、あまり気付いていないようなのだが。
普通に見えてしまうので、本人も特別なことではないのかもしれない。
今度、柏木さんにでも聞いてみよう。
昼食を食べて、茜は葵と一緒にアラスカへ戻った。
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