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桜の《ハイヴ》攻略 Ⅱ
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「桜さん! 撤退の準備はどうしますか?」
副官の川尻が俺に聞いて来た。
理由は分かるが、俺たちはまだ何もしていない。
俺たちに敵う相手ではないにしても、せめて一撃は与えなくては。
「まずは攻撃してからだ。撃てぇ!」
50名のソルジャーが、一斉に「カサンドラ」を放った。
訓練通りに、一切の遅滞がない。
中心の球体の表面に火線が及ぶが、全く無効なのが分かった。
「「魔法陣」準備!」
全員が「魔法陣」を描く。
これも日頃の訓練によって高速化している。
石神さんたちには遠く及ばないが。
しかし、魔法陣は《地獄の悪魔》にも通用するので、俺たちは一生懸命に訓練した。
「高エネルギー反応! 何かが来ます!」
敵を霊素観測レーダーで監視していた者が叫ぶ。
敵の周囲に無数の黒い円盤が浮かんだ。
あれはヤバい!
「前衛! 「轟閃花」斉射!」
魔法陣から、広範囲攻撃の「轟閃花」を撃たせた。
《地獄の悪魔》を中心に、凄まじいエネルギーの嵐が生じる。
魔法陣の途轍もない威力だ。
黒い円盤が周囲に黒い稲妻のようなものを発生させていた。
俺たちの「轟閃花」がそれらを打ち消していく。
「有効だ! 前衛はそのまま「轟閃花」! 他は「ブリューナク」を撃て!」
「轟閃花」で敵の攻撃を無効化し、「ブリューナク」で撃破するつもりだった。
しかし、黒い球体には何の変化もない。
本体には通じないのだ。
防御力が桁違いに高い奴のようだ。
魔法陣での攻撃が通じないということは、相当な硬さだ。
恐らく《ウラノス》の指示だろうが、デュールゲリエたちが、俺たちの背後と前方に展開している。
撤退の際には俺たちの楯となり、護ろうとしているのだ。
その後も俺は「ブリューナク」を魔法陣で撃たせたが、まったく効いていない。
撤退を決意した。
その時、俺の隣で竹流が叫んだ。
「桜さん! 僕にやらせて下さい!」
「竹流、行けるのか?」
「はい。ダメなら撤退を」
「分かった!」
俺たちの攻撃が無効であると分かったこの状況で行くと言うのだ。
竹流に勝算があるのだろうと判断した。
ややもすれば竹流も俺たちも危ういかもしれない。
でも俺は、竹流を信じた。
こいつは確実なことしか言わない。
俺にはそう思えた。
ならば、やらせるべきだ。
竹流が空中に上がった。
俺たちは「魔法陣」を展開したまま、敵の攻撃に備えた。
再び黒い円盤が生じたので、「轟閃花」で打ち消す。
竹流は空中で7つの「魔法陣」を展開していた。
「同時に7つかよ!」
「小雷」による魔法陣は数秒で掻き消えてしまう。
だから俺たちは一度に一つしか「魔法陣」を描けない。
誰でもそうなるはずだ。
しかし竹流は7つを一瞬で描き、そこから「轟閃花」と「極雷花」「ブリューナク」を撃ち込んだ。
一番上の球体がひび割れて破壊された。
俺たちとは威力が違うのだ。
しかも、七重の攻撃だ。
「すげぇぞ!」
全員が歓声を挙げ、俺たちも攻撃を続けながら、竹流の驚異的な技に感動していた。
「大技を使います! 皆さん、あと20キロ下がって下さい!」
竹流からインカムに通信が来た。
「全員退避! 20キロ離れるぞ!」
俺は一瞬も迷わなかった。
竹流ならば敵を撃破出来ると確信した。
即座に全員で下がった。
デュールゲリエたちも俺たちを囲みながら同時に移動する。
こいつらは常に俺たちを護ろうとしている。
有難いことだ。
俺たちが退避したのを見たのか、竹流から巨大な螺旋状の光が伸びて行った。
球体の悪魔にぶつかり、爆散していく。
周囲数キロが爆風で吹き飛ばされ、下がった俺たちにも津波のような土ぼこりが迫って来た。
「全員! 対ショック防御!」
命じながら、俺は前方に「虚震花」を放った。
俺たちに向かう爆風が軽減される。
気が付くと、全員が膝下まで土砂で埋まっていた。
周囲はまだ土煙がもうもうと立ち込めている。
竹流が飛んで来る。
「大丈夫ですか!」
「ああ、問題ない! お前、凄いな!」
「いいえ! 衝撃の予測が甘かったです! 申し訳ありません!」
全員が笑った。
泥まみれの俺たちの中で、竹流だけが綺麗な姿のままだった。
神々しさすら感じた。
「霊素観測レーダー」が周辺の敵が全て死んだことを確認した。
俺たちは迎えに来た「タイガーファング」に乗り込み、アラスカへ戻った。
入れ替わりに《ハイヴ》の調査隊が到着し、俺たちが攻略した《ハイヴ》や、《地獄の悪魔》の残骸を調べるだろう。
竹流は他の連中に囲まれて俺たちに褒められ感謝され、ずっと恥ずかしそうにしていた。
石神さんのお子さんたちは、早い段階で「最終奥義」を得たと聞いている。
「花岡」は極めると、その個人特有の技を発現させることが分かっている。
竹流の最後の大技は《マルミアドワーズ》という名前だと聞いた。
竹流の固有技だ。
本来は機密事項なのだが、実際にそれを見た俺たちには開示された。
亜紀さんたちも、更に固有の技を幾つか身に付けているらしい。
先日、マニラで基地を護った皇紀さんの《城塞》もその一つだ。
石神さんご自身もフランスで《ウロボロス》を発動した。
他にも《ジャガーノート》という究極の技があるらしい。
そういう話を、石神さんに報告した際に伺った。
「桜、お前もそろそろ何か発現するだろうよ」
「そうでしょうか」
「「花岡」の技は、そいつの命と連携する」
「はい」
「命が燃え上がる、要は「絶対」と思う人間に何かを発現させるんだ」
「!」
石神さんが微笑んで言った。
「「花岡」は無限だ。信じろ」
「はい!」
俺にそんな大それたことが出来るとは思っていない。
俺は石神さんのために戦い、死ぬことだけが望みだ。
でも、そんな俺に石神さんは気遣ってくれる。
俺を時々飲みに誘ってくれ、散々からかい俺がいつまでもまだまだダメだと感じさせてくれる。
それが、俺をまだ死なせないというお心なのがよく分かっている。
だけど、石神さん、俺は、そうだって……いつか必ず……
副官の川尻が俺に聞いて来た。
理由は分かるが、俺たちはまだ何もしていない。
俺たちに敵う相手ではないにしても、せめて一撃は与えなくては。
「まずは攻撃してからだ。撃てぇ!」
50名のソルジャーが、一斉に「カサンドラ」を放った。
訓練通りに、一切の遅滞がない。
中心の球体の表面に火線が及ぶが、全く無効なのが分かった。
「「魔法陣」準備!」
全員が「魔法陣」を描く。
これも日頃の訓練によって高速化している。
石神さんたちには遠く及ばないが。
しかし、魔法陣は《地獄の悪魔》にも通用するので、俺たちは一生懸命に訓練した。
「高エネルギー反応! 何かが来ます!」
敵を霊素観測レーダーで監視していた者が叫ぶ。
敵の周囲に無数の黒い円盤が浮かんだ。
あれはヤバい!
「前衛! 「轟閃花」斉射!」
魔法陣から、広範囲攻撃の「轟閃花」を撃たせた。
《地獄の悪魔》を中心に、凄まじいエネルギーの嵐が生じる。
魔法陣の途轍もない威力だ。
黒い円盤が周囲に黒い稲妻のようなものを発生させていた。
俺たちの「轟閃花」がそれらを打ち消していく。
「有効だ! 前衛はそのまま「轟閃花」! 他は「ブリューナク」を撃て!」
「轟閃花」で敵の攻撃を無効化し、「ブリューナク」で撃破するつもりだった。
しかし、黒い球体には何の変化もない。
本体には通じないのだ。
防御力が桁違いに高い奴のようだ。
魔法陣での攻撃が通じないということは、相当な硬さだ。
恐らく《ウラノス》の指示だろうが、デュールゲリエたちが、俺たちの背後と前方に展開している。
撤退の際には俺たちの楯となり、護ろうとしているのだ。
その後も俺は「ブリューナク」を魔法陣で撃たせたが、まったく効いていない。
撤退を決意した。
その時、俺の隣で竹流が叫んだ。
「桜さん! 僕にやらせて下さい!」
「竹流、行けるのか?」
「はい。ダメなら撤退を」
「分かった!」
俺たちの攻撃が無効であると分かったこの状況で行くと言うのだ。
竹流に勝算があるのだろうと判断した。
ややもすれば竹流も俺たちも危ういかもしれない。
でも俺は、竹流を信じた。
こいつは確実なことしか言わない。
俺にはそう思えた。
ならば、やらせるべきだ。
竹流が空中に上がった。
俺たちは「魔法陣」を展開したまま、敵の攻撃に備えた。
再び黒い円盤が生じたので、「轟閃花」で打ち消す。
竹流は空中で7つの「魔法陣」を展開していた。
「同時に7つかよ!」
「小雷」による魔法陣は数秒で掻き消えてしまう。
だから俺たちは一度に一つしか「魔法陣」を描けない。
誰でもそうなるはずだ。
しかし竹流は7つを一瞬で描き、そこから「轟閃花」と「極雷花」「ブリューナク」を撃ち込んだ。
一番上の球体がひび割れて破壊された。
俺たちとは威力が違うのだ。
しかも、七重の攻撃だ。
「すげぇぞ!」
全員が歓声を挙げ、俺たちも攻撃を続けながら、竹流の驚異的な技に感動していた。
「大技を使います! 皆さん、あと20キロ下がって下さい!」
竹流からインカムに通信が来た。
「全員退避! 20キロ離れるぞ!」
俺は一瞬も迷わなかった。
竹流ならば敵を撃破出来ると確信した。
即座に全員で下がった。
デュールゲリエたちも俺たちを囲みながら同時に移動する。
こいつらは常に俺たちを護ろうとしている。
有難いことだ。
俺たちが退避したのを見たのか、竹流から巨大な螺旋状の光が伸びて行った。
球体の悪魔にぶつかり、爆散していく。
周囲数キロが爆風で吹き飛ばされ、下がった俺たちにも津波のような土ぼこりが迫って来た。
「全員! 対ショック防御!」
命じながら、俺は前方に「虚震花」を放った。
俺たちに向かう爆風が軽減される。
気が付くと、全員が膝下まで土砂で埋まっていた。
周囲はまだ土煙がもうもうと立ち込めている。
竹流が飛んで来る。
「大丈夫ですか!」
「ああ、問題ない! お前、凄いな!」
「いいえ! 衝撃の予測が甘かったです! 申し訳ありません!」
全員が笑った。
泥まみれの俺たちの中で、竹流だけが綺麗な姿のままだった。
神々しさすら感じた。
「霊素観測レーダー」が周辺の敵が全て死んだことを確認した。
俺たちは迎えに来た「タイガーファング」に乗り込み、アラスカへ戻った。
入れ替わりに《ハイヴ》の調査隊が到着し、俺たちが攻略した《ハイヴ》や、《地獄の悪魔》の残骸を調べるだろう。
竹流は他の連中に囲まれて俺たちに褒められ感謝され、ずっと恥ずかしそうにしていた。
石神さんのお子さんたちは、早い段階で「最終奥義」を得たと聞いている。
「花岡」は極めると、その個人特有の技を発現させることが分かっている。
竹流の最後の大技は《マルミアドワーズ》という名前だと聞いた。
竹流の固有技だ。
本来は機密事項なのだが、実際にそれを見た俺たちには開示された。
亜紀さんたちも、更に固有の技を幾つか身に付けているらしい。
先日、マニラで基地を護った皇紀さんの《城塞》もその一つだ。
石神さんご自身もフランスで《ウロボロス》を発動した。
他にも《ジャガーノート》という究極の技があるらしい。
そういう話を、石神さんに報告した際に伺った。
「桜、お前もそろそろ何か発現するだろうよ」
「そうでしょうか」
「「花岡」の技は、そいつの命と連携する」
「はい」
「命が燃え上がる、要は「絶対」と思う人間に何かを発現させるんだ」
「!」
石神さんが微笑んで言った。
「「花岡」は無限だ。信じろ」
「はい!」
俺にそんな大それたことが出来るとは思っていない。
俺は石神さんのために戦い、死ぬことだけが望みだ。
でも、そんな俺に石神さんは気遣ってくれる。
俺を時々飲みに誘ってくれ、散々からかい俺がいつまでもまだまだダメだと感じさせてくれる。
それが、俺をまだ死なせないというお心なのがよく分かっている。
だけど、石神さん、俺は、そうだって……いつか必ず……
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