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「ルート20」鬼の殿 榎本
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1月の初旬。
「ルート20」の同期の榎本から俺のスマホに連絡が入った。
イサの死の後で集まってもらった以来だ。
「よう! こないだ振りだな!」
「トラ!」
「なんだ、どうした?」
「おい、お前に何でも頼んでいいんだよな!」
「もちろんだぁ!」
「じゃあよ、ちょっとうちに遊びに来てくれよ」
「おう!」
「おい、そんなんで本当にいいのか?」
自分で言った榎本が、俺の返答に驚いていた。
「当たり前だろう! 俺はそう言ったじゃねぇか」
「嬉しいな!」
「そうか!」
俺は1月の第二週の土曜日に榎本の家に行くことを約束した。
「トラ、お前、結構忙しいんだろう?」
「おう!」
「それでも来てくれるのかよ?」
「そうだぁ!」
もちろん行くに決まってる。
榎本は喜んで待っていると言ってくれた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
俺は久し振りに神奈川県の故郷に帰った。
榎本の家は俺の住んでいた場所からは離れているが、道は覚えている。
あいつは親父の後を継いで大工になっている。
家の建築や内装関係の仕事で、井上さんの工務店とも時々一緒に仕事をしていた。
榎本は「ルート20」ではチームの誘導役で、パレードの先導と解散時に手分けして誘導して行く係だった。
特攻隊に護衛されながら先頭でルートの状況を判断しながら先導して行く。
チームの顔とも言える立場で、そのためにド派手な改造「ペケジェー(ヤマハXJ400)」を転がしていた。
紫のメタリック塗装にフルカウルと曲げハンドルに長いバナナシートでひと際目立っていた。
もちろん、警察に追われた時や最初のうちは敵チームの追跡の際にはチームを安全に逃がす責任を負っていた。
最初のうちは敵チームに捕まって酷いことになったこともある。
それでも榎本と誘導役の連中はいつでも最も危険な役割を負っていてくれていた。
先頭を堂々と走り、有事の際には殿で敵を一気に引き付ける。
榎本はそういう男だった。
いつしか「鬼の殿(しんがり)」と呼ばれ、鉄壁の最後尾でチームを守った。
榎本の家には電車で行った。
酒が出るだろうからだ。
昔よく使った路線で、俺も涙が出るほど懐かしかった。
いろいろな思い出があちこちにある。
5時頃に着き、玄関でチャイムを押すと、榎本が迎えに出てくれた。
「トラかぁ!」
「よう、来たぜ!」
「ありがとうな! まあ、上がれよ」
榎本の家は結構大きな一軒家で、2階建ての家屋と綺麗に手入れされた広い庭もある。
昔の造りで畳の部屋も多い。
俺は綺麗に整った家や庭を見て一安心した。
榎本は生活には困っていないようだ。
畳の居間に通された。
6人掛けの炬燵があった。
俺は土産の鈴伝の栗菓子を渡した。
すぐに奥さんがお茶を持って来た。
「石神君、お久し振り」
「やあ、康恵さん。本当に何年振りかな」
「高校卒業以来よ」
「そうだよなぁ」
榎本はレディースの仲間と結婚した。
俺とは別な高校だが、当時から榎本と康恵さんは仲が良く、もちろん俺とも親しんでいた。
康恵さんは保奈美のチームの一員でもあり、保奈美とも親しかった。
四人で遊びに出掛けたことも多い。
3人でしばらく懐かしく話す。
トイレを借りて廊下に出ると、身体のでかい20代の男が立ちふさがった。
多分、息子だろう。
「おい、お前ダレ?」
「おう、俺は榎本の……」
「オメェ、ダレ! あ? ダレ!」
無茶苦茶な絡み方だ。
俺がどうしようかと思っていると、後ろから榎本が来て、息子の頭をぶん殴った。
榎本も180近い身長で、仕事柄腕力も強い。
息子は廊下を吹っ飛んだ。
「てめぇ! 俺のツレに何しやがんだぁ!」
「……」
息子は気絶してた。
「おい、大丈夫かよ?」
「あ、へーき」
榎本はでかい息子を担いで、さっきの居間へ戻った。
まあ、他人様の家だ。
俺も黙っていた。
殴り方も慣れていて、大した怪我も無い。
奥さんが料理を始め、息子は頬を叩かれて目を覚ました。
途端に正座してうつむいている。
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
部屋の隅で何か呟くような声で謝っていた。
榎本が気にしてないので、俺も放っておいた。
そのうちに料理が運ばれてくる。
カニ鍋と、刺身や天ぷらが大量に運ばれた。
10代のお嬢さんが一緒で、俺に娘の秋絵さんだと紹介した。
榎本の母親も入って来る。
昔から気楽に話して来た人だ。
「トラちゃん! 久し振りね!」
「ご無沙汰してます! 今日はご馳走になります!」
「どうぞどうぞ! あ、正雄はまたかい?」
「ああ、困ったもんだ」
「トラちゃん、この子ね、知らない人が来ると絡むのよ」
「へぇー」
「こいつよ、引きこもりなんだよ」
「そうなの?」
なんなんだ、この家。
4人で鍋を囲み、正雄はまだ隅で正座してる。
秋絵さんが小鉢に鍋のものを入れて前に置くと、大人しく食べ始めた。
みんなで昔の話をし、初めて聞く秋絵さんが大笑いしていた。
「トラがサーカスから逃げた虎と仲良くなってよ! 虎に乗って警察まで来たんだよ!」
「あれは手前だけだよ!」
「そうなのか?」
「俺なんかが乗ってたらレイが疲れちゃうだろう!」
「そんな感じ?」
みんなで笑った。
榎本は俺が鬼強かった話をするが、俺は榎本の男らしさを語った。
「「黒鬼」っていうでかいチームがあってさ。俺らはまだ30人程度で、向こうは100人以上だったよな」
「そうだったなぁ」
「俺らのチームが待ち伏せされててな。みんなで逃げた」
「そうだそうだ。そん時はトラがバイトでいなくってよ。焦ったぜ」
「おう。それでさ、榎本が殿(しんがり)になって、敵の追跡を全部引き受けたんだよ」
「え、お父さんが!」
「そうだよ。まあ、捕まってボコボコだったんだけどな。お前、よく生きてたよな?」
「ワハハハハハハハハ!」
榎本が笑い、お母さんと奥さんが微笑み、秋絵さんが驚いていた。
「「黒鬼」の先頭集団を榎本が何人か潰してな。それで本隊とは別な道に誘導したんだ。お陰で本隊は一人の怪我人もねぇ。こいつだけ病院送りでなぁ」
「まあ、そうだったな」
「みんながこいつの根性を見せつけられた。俺も後から聞いて感動したぜ」
「そうかよ」
「見舞いにも行ったじゃねぇか!」
「お前、俺のメロン一人で喰って帰ったよな!」
「ワハハハハハハハハ!」
まあ、美味そうで、俺はメロンなんて滅多に食えなかった。
食事があらかた終わり、奥さんが酒の用意をしてくれた。
正雄は秋絵さんに連れられて部屋へ引っ込み、お母さんも先に休んだ。
夕食の残りを摘みに、俺と榎本で飲み始めた。
日本酒の燗だった。
しばらく榎本と話していると、突然居間のドアが開いた。
「俺も混ぜろ!」
「じいちゃん!」
「来たか、トラぁ!」
「じいちゃん、久しぶり!」
「お前、生きてたかぁ!」
「じいちゃんもな!」
「バカヤロウ!」
「だってよ、俺が子どもの頃からじいちゃんって、ジジィだったじゃん」
「ふざけんなぁ!」
いや、ほんとにそうだったって。
榎本の父親はもう事故で亡くなっている。
榎本のじいちゃんとは何故か気が合い、昔から親しく話していた。
自慢話の多い面倒な面もあるが、気持ちのいい人だった。
酒が一層美味くなった。
「ルート20」の同期の榎本から俺のスマホに連絡が入った。
イサの死の後で集まってもらった以来だ。
「よう! こないだ振りだな!」
「トラ!」
「なんだ、どうした?」
「おい、お前に何でも頼んでいいんだよな!」
「もちろんだぁ!」
「じゃあよ、ちょっとうちに遊びに来てくれよ」
「おう!」
「おい、そんなんで本当にいいのか?」
自分で言った榎本が、俺の返答に驚いていた。
「当たり前だろう! 俺はそう言ったじゃねぇか」
「嬉しいな!」
「そうか!」
俺は1月の第二週の土曜日に榎本の家に行くことを約束した。
「トラ、お前、結構忙しいんだろう?」
「おう!」
「それでも来てくれるのかよ?」
「そうだぁ!」
もちろん行くに決まってる。
榎本は喜んで待っていると言ってくれた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
俺は久し振りに神奈川県の故郷に帰った。
榎本の家は俺の住んでいた場所からは離れているが、道は覚えている。
あいつは親父の後を継いで大工になっている。
家の建築や内装関係の仕事で、井上さんの工務店とも時々一緒に仕事をしていた。
榎本は「ルート20」ではチームの誘導役で、パレードの先導と解散時に手分けして誘導して行く係だった。
特攻隊に護衛されながら先頭でルートの状況を判断しながら先導して行く。
チームの顔とも言える立場で、そのためにド派手な改造「ペケジェー(ヤマハXJ400)」を転がしていた。
紫のメタリック塗装にフルカウルと曲げハンドルに長いバナナシートでひと際目立っていた。
もちろん、警察に追われた時や最初のうちは敵チームの追跡の際にはチームを安全に逃がす責任を負っていた。
最初のうちは敵チームに捕まって酷いことになったこともある。
それでも榎本と誘導役の連中はいつでも最も危険な役割を負っていてくれていた。
先頭を堂々と走り、有事の際には殿で敵を一気に引き付ける。
榎本はそういう男だった。
いつしか「鬼の殿(しんがり)」と呼ばれ、鉄壁の最後尾でチームを守った。
榎本の家には電車で行った。
酒が出るだろうからだ。
昔よく使った路線で、俺も涙が出るほど懐かしかった。
いろいろな思い出があちこちにある。
5時頃に着き、玄関でチャイムを押すと、榎本が迎えに出てくれた。
「トラかぁ!」
「よう、来たぜ!」
「ありがとうな! まあ、上がれよ」
榎本の家は結構大きな一軒家で、2階建ての家屋と綺麗に手入れされた広い庭もある。
昔の造りで畳の部屋も多い。
俺は綺麗に整った家や庭を見て一安心した。
榎本は生活には困っていないようだ。
畳の居間に通された。
6人掛けの炬燵があった。
俺は土産の鈴伝の栗菓子を渡した。
すぐに奥さんがお茶を持って来た。
「石神君、お久し振り」
「やあ、康恵さん。本当に何年振りかな」
「高校卒業以来よ」
「そうだよなぁ」
榎本はレディースの仲間と結婚した。
俺とは別な高校だが、当時から榎本と康恵さんは仲が良く、もちろん俺とも親しんでいた。
康恵さんは保奈美のチームの一員でもあり、保奈美とも親しかった。
四人で遊びに出掛けたことも多い。
3人でしばらく懐かしく話す。
トイレを借りて廊下に出ると、身体のでかい20代の男が立ちふさがった。
多分、息子だろう。
「おい、お前ダレ?」
「おう、俺は榎本の……」
「オメェ、ダレ! あ? ダレ!」
無茶苦茶な絡み方だ。
俺がどうしようかと思っていると、後ろから榎本が来て、息子の頭をぶん殴った。
榎本も180近い身長で、仕事柄腕力も強い。
息子は廊下を吹っ飛んだ。
「てめぇ! 俺のツレに何しやがんだぁ!」
「……」
息子は気絶してた。
「おい、大丈夫かよ?」
「あ、へーき」
榎本はでかい息子を担いで、さっきの居間へ戻った。
まあ、他人様の家だ。
俺も黙っていた。
殴り方も慣れていて、大した怪我も無い。
奥さんが料理を始め、息子は頬を叩かれて目を覚ました。
途端に正座してうつむいている。
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
部屋の隅で何か呟くような声で謝っていた。
榎本が気にしてないので、俺も放っておいた。
そのうちに料理が運ばれてくる。
カニ鍋と、刺身や天ぷらが大量に運ばれた。
10代のお嬢さんが一緒で、俺に娘の秋絵さんだと紹介した。
榎本の母親も入って来る。
昔から気楽に話して来た人だ。
「トラちゃん! 久し振りね!」
「ご無沙汰してます! 今日はご馳走になります!」
「どうぞどうぞ! あ、正雄はまたかい?」
「ああ、困ったもんだ」
「トラちゃん、この子ね、知らない人が来ると絡むのよ」
「へぇー」
「こいつよ、引きこもりなんだよ」
「そうなの?」
なんなんだ、この家。
4人で鍋を囲み、正雄はまだ隅で正座してる。
秋絵さんが小鉢に鍋のものを入れて前に置くと、大人しく食べ始めた。
みんなで昔の話をし、初めて聞く秋絵さんが大笑いしていた。
「トラがサーカスから逃げた虎と仲良くなってよ! 虎に乗って警察まで来たんだよ!」
「あれは手前だけだよ!」
「そうなのか?」
「俺なんかが乗ってたらレイが疲れちゃうだろう!」
「そんな感じ?」
みんなで笑った。
榎本は俺が鬼強かった話をするが、俺は榎本の男らしさを語った。
「「黒鬼」っていうでかいチームがあってさ。俺らはまだ30人程度で、向こうは100人以上だったよな」
「そうだったなぁ」
「俺らのチームが待ち伏せされててな。みんなで逃げた」
「そうだそうだ。そん時はトラがバイトでいなくってよ。焦ったぜ」
「おう。それでさ、榎本が殿(しんがり)になって、敵の追跡を全部引き受けたんだよ」
「え、お父さんが!」
「そうだよ。まあ、捕まってボコボコだったんだけどな。お前、よく生きてたよな?」
「ワハハハハハハハハ!」
榎本が笑い、お母さんと奥さんが微笑み、秋絵さんが驚いていた。
「「黒鬼」の先頭集団を榎本が何人か潰してな。それで本隊とは別な道に誘導したんだ。お陰で本隊は一人の怪我人もねぇ。こいつだけ病院送りでなぁ」
「まあ、そうだったな」
「みんながこいつの根性を見せつけられた。俺も後から聞いて感動したぜ」
「そうかよ」
「見舞いにも行ったじゃねぇか!」
「お前、俺のメロン一人で喰って帰ったよな!」
「ワハハハハハハハハ!」
まあ、美味そうで、俺はメロンなんて滅多に食えなかった。
食事があらかた終わり、奥さんが酒の用意をしてくれた。
正雄は秋絵さんに連れられて部屋へ引っ込み、お母さんも先に休んだ。
夕食の残りを摘みに、俺と榎本で飲み始めた。
日本酒の燗だった。
しばらく榎本と話していると、突然居間のドアが開いた。
「俺も混ぜろ!」
「じいちゃん!」
「来たか、トラぁ!」
「じいちゃん、久しぶり!」
「お前、生きてたかぁ!」
「じいちゃんもな!」
「バカヤロウ!」
「だってよ、俺が子どもの頃からじいちゃんって、ジジィだったじゃん」
「ふざけんなぁ!」
いや、ほんとにそうだったって。
榎本の父親はもう事故で亡くなっている。
榎本のじいちゃんとは何故か気が合い、昔から親しく話していた。
自慢話の多い面倒な面もあるが、気持ちのいい人だった。
酒が一層美味くなった。
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