上 下
2,454 / 2,806

挿話: 響子の家出 Ⅱ

しおりを挟む
 坂を上って行くと、地下に降りるスペイン・バルが見えた。
 中に入る。

 「いらっしゃいませ」
 「アイスココアありますかー」
 「はい!」

 可愛らしい女の店員さんがニコニコして席に案内してくれた。
 いつもはタカトラから氷が入った冷たいものは禁止されてるけど、今日は飲むのだー。
 私は不良なのだー。
 冷たい氷水を飲んだ。
 はぁーーー。

 奥の席に、身体の大きな男性が座っていた。
 フサフサの長い髪を後ろへ流している。
 ライオンみたいな人だ。
 他の三人の男の人たちと食事をしている。
 私の前に、アイスココアが置かれた。
 グラスの表面に水滴がついてる。
 ストローを挿して口に含んだ。
 冷たくておいしー!
 タカトラはいつも夏場はアイスコーヒーだけど、時々アイスココアを頼む。
 だから私も大好きになった。
 一応、ちょっとずつ飲む。

 気が付くと、大きな男の人が私のことを見てた。
 さっきまでの、ナンパの人たちとは違う視線。
 なんだろ?
 男の人たちの話声が聞こえた。

 「獅子丸さん、今日はお休みで良かったですね」
 「ああ、でも俺なんてろくに役に立ってないからな。申し訳ないよ」
 「そんなことは! 早乙女さんもいつも褒めてるじゃないですか!」
 「いや、俺なんて全然ダメだよ」

 早乙女さん?

 「あ、新しい柏木さんって、どんなお方ですか?」
 「いい人だよ! 90代らしいんだけど、全然見えなくてさ!」

 柏木さん?

 「優しいんだ。俺なんかにも良くしてくれてね。ああ、ゴールドのこともすぐに見抜いて」
 「え、スッゲェですね!」
 「な! 石神さんからの紹介らしいんだけど。能力は……」

 石神さん!

 「あの!」

 男の人たちが私を見た。

 「タカトラの知り合いの方ですかぁ!」
 「え?」
 「イシガミ・タカトラ!」
 「なんで!」
 
 思わず声を掛けてしまったけど、まずかったかもしれないことに気付いた。

 「あ、今のナシ」
 「なんだよ! え、君は石神さんの知り合いなの!」

 遅かったかー。

 「あのね、タカトラの病院でね」
 「ああ!」
 「妻です」
 「「「「ゲェェェェェーーーー!!!」」」」

 みんながびっくりしてる。
 説明がムズイよなー。

 お互いに自己紹介して、キョウコだと名乗った。
 獅子丸さんたちは、早乙女さんの「アドヴェロス」の人たちらしい。
 そっかー。

 「響子さんって、聞いたことありますよ! 石神さんが一番大事にしてる人だって!」
 「そうそう!」
 「へぇー! こんなに綺麗な人だったんだ」
 「エヘヘヘヘヘ」
 「どうしてここに?」
 「うーん……」

 説明がムズイ。

 「ちょっとね、買い物なの」
 「そうなんですか!」

 いつの間にか、敬語で話されていた。
 私は席を移り、一緒に楽しく話した。
 タカトラのことも獅子丸さんは知ってて、あの家にも行ったことがあるらしい。

 「うちのネコを全員連れてね。石神さんのロボさんがまたカワイくて!」
 「ロボ、カワイイよね! 仲良しなんだよ!」
 「そうなんっすか!」
 
 なんか盛り上がった。

 



 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■





 「おい、六花! もう泣くな!」
 「でも、響子は一体どこに……」
 「大丈夫だ、必ず見つける!」
 「この炎天下の中で、響子、きっと……」
 「大丈夫だって! レイが付いてるんだからな!」
 「でも……」

 六花はどうしようもなく乱れていた。
 響子が心配でならないのだ。
 自分が食事に出ている間にいなくなったので、責任も感じているのだろう。
 あのバカは軽い気持ちで出て行ったのだろうが、みんながどれほど心配するのか分かってねぇ。
 二人で外を回って探したが、どこにも響子はいなかった。

 青から電話が来た。

 「赤虎! うちの駐車場に響子ちゃんのセグウェイが置いてあった!」
 「なんだと!」
 「今、買い出しに行こうとして見つけたんだ! 帽子もある!」
 「そうか! すぐに行く!」

 六花と一緒に「般若」へ行った。
 青が駐車場で待っていて、俺たちを案内した。
 確かに響子のセグウェイと帽子だ。

 「店には来てないんだな?」
 「ああ、済まない。全然気づかなかったよ」
 「いいんだ。あいつここからどこへ行ったかな」
 「俺も探しに行くよ」
 「ああ、大丈夫だ。店も忙しいんだろう?」
 「いや、響子ちゃんだぞ! 俺も近所を探すから」
 「お前たちは店にいてくれよ。もしかしたら響子が来るかもしれない」
 「え、ああ」
 「あいつの行動範囲はそんなに広くないからな。疲れたらここに来る可能性が高い」
 「そうか」
 「悪かったな。お前は買い出しに行ってくれ。カスミや涼ちゃんにも話しておいてくれ」
 「分かった! 響子ちゃんが見つかったら、俺にも教えてくれ」
 「ああ、必ず。ありがとうな」

 青も心配していた。
 レイが付いているので危険なことはそうそうは無いだろうが。
 でも、響子の体力はまだまだ小さい。
 どこかで動けなくなった場合、レイはどうするのだろうか?

 六花が響子のセグウェイを抱きかかえて大泣きしていた。
 あいつ、こんなに心配させやがって。


 



 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■






 「響子さん、お買い物はどういうものを?」

 あ、考えて無かった。

 「うーん、ジュエリーとか?」
 「そうですか!」
 「この辺にティファニーとかありますか?」
 「ああ、じゃあ、西武とかかな」
 「えーと、どっちに」
 
 獅子丸さんが笑った。

 「御案内しますよ」
 「え、でも悪いですよ」
 「いいえ、是非。響子さんと話せて楽しかったし」
 「そう! 私も!」
 「じゃあ、御一緒に」
 「うん!」

 獅子丸さんは優しい人だ。
 すぐに分かった。
 タカトラと同じ。
 随分と身体が大きくて筋肉も凄いけど、タカトラと同じ感じがする。

 一緒にお店を出た。
 アイスココア代は獅子丸さんが出してくれた。
 お友達になれたお祝いだって!
 いい人だぁー!

 他の三人の人は帰った。
 「アドヴェロス」の本部に行くらしい。
 獅子丸さんが私と一緒に歩いてくれた。
 西武デパートまでは結構歩いた。
 申し訳ないけど、ちょっと休みながら行かせてもらった。

 「タカトラの病院にいてね。あんまし体力が無いの」
 「え、無理しないで下さい!」
 「うん、大丈夫。最近、本当に丈夫になったんだ」
 「でも!」
 「休みながらなら大丈夫だから」

 獅子丸さんが私の前にしゃがんだ。

 「響子さん、俺の背中に乗って下さい」
 「え?」
 「俺がおぶりますから」
 「え、でも恥ずかしいよ」
 「是非!」
 「うーん」

 やっぱり恥ずかしい。
 でも、疲れて来たし、あんまり休みながらだと獅子丸さんにも申し訳ない。
 獅子丸さんに背負ってもらった。

 「響子さんは軽いですね」
 「獅子丸さんが強いんですよ!」
 「アハハハハハ」

 獅子丸さんはゆっくりと歩いてくれた。
 時々、お店から冷風が出ていると、そこで立ち止まってくれた。
 本当に優しい!

 みんなから見られてちょっと恥ずかしいけど、獅子丸さんがずっと話し掛けてくれて気が楽になった。

 西武デパートに着くと、冷房が効いていて涼しかった。
 獅子丸さんが降ろしてくれる。

 「響子さん、大丈夫ですか?」
 「うん! 本当にありがとう!」
 「いいえ。疲れたらまた言って下さい」
 「はい!」

 獅子丸さんが受付の人にティファニーの場所を聞いてくれた。
 歩き回ると私が疲れると思ってくれたんだ。
 一緒にティファニーに入る。

 「俺、こういうお店は入ったことなくて」
 「そうなの!」

 私はリングを見て回った。
 獅子丸さんに電話が掛かって来て、ちょっとお店の外へ出た。

 



 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■





 「獅子丸! 今渋谷にいるか?」
 「はい、います」
 「どうも妙な事件が起きてるんだ」
 「え?」

 「銀座線の渋谷駅で男性二人が何か見えないものに吹き飛ばされた。その後、ハチ公前の交差点でゴーカートに乗った集団が竜巻のようなものに巻き込まれた。センター街を中心に20人以上が同じように吹き飛んでる。時系列で、何かが移動しているようだ」
 「そうなんですか!」
 「姿は誰も見ていない。でも、白いワンピースを着た金髪の外国人の少女が目撃されている。どうも、その少女をナンパしようとした連中が被害者になっているようだが」
 「白いワンピースの金髪の……」
 「獅子丸、どうした?」
 「えーと」
 「なんだ?」
 「今ですね。響子さんという石神さんのお知り合いと一緒にいまして」
 「なに! 響子ちゃんがそこにいるのか!」
 「はい。白いワンピースを着てます」
 「なんだと!」

 



 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■





 「般若」から病院に戻ると、早乙女から電話が来た。

 「石神!」
 「ああ、早乙女か。どうした?」
 「今、響子ちゃんが渋谷で獅子丸と一緒にいるらしいんだが」
 「なんだと! ほんとか!」
 「あ、ああ。響子ちゃん一人なんで、どうもおかしいと……」
 「あいつ、家出しやがったんだ!」
 「なんだって!」
 「よく見つけてくれた! ありがとう!」
 「い、いや。じゃあ、獅子丸に連絡しておく。今は西武百貨店にいるらしいんだが」
 「すぐに行く!」

 あいつ、渋谷まで行ってやがったか!
 六花に響子が渋谷で見つかったと言うと、また大泣きした。
 六花にグランディアを出させ、一緒に渋谷へ向かった。
 六花が乱れ切っているので、俺が運転する。





 10分で渋谷西武デパートに着いた。
 パーキング館にグランディアを停め、二人で走った。
 ティファニーの前で獅子丸が立っている。

 「響子は中か!」
 「はい!」
 
 店に入り、響子が会計をしているのが見えた。

 「響子ぉぉー!」

 六花が泣きながら響子を抱き締めた。

 「六花!」
 「響子ぉ! 良かったぁ! 本当に良かったぁー!」

 六花は響子の頬に顔を寄せて涙を流した。
 驚いていた響子も一瞬で泣き顔になる。

 「このバカ!」
 「タカトラ!」
 「お前は本当に! 心配したぞ!」
 「ごめんなさい」
 「六花にも謝れ!」
 「六花、ごめんなさい!」
 「いいの! 響子が無事ならそれでいいのぉ!」
 「六花!」

 響子も大泣きした。
 はぁーーー。

 俺は外にいる獅子丸の所へ行って礼を言った。

 「獅子丸、本当にありがとうな」
 「いいえ、偶然ですよ。いつもの溜まり場のバールに響子さんがいらして。最初から、何か普通のお方じゃないと感じてましたが」
 「そうか」
 「俺らが早乙女さんや石神さんの話をしてたら声を掛けてもらって」
 「そうだったか」

 俺は獅子丸を連れて店の中へ戻った。
 泣いている二人を宥め、響子に買い物を済ませさせた。

 「獅子丸、何か礼をさせてくれよ」
 「いいえ、とんでもない! 石神さんにこそ俺がお世話になってるんで」
 「そうはいかないよ。本当にこいつのことで助かった」

 響子がまだ泣きながら獅子丸に小さな包みを渡した。

 「なんです?」
 「これ、獅子丸さんに。今日は本当にお世話になったから」
 「え?」

 差し出された包に、獅子丸が驚いている。

 「獅子丸さん、ありがとうございました!」
 「いや、俺なんて何も……」
 「獅子丸、もらってやってくれ。響子は本当に感謝してるんだ」
 「はぁ」

 俺が獅子丸に包を握らせた。

 「これ、タカトラと六花に」

 響子は俺と六花に、残りの二つの包みを渡して来る。

 「いらない! こんなものいらない! 響子! だからどこにも行かないで!」
 「六花!」

 六花がまた大泣きした。
 響子がまた泣きながら何度も六花に謝る。

 「六花ぁ! ほんとうにごめんなさいー!」
 「響子ぉー!」

 




 帰りの車の中で、六花は後ろのシートで響子をずっと抱き締めていた。
 響子は何度も「もう二度としない」と六花に誓っていた。

 獅子丸と仲間たちには、後日ネコたちを連れてうちのバーベキュー大会に呼んだ。 
 ロボが喜んで、ネコたちを大歓迎した。
 ゴールドとも仲良く遊び、獅子丸が嬉しそうだった。
 六花はしばらく響子の部屋で昼食を摂るようになった。
 毎日食堂で鷹や親しいナースたちと一緒に食べるのを楽しみにしていたのだが。
 8月一杯、俺や響子が外で食べるように勧めてやっとそうするようになった。

 俺も六花も、響子が買ったリングは受け取らなかった。
 響子は申し訳なさそうにしていたが、自分のジュエリーボックスにそれを仕舞った。

 時々眺めては、リングに頭を下げている。
 
 まあ、響子が無事で良かった。
 ああ、被害に遭った皆さん、ごめんなさい。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

まさか、、お兄ちゃんが私の主治医なんて、、

ならくま。くん
キャラ文芸
おはこんばんにちは!どうも!私は女子中学生の泪川沙織(るいかわさおり)です!私こんなに元気そうに見えるけど実は貧血や喘息、、いっぱい持ってるんだ、、まあ私の主治医はさすがに知人だと思わなかったんだけどそしたら血のつながっていないお兄ちゃんだったんだ、、流石にちょっとこれはおかしいよね!?でもお兄ちゃんが医者なことは事実だし、、 私のおにいちゃんは↓ 泪川亮(るいかわりょう)お兄ちゃん、イケメンだし高身長だしもう何もかも完璧って感じなの!お兄ちゃんとは一緒に住んでるんだけどなんでもてきぱきこなすんだよね、、そんな二人の日常をお送りします!

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

双葉病院小児病棟

moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。 病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。 この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。 すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。 メンタル面のケアも大事になってくる。 当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。 親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。 【集中して治療をして早く治す】 それがこの病院のモットーです。 ※この物語はフィクションです。 実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。

イケメンドクターは幼馴染み!夜の診察はベッドの上!?

すずなり。
恋愛
仕事帰りにケガをしてしまった私、かざね。 病院で診てくれた医師は幼馴染みだった! 「こんなにかわいくなって・・・。」 10年ぶりに再会した私たち。 お互いに気持ちを伝えられないまま・・・想いだけが加速していく。 かざね「どうしよう・・・私、ちーちゃんが好きだ。」 幼馴染『千秋』。 通称『ちーちゃん』。 きびしい一面もあるけど、優しい『ちーちゃん』。 千秋「かざねの側に・・・俺はいたい。」 自分の気持ちに気がついたあと、距離を詰めてくるのはかざねの仕事仲間の『ユウト』。 ユウト「今・・特定の『誰か』がいないなら・・・俺と付き合ってください。」 かざねは悩む。 かざね(ちーちゃんに振り向いてもらえないなら・・・・・・私がユウトさんを愛しさえすれば・・・・・忘れられる・・?) ※お話の中に出てくる病気や、治療法、職業内容などは全て架空のものです。 想像の中だけでお楽しみください。 ※お話は全て想像の世界です。現実世界とはなんの関係もありません。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 ただただ楽しんでいただけたら嬉しいです。 すずなり。

イケメン歯科医の日常

moa
キャラ文芸
堺 大雅(さかい たいが)28歳。 親の医院、堺歯科医院で歯科医として働いている。 イケメンで笑顔が素敵な歯科医として近所では有名。 しかし彼には裏の顔が… 歯科医のリアルな日常を超短編小説で書いてみました。 ※治療の描写や痛い描写もあるので苦手な方はご遠慮頂きますようよろしくお願いします。

処理中です...