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佐野と「アドヴェロス」 Ⅶ
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俺の話が終わり、佐野さんが俺を見詰めていた。
「赤木は残念なことになったが、今から思えばあれもあいつの運命だったな」
「そうですね。赤木さんは造形師として立派なお仕事しているようです」
「そっか」
亜紀ちゃんはまだ泣いており、俺の膝に顔を伏せていた。
その上にロボが乗って来る。
「あのフィギュア、いいよね!」
「タカさんへの愛情がこもってるよね!」
双子がニコニコして言った。
こいつらには波動が分かる。
「そうだな」
「「うん!」」
「お前らぶっ壊すなよな!」
「「ワハハハハハハハ!」」
亜紀ちゃんが飛び起き、ロボが空中に浮いた。
浮遊したまま亜紀ちゃんの後頭部に蹴りを入れる。
「あんたたち! 絶対に許さないよ!」
「「しないよ!」」
双子が慌てて言う。
もう、あのフィギュアについては冗談も言えない雰囲気だ。
そろそろ寝ようかということになった。
子どもたちは家に帰り、俺はロボと早乙女家に泊まる。
「トラ、楽しかった」
「はい、俺も」
「早乙女さん、本当にありがとうございました」
「いいえ、ゆっくり休んで下さい」
「はい」
それぞれの寝室に下がり、俺はロボとスヤスヤ寝た。
この家はおっかないのだが、不思議とよく寝られる。
スヤスヤ。
くーくー。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
早乙女さんに案内された部屋は随分と豪華だった。
マンションでトラがでかいいいベッドを入れてくれていたが、ここのベッドも相当いい。
女房はぐっすりと眠っているが、俺は水分を取り過ぎたせいか、夜中に目を覚ました。
はて、トイレはどっちだったか。
部屋を出て、やけに広い廊下で、どちらへ行けばいいのかと迷った。
取り敢えず右に歩いて行くと、小さな足音が聞こえた。
タタタタタタタ……
なんだ?
俺は立ち止まって耳を澄ませる。
小さなハムスターが廊下を走っていた。
結構速い。
「チュ!」
ハムスターが俺を見て止まった。
「チュチュチュ」
「あ、ああ」
曖昧に返事をすると、ハムスターが首をかしげた。
早乙女さんの飼っているものか。
小さな動物を怖がらせないように、優しく話しかけた。
「悪いな、トイレを探しててさ」
「チュ!」
すぐにハムスターが移動し、俺を振り返って手招きした。
「え! 俺の言うことが分かるのかよ!」
「チュ!」
少し走り、また振り返る。
俺はその後を歩いて行った。
「チュ」
トイレだった。
あまりのことに、呆然とした。
やっぱり言葉が分かるのだ。
ハムスターが俺を見て、また首をかしげている。
「あ、ありがとうな!」
「チュ!」
ハムスターはまた物凄いスピードで走り去った。
なんなんだ。
俺はトイレを済ませて出ると、ハムスターが吹き抜けの空間を滑空していた。
「……」
言葉が分かるハムスターが空を飛んでも不思議ではないか。
あまり深くは考えないようにした。
俺は自分の部屋へ戻ろうとした。
今度は別な足音がする。
なんだ?
廊下で立ち止まっていると、足音が近づいて来た。
カツカツカツカツ……
「ウォッ!」
あのでかい柱が歩いて来た。
俺を見つけて手を振って来る。
「!」
俺の前に来て、俺の手を取った。
なんなんだ!
そのまま歩くので一緒に歩いた。
あの顔のような真っ黒な目が物凄く怖かった。
俺の部屋まで来た。
手を離された。
「あ、ありがとう」
手を振って、柱が去って行った。
「……」
トラ、俺もこの家はコワイよ。
翌朝、早乙女さんのお宅で朝食を頂いた。
オシャレなクロワッサンとサラダ、オニオンスープのメニューだった。
こんなものは女房と共に食べたことは無い。
ロボちゃんは鶏のササミを食べている。
「佐野さん、よくお休みになれましたか?」
雪野さんが明るく笑って聞いて来た。
「はい、お陰様で」
「そうですか」
トラが俺を見ていた。
「佐野さん、まさか夜中に部屋を出てないでしょうね」
「え!」
「出たんですかぁ!」
「あ、ああ。トイレをお借りしたけど」
「大変だぁ!」
トラが騒いだ。
「それで、まさか何か見てないでしょうね!」
「え、おい、なんだよ!」
「見たんですかぁ!」
「な、なんだ!」
俺は走っているハムスターにトイレに案内され、柱に部屋まで送ってもらった話をした。
「佐野さん! 大変だぁ!」
「何か不味かったのか!」
「ちょっと不味いです」
「おい、トラ!」
早乙女さんがコワイ顔をしていた。
「石神! ハムちゃんも「柱」さんも悪い物じゃないぞ!」
「ワハハハハハハハハ!」
ホッとした。
どうやらトラの冗談だったようだ。
「ハムちゃんも「柱」さんも、夜中に見回りをしてくれてるんです」
「そ、そうなんだ」
安心したが、やっぱりものすげぇコワかった。
口には出さない。
その時、カツカツと音が聴こえた。
夕べも聞いて知っている音だ。
「しまったぁ! 話が聞こえたかぁ!」
トラが叫んでいた。
あの柱たちがリヴィングへ入って来る。
俺を見て手を振るので、俺も振り返した。
そうしなきゃいけない?
柱たちが駆け寄って来る。
やっぱりコェぇ。
柱が座っているトラの肩に手を置いて嬉しそうに叩いている。
小さな柱がトラの周りを周って、トラの胸に入った。
スポッ
「……」
「トラ、それ、大丈夫なのか?」
「何ともないんですけどー。あ、まあ、心の綺麗な俺だけですよ。佐野さんには無理でしょうねぇ」
「なんだぁ?」
「佐野さんは、まだまだですかね」
「なんだとぉ!」
トラがドヤ顔で俺を見て笑った。
なんか悔しい。
スポッ
小さな柱がトラから抜けた。
俺の方へ飛んで来る。
スポッ
「お、おい!」
「「「「!」」」」
「にゃー!」
小さな柱が頭だけ出して俺の胸に埋まってる!
女房が驚き過ぎて泣きそうな顔になっている。
「トラ! なんとかしてくれ!」
「佐野さん!」
「早く!」
埋まっているのだが、俺の身体は何ともない。
あ、むしろ気持ちいい。
スポッ
抜けた。
「おー、抜けたぞ」
スポッ
「あ、あなた!」
「おい!」
今度は女房の胸に埋まった。
女房は驚いたが、すぐに顔が和らいだ。
「あ、なんか気持ちいいです」
「そうだよな!」
スポッ
女房からも抜けて、でかい柱が頭を下げ、去って行った。
「トラ! 俺たちも心が綺麗なんだな!」
「アハハハハハ!」
「あなた、身体が軽いですよ!」
「おう! 俺も腰痛が抜けたぞ!」
「そうなんですか!」
「若返ったみたいだぜ」
「まあ!」
早乙女さんたちが言った。
「俺たちには入ってくれたことないんですよ」
「そうなんですか?」
「私もです。一度入って欲しいんですけど」
「気持ちいいんですよ?」
「羨ましいです」
トラが複雑な顔をしていた。
よくは分からんが、本当に身体が軽い。
長年悩まされていた腰の重さも無くなった。
お世話になったお礼を早乙女さんたちに言って、トラがマンションまで送ってくれた。
楽しい一日だった。
「赤木は残念なことになったが、今から思えばあれもあいつの運命だったな」
「そうですね。赤木さんは造形師として立派なお仕事しているようです」
「そっか」
亜紀ちゃんはまだ泣いており、俺の膝に顔を伏せていた。
その上にロボが乗って来る。
「あのフィギュア、いいよね!」
「タカさんへの愛情がこもってるよね!」
双子がニコニコして言った。
こいつらには波動が分かる。
「そうだな」
「「うん!」」
「お前らぶっ壊すなよな!」
「「ワハハハハハハハ!」」
亜紀ちゃんが飛び起き、ロボが空中に浮いた。
浮遊したまま亜紀ちゃんの後頭部に蹴りを入れる。
「あんたたち! 絶対に許さないよ!」
「「しないよ!」」
双子が慌てて言う。
もう、あのフィギュアについては冗談も言えない雰囲気だ。
そろそろ寝ようかということになった。
子どもたちは家に帰り、俺はロボと早乙女家に泊まる。
「トラ、楽しかった」
「はい、俺も」
「早乙女さん、本当にありがとうございました」
「いいえ、ゆっくり休んで下さい」
「はい」
それぞれの寝室に下がり、俺はロボとスヤスヤ寝た。
この家はおっかないのだが、不思議とよく寝られる。
スヤスヤ。
くーくー。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
早乙女さんに案内された部屋は随分と豪華だった。
マンションでトラがでかいいいベッドを入れてくれていたが、ここのベッドも相当いい。
女房はぐっすりと眠っているが、俺は水分を取り過ぎたせいか、夜中に目を覚ました。
はて、トイレはどっちだったか。
部屋を出て、やけに広い廊下で、どちらへ行けばいいのかと迷った。
取り敢えず右に歩いて行くと、小さな足音が聞こえた。
タタタタタタタ……
なんだ?
俺は立ち止まって耳を澄ませる。
小さなハムスターが廊下を走っていた。
結構速い。
「チュ!」
ハムスターが俺を見て止まった。
「チュチュチュ」
「あ、ああ」
曖昧に返事をすると、ハムスターが首をかしげた。
早乙女さんの飼っているものか。
小さな動物を怖がらせないように、優しく話しかけた。
「悪いな、トイレを探しててさ」
「チュ!」
すぐにハムスターが移動し、俺を振り返って手招きした。
「え! 俺の言うことが分かるのかよ!」
「チュ!」
少し走り、また振り返る。
俺はその後を歩いて行った。
「チュ」
トイレだった。
あまりのことに、呆然とした。
やっぱり言葉が分かるのだ。
ハムスターが俺を見て、また首をかしげている。
「あ、ありがとうな!」
「チュ!」
ハムスターはまた物凄いスピードで走り去った。
なんなんだ。
俺はトイレを済ませて出ると、ハムスターが吹き抜けの空間を滑空していた。
「……」
言葉が分かるハムスターが空を飛んでも不思議ではないか。
あまり深くは考えないようにした。
俺は自分の部屋へ戻ろうとした。
今度は別な足音がする。
なんだ?
廊下で立ち止まっていると、足音が近づいて来た。
カツカツカツカツ……
「ウォッ!」
あのでかい柱が歩いて来た。
俺を見つけて手を振って来る。
「!」
俺の前に来て、俺の手を取った。
なんなんだ!
そのまま歩くので一緒に歩いた。
あの顔のような真っ黒な目が物凄く怖かった。
俺の部屋まで来た。
手を離された。
「あ、ありがとう」
手を振って、柱が去って行った。
「……」
トラ、俺もこの家はコワイよ。
翌朝、早乙女さんのお宅で朝食を頂いた。
オシャレなクロワッサンとサラダ、オニオンスープのメニューだった。
こんなものは女房と共に食べたことは無い。
ロボちゃんは鶏のササミを食べている。
「佐野さん、よくお休みになれましたか?」
雪野さんが明るく笑って聞いて来た。
「はい、お陰様で」
「そうですか」
トラが俺を見ていた。
「佐野さん、まさか夜中に部屋を出てないでしょうね」
「え!」
「出たんですかぁ!」
「あ、ああ。トイレをお借りしたけど」
「大変だぁ!」
トラが騒いだ。
「それで、まさか何か見てないでしょうね!」
「え、おい、なんだよ!」
「見たんですかぁ!」
「な、なんだ!」
俺は走っているハムスターにトイレに案内され、柱に部屋まで送ってもらった話をした。
「佐野さん! 大変だぁ!」
「何か不味かったのか!」
「ちょっと不味いです」
「おい、トラ!」
早乙女さんがコワイ顔をしていた。
「石神! ハムちゃんも「柱」さんも悪い物じゃないぞ!」
「ワハハハハハハハハ!」
ホッとした。
どうやらトラの冗談だったようだ。
「ハムちゃんも「柱」さんも、夜中に見回りをしてくれてるんです」
「そ、そうなんだ」
安心したが、やっぱりものすげぇコワかった。
口には出さない。
その時、カツカツと音が聴こえた。
夕べも聞いて知っている音だ。
「しまったぁ! 話が聞こえたかぁ!」
トラが叫んでいた。
あの柱たちがリヴィングへ入って来る。
俺を見て手を振るので、俺も振り返した。
そうしなきゃいけない?
柱たちが駆け寄って来る。
やっぱりコェぇ。
柱が座っているトラの肩に手を置いて嬉しそうに叩いている。
小さな柱がトラの周りを周って、トラの胸に入った。
スポッ
「……」
「トラ、それ、大丈夫なのか?」
「何ともないんですけどー。あ、まあ、心の綺麗な俺だけですよ。佐野さんには無理でしょうねぇ」
「なんだぁ?」
「佐野さんは、まだまだですかね」
「なんだとぉ!」
トラがドヤ顔で俺を見て笑った。
なんか悔しい。
スポッ
小さな柱がトラから抜けた。
俺の方へ飛んで来る。
スポッ
「お、おい!」
「「「「!」」」」
「にゃー!」
小さな柱が頭だけ出して俺の胸に埋まってる!
女房が驚き過ぎて泣きそうな顔になっている。
「トラ! なんとかしてくれ!」
「佐野さん!」
「早く!」
埋まっているのだが、俺の身体は何ともない。
あ、むしろ気持ちいい。
スポッ
抜けた。
「おー、抜けたぞ」
スポッ
「あ、あなた!」
「おい!」
今度は女房の胸に埋まった。
女房は驚いたが、すぐに顔が和らいだ。
「あ、なんか気持ちいいです」
「そうだよな!」
スポッ
女房からも抜けて、でかい柱が頭を下げ、去って行った。
「トラ! 俺たちも心が綺麗なんだな!」
「アハハハハハ!」
「あなた、身体が軽いですよ!」
「おう! 俺も腰痛が抜けたぞ!」
「そうなんですか!」
「若返ったみたいだぜ」
「まあ!」
早乙女さんたちが言った。
「俺たちには入ってくれたことないんですよ」
「そうなんですか?」
「私もです。一度入って欲しいんですけど」
「気持ちいいんですよ?」
「羨ましいです」
トラが複雑な顔をしていた。
よくは分からんが、本当に身体が軽い。
長年悩まされていた腰の重さも無くなった。
お世話になったお礼を早乙女さんたちに言って、トラがマンションまで送ってくれた。
楽しい一日だった。
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