2,434 / 2,808
佐野と「アドヴェロス」 Ⅳ
しおりを挟む
早乙女さんが、本当に夕飯まで食べて行ってくれと言った。
俺も女房も遠慮なくそうさせてもらうことにした。
早乙女さんたちと、子どもの頃のトラの話をした。
『虎は孤高に』で早乙女さんたちも随分とトラのことを知っているので、詳細を話すと喜んでくれた。
早乙女さんからも、「渋谷HELL」や「新宿悪魔」の話を伺った。
マスコミには流れていない、壮絶な戦いに、俺は驚愕した。
「昨年は、石神の大事な仲間を救えなくて」
「え?」
「槙野健司さんです」
「「ルート20」一番隊隊長の!」
「はい、やはりよく御存知ですね」
早乙女さんは、槙野が巻き込まれた陰惨な事件について俺に話してくれた。
槙野のことは俺も知っている。
「ルート20」の特攻隊の中で、一番トラを崇拝していた奴だった。
本当にトラのことが大好きで、いつも「ルート20」のパレードではトラの傍にいた。
トラも槙野のことを信頼し、大切にしてた。
「俺は石神の期待に応えられなかった。そのために、石神の大切な人間を死なせてしまった……」
「あなた……」
早乙女さんは本当に辛そうにしていた。
そういうお方なのだ。
「だからね、佐野さん。俺はあなたのような捜査の専門家が来てくれて嬉しいんです」
「いや、俺なんて大したことは出来ませんが。でも精一杯に勤めさせてもらいますよ」
「はい、お願いします!」
いろいろ話していると、トラたちが来た。
大量の食材を抱えて来る。
「よう! あ、佐野さん! 奥さん!」
石神が嬉しそうに笑って手を振って来た。
「トラ、お前、家のことはほんとに……」
「大丈夫ですって!」
トラは笑って早乙女さんたちに食材を渡した。
メイドアンドロイドが食材を受け取って運んで行った。
トラは、メイドアンドロイドたちにも明るく話しかけている。
「石神! 今日は楽しみだったよ!」
「あんだよ! しょっちゅうやってるだろう!」
「だって、最近はすっかりご無沙汰で」
「先月もやったろう!」
「いや、もっと頻繁に」
「俺も忙しいんだぁ!」
雪野さんが大笑いしていた。
早乙女さんもトラのことが大好きなようだ。
トラのネコのロボちゃんが雪野さんに突進して甘えていた。
トラが椅子に座ると、早乙女さんの二人のお子さんがトラにまとわりついた。
まあ、よく分かる。
昔から、トラはいろんな人間に好かれたが、特に子どもから好かれた。
子どもにはトラの優しさが一番分かるのだろう。
俺たちの娘の愛花も、トラに夢中だった。
トラの子どもたちと雪野さんが上に上がる。
女房も手伝うと言ったが、トラに止められた。
「大丈夫ですよ。あいつらはベテランですから」
「そうなの? じゃあ、今日はゆっくりさせてもらうわ」
トラが「アドヴェロス」の仕事のことを聞いて来た。
「ああ、まだたどたどしいけどな。何とかやらせてもらっているよ」
「石神、違うよ! 佐野さんは本当に優秀だ。うちの捜査チームに、聞き込みのイロハなんかを指導してくれてる。本当にいい人が来てくれたよ!」
「そうか。おい、早乙女」
「ああ、なんだい?」
「佐野さんは休憩時間5時間やってるだろうな!」
「え?」
「トラ! バカ!」
「「アドヴェロス」で一番安全な場所で仕事させろよな」
「トラ! いい加減にしろ!」
早乙女さんが笑っていた。
「大丈夫だよ。休憩時間はそんなに無いけど、早霧が昼食にいつも誘ってくれてる」
「あいつか! あいつは美味い店をよく知ってるよな!」
「うん。佐野さんは職員たちとすぐに打ち解けてくれたよ。そういう所も本当に凄い」
「佐野さんだかんな!」
俺は困り果て、女房は大笑いしていた。
「奥さんはどうですか?」
「ええ、マンションは快適よ? ちょっと広いけどね」
「すいません。今度のお宅はちょっと狭いんですけど」
「お掃除が楽でいいわ」
「ああ、メイドアンドロイドも置きますから」
「え、そうなの?」
「護衛のために必要なんです。気の良い連中ですから、大丈夫ですよ」
「分かったわ。宜しくお願いします」
早乙女さんの所の3体のアンドロイドを観ている。
真面目に働いてくれているが、適度に距離も置いてくれている。
その上で明るい。
雪野さんとも打ち解けている感じもある。
まるで、トラの優しさと気遣いが顕われているようだ。
バーベキューは早乙女さんたちの居住区の上の屋上でやるようだった。
丁度、広いテラスになっていて、背後に高い塔のような建物が聳え立っている。
手慣れた様子でバーベキュー台が設置され、大量の食材が用意されていた。
「おい、他にも誰か来るのか?」
数十人分の肉だのがありそうだった。
「いいえ? あ、そういえば佐野さんは初めてでしたね」
「何がだ?」
「あー、うちの子どもたちがちょっと大食いでしてー」
「え?」
確かに先月トラの家にお邪魔した時に、鰻重を2人前とか食べていた。
白焼きは別にしてだ。
その後の飲み会でも結構な量のつまみを食べてはいたが。
「ステーキとかの肉は10キロは軽く喰うんですよ」
「なに?」
「だから食べ放題の焼肉店は全部出禁。ちょっとねー」
「?」
意味が分からん。
しかし、実際に食事が始まってからすぐに分かった。
トラの子どもたち専用のバーベキュー台があるのだ。
そこで拳を振るいながら、肉を取り合っている。
最初は女房と二人でハラハラして見ていた。
でも、トラも早乙女さんたちも、ニコニコして時々見ているだけだ。
「おい、あれって大丈夫なのかよ?」
「あー、いつものことです。滅多に怪我もしませんから大丈夫ですよ」
「滅多にって、お前よ」
「へいきへいき」
トラが肉や海鮮を焼いて俺たちにくれる。
しばらく見ていたが、本当に誰も怪我をしていない。
やがて俺も女房も楽しく観るようになっていた。
「佐野さん、奥さん、伊勢海老を焙りました」
「おう! 美味いな!」
「ハマグリの味噌バターです!」
「最高だな!」
俺も女房も本当に美味くてよく食べた。
こんなに食べたのは久しぶりだ。
トラの子どもたちが並んだ。
「じゃー! 佐野さんと奥さんを歓迎して! 「ヒモダンス」! 行くよ!」
トラが恥ずかしそうな顔をしている。
「タカさん! はやくー!」
「分かったよ!」
♪ ヒモ! ヒモ! タンポンポポポン! …… ♪
早乙女さんたちが爆笑し、俺も女房も笑った。
まったくトラは下品で明るいままだった。
ルーちゃんとハーちゃんが駆け寄って来た。
「あれね、私たちに初潮が来た時にね、タカさんが考えたの!」
「三人で裸でね! 一緒に踊ったの!」
「「……」」
俺たちには理解出来ん。
でも、まあ楽しかった。
トラのネコのロボちゃんが女房に擦り寄って来た。
「カワイイねー!」
女房が頭を撫でてやると喜んだ。
女房の膝に上がり、並んだ俺の足の上にも身体を伸ばした。
二人で撫でてやる。
やけに人を警戒しないネコだった。
トラのようだ。
「ロボが随分とお二人を気に入ったようですね」
「そうなのか? 人懐っこいよな」
「そんなことは。気に入らない奴はみんなぶっ殺しですから」
「アハハハハ、お前と同じだな」
「あー」
トラが曖昧に笑った。
早乙女さんが俺たちに泊まっていくように言ってくれた。
遠慮したのだが、トラも是非にと言う。
「石神も泊まって行けよ」
「冗談じゃねぇ!」
「なんでだよ!」
「ここにはコワイ奴らがいるだろう!」
「「柱」さんたちは怖くないよ!」
「俺はコワイの!」
なんだ?
屋上にあの動く柱たちが来た。
「あいつら、自分たちの話が出ると来るんですよ!」
トラに近づいて行く。
「よ、よう!」
トラが手を挙げて言うと、走って来たのでびっくりした。
トラの手をとって振っている。
小さな翼の生えた柱が飛び回った。
「なんなんだ!」
トラの胸に納まった。
スポッ
「……」
トラが無表情で諦めた顔をしていた。
みんな黙って見ている。
「おい、出ろ!」
出ない。
「おい!」
何が起きてるんだ!
「あー、大丈夫ですよ。問題は無いんですけどー」
トラが俺の方を向いて言った。
「分かったよ! 今日はここに泊まる!」
スポッ
小さな柱が抜けて、トラの周りを嬉しそうに飛び回った。
大きな柱がトラの肩をポンポン叩いている。
「「……」」
雪野さんが傍に来て言った。
「あの「柱」さんたちね、石神さんのことが大好きなんですよ」
「そ、そうなんだ」
「うちを守ってくれてましてね。夜中なんかも見回りしてくれてるんです」
「へ、へぇ」
絶対見たくねぇ。
早乙女さんたちは大物だぁ。
俺も女房も遠慮なくそうさせてもらうことにした。
早乙女さんたちと、子どもの頃のトラの話をした。
『虎は孤高に』で早乙女さんたちも随分とトラのことを知っているので、詳細を話すと喜んでくれた。
早乙女さんからも、「渋谷HELL」や「新宿悪魔」の話を伺った。
マスコミには流れていない、壮絶な戦いに、俺は驚愕した。
「昨年は、石神の大事な仲間を救えなくて」
「え?」
「槙野健司さんです」
「「ルート20」一番隊隊長の!」
「はい、やはりよく御存知ですね」
早乙女さんは、槙野が巻き込まれた陰惨な事件について俺に話してくれた。
槙野のことは俺も知っている。
「ルート20」の特攻隊の中で、一番トラを崇拝していた奴だった。
本当にトラのことが大好きで、いつも「ルート20」のパレードではトラの傍にいた。
トラも槙野のことを信頼し、大切にしてた。
「俺は石神の期待に応えられなかった。そのために、石神の大切な人間を死なせてしまった……」
「あなた……」
早乙女さんは本当に辛そうにしていた。
そういうお方なのだ。
「だからね、佐野さん。俺はあなたのような捜査の専門家が来てくれて嬉しいんです」
「いや、俺なんて大したことは出来ませんが。でも精一杯に勤めさせてもらいますよ」
「はい、お願いします!」
いろいろ話していると、トラたちが来た。
大量の食材を抱えて来る。
「よう! あ、佐野さん! 奥さん!」
石神が嬉しそうに笑って手を振って来た。
「トラ、お前、家のことはほんとに……」
「大丈夫ですって!」
トラは笑って早乙女さんたちに食材を渡した。
メイドアンドロイドが食材を受け取って運んで行った。
トラは、メイドアンドロイドたちにも明るく話しかけている。
「石神! 今日は楽しみだったよ!」
「あんだよ! しょっちゅうやってるだろう!」
「だって、最近はすっかりご無沙汰で」
「先月もやったろう!」
「いや、もっと頻繁に」
「俺も忙しいんだぁ!」
雪野さんが大笑いしていた。
早乙女さんもトラのことが大好きなようだ。
トラのネコのロボちゃんが雪野さんに突進して甘えていた。
トラが椅子に座ると、早乙女さんの二人のお子さんがトラにまとわりついた。
まあ、よく分かる。
昔から、トラはいろんな人間に好かれたが、特に子どもから好かれた。
子どもにはトラの優しさが一番分かるのだろう。
俺たちの娘の愛花も、トラに夢中だった。
トラの子どもたちと雪野さんが上に上がる。
女房も手伝うと言ったが、トラに止められた。
「大丈夫ですよ。あいつらはベテランですから」
「そうなの? じゃあ、今日はゆっくりさせてもらうわ」
トラが「アドヴェロス」の仕事のことを聞いて来た。
「ああ、まだたどたどしいけどな。何とかやらせてもらっているよ」
「石神、違うよ! 佐野さんは本当に優秀だ。うちの捜査チームに、聞き込みのイロハなんかを指導してくれてる。本当にいい人が来てくれたよ!」
「そうか。おい、早乙女」
「ああ、なんだい?」
「佐野さんは休憩時間5時間やってるだろうな!」
「え?」
「トラ! バカ!」
「「アドヴェロス」で一番安全な場所で仕事させろよな」
「トラ! いい加減にしろ!」
早乙女さんが笑っていた。
「大丈夫だよ。休憩時間はそんなに無いけど、早霧が昼食にいつも誘ってくれてる」
「あいつか! あいつは美味い店をよく知ってるよな!」
「うん。佐野さんは職員たちとすぐに打ち解けてくれたよ。そういう所も本当に凄い」
「佐野さんだかんな!」
俺は困り果て、女房は大笑いしていた。
「奥さんはどうですか?」
「ええ、マンションは快適よ? ちょっと広いけどね」
「すいません。今度のお宅はちょっと狭いんですけど」
「お掃除が楽でいいわ」
「ああ、メイドアンドロイドも置きますから」
「え、そうなの?」
「護衛のために必要なんです。気の良い連中ですから、大丈夫ですよ」
「分かったわ。宜しくお願いします」
早乙女さんの所の3体のアンドロイドを観ている。
真面目に働いてくれているが、適度に距離も置いてくれている。
その上で明るい。
雪野さんとも打ち解けている感じもある。
まるで、トラの優しさと気遣いが顕われているようだ。
バーベキューは早乙女さんたちの居住区の上の屋上でやるようだった。
丁度、広いテラスになっていて、背後に高い塔のような建物が聳え立っている。
手慣れた様子でバーベキュー台が設置され、大量の食材が用意されていた。
「おい、他にも誰か来るのか?」
数十人分の肉だのがありそうだった。
「いいえ? あ、そういえば佐野さんは初めてでしたね」
「何がだ?」
「あー、うちの子どもたちがちょっと大食いでしてー」
「え?」
確かに先月トラの家にお邪魔した時に、鰻重を2人前とか食べていた。
白焼きは別にしてだ。
その後の飲み会でも結構な量のつまみを食べてはいたが。
「ステーキとかの肉は10キロは軽く喰うんですよ」
「なに?」
「だから食べ放題の焼肉店は全部出禁。ちょっとねー」
「?」
意味が分からん。
しかし、実際に食事が始まってからすぐに分かった。
トラの子どもたち専用のバーベキュー台があるのだ。
そこで拳を振るいながら、肉を取り合っている。
最初は女房と二人でハラハラして見ていた。
でも、トラも早乙女さんたちも、ニコニコして時々見ているだけだ。
「おい、あれって大丈夫なのかよ?」
「あー、いつものことです。滅多に怪我もしませんから大丈夫ですよ」
「滅多にって、お前よ」
「へいきへいき」
トラが肉や海鮮を焼いて俺たちにくれる。
しばらく見ていたが、本当に誰も怪我をしていない。
やがて俺も女房も楽しく観るようになっていた。
「佐野さん、奥さん、伊勢海老を焙りました」
「おう! 美味いな!」
「ハマグリの味噌バターです!」
「最高だな!」
俺も女房も本当に美味くてよく食べた。
こんなに食べたのは久しぶりだ。
トラの子どもたちが並んだ。
「じゃー! 佐野さんと奥さんを歓迎して! 「ヒモダンス」! 行くよ!」
トラが恥ずかしそうな顔をしている。
「タカさん! はやくー!」
「分かったよ!」
♪ ヒモ! ヒモ! タンポンポポポン! …… ♪
早乙女さんたちが爆笑し、俺も女房も笑った。
まったくトラは下品で明るいままだった。
ルーちゃんとハーちゃんが駆け寄って来た。
「あれね、私たちに初潮が来た時にね、タカさんが考えたの!」
「三人で裸でね! 一緒に踊ったの!」
「「……」」
俺たちには理解出来ん。
でも、まあ楽しかった。
トラのネコのロボちゃんが女房に擦り寄って来た。
「カワイイねー!」
女房が頭を撫でてやると喜んだ。
女房の膝に上がり、並んだ俺の足の上にも身体を伸ばした。
二人で撫でてやる。
やけに人を警戒しないネコだった。
トラのようだ。
「ロボが随分とお二人を気に入ったようですね」
「そうなのか? 人懐っこいよな」
「そんなことは。気に入らない奴はみんなぶっ殺しですから」
「アハハハハ、お前と同じだな」
「あー」
トラが曖昧に笑った。
早乙女さんが俺たちに泊まっていくように言ってくれた。
遠慮したのだが、トラも是非にと言う。
「石神も泊まって行けよ」
「冗談じゃねぇ!」
「なんでだよ!」
「ここにはコワイ奴らがいるだろう!」
「「柱」さんたちは怖くないよ!」
「俺はコワイの!」
なんだ?
屋上にあの動く柱たちが来た。
「あいつら、自分たちの話が出ると来るんですよ!」
トラに近づいて行く。
「よ、よう!」
トラが手を挙げて言うと、走って来たのでびっくりした。
トラの手をとって振っている。
小さな翼の生えた柱が飛び回った。
「なんなんだ!」
トラの胸に納まった。
スポッ
「……」
トラが無表情で諦めた顔をしていた。
みんな黙って見ている。
「おい、出ろ!」
出ない。
「おい!」
何が起きてるんだ!
「あー、大丈夫ですよ。問題は無いんですけどー」
トラが俺の方を向いて言った。
「分かったよ! 今日はここに泊まる!」
スポッ
小さな柱が抜けて、トラの周りを嬉しそうに飛び回った。
大きな柱がトラの肩をポンポン叩いている。
「「……」」
雪野さんが傍に来て言った。
「あの「柱」さんたちね、石神さんのことが大好きなんですよ」
「そ、そうなんだ」
「うちを守ってくれてましてね。夜中なんかも見回りしてくれてるんです」
「へ、へぇ」
絶対見たくねぇ。
早乙女さんたちは大物だぁ。
0
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
まさか、、お兄ちゃんが私の主治医なんて、、
ならくま。くん
キャラ文芸
おはこんばんにちは!どうも!私は女子中学生の泪川沙織(るいかわさおり)です!私こんなに元気そうに見えるけど実は貧血や喘息、、いっぱい持ってるんだ、、まあ私の主治医はさすがに知人だと思わなかったんだけどそしたら血のつながっていないお兄ちゃんだったんだ、、流石にちょっとこれはおかしいよね!?でもお兄ちゃんが医者なことは事実だし、、
私のおにいちゃんは↓
泪川亮(るいかわりょう)お兄ちゃん、イケメンだし高身長だしもう何もかも完璧って感じなの!お兄ちゃんとは一緒に住んでるんだけどなんでもてきぱきこなすんだよね、、そんな二人の日常をお送りします!
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる