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佐野さんとの再会
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「トラぁー!」
「佐野さん! どうしてここに!」
佐野さんは大泣きしている。
もう60代のはずだが、大の男が大粒の涙を流しながら俺に近づいて来た。
俺も泣きそうになったが、佐野さんがあまりにも大泣きしているので、その衝撃で涙が止まった。
佐野さんへの申し訳なさが勝った。
あの時、俺を心配する手紙をくれたのに、俺は佐野さんに何も言わずに日本を飛び出してしまった。
俺に余裕が無いこともあったが、佐野さんに会えば俺は全てを打ち明けてしまうと思った。
あの佐野さんであれば、俺の話を聞けば絶対に何とかしようとしていたに違いない。
それはダメだ。
だから俺は何も言わずに佐野さんと別れた。
佐野さんが俺を抱き締めて尚泣いていた。
「トラ! お前! お前! 元気だったんだな!」
「はい。ご連絡もしないですみませんでした」
「ほんとだ、バカぁ! てめぇ、なんで俺に何も言わずに!」
「佐野さんに言えば、絶対に俺を助けようとしたでしょう」
「当たり前だろう! トラ、そんなのは当たり前だろう!」
佐野さんが号泣した。
どれほどの思いがあったのかと、俺もあらためて思った。
心底から俺のことを心配し、俺の無事を祈ってくれて来たのだろう。
これだけの年月が流れても、佐野さんは俺のことをこれ程に想ってくれていたのだ。
子どもたちが微笑みながら泣いていた。
「すいませんでした」
「ばかやろう! お前は本当にバカだ!」
「そうですよ。佐野さんもよく知ってますよね」
「ばかやろう!」
佐野さんが俺の胸を叩いた。
俺は佐野さんの背中を叩き、落ち着かせて座って頂いた。
亜紀ちゃんがタオルを持って来る。
佐野さんは黙って受け取り、涙を拭いた。
「佐野さん、お元気そうですね」
あの当時よりももちろん年は取ったが、身体は相変わらず頑健そうで、見た目にも弱った所がない。
安心した。
佐野さんはようやく落ち着いて、真っ赤な目で俺を見た。
「お前が無事で本当に良かったよ」
「はい、御心配をおかけしました」
「ああ。あの後、「ルート20」の井上たちから話は聞いたよ。お前の親父さんが全財産を使っちまって、どうしようもなくなったんだって」
「はい」
「お前、聖と一緒にアメリカへ行ったんだよな」
「そうです。聖が俺を助けてくれました」
「傭兵になったと聞いた」
「はい」
佐野さんはやはり、そこまで調べたのだ。
だから、どんな気持ちで今日までいたのかが痛い程に分かる。
「傭兵は半年で辞めました。まあ、聖がまだ傭兵として残ったんで、その後も時々一緒に戦場を回りましたけどね」
「そうなのか!」
「日本に戻って、一年遅れで東大に合格しました。今は医者をやってます」
「ああ、お前のお嬢さんから聞いたよ。今は大丈夫なんだよな?」
「えー、まー」
「なんだよ!」
いろいろ話すことはある。
もう6時近い。
「おい、夕飯はどうした?」
何も用意がないようなので、亜紀ちゃんに聞いた。
「あ、鰻を取ってます!」
「そうなのか?」
まあいい。
佐野さんに子どもたちを紹介する。
亜紀ちゃん、ルーとハー、柳、そして千鶴と御坂。
「亜紀さんたちは、お前が親友の子どもを引き取ったんだってな?」
「ああ、聞いてますか。もう一人皇紀というのがいるんですが、今は海外でして」
「そうなのか」
「千鶴と御坂は最近知り合って、ちょっと俺の実家で武道の訓練をしてきました」
「へぇー」
千鶴たちのことは説明しにくい。
しばらくすると、鰻屋が配達に来て、子どもたちが取りに行った。
ちゃんと佐野さんの分もあったので、夕飯を食べて頂く。
「それにしてもお前、随分と金持ちになったんだな」
「えー、まあ、それほどでもないんですが」
こないだ聞いたけど、何京ドルだっけ?
亜紀ちゃんが佐野さんにお茶を出しながら言った。
「佐野さん、ヤマトテレビの『虎は孤高に』は観てませんか?」
「ああ、有名なドラマらしいな。俺はあんまりテレビとかって見ないんでなぁ」
「あれ、タカさんのお話なんですよ!」
「そうなのかよ!」
佐野さんが立ち上がって驚いていた。
「佐野さんのことも何度もドラマでやってますよ!」
「マジかよぉ!」
「虎のレイの回なんて、今でも神回って言われてます!」
「レイかぁ!」
「佳苗さんのこととか! 城戸さんのお店で佐野さんが来てたとか!」
「おい、トラ! どういうことだぁ!」
俺は笑って説明した。
「小学校の頃からの友達の南が小説家になったんです。『虎は孤高に』って俺をモデルにした小説が大ヒットして。それでヤマトテレビがドラマ化したんですよ」
「知らなかったぜぇ!」
佐野さんは仕事一本の人だった。
今でもそうなのだろう。
「佐野さん! 今日はその『虎は孤高に』の放映日です!」
「そうか!」
「是非、今晩は御一緒に!」
「え、いいの?」
「もちろんです! だって、佐野さんですもん!」
「ありがとう!」
俺が止める間もなく、亜紀ちゃんが話を決めてしまった。
まあいいのだが。
「佐野さんは今、どうされてるんですか?」
「ああ、警察は定年退職してな。上司が引っ張ってくれて、今は厚木の警備会社に勤めてるんだ」
「そうなんですか」
「佐野さん、部長さんですよね!」
「どうして知ってるんだ?」
「あ、あ、あのー、ちょっと調べて」
「そうなのか。ああ、亜紀さんが俺を探してくれたんだよね?」
「はい!」
そういうことかー。
このバカ娘め、またやりやがった。
亜紀ちゃんが肯定して、ハッとして俺を見た。
すぐに顔が青くなる。
自覚してやがる。
「亜紀ちゃん、「虎温泉」の準備をしてくれ」
「分かりましたー」
「すぐに行けよ」
「!」
亜紀ちゃんが部屋を出て行く。
俺は双子にうなずき、亜紀ちゃんの鰻は全部喰われた。
「石神さん、私も手伝って来ます」
「おう」
柳の鰻も消えた。
一江から電話が来た。
「おう、どうした?」
「部長、お帰りなさい。あの、ちょっと亜紀ちゃんたちが心配になって」
「あ? あぁ! お前が佐野さんの情報を渡したのか!」
「違いますって!」
今佐野さんが来ていることを伝えると、一江も驚いていた。
一江から、一連の流れを聞いた。
亜紀ちゃんたちが佐野さんの手紙を見つけて、一江から連絡先を聞こうとしたこと。
一江は当然断ったこと。
しかし《アイオーン》を使って《セラフィム》から情報を抜こうとしたこと、偽情報を掴まされたこと。
厚木まで亜紀ちゃんが出掛けたが、収穫が無くて戻ったこと。
一江が大森と一緒にうちまで来てくれ、亜紀ちゃんたちを諫めたこと。
「じゃあなんで佐野さんがいんだよ!」
「分かりませんよ!」
佐野さんが笑って俺に言った。
「亜紀さんが行った警備会社はよ、俺の会社と取引があんだよ」
「はい?」
「そこの社長とは親しくてな、俺に連絡をくれたんだ」
「ああ、そういうことですか!」
全部繋がった。
どうやら一江は穏便に済まそうと思ってたらしいが、亜紀ちゃんの行動が展開して佐野さんの耳に入ったということか。
亜紀ちゃんと柳が戻って来て、自分たちの鰻が無いことに気付いた。
いつもなら大暴れだが、今日は大人しく肉を焼いた。
千鶴と御坂は『虎は孤高に』を見ているので、佐野さんのことはすぐに分かった。
なんだかおかしなことになったが、全員俺の家に泊まってもらうことにし、千鶴たちは喜んだ。
「佐野さん! どうしてここに!」
佐野さんは大泣きしている。
もう60代のはずだが、大の男が大粒の涙を流しながら俺に近づいて来た。
俺も泣きそうになったが、佐野さんがあまりにも大泣きしているので、その衝撃で涙が止まった。
佐野さんへの申し訳なさが勝った。
あの時、俺を心配する手紙をくれたのに、俺は佐野さんに何も言わずに日本を飛び出してしまった。
俺に余裕が無いこともあったが、佐野さんに会えば俺は全てを打ち明けてしまうと思った。
あの佐野さんであれば、俺の話を聞けば絶対に何とかしようとしていたに違いない。
それはダメだ。
だから俺は何も言わずに佐野さんと別れた。
佐野さんが俺を抱き締めて尚泣いていた。
「トラ! お前! お前! 元気だったんだな!」
「はい。ご連絡もしないですみませんでした」
「ほんとだ、バカぁ! てめぇ、なんで俺に何も言わずに!」
「佐野さんに言えば、絶対に俺を助けようとしたでしょう」
「当たり前だろう! トラ、そんなのは当たり前だろう!」
佐野さんが号泣した。
どれほどの思いがあったのかと、俺もあらためて思った。
心底から俺のことを心配し、俺の無事を祈ってくれて来たのだろう。
これだけの年月が流れても、佐野さんは俺のことをこれ程に想ってくれていたのだ。
子どもたちが微笑みながら泣いていた。
「すいませんでした」
「ばかやろう! お前は本当にバカだ!」
「そうですよ。佐野さんもよく知ってますよね」
「ばかやろう!」
佐野さんが俺の胸を叩いた。
俺は佐野さんの背中を叩き、落ち着かせて座って頂いた。
亜紀ちゃんがタオルを持って来る。
佐野さんは黙って受け取り、涙を拭いた。
「佐野さん、お元気そうですね」
あの当時よりももちろん年は取ったが、身体は相変わらず頑健そうで、見た目にも弱った所がない。
安心した。
佐野さんはようやく落ち着いて、真っ赤な目で俺を見た。
「お前が無事で本当に良かったよ」
「はい、御心配をおかけしました」
「ああ。あの後、「ルート20」の井上たちから話は聞いたよ。お前の親父さんが全財産を使っちまって、どうしようもなくなったんだって」
「はい」
「お前、聖と一緒にアメリカへ行ったんだよな」
「そうです。聖が俺を助けてくれました」
「傭兵になったと聞いた」
「はい」
佐野さんはやはり、そこまで調べたのだ。
だから、どんな気持ちで今日までいたのかが痛い程に分かる。
「傭兵は半年で辞めました。まあ、聖がまだ傭兵として残ったんで、その後も時々一緒に戦場を回りましたけどね」
「そうなのか!」
「日本に戻って、一年遅れで東大に合格しました。今は医者をやってます」
「ああ、お前のお嬢さんから聞いたよ。今は大丈夫なんだよな?」
「えー、まー」
「なんだよ!」
いろいろ話すことはある。
もう6時近い。
「おい、夕飯はどうした?」
何も用意がないようなので、亜紀ちゃんに聞いた。
「あ、鰻を取ってます!」
「そうなのか?」
まあいい。
佐野さんに子どもたちを紹介する。
亜紀ちゃん、ルーとハー、柳、そして千鶴と御坂。
「亜紀さんたちは、お前が親友の子どもを引き取ったんだってな?」
「ああ、聞いてますか。もう一人皇紀というのがいるんですが、今は海外でして」
「そうなのか」
「千鶴と御坂は最近知り合って、ちょっと俺の実家で武道の訓練をしてきました」
「へぇー」
千鶴たちのことは説明しにくい。
しばらくすると、鰻屋が配達に来て、子どもたちが取りに行った。
ちゃんと佐野さんの分もあったので、夕飯を食べて頂く。
「それにしてもお前、随分と金持ちになったんだな」
「えー、まあ、それほどでもないんですが」
こないだ聞いたけど、何京ドルだっけ?
亜紀ちゃんが佐野さんにお茶を出しながら言った。
「佐野さん、ヤマトテレビの『虎は孤高に』は観てませんか?」
「ああ、有名なドラマらしいな。俺はあんまりテレビとかって見ないんでなぁ」
「あれ、タカさんのお話なんですよ!」
「そうなのかよ!」
佐野さんが立ち上がって驚いていた。
「佐野さんのことも何度もドラマでやってますよ!」
「マジかよぉ!」
「虎のレイの回なんて、今でも神回って言われてます!」
「レイかぁ!」
「佳苗さんのこととか! 城戸さんのお店で佐野さんが来てたとか!」
「おい、トラ! どういうことだぁ!」
俺は笑って説明した。
「小学校の頃からの友達の南が小説家になったんです。『虎は孤高に』って俺をモデルにした小説が大ヒットして。それでヤマトテレビがドラマ化したんですよ」
「知らなかったぜぇ!」
佐野さんは仕事一本の人だった。
今でもそうなのだろう。
「佐野さん! 今日はその『虎は孤高に』の放映日です!」
「そうか!」
「是非、今晩は御一緒に!」
「え、いいの?」
「もちろんです! だって、佐野さんですもん!」
「ありがとう!」
俺が止める間もなく、亜紀ちゃんが話を決めてしまった。
まあいいのだが。
「佐野さんは今、どうされてるんですか?」
「ああ、警察は定年退職してな。上司が引っ張ってくれて、今は厚木の警備会社に勤めてるんだ」
「そうなんですか」
「佐野さん、部長さんですよね!」
「どうして知ってるんだ?」
「あ、あ、あのー、ちょっと調べて」
「そうなのか。ああ、亜紀さんが俺を探してくれたんだよね?」
「はい!」
そういうことかー。
このバカ娘め、またやりやがった。
亜紀ちゃんが肯定して、ハッとして俺を見た。
すぐに顔が青くなる。
自覚してやがる。
「亜紀ちゃん、「虎温泉」の準備をしてくれ」
「分かりましたー」
「すぐに行けよ」
「!」
亜紀ちゃんが部屋を出て行く。
俺は双子にうなずき、亜紀ちゃんの鰻は全部喰われた。
「石神さん、私も手伝って来ます」
「おう」
柳の鰻も消えた。
一江から電話が来た。
「おう、どうした?」
「部長、お帰りなさい。あの、ちょっと亜紀ちゃんたちが心配になって」
「あ? あぁ! お前が佐野さんの情報を渡したのか!」
「違いますって!」
今佐野さんが来ていることを伝えると、一江も驚いていた。
一江から、一連の流れを聞いた。
亜紀ちゃんたちが佐野さんの手紙を見つけて、一江から連絡先を聞こうとしたこと。
一江は当然断ったこと。
しかし《アイオーン》を使って《セラフィム》から情報を抜こうとしたこと、偽情報を掴まされたこと。
厚木まで亜紀ちゃんが出掛けたが、収穫が無くて戻ったこと。
一江が大森と一緒にうちまで来てくれ、亜紀ちゃんたちを諫めたこと。
「じゃあなんで佐野さんがいんだよ!」
「分かりませんよ!」
佐野さんが笑って俺に言った。
「亜紀さんが行った警備会社はよ、俺の会社と取引があんだよ」
「はい?」
「そこの社長とは親しくてな、俺に連絡をくれたんだ」
「ああ、そういうことですか!」
全部繋がった。
どうやら一江は穏便に済まそうと思ってたらしいが、亜紀ちゃんの行動が展開して佐野さんの耳に入ったということか。
亜紀ちゃんと柳が戻って来て、自分たちの鰻が無いことに気付いた。
いつもなら大暴れだが、今日は大人しく肉を焼いた。
千鶴と御坂は『虎は孤高に』を見ているので、佐野さんのことはすぐに分かった。
なんだかおかしなことになったが、全員俺の家に泊まってもらうことにし、千鶴たちは喜んだ。
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