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千鶴・鈴葉 石神家へ Ⅳ
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千鶴と御坂が驚いている。
そりゃそうだ。
なんたって、カエルだもんなー。
俺は立ち上がって、一応怒貪虎さんに礼をした。
「ケロケロ」
「こんにちは、お久振りです!」
ロボがトコトコ駆けて来た。
「にゃー」
怒貪虎さんが驚いてロボを見て、合掌して深々と頭を下げた。
みんながそれを見て驚いている。
「ケロケロ」
「え! そうなんですか!」
なんて?
「おい、高虎! このロボさんとはどこで出会ったんだ!」
「はい、えーと、「猫三昧」っていうネコカフェで」
「バカヤロウ!」
虎白さんにぶっ飛ばされた。
「そんなことがあるかよ! トランシルヴァニアの猫神獣だろう!」
「はい! 元々トランシルヴァニアから前の飼い主が連れて来たって」
「なんだ?」
「そこからネコカフェに預かられてたんですよ」
「……」
虎白さんが怒貪虎さんと話していた。
もちろん俺に内容は分からない。
「まあ、分かった。でもな、このロボさんは猫神獣でもねぇそうだ」
「あーまー」
また怒貪虎さんと虎白さんが話し合った。
「ケロケロ」
「はい、その通りですね」
「ケロケロ」
「え、いくらなんでも、それは……」
「ケロケロ」
「いいえ、そんなつもりじゃ。はい、分かりました」
なんて?
「おい、高虎。そのロボさんはとんでもねぇ方のようだ」
「はぁ」
「お前はほんとによ! 大黒丸だの邪々丸だのとんでもねぇ連中と繋がるけどよ」
「はぁ」
「そのロボさんはそれこそ次元が違ぇ。どうなんだよ」
「ロボは可愛いネコですが」
「ハァーー」
虎白さんが深いため息をついた。
「まあいいや。お前のことが大好きみたいだしな。どうせ俺らは何も手が出せねぇ」
「はぁ」
ロボが自分の名前を俺が出したので、トコトコ駆け寄って来た。
「ロボー」
「にゃあ」
ロボが俺の脚にまとわりつき、俺は頭を撫でてやった。
「ほんとに可愛いネコだなぁ」
「そうでしょ?」
ロボが怒貪虎さんの方へ行った。
「にゃー」
「ケロケロ」
「にゃん」
「ケロケロ」
「にゃーにゃー」
「ケロケロ」
なんて?
「虎白さん、なんて言ってんです?」
「お前は知らなくていい」
「……」
なんだよ。
そのうちロボが怒貪虎さんから離れて、さっきの涼しい場所にもどってグーグー寝始めた。
「「怒貪虎さーん!」」
双子が嬉しそうに駆け寄って来る。
怒貪虎さんも嬉しそうに笑って、双子の頭を撫でる。
「ケロケロ」
「「はい!」」
「ケロケロ」
「そうなんですよ!」
「私たち、やってますよー!」
「ケロケロ」
「「はい!」」
なんて?
そのうちに、二人が怒貪虎さんに言った。
「さっきね、剣士の人たちから教わったの!」
二人が石神家の剣技を怒貪虎さんに見せて行く。
流石に解析の天才の二人は、なかなかサマになった型を披露して行った。
「ケロケロ!」
「え、ほんとですか!」
「やったぁー!」
何か褒められてるらしい。
千鶴が俺の傍に来た。
「ルーちゃんとハーちゃん、可愛いですよね!」
「まあな」
今度は二人が怒貪虎さんに別な技を見せようとする。
「あのね、マンロウちゃんからは「滑空足」を教わったの!」
「観ててね!」
二人が脚を動かさずに地面を滑走していく。
方向転換も上手い。
「まあ! あれだけのことでもうあんなに!」
「あいつらな、解析の天才なんだよ」
「そうなんですか!」
「実は「花岡」もな、あいつらが最初に身に付けたんだ」
「ほんとですか!」
怒貪虎さんも双子を嬉しそうに見ていた。
その怒貪虎さんが突然消えた。
「「!」」
俺も千鶴も驚いた。
次の瞬間、怒貪虎さんがルーの肩に手を置いていた。
「えー! 捕まっちゃったー!」
ルーが今度は怒貪虎さんを追って腰に手を触れた。
怒貪虎さんはハーの肩に手を置いた。
一瞬の出来事だ。
「石神さん! あの人、百目鬼家の「滑空足」を使ってる!」
「なんだと!」
「しかも、うちのどの人間よりも速い! あんなの見たことない!」
「おい!」
怒貪虎さんと双子はしばらく鬼ごっこのようなことをして楽しんでいた。
「なんで、あんなカエ……」
「バカ!」
俺が吹っ飛んだ。
なんで?
「高虎! てめぇいつになったら覚えんだよ!」
「……」
千鶴が俺が話した注意事項を思い出したか、口を両手で押さえていた。
「怒貪虎さん、本当にすいませんでした!」
「ケロケロ」
「はい、よく言い聞かせておきます!」
千鶴と御坂が怒貪虎さんに手招きされた。
「怒貪虎さんですね! マンロウ千鶴です! 百目鬼家の末席を汚しています!」
「御坂鈴葉です! 「虎眼流」です! 今回は石神さんにお連れ頂きました!」
うん、御坂、よく言った。
「ケロケロ」
「はい、私はそのつもりです! 百目鬼家も石神さんの「虎」の軍に加わります!」
「ケロケロ」
「はい、私もその通りです! 「虎眼流」も微力ながら石神家と一緒に!」
「ケロケロ」
「ほんとですか!」
「ケロケロ」
「え! ありがとうございます!」
な、なんて?
どうして千鶴と御坂が怒貪虎さんと会話してんだよ!
さっき、ロボまで話してたじゃねぇか。
俺はロボの言葉も分からねぇ。
なんだよ。
俺は不貞腐れてロボのとこへ行って、横に寝転がって寝た。
虎白さんに思い切り背中を蹴られて飛び起き、怒貪虎さんの相手をさせられた。
全然俺の剣は怒貪虎さんに届かず、素手でバシバシはたかれた。
「ケロケロ」
なんて?
「高虎! お前なかなか強くなったってよ!」
「ほんとですか!」
虎白さんが教えてくれ、俺は嬉しくなって頑張って剣を振るった。
「ケロケロ」
「お前、いつまでいるのかってよ!」
「はい! 明後日に帰……ゲヴォォォォーーー!」
胸に強烈なパンチを喰らって、猛烈に回転しながらぶっ飛んだ。
肋骨がバキボキとへし折れたのを感じた。
「お、おーる……」
「「はーい!」」
双子が走って来て俺に「Ω」「オロチ」と「手かざし」をしてくれた。
ロボはクークー寝てた。
そりゃそうだ。
なんたって、カエルだもんなー。
俺は立ち上がって、一応怒貪虎さんに礼をした。
「ケロケロ」
「こんにちは、お久振りです!」
ロボがトコトコ駆けて来た。
「にゃー」
怒貪虎さんが驚いてロボを見て、合掌して深々と頭を下げた。
みんながそれを見て驚いている。
「ケロケロ」
「え! そうなんですか!」
なんて?
「おい、高虎! このロボさんとはどこで出会ったんだ!」
「はい、えーと、「猫三昧」っていうネコカフェで」
「バカヤロウ!」
虎白さんにぶっ飛ばされた。
「そんなことがあるかよ! トランシルヴァニアの猫神獣だろう!」
「はい! 元々トランシルヴァニアから前の飼い主が連れて来たって」
「なんだ?」
「そこからネコカフェに預かられてたんですよ」
「……」
虎白さんが怒貪虎さんと話していた。
もちろん俺に内容は分からない。
「まあ、分かった。でもな、このロボさんは猫神獣でもねぇそうだ」
「あーまー」
また怒貪虎さんと虎白さんが話し合った。
「ケロケロ」
「はい、その通りですね」
「ケロケロ」
「え、いくらなんでも、それは……」
「ケロケロ」
「いいえ、そんなつもりじゃ。はい、分かりました」
なんて?
「おい、高虎。そのロボさんはとんでもねぇ方のようだ」
「はぁ」
「お前はほんとによ! 大黒丸だの邪々丸だのとんでもねぇ連中と繋がるけどよ」
「はぁ」
「そのロボさんはそれこそ次元が違ぇ。どうなんだよ」
「ロボは可愛いネコですが」
「ハァーー」
虎白さんが深いため息をついた。
「まあいいや。お前のことが大好きみたいだしな。どうせ俺らは何も手が出せねぇ」
「はぁ」
ロボが自分の名前を俺が出したので、トコトコ駆け寄って来た。
「ロボー」
「にゃあ」
ロボが俺の脚にまとわりつき、俺は頭を撫でてやった。
「ほんとに可愛いネコだなぁ」
「そうでしょ?」
ロボが怒貪虎さんの方へ行った。
「にゃー」
「ケロケロ」
「にゃん」
「ケロケロ」
「にゃーにゃー」
「ケロケロ」
なんて?
「虎白さん、なんて言ってんです?」
「お前は知らなくていい」
「……」
なんだよ。
そのうちロボが怒貪虎さんから離れて、さっきの涼しい場所にもどってグーグー寝始めた。
「「怒貪虎さーん!」」
双子が嬉しそうに駆け寄って来る。
怒貪虎さんも嬉しそうに笑って、双子の頭を撫でる。
「ケロケロ」
「「はい!」」
「ケロケロ」
「そうなんですよ!」
「私たち、やってますよー!」
「ケロケロ」
「「はい!」」
なんて?
そのうちに、二人が怒貪虎さんに言った。
「さっきね、剣士の人たちから教わったの!」
二人が石神家の剣技を怒貪虎さんに見せて行く。
流石に解析の天才の二人は、なかなかサマになった型を披露して行った。
「ケロケロ!」
「え、ほんとですか!」
「やったぁー!」
何か褒められてるらしい。
千鶴が俺の傍に来た。
「ルーちゃんとハーちゃん、可愛いですよね!」
「まあな」
今度は二人が怒貪虎さんに別な技を見せようとする。
「あのね、マンロウちゃんからは「滑空足」を教わったの!」
「観ててね!」
二人が脚を動かさずに地面を滑走していく。
方向転換も上手い。
「まあ! あれだけのことでもうあんなに!」
「あいつらな、解析の天才なんだよ」
「そうなんですか!」
「実は「花岡」もな、あいつらが最初に身に付けたんだ」
「ほんとですか!」
怒貪虎さんも双子を嬉しそうに見ていた。
その怒貪虎さんが突然消えた。
「「!」」
俺も千鶴も驚いた。
次の瞬間、怒貪虎さんがルーの肩に手を置いていた。
「えー! 捕まっちゃったー!」
ルーが今度は怒貪虎さんを追って腰に手を触れた。
怒貪虎さんはハーの肩に手を置いた。
一瞬の出来事だ。
「石神さん! あの人、百目鬼家の「滑空足」を使ってる!」
「なんだと!」
「しかも、うちのどの人間よりも速い! あんなの見たことない!」
「おい!」
怒貪虎さんと双子はしばらく鬼ごっこのようなことをして楽しんでいた。
「なんで、あんなカエ……」
「バカ!」
俺が吹っ飛んだ。
なんで?
「高虎! てめぇいつになったら覚えんだよ!」
「……」
千鶴が俺が話した注意事項を思い出したか、口を両手で押さえていた。
「怒貪虎さん、本当にすいませんでした!」
「ケロケロ」
「はい、よく言い聞かせておきます!」
千鶴と御坂が怒貪虎さんに手招きされた。
「怒貪虎さんですね! マンロウ千鶴です! 百目鬼家の末席を汚しています!」
「御坂鈴葉です! 「虎眼流」です! 今回は石神さんにお連れ頂きました!」
うん、御坂、よく言った。
「ケロケロ」
「はい、私はそのつもりです! 百目鬼家も石神さんの「虎」の軍に加わります!」
「ケロケロ」
「はい、私もその通りです! 「虎眼流」も微力ながら石神家と一緒に!」
「ケロケロ」
「ほんとですか!」
「ケロケロ」
「え! ありがとうございます!」
な、なんて?
どうして千鶴と御坂が怒貪虎さんと会話してんだよ!
さっき、ロボまで話してたじゃねぇか。
俺はロボの言葉も分からねぇ。
なんだよ。
俺は不貞腐れてロボのとこへ行って、横に寝転がって寝た。
虎白さんに思い切り背中を蹴られて飛び起き、怒貪虎さんの相手をさせられた。
全然俺の剣は怒貪虎さんに届かず、素手でバシバシはたかれた。
「ケロケロ」
なんて?
「高虎! お前なかなか強くなったってよ!」
「ほんとですか!」
虎白さんが教えてくれ、俺は嬉しくなって頑張って剣を振るった。
「ケロケロ」
「お前、いつまでいるのかってよ!」
「はい! 明後日に帰……ゲヴォォォォーーー!」
胸に強烈なパンチを喰らって、猛烈に回転しながらぶっ飛んだ。
肋骨がバキボキとへし折れたのを感じた。
「お、おーる……」
「「はーい!」」
双子が走って来て俺に「Ω」「オロチ」と「手かざし」をしてくれた。
ロボはクークー寝てた。
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