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退魔師 Ⅳ
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「そうなんですか。ご立派な方だったんですね」
「ええ、それはもう。私は先日お話したエツコや多くの人のお陰で真っ当な人生を歩めました。中でも師匠には本当にお世話になって」
俺は柏木さんに言っておこうと思った。
「実はですね。俺は柏木さんのことを以前からお名前を知っていたんです」
「そうなんですか? どういうことでしょうか?」
「吉原龍子という人が、俺のために遺したノートがあるんですよ。そこに柏木さんのお名前が書いてありまして」
「吉原さんが!」
やはり知っておられたか。
「知っていらっしゃるんですね?」
「はい。私たちのような生業の者たちの中では、大層有名な人物です。私も若い頃から何度かお会いしています」
「そうでしたか。そのノートにはいろいろな能力者の方のことが書いてあるんです。柏木さんのことは、とにかく誠実で優しい信頼できる方なのだと書いてありました」
「そんな、私などは。でも、そうですか。あの吉原さんが石神先生のためにそのようなノートを」
「はい、非常に有難いものです」
詳しいことは話せないと思っていた。
しかし、柏木さんは俺の思いも寄らないことを話した。
「そうですか。石神先生、済みませんでした」
「はい?」
「石神先生がご立派なお医者様になられていたので、私は黙っていようかと」
「はい、何をですか?」
「私は実は、石神先生に二度ほどお会いしているのです」
「え?」
柏木さんが微笑んでおられた。
「石神先生がまだ小学生の低学年の頃です。会話したのは一度だけ、それもほんの短いものです」
「えーと、すみません、まったく覚えがなくて」
「はい、無理もありません。もう一度は、大病に臥せっておられて眠っていらっしゃいました」
「え、どういうことでしょうか?」
「会話は、私にヤクルトを飲ませられなくて申し訳ないと仰っていました」
「!」
「ええ、覚えておられるのですか?」
俺の記憶が甦った。
あんなに些細な記憶で、思い出したことも不思議なくらいなのだが。
「女性の方と一緒にいらっしゃいましたよね?」
「そうです! 吉原さんと一緒に伺ったんです!」
「あの人が吉原龍子だったんですか!」
「ええ。吉原さんは石神先生にはあまり直接お会い出来ないのだと言っていました」
「!」
俺は吉原龍子と会っていたのか。
初めて知った。
「最初にお会いした日。私は石神先生の火柱のことをよく覚えています。大きな運命を背負った子どもだから、死ぬかもしれないのだと説明されました。あの火柱を見て、それがよく分かりました。石神先生は、やはり大きな運命を今も背負っておられるのですね?」
「それは……」
平凡な医者として生きているから、黙っていようと思ったということか。
俺はそこにも柏木さんの優しさを感じた。
「もう少し、私のことをお話ししてもよろしいですか?」
「ええ、それは俺の方こそお願いします」
不思議な縁で柏木さんとは繋がっていたのか。
柏木さんは、また昔の話を聞かせてくれた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
私が30代になった頃、突然小野木の訪問を受けた。
師匠は仕事で出掛け、私はたまたま退魔師の仕事がなく、師匠と一緒に住んでいる小石川にある邸宅にいた。
訪ねてきた小野木は私と同じくらいの身長で、随分と痩せた男だった。
真夏だったので、白い麻のスーツを着込んでいる。
細面だが、眉が濃く変質的な嫌な目つきだ。
粘着質の、嫌な雰囲気を漂わせていると私は思った。
何よりも、人を呪う呪詛を生業としている人間の、腐臭のような雰囲気が嫌だった。
「座馬朱堂(ざんますどう)の弟子の小野木だ。お前が柏木天宗か」
「そうです。何か御用ですか?」
「お前を見に来ただけだ。まあ、大したことは無かったな」
「そうですか」
小野木は私から見ても一目で分かった。
天才だ。
恐ろしく優秀な霊能力者であることは疑いようもない。
自分と同じ年ごろだろうに、遙かに上の人間だった。
「お前が結構優秀だと聞いてな、興味を持った。だが来るまでも無かった」
「そうですか」
小野木が私をジッと見ていた。
何かを値踏みするような目つきだったが、小野木の言った通り、私は随分と下の能力者のはずだった。
どうして小野木がまだ興味を持つのか分からなかった。
「お前、何を隠している?」
「え? 私は何も」
「嘘をつけ。お前は何か大きな力を隠している。それが何なのか教えろ」
「本当に何も。一体何が見えるんですか?」
小野木がまた黙り込んだ。
分からないという言葉を吐きたくなかったのだろう。
「俺と勝負をしろ」
「なんですって?」
「どちらが大きな力を持っているのか、俺と遣り合え」
「お断りします」
私がそう言うと、小野木が今度はバカにして来た。
聞くに堪えない罵詈雑言だったが、私は聞き流した。
「お前、怖いのか?」
「私よりもあなたの方が上ですよ。そう他の人に言って回って構いません。私も聞かれればそう答えます」
「まったく情けない奴だ。じゃあお前、退魔師をやめろ」
「それは出来ません」
「何故だ」
「私は幼少の頃よりこの道に進むために生きて来ました。今更他の道は歩めません」
「俺が用意してやる。今よりも楽で儲かる道だ」
「結構です。私はこの道を進みます」
「この俺が言っているのにか?」
「誰が言おうと同じことです。私にはこの道しかありません」
小野木の顔が変わった。
それまでも傲慢な人を見下した嫌な顔だったのが、今度は人間離れした化け物のように見えた。
人間とは思えない醜悪な顔だ。
目がつり上がり、ほとんど縦になっている。
口が台形になり、唇の端が上に引っ張り挙げられている。
化け物の顔になった小野木が私に迫って来た。
その時、師匠が戻って来た。
どういう状況か問い質しもせず、いきなり小野木を後ろから蹴り飛ばした。
大きく転がった小野木が呻きながら顔を上げて師匠を睨んだ。
その顔は元に戻り、卑しくはあっても最初の訪問時の顔だった。
「とっとと帰れ! てめぇなんぞが俺の周りをうろうろすんな!」
「お前!」
「なんだ!俺と遣り合うって言うのか!」
もう一度師匠から蹴られ、小野木は苦しそうに呻いた。
「ぐぅ!」
小野木は腹を押さえながら立ち上がった。
激しく瞳を憎悪に燃やしながら師匠と私を睨んでいた。
「お前ら、覚えていろ」
「座馬の化け物の弟子かぁ! まったく気味が悪い奴だぜ」
「お前など我々の足元にも及ばないくせに」
「ばぁーか! お前らはただ薄汚いだけよ。誰も気持ち悪いから避けてるだけだぁ! お前らを恐れてるわけじゃねぇ」
「強がりを」
「さっさと行け! 二度と来るんじゃねぇぞ! 今度見掛けたら遠慮なくぶっ殺す!」
「やってみろ。次は俺もそのつもりで来る」
師匠は小野木の背中を睨んだまま出て行く姿を見送っていた。
小野木は振り返りもせずに帰って行った。
「おう、大丈夫か?」
「はい、師匠のお陰で助かりました」
「まったく不気味な野郎だったな。あいつ、相当呪詛を続けてきているぞ。あの若さでとんでもねぇことだ」
「はい。先ほど顔が化け物のようになりました」
「あれは呪詛のやり過ぎで腐ってるんだよ、魂がな。もう取り返しが付かねぇんだが、ご本人は何とも思ってねぇな」
人を呪うことの恐ろしさはよく知っている。
必ず「返(かや)りの風」と呼ばれる呪詛の反作用が起き、術者に跳ね返って来る。
呪術師はそれを変える力があるとされるが、私も師匠も本当にそれが完全に出来るとは思っていない。
何かを喪い汚しながら行なっているはずだ。
嫌な奴と関わったとは思った。
しかし、それが本当にあれほどの災難になるとは思わなかった。
小野木は芯から壊れた、恐ろしい男だった。
「ええ、それはもう。私は先日お話したエツコや多くの人のお陰で真っ当な人生を歩めました。中でも師匠には本当にお世話になって」
俺は柏木さんに言っておこうと思った。
「実はですね。俺は柏木さんのことを以前からお名前を知っていたんです」
「そうなんですか? どういうことでしょうか?」
「吉原龍子という人が、俺のために遺したノートがあるんですよ。そこに柏木さんのお名前が書いてありまして」
「吉原さんが!」
やはり知っておられたか。
「知っていらっしゃるんですね?」
「はい。私たちのような生業の者たちの中では、大層有名な人物です。私も若い頃から何度かお会いしています」
「そうでしたか。そのノートにはいろいろな能力者の方のことが書いてあるんです。柏木さんのことは、とにかく誠実で優しい信頼できる方なのだと書いてありました」
「そんな、私などは。でも、そうですか。あの吉原さんが石神先生のためにそのようなノートを」
「はい、非常に有難いものです」
詳しいことは話せないと思っていた。
しかし、柏木さんは俺の思いも寄らないことを話した。
「そうですか。石神先生、済みませんでした」
「はい?」
「石神先生がご立派なお医者様になられていたので、私は黙っていようかと」
「はい、何をですか?」
「私は実は、石神先生に二度ほどお会いしているのです」
「え?」
柏木さんが微笑んでおられた。
「石神先生がまだ小学生の低学年の頃です。会話したのは一度だけ、それもほんの短いものです」
「えーと、すみません、まったく覚えがなくて」
「はい、無理もありません。もう一度は、大病に臥せっておられて眠っていらっしゃいました」
「え、どういうことでしょうか?」
「会話は、私にヤクルトを飲ませられなくて申し訳ないと仰っていました」
「!」
「ええ、覚えておられるのですか?」
俺の記憶が甦った。
あんなに些細な記憶で、思い出したことも不思議なくらいなのだが。
「女性の方と一緒にいらっしゃいましたよね?」
「そうです! 吉原さんと一緒に伺ったんです!」
「あの人が吉原龍子だったんですか!」
「ええ。吉原さんは石神先生にはあまり直接お会い出来ないのだと言っていました」
「!」
俺は吉原龍子と会っていたのか。
初めて知った。
「最初にお会いした日。私は石神先生の火柱のことをよく覚えています。大きな運命を背負った子どもだから、死ぬかもしれないのだと説明されました。あの火柱を見て、それがよく分かりました。石神先生は、やはり大きな運命を今も背負っておられるのですね?」
「それは……」
平凡な医者として生きているから、黙っていようと思ったということか。
俺はそこにも柏木さんの優しさを感じた。
「もう少し、私のことをお話ししてもよろしいですか?」
「ええ、それは俺の方こそお願いします」
不思議な縁で柏木さんとは繋がっていたのか。
柏木さんは、また昔の話を聞かせてくれた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
私が30代になった頃、突然小野木の訪問を受けた。
師匠は仕事で出掛け、私はたまたま退魔師の仕事がなく、師匠と一緒に住んでいる小石川にある邸宅にいた。
訪ねてきた小野木は私と同じくらいの身長で、随分と痩せた男だった。
真夏だったので、白い麻のスーツを着込んでいる。
細面だが、眉が濃く変質的な嫌な目つきだ。
粘着質の、嫌な雰囲気を漂わせていると私は思った。
何よりも、人を呪う呪詛を生業としている人間の、腐臭のような雰囲気が嫌だった。
「座馬朱堂(ざんますどう)の弟子の小野木だ。お前が柏木天宗か」
「そうです。何か御用ですか?」
「お前を見に来ただけだ。まあ、大したことは無かったな」
「そうですか」
小野木は私から見ても一目で分かった。
天才だ。
恐ろしく優秀な霊能力者であることは疑いようもない。
自分と同じ年ごろだろうに、遙かに上の人間だった。
「お前が結構優秀だと聞いてな、興味を持った。だが来るまでも無かった」
「そうですか」
小野木が私をジッと見ていた。
何かを値踏みするような目つきだったが、小野木の言った通り、私は随分と下の能力者のはずだった。
どうして小野木がまだ興味を持つのか分からなかった。
「お前、何を隠している?」
「え? 私は何も」
「嘘をつけ。お前は何か大きな力を隠している。それが何なのか教えろ」
「本当に何も。一体何が見えるんですか?」
小野木がまた黙り込んだ。
分からないという言葉を吐きたくなかったのだろう。
「俺と勝負をしろ」
「なんですって?」
「どちらが大きな力を持っているのか、俺と遣り合え」
「お断りします」
私がそう言うと、小野木が今度はバカにして来た。
聞くに堪えない罵詈雑言だったが、私は聞き流した。
「お前、怖いのか?」
「私よりもあなたの方が上ですよ。そう他の人に言って回って構いません。私も聞かれればそう答えます」
「まったく情けない奴だ。じゃあお前、退魔師をやめろ」
「それは出来ません」
「何故だ」
「私は幼少の頃よりこの道に進むために生きて来ました。今更他の道は歩めません」
「俺が用意してやる。今よりも楽で儲かる道だ」
「結構です。私はこの道を進みます」
「この俺が言っているのにか?」
「誰が言おうと同じことです。私にはこの道しかありません」
小野木の顔が変わった。
それまでも傲慢な人を見下した嫌な顔だったのが、今度は人間離れした化け物のように見えた。
人間とは思えない醜悪な顔だ。
目がつり上がり、ほとんど縦になっている。
口が台形になり、唇の端が上に引っ張り挙げられている。
化け物の顔になった小野木が私に迫って来た。
その時、師匠が戻って来た。
どういう状況か問い質しもせず、いきなり小野木を後ろから蹴り飛ばした。
大きく転がった小野木が呻きながら顔を上げて師匠を睨んだ。
その顔は元に戻り、卑しくはあっても最初の訪問時の顔だった。
「とっとと帰れ! てめぇなんぞが俺の周りをうろうろすんな!」
「お前!」
「なんだ!俺と遣り合うって言うのか!」
もう一度師匠から蹴られ、小野木は苦しそうに呻いた。
「ぐぅ!」
小野木は腹を押さえながら立ち上がった。
激しく瞳を憎悪に燃やしながら師匠と私を睨んでいた。
「お前ら、覚えていろ」
「座馬の化け物の弟子かぁ! まったく気味が悪い奴だぜ」
「お前など我々の足元にも及ばないくせに」
「ばぁーか! お前らはただ薄汚いだけよ。誰も気持ち悪いから避けてるだけだぁ! お前らを恐れてるわけじゃねぇ」
「強がりを」
「さっさと行け! 二度と来るんじゃねぇぞ! 今度見掛けたら遠慮なくぶっ殺す!」
「やってみろ。次は俺もそのつもりで来る」
師匠は小野木の背中を睨んだまま出て行く姿を見送っていた。
小野木は振り返りもせずに帰って行った。
「おう、大丈夫か?」
「はい、師匠のお陰で助かりました」
「まったく不気味な野郎だったな。あいつ、相当呪詛を続けてきているぞ。あの若さでとんでもねぇことだ」
「はい。先ほど顔が化け物のようになりました」
「あれは呪詛のやり過ぎで腐ってるんだよ、魂がな。もう取り返しが付かねぇんだが、ご本人は何とも思ってねぇな」
人を呪うことの恐ろしさはよく知っている。
必ず「返(かや)りの風」と呼ばれる呪詛の反作用が起き、術者に跳ね返って来る。
呪術師はそれを変える力があるとされるが、私も師匠も本当にそれが完全に出来るとは思っていない。
何かを喪い汚しながら行なっているはずだ。
嫌な奴と関わったとは思った。
しかし、それが本当にあれほどの災難になるとは思わなかった。
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