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退魔師 Ⅲ
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柏木さんのオペの日程が決まった。
身体の状態も良く、俺は順調に進むと考えていた。
「部長、柏木さんの知り合いという方がいらっしゃいました」
「なんだ?」
一江が俺を呼びに来た。
俺の部の前に来ていると言う。
俺は部屋を出て、廊下にいる初老の男性に会った。
「石神先生ですね。自分は長谷川仁間(はせがわじんま)と申します」
その男性は名刺を俺に差し出し、俺も自分の名刺を渡した。
長谷川氏の名刺には《拝み屋》と記されていた。
「柏木天宗の知り合いなのです。石神先生が柏木の手術をなさって下さると聞き、ご挨拶に参りました」
「そうですか、わざわざご丁寧に」
俺は柏木さんの仕事の関係者と思った。
「天宗はもう寿命が尽きるはずでしたが、石神先生のお陰でもう少し生きられるようです」
「そんな。柏木さんは節制をなさっていて非常に頑健です。御年を知れば、もう信じられないほどに健康な方で」
「いいえ、それでもあいつはもう死ぬはずでした。他のお医者では、天宗の転移は見逃されていたはずですから」
「え?」
「石神先生だからこそ、ちゃんと見つけて下さった」
「あの、それは……」
俺は言い淀んでいた。
確かに柏木さんの膵臓ガンは胆嚢にも転移しており、目立たない場所であったので発見は難しいということはあった。
しかしそれは柏木さんにもまだ話してはいなかったことだ。
病院内でも俺と一江、大森、斎木の四人しか知らない。
「お陰様で、まだ天宗は退魔師として活動出来そうです。本当にありがとうございました」
「いや、俺の方も偶然で」
「いいえ、石神先生は本当に天宗の身体を労わって下さいました。だからこそ発見出来たのでしょう」
「それはなんとも申し上げにくいのですが」
「分かっております。天宗のこと、どうかよろしくお願い致します」
「はい、全力を尽くしていきます」
長谷川氏は深々と頭を下げて去って行った。
俺たちの遣り取りを一江が聞いていた。
「部長、今の方って何者ですか?」
「分からんよ。柏木さんの仕事の関係だとは思うけど、どうして転移のことまで分かっていたのか」
「霊視ですかね!」
「ばかやろう! 滅多なことを言うな!」
俺と一江は怪談が大好きで、一緒に怪談ライブなどもよく出かけるようになった。
そのせいで、一江は霊能者なども自然に受け入れている。
しかし俺たちは医者なのだから、仕事上は科学的な態度をとらなければならない。
まあ、院長からして不思議な力を使っているのだが。
俺は気になって柏木さんの病室へ行った。
「先ほど、長谷川仁間さんという方が、俺に挨拶にいらっしゃいましたよ」
「えぇ!」
「お知り合いですよね?」
「そ、それは……」
様子がおかしい。
俺はてっきり柏木さんの病室にも来ていたものと思っていたのだが。
「あの、どういうお知り合いか伺ってもいいですか?」
「はい、長谷川仁間というのは私の師匠です」
「え? あの、柏木さんを引き取って退魔師として修業を付けてくれた方ということですか?」
「そうです」
それはおかしい。
長谷川氏は柏木さんよりも随分と若く見えた。
大体60代前半だった。
「師匠はもう亡くなっています」
「!」
俺はポケットに入れたままになっていた名刺入れを取り出した。
先ほど確かに名刺を交換したのだ。
無かった。
しかし俺は確かに名刺を見て、長谷川仁間の漢字を見たのだ。
「さっき、確かに名刺を……」
「師匠は何か言っていましたか?」
俺は柏木さんがもう死ぬはずだったと言われたことを話した。
そしてまだ話していなかった胆嚢へのガンの転移の話もした。
「長谷川さんは、普通は見つからない転移を俺が見つけたのだと言っていました」
「そうなんですか!」
「まあ、俺の場合は経験もあって、柏木さんのいろいろな検査の数値を見て確認しただけなんですが」
「それは! 石神先生のお陰なんですね!」
「いや、俺などは平凡な医者ですから、そんな大層なことでは」
「いいえ、師匠がそう言ったのならば本当にそうなんです。あの人は嘘は一切言わない人でした」
「そうなんですか」
柏木さんがこれまでになく興奮して強い口調で俺に話していた。
「すみません。師匠のことになると、つい。でもそうか、師匠はまだ私のことを気に掛けてくれていたのか」
「私には分かりませんが、柏木さんの手術が上手く行くということを、それは喜んでいらっしゃいましたよ」
「そうですか! ああ、有難い……」
柏木さんは一転して感慨深げな顔をしていた。
師匠の長谷川氏には、相当心酔していたのだろう。
「先生、聞いて下さいますか?」
「ええ、俺で良ければ」
柏木さんが語り出した。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
柏木さんは若くして才能を認められ、退魔師として名を知られるようになっていった。
東京を拠点にしていたことも、その名声が拡がる切っ掛けにもなっていった。
しかし、その名声を妬む人間もいた。
退魔師、祈祷師、拝み屋というのは自分の能力を誇りたい人間も多い。
霊能力、験力といったもので、自分が如何に凄いのかということを知らしめたい人間たちだ。
だから他人が優れていると聞くと、謂れの無い悪評を撒き、時にはもっと直接的に酷い事をする連中もいる。
呪詛を掛けたりもするのだ。
呪詛というのは能力ばかりの問題ではない。
システム、方法の問題である部分が多く、確実な方法で掛けられた呪詛は、高い能力をもってしてもどうにもならないこともある。
柏木さんは、それをやられた。
相手は若い退魔師だった。
小野木拾量(おのぎじゅうりょう)という男が柏木さんのことを妬んでいた。
最初は直接会いに来て、霊能力の勝負を挑んできた。
しかし柏木さんは断り、相手にしなかった。
自分の能力はそういうことではなく、困っている人々のために使いたかった。
それでも小野木はしつこく付きまとい、時には仕事の邪魔をし、自分の方が上だと依頼者に訴えることもあった。
大抵の場合は依頼者は柏木さんを信頼して曲げることはなかったが、中には小野木の言葉を信じる者もあった。
実際、小野木は高い霊能力を持っていた。
しかし金に汚く、金払いが悪いと依頼者を苦しめることもあった。
除霊や退魔を怠り、依頼者が苦しんで金を出すまで放置する。
中には小野木自身が呪詛をかけて依頼者を苦しめることもあった。
噂ではあったが、殺された依頼者もいると聞いた。
仕事を奪われることは我慢しても、小野木の卑劣なやり方は柏木さんも黙ってはいられなかった。
小野木が奪い取った依頼者が苦しんでいるのを知り、柏木さんは小野木を責めたこともある。
そういう時、小野木は笑いながら柏木さんの力が劣っていることを嘲った。
柏木さんは依頼者に会い、小野木の遣り口を話した。
法的に処罰出来るものではない。
依頼者は柏木さんに再度仕事を頼み、小野木から乗り換えて行った。
そういうことが小野木は柏木さんのことがますます許せなくなった。
そしてある時、柏木さんに気付かれない方法で呪詛を掛けた。
それを助けてくれたのが柏木さんの師匠の長谷川仁間だったということだ。
その時に、長谷川氏は亡くなっている。
命を懸けて柏木さんを護ったのだと。
俺は確かに先ほど、長谷川氏とお会いした。
その印象は生きている人間としか思えなかった。
あれは死者となっても尚、柏木さんのことを愛し守っているからなのかもしれない。
短い会話ではあったが、優しく温かな人物と感じた。
やはり、柏木さんを育て上げた方だと確信する。
身体の状態も良く、俺は順調に進むと考えていた。
「部長、柏木さんの知り合いという方がいらっしゃいました」
「なんだ?」
一江が俺を呼びに来た。
俺の部の前に来ていると言う。
俺は部屋を出て、廊下にいる初老の男性に会った。
「石神先生ですね。自分は長谷川仁間(はせがわじんま)と申します」
その男性は名刺を俺に差し出し、俺も自分の名刺を渡した。
長谷川氏の名刺には《拝み屋》と記されていた。
「柏木天宗の知り合いなのです。石神先生が柏木の手術をなさって下さると聞き、ご挨拶に参りました」
「そうですか、わざわざご丁寧に」
俺は柏木さんの仕事の関係者と思った。
「天宗はもう寿命が尽きるはずでしたが、石神先生のお陰でもう少し生きられるようです」
「そんな。柏木さんは節制をなさっていて非常に頑健です。御年を知れば、もう信じられないほどに健康な方で」
「いいえ、それでもあいつはもう死ぬはずでした。他のお医者では、天宗の転移は見逃されていたはずですから」
「え?」
「石神先生だからこそ、ちゃんと見つけて下さった」
「あの、それは……」
俺は言い淀んでいた。
確かに柏木さんの膵臓ガンは胆嚢にも転移しており、目立たない場所であったので発見は難しいということはあった。
しかしそれは柏木さんにもまだ話してはいなかったことだ。
病院内でも俺と一江、大森、斎木の四人しか知らない。
「お陰様で、まだ天宗は退魔師として活動出来そうです。本当にありがとうございました」
「いや、俺の方も偶然で」
「いいえ、石神先生は本当に天宗の身体を労わって下さいました。だからこそ発見出来たのでしょう」
「それはなんとも申し上げにくいのですが」
「分かっております。天宗のこと、どうかよろしくお願い致します」
「はい、全力を尽くしていきます」
長谷川氏は深々と頭を下げて去って行った。
俺たちの遣り取りを一江が聞いていた。
「部長、今の方って何者ですか?」
「分からんよ。柏木さんの仕事の関係だとは思うけど、どうして転移のことまで分かっていたのか」
「霊視ですかね!」
「ばかやろう! 滅多なことを言うな!」
俺と一江は怪談が大好きで、一緒に怪談ライブなどもよく出かけるようになった。
そのせいで、一江は霊能者なども自然に受け入れている。
しかし俺たちは医者なのだから、仕事上は科学的な態度をとらなければならない。
まあ、院長からして不思議な力を使っているのだが。
俺は気になって柏木さんの病室へ行った。
「先ほど、長谷川仁間さんという方が、俺に挨拶にいらっしゃいましたよ」
「えぇ!」
「お知り合いですよね?」
「そ、それは……」
様子がおかしい。
俺はてっきり柏木さんの病室にも来ていたものと思っていたのだが。
「あの、どういうお知り合いか伺ってもいいですか?」
「はい、長谷川仁間というのは私の師匠です」
「え? あの、柏木さんを引き取って退魔師として修業を付けてくれた方ということですか?」
「そうです」
それはおかしい。
長谷川氏は柏木さんよりも随分と若く見えた。
大体60代前半だった。
「師匠はもう亡くなっています」
「!」
俺はポケットに入れたままになっていた名刺入れを取り出した。
先ほど確かに名刺を交換したのだ。
無かった。
しかし俺は確かに名刺を見て、長谷川仁間の漢字を見たのだ。
「さっき、確かに名刺を……」
「師匠は何か言っていましたか?」
俺は柏木さんがもう死ぬはずだったと言われたことを話した。
そしてまだ話していなかった胆嚢へのガンの転移の話もした。
「長谷川さんは、普通は見つからない転移を俺が見つけたのだと言っていました」
「そうなんですか!」
「まあ、俺の場合は経験もあって、柏木さんのいろいろな検査の数値を見て確認しただけなんですが」
「それは! 石神先生のお陰なんですね!」
「いや、俺などは平凡な医者ですから、そんな大層なことでは」
「いいえ、師匠がそう言ったのならば本当にそうなんです。あの人は嘘は一切言わない人でした」
「そうなんですか」
柏木さんがこれまでになく興奮して強い口調で俺に話していた。
「すみません。師匠のことになると、つい。でもそうか、師匠はまだ私のことを気に掛けてくれていたのか」
「私には分かりませんが、柏木さんの手術が上手く行くということを、それは喜んでいらっしゃいましたよ」
「そうですか! ああ、有難い……」
柏木さんは一転して感慨深げな顔をしていた。
師匠の長谷川氏には、相当心酔していたのだろう。
「先生、聞いて下さいますか?」
「ええ、俺で良ければ」
柏木さんが語り出した。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
柏木さんは若くして才能を認められ、退魔師として名を知られるようになっていった。
東京を拠点にしていたことも、その名声が拡がる切っ掛けにもなっていった。
しかし、その名声を妬む人間もいた。
退魔師、祈祷師、拝み屋というのは自分の能力を誇りたい人間も多い。
霊能力、験力といったもので、自分が如何に凄いのかということを知らしめたい人間たちだ。
だから他人が優れていると聞くと、謂れの無い悪評を撒き、時にはもっと直接的に酷い事をする連中もいる。
呪詛を掛けたりもするのだ。
呪詛というのは能力ばかりの問題ではない。
システム、方法の問題である部分が多く、確実な方法で掛けられた呪詛は、高い能力をもってしてもどうにもならないこともある。
柏木さんは、それをやられた。
相手は若い退魔師だった。
小野木拾量(おのぎじゅうりょう)という男が柏木さんのことを妬んでいた。
最初は直接会いに来て、霊能力の勝負を挑んできた。
しかし柏木さんは断り、相手にしなかった。
自分の能力はそういうことではなく、困っている人々のために使いたかった。
それでも小野木はしつこく付きまとい、時には仕事の邪魔をし、自分の方が上だと依頼者に訴えることもあった。
大抵の場合は依頼者は柏木さんを信頼して曲げることはなかったが、中には小野木の言葉を信じる者もあった。
実際、小野木は高い霊能力を持っていた。
しかし金に汚く、金払いが悪いと依頼者を苦しめることもあった。
除霊や退魔を怠り、依頼者が苦しんで金を出すまで放置する。
中には小野木自身が呪詛をかけて依頼者を苦しめることもあった。
噂ではあったが、殺された依頼者もいると聞いた。
仕事を奪われることは我慢しても、小野木の卑劣なやり方は柏木さんも黙ってはいられなかった。
小野木が奪い取った依頼者が苦しんでいるのを知り、柏木さんは小野木を責めたこともある。
そういう時、小野木は笑いながら柏木さんの力が劣っていることを嘲った。
柏木さんは依頼者に会い、小野木の遣り口を話した。
法的に処罰出来るものではない。
依頼者は柏木さんに再度仕事を頼み、小野木から乗り換えて行った。
そういうことが小野木は柏木さんのことがますます許せなくなった。
そしてある時、柏木さんに気付かれない方法で呪詛を掛けた。
それを助けてくれたのが柏木さんの師匠の長谷川仁間だったということだ。
その時に、長谷川氏は亡くなっている。
命を懸けて柏木さんを護ったのだと。
俺は確かに先ほど、長谷川氏とお会いした。
その印象は生きている人間としか思えなかった。
あれは死者となっても尚、柏木さんのことを愛し守っているからなのかもしれない。
短い会話ではあったが、優しく温かな人物と感じた。
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