2,282 / 2,806
院長夫妻と別荘 Ⅳ クマタカ・パッション 2
しおりを挟む
俺は蓼科部長に呼ばれ、部長室へ入った。
「鷹を飼うのは諦めた」
「そうなんですか」
ざまぁ。
散々叱られたのだろう。
静子さんを溺愛している蓼科部長は、滅多には無いが静子さんから怒られるととんでもなくしょげる。
見た目はゴリラで俺たちにはこれでもかと怒鳴るが、静子さんにはただの一度も怒鳴ったことは無い。
まあ、静子さんが蓼科文学という人間を愛しているので、蓼科部長を常に上に置いている。
蓼科部長も静子さんが嫌がることは基本的にしない。
だが、たまにこういうことはある。
今回のことは、多分幼少期の大事な思い出と繋がったことで、暴走してしまったのだろう。
「でもな、どうしても鷹を手元に欲しいんだ」
「あなたね、まだ懲りないんですか」
生意気な口を利いた俺の額を殴った。
「剥製を手に入れてくれ」
「はい?」
「生きた鷹が無理でも、剥製ならいいだろう?」
「なんですか」
「いいから探せ!」
「はい!」
また面倒なことを。
俺はすぐにタウンワークの電話帳で都内で剥製業をしている所を探した。
今はネットの普及で見かけないが、昔は黄色の地域別の分厚い電話帳があった。
最初に電話した店では手に入らなかったが、上野に剥製業界で有名な店があると教えてもらった。
そこへ電話した。
「すみません。鷹の剥製が欲しいんですが」
「あ?」
「あの、鷹です、鳥の」
一瞬の間があった。
「おい、俺は40年この仕事をしてるけどよ」
「そうなんですか!」
「俺もたった一度しか扱ったことはねぇ!」
「え!」
「お前、何勘違いしてやがんだぁ!」
「す、すみませんでしたー!」
電話がガチャンと切られた。
えーと、そんなに無いものなの?
他の剥製業の店に電話したが、どこも扱いは無いということだった。
俺は途方に暮れて、オークラのテラスレストランに昼食を食べに行った。
カレーとピラフを頼んで、剥製のことを考えていた。
観たことはあるのだ。
幼少の頃に石神家の実家へ行った時に、床の間に大きな鷲の剥製が置いてあった。
ちなみに、ハヤブサ、鷹、鷲というのは動物学的には同じものだ。
日本では身体の大きさで言い換えている。
イヌワシだったと記憶している。
他にもテレビや映画などで、金持の家にあったりする。
無いということは無い。
でも、どこにあるのか。
病院へ戻ると、また蓼科部長に呼ばれた。
「ああ、鷹の剥製だけどな。クマタカにしてくれ」
「はい?」
「思い出したんだよ。子どもの頃に俺を可愛がってくれた鷹匠が、クマタカを使っていたんだ」
俺は午前中に探した剥製の問い合わせの結果を伝えた。
「どこにも無いんですよ。さらにクマタカ限定なんて、とても……」
「ふざけんなぁ!」
怒鳴られた。
無茶苦茶だ。
「いいからクマタカを探せ! 必ずある!」
「はい!」
まあ、仕事とはそういうものだ。
無茶だろうがなんだろうが、言われたことは実行しなければならない。
文句も泣きごとも関係ない。
やるだけだ。
俺はオペの最中も考え続け、午後6時過ぎにデスクへ戻った。
「映画なんかで観るんだけどなー」
その瞬間に思いついた。
「!」
俺はタウンワークの電話帳を取り出して、映画関連の会社を探した。
そして小道具を貸し出す会社の人に、剥製専門の貸し出し会社があることを聞いた。
午後7時を回っていたが、その会社「赤木産業」の人が電話に出てくれた。
「夜分にすいません。実はクマタカの剥製を探してまして」
「ああ、うちにあるよ」
「えぇ! ほんとですかぁ!」
思わず叫んでしまった。
散々苦労して怒鳴られて諦めかけていたのに、即答であると言ってくれる。
俺は上司から頼まれて探している旨を話し。ゴリラみたいな顔なのだがクマタカが好きなのだと言うと大笑いされた。
「良かったらすぐに見せるよ」
「是非お願いします」
「あー、明日からちょっと出掛けるんだった」
「あの、これからは如何ですか!」
随分と遅い時間になるが、電話に出てくれた人は快く待っていると言ってくれた。
俺はポルシェを飛ばして足立区のその会社へ行った。
8時前に何とか到着する。
事務所で待っていてくれたのは、先代社長だという赤木さんだった。
70歳を過ぎているらしいが、壮健な方だった。
お茶も断り、遅い時間なのですぐに見せて欲しいと頼んだ。
「じゃあ、行こうか」
「?」
用意してくれているかと思ったが、事務所の外へ連れられた。
「あの倉庫は全部うちの持ち物なんだ」
「えぇー!」
体育館のような倉庫が10個くらいある。
「地方にも別にもっとあってね。ここは頻度が比較的高い物を置いているんだ」
「そうなんですか!」
赤木さんは俺を一つの倉庫へ連れて行った。
ドアの鍵を開け、照明を点ける。
3階になっているらしいが、夥しい鳥の剥製があった。
1階は大型の鳥のようで、ダチョウやエミューなどもあった。
赤木さんは迷わず俺を奥へ案内する。
「ほら、これだよ。間違いなくクマタカ」
「ありがとうございます!」
俺は確認した。
疵や虫食いもない。
「これを譲っていただけませんか?」
「ああ、いいよ」
赤木さんは10万円でいいと言った。
自分の今日の苦労を考えて、希少なもののはずで随分と安いのではないかと聞いてみた。
「ああ、これはね、物としてはもう弓の矢羽根にしかならないんだ。その価値の計算だよ」
「え、そうなんですか!」
俺は学生時代に弓道をやっていたと話すと喜ばれた。
「じゃあ、石神さんも知っているでしょう。矢羽根は鷹や鷲の羽根を使っているんだ」
「そうでしたね!」
カーボンではない竹矢の羽根は、確かにそうだった。
「ここは他にどういう動物がいるんですか?」
「何でもいるよ。大型の動物から昆虫までね」
「へぇー、数も多いでしょうねぇ」
「うん、500万種くらいかな」
「エェェェェェー!」
「見たいものがあれば案内するよ」
「赤木さんは全部覚えてるんですか」
「当然だよ」
物凄い人だった。
俺が虎が観たいというと、すぐに別な「大型猛獣倉庫」へ連れて行ってくれた。
一角が虎の剥製のコーナーで、50種くらいあった。
「一つ持ってく?」
「い、いえ、結構です」
もうゾウもキリンもワニももちろん、シロナガククジラの剥製まであるらしい。
「他にもね、よく分からないものもあるんだ」
「分からない?」
「うん。とても生物とは思えないものでね」
「へぇー」
サイの身体にライオンの顔、ヘビの尾が付いていて、背には鷲の翼があるらしい。
「まあ、そうなると合成なんだろうけどさ」
「はぁ、なるほど」
3階に連れて行ってくれた。
「ほら、これとか」
「!」
一見大型の猿のようだが、胸には横に幾つも亀裂が入り、魚の鰓のようになっている。
前腕が猛禽類の爪のようだが、8指だ。
頭頂が剥げていて、逞しい角が2本生えている。
「レントゲンでも調べてみたんだけどね。ちゃんと繋がったものだったんだ」
「なんですか?」
「分からないよ。持ってく?」
「い、いいえ!」
赤木さんが、傍の書類棚から何かを出して俺に見せてくれた。
「ほら、君と同じ名前だよ」
「はい?」
《石神家討伐》
「江戸時代のものらしいんだけどねぇ」
「はぁ」
知らんがな。
俺は代金を支払い、お礼を言ってクマタカを引き取った。
「鷹を飼うのは諦めた」
「そうなんですか」
ざまぁ。
散々叱られたのだろう。
静子さんを溺愛している蓼科部長は、滅多には無いが静子さんから怒られるととんでもなくしょげる。
見た目はゴリラで俺たちにはこれでもかと怒鳴るが、静子さんにはただの一度も怒鳴ったことは無い。
まあ、静子さんが蓼科文学という人間を愛しているので、蓼科部長を常に上に置いている。
蓼科部長も静子さんが嫌がることは基本的にしない。
だが、たまにこういうことはある。
今回のことは、多分幼少期の大事な思い出と繋がったことで、暴走してしまったのだろう。
「でもな、どうしても鷹を手元に欲しいんだ」
「あなたね、まだ懲りないんですか」
生意気な口を利いた俺の額を殴った。
「剥製を手に入れてくれ」
「はい?」
「生きた鷹が無理でも、剥製ならいいだろう?」
「なんですか」
「いいから探せ!」
「はい!」
また面倒なことを。
俺はすぐにタウンワークの電話帳で都内で剥製業をしている所を探した。
今はネットの普及で見かけないが、昔は黄色の地域別の分厚い電話帳があった。
最初に電話した店では手に入らなかったが、上野に剥製業界で有名な店があると教えてもらった。
そこへ電話した。
「すみません。鷹の剥製が欲しいんですが」
「あ?」
「あの、鷹です、鳥の」
一瞬の間があった。
「おい、俺は40年この仕事をしてるけどよ」
「そうなんですか!」
「俺もたった一度しか扱ったことはねぇ!」
「え!」
「お前、何勘違いしてやがんだぁ!」
「す、すみませんでしたー!」
電話がガチャンと切られた。
えーと、そんなに無いものなの?
他の剥製業の店に電話したが、どこも扱いは無いということだった。
俺は途方に暮れて、オークラのテラスレストランに昼食を食べに行った。
カレーとピラフを頼んで、剥製のことを考えていた。
観たことはあるのだ。
幼少の頃に石神家の実家へ行った時に、床の間に大きな鷲の剥製が置いてあった。
ちなみに、ハヤブサ、鷹、鷲というのは動物学的には同じものだ。
日本では身体の大きさで言い換えている。
イヌワシだったと記憶している。
他にもテレビや映画などで、金持の家にあったりする。
無いということは無い。
でも、どこにあるのか。
病院へ戻ると、また蓼科部長に呼ばれた。
「ああ、鷹の剥製だけどな。クマタカにしてくれ」
「はい?」
「思い出したんだよ。子どもの頃に俺を可愛がってくれた鷹匠が、クマタカを使っていたんだ」
俺は午前中に探した剥製の問い合わせの結果を伝えた。
「どこにも無いんですよ。さらにクマタカ限定なんて、とても……」
「ふざけんなぁ!」
怒鳴られた。
無茶苦茶だ。
「いいからクマタカを探せ! 必ずある!」
「はい!」
まあ、仕事とはそういうものだ。
無茶だろうがなんだろうが、言われたことは実行しなければならない。
文句も泣きごとも関係ない。
やるだけだ。
俺はオペの最中も考え続け、午後6時過ぎにデスクへ戻った。
「映画なんかで観るんだけどなー」
その瞬間に思いついた。
「!」
俺はタウンワークの電話帳を取り出して、映画関連の会社を探した。
そして小道具を貸し出す会社の人に、剥製専門の貸し出し会社があることを聞いた。
午後7時を回っていたが、その会社「赤木産業」の人が電話に出てくれた。
「夜分にすいません。実はクマタカの剥製を探してまして」
「ああ、うちにあるよ」
「えぇ! ほんとですかぁ!」
思わず叫んでしまった。
散々苦労して怒鳴られて諦めかけていたのに、即答であると言ってくれる。
俺は上司から頼まれて探している旨を話し。ゴリラみたいな顔なのだがクマタカが好きなのだと言うと大笑いされた。
「良かったらすぐに見せるよ」
「是非お願いします」
「あー、明日からちょっと出掛けるんだった」
「あの、これからは如何ですか!」
随分と遅い時間になるが、電話に出てくれた人は快く待っていると言ってくれた。
俺はポルシェを飛ばして足立区のその会社へ行った。
8時前に何とか到着する。
事務所で待っていてくれたのは、先代社長だという赤木さんだった。
70歳を過ぎているらしいが、壮健な方だった。
お茶も断り、遅い時間なのですぐに見せて欲しいと頼んだ。
「じゃあ、行こうか」
「?」
用意してくれているかと思ったが、事務所の外へ連れられた。
「あの倉庫は全部うちの持ち物なんだ」
「えぇー!」
体育館のような倉庫が10個くらいある。
「地方にも別にもっとあってね。ここは頻度が比較的高い物を置いているんだ」
「そうなんですか!」
赤木さんは俺を一つの倉庫へ連れて行った。
ドアの鍵を開け、照明を点ける。
3階になっているらしいが、夥しい鳥の剥製があった。
1階は大型の鳥のようで、ダチョウやエミューなどもあった。
赤木さんは迷わず俺を奥へ案内する。
「ほら、これだよ。間違いなくクマタカ」
「ありがとうございます!」
俺は確認した。
疵や虫食いもない。
「これを譲っていただけませんか?」
「ああ、いいよ」
赤木さんは10万円でいいと言った。
自分の今日の苦労を考えて、希少なもののはずで随分と安いのではないかと聞いてみた。
「ああ、これはね、物としてはもう弓の矢羽根にしかならないんだ。その価値の計算だよ」
「え、そうなんですか!」
俺は学生時代に弓道をやっていたと話すと喜ばれた。
「じゃあ、石神さんも知っているでしょう。矢羽根は鷹や鷲の羽根を使っているんだ」
「そうでしたね!」
カーボンではない竹矢の羽根は、確かにそうだった。
「ここは他にどういう動物がいるんですか?」
「何でもいるよ。大型の動物から昆虫までね」
「へぇー、数も多いでしょうねぇ」
「うん、500万種くらいかな」
「エェェェェェー!」
「見たいものがあれば案内するよ」
「赤木さんは全部覚えてるんですか」
「当然だよ」
物凄い人だった。
俺が虎が観たいというと、すぐに別な「大型猛獣倉庫」へ連れて行ってくれた。
一角が虎の剥製のコーナーで、50種くらいあった。
「一つ持ってく?」
「い、いえ、結構です」
もうゾウもキリンもワニももちろん、シロナガククジラの剥製まであるらしい。
「他にもね、よく分からないものもあるんだ」
「分からない?」
「うん。とても生物とは思えないものでね」
「へぇー」
サイの身体にライオンの顔、ヘビの尾が付いていて、背には鷲の翼があるらしい。
「まあ、そうなると合成なんだろうけどさ」
「はぁ、なるほど」
3階に連れて行ってくれた。
「ほら、これとか」
「!」
一見大型の猿のようだが、胸には横に幾つも亀裂が入り、魚の鰓のようになっている。
前腕が猛禽類の爪のようだが、8指だ。
頭頂が剥げていて、逞しい角が2本生えている。
「レントゲンでも調べてみたんだけどね。ちゃんと繋がったものだったんだ」
「なんですか?」
「分からないよ。持ってく?」
「い、いいえ!」
赤木さんが、傍の書類棚から何かを出して俺に見せてくれた。
「ほら、君と同じ名前だよ」
「はい?」
《石神家討伐》
「江戸時代のものらしいんだけどねぇ」
「はぁ」
知らんがな。
俺は代金を支払い、お礼を言ってクマタカを引き取った。
0
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
まさか、、お兄ちゃんが私の主治医なんて、、
ならくま。くん
キャラ文芸
おはこんばんにちは!どうも!私は女子中学生の泪川沙織(るいかわさおり)です!私こんなに元気そうに見えるけど実は貧血や喘息、、いっぱい持ってるんだ、、まあ私の主治医はさすがに知人だと思わなかったんだけどそしたら血のつながっていないお兄ちゃんだったんだ、、流石にちょっとこれはおかしいよね!?でもお兄ちゃんが医者なことは事実だし、、
私のおにいちゃんは↓
泪川亮(るいかわりょう)お兄ちゃん、イケメンだし高身長だしもう何もかも完璧って感じなの!お兄ちゃんとは一緒に住んでるんだけどなんでもてきぱきこなすんだよね、、そんな二人の日常をお送りします!
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
イケメンドクターは幼馴染み!夜の診察はベッドの上!?
すずなり。
恋愛
仕事帰りにケガをしてしまった私、かざね。
病院で診てくれた医師は幼馴染みだった!
「こんなにかわいくなって・・・。」
10年ぶりに再会した私たち。
お互いに気持ちを伝えられないまま・・・想いだけが加速していく。
かざね「どうしよう・・・私、ちーちゃんが好きだ。」
幼馴染『千秋』。
通称『ちーちゃん』。
きびしい一面もあるけど、優しい『ちーちゃん』。
千秋「かざねの側に・・・俺はいたい。」
自分の気持ちに気がついたあと、距離を詰めてくるのはかざねの仕事仲間の『ユウト』。
ユウト「今・・特定の『誰か』がいないなら・・・俺と付き合ってください。」
かざねは悩む。
かざね(ちーちゃんに振り向いてもらえないなら・・・・・・私がユウトさんを愛しさえすれば・・・・・忘れられる・・?)
※お話の中に出てくる病気や、治療法、職業内容などは全て架空のものです。
想像の中だけでお楽しみください。
※お話は全て想像の世界です。現実世界とはなんの関係もありません。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
ただただ楽しんでいただけたら嬉しいです。
すずなり。
イケメン歯科医の日常
moa
キャラ文芸
堺 大雅(さかい たいが)28歳。
親の医院、堺歯科医院で歯科医として働いている。
イケメンで笑顔が素敵な歯科医として近所では有名。
しかし彼には裏の顔が…
歯科医のリアルな日常を超短編小説で書いてみました。
※治療の描写や痛い描写もあるので苦手な方はご遠慮頂きますようよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる