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青いシクラメン
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青と明穂さんが結婚し、2年が過ぎようとしていた頃。
11月に入っていた。
明穂さんの容体が悪くなった。
俺が喫茶店に行くと、明穂さんが隅のテーブルに座っていることが多くなり、また姿が見えないことも増えて行った。
「今、ちょっと2階で休ませているんだ」
「そうか」
青も分かっていた。
そろそろ限界なのだ。
毎月明穂さんはうちの病院で検査を受け、確実にガンが身体を蝕んでいる傾向が見えていた。
明穂さんは口にはしなかったようだが、痛みも始まっているはずだ。
でも、明穂さんは青から離れたくなく、また青ももちろん同じ気持ちだった。
しかし、終わりが近付いている。
そろそろ俺が入院を勧めなければならない。
店を出る時、青が寂しそうに窓辺のシクラメンの鉢に水をやっていた。
明穂さんが育てていたものだろう。
「それ、もうすぐ花が咲きそうだな」
「ああ、明穂が楽しみにしているんだ」
「そうか」
「今年の夏ごろに明穂が欲しがってな。セレナーディアという品種らしいよ」
「へぇー」
俺は病院へ戻り、明穂さんの入院に関して院長と相談した。
院長も俺の友達の奥さんということで、いろいろと協力してくれた。
数日後。
俺はまた喫茶店「般若」に行き、青と明穂さんに話をした。
「明穂さん、そろそろ辛いでしょう」
「……」
「青と離れたくない気持ちは分かる。でも、あなたが辛そうにしているのを見るのは、青も辛いはずだ」
「赤虎、俺は……」
青が言い掛けて黙った。
実際に辛いのは明穂さんなのだ。
「入院した方がいい。体調が良い時には、いつでもここに戻れる」
「石神さん……」
「青、それでいいな?」
「分かった。明穂さん、赤虎が言う通りにしよう」
「はい、分かりました」
俺は院長に頼んで特別室に明穂さんを入れた。
豪華な部屋で、静かに過ごせる。
テレビがある部屋だったが、俺がラジオを入れて置いた。
明穂さんはラジオが好きだった。
食事も一般病棟のものとは違い、特別なメニューになる。
もう食欲もあまりないだろうが。
何よりも、青が来た時に、二人でゆっくりと過ごせるようにだ。
青は毎日来た。
店のランチタイムが終わると1時間くらい来て、また店を終えて夕方から夜の面会時間が終わるまで。
明穂さんの希望で、店は閉じないでいた。
二人でやってきたあの店を閉じないでいて欲しいと言われたそうだ。
後から思うことだが、明穂さんは自分が死んでも思い出のあの店を青に続けて欲しいと思っていたのではないだろうか。
そういう話が出たのかは知らないが、青もそう思っていた。
店の休日の土日は、青は一日中いた。
いつ病室を覗いても、二人で楽しそうに話していた。
体調を見て、土日は帰れるようにも取り図った。
車いすに乗せて、青が連れて行った。
「明穂、シクラメンが咲いたよ!」
ある日、青が店の窓辺に置いていたあのシクラメンの鉢を持って来て、明穂さんに見せていた。
「そうですか!」
青は鉢を明穂さんの傍に持って行き、香りを嗅がせ、花をそっと触らせた。
「青い花だ。綺麗だよ」
「そうですか!」
俺も見せてもらった。
「本当に青いな! 綺麗だ!」
「そうだろう?」
二人が微笑んだ。
セレナーディアは紫色の花色のはずだ。
しかし、二人が育てたセレナーディアは真っ青な美しい花弁だった。
「青児さん、大事に育てて下さったんですね」
「当たり前だろう」
「こいつ、暇があると鉢を撫でて「綺麗に咲くんでちゅよー」って言ってましたよ」
「言ってねぇだろう!」
「ウフフフフフ」
「ほら、坊さんの明恵和尚さん、こいつが気持ち悪いんで「今度お祓いをしてやる」って言ってました」
「言われてねぇよ!」
「アハハハハハ!」
明穂さんが入院してから、常連の客がしょちゅう「般若」に行くようになった。
みんな青を心配していたのだろう。
何人か、青に断って明穂さんの見舞いにも来てくれていた。
数日後に病室を覗くと青に言われた。
「赤虎、お前ギターが上手かったよな?」
「そんなにだけど、まあギターは好きだよ」
「歌も上手いじゃないか」
「なんだよ?」
青が明穂さんに『シクラメンのかほり』を聴かせたいのだと言った。
「ほら、昔、布施明の歌で大ヒットしただろう?」
「ああ、そうだったな」
「あれを思い出してさ」
「そうか、分かったよ」
俺は翌日にギターを持って来て、仕事が終わってから明穂さんの病室へ行った。
青が俺がギターで歌うのだと言うと、明穂さんが喜んでくれた。
♪ 真綿色したシクラメンほど 清しいものはない 出逢いの時の君のようです ためらいがちにかけた言葉に
驚いたようにふりむく君に 季節が頬をそめて過ぎてゆきました ♪
夕べ、改めて弾いて歌い、二人にピッタリの歌詞だと思っていた。
♪ 疲れを知らない子供のように 時が二人を追い越してゆく 呼び戻すことができるなら 僕は何を惜しむだろう ♪
二人の時はもうすぐに終わる。
俺が歌っている間に、明穂さんが涙を流し、青が優しく抱き締めていた。
青が見舞いから帰り、オペで遅くなった俺は帰る前に明穂さんの病室へ顔を出した。
2月の初めのことだった。
「石神さん」
「青はもう帰ったんですね」
「ええ、先ほど。もうちょっといてもらえば良かったですね」
「いいえ、俺もちょっと顔を出しただけですから」
俺はさっきオペを終えた人間たちと食べたプリンを持って来ていた。
「みんなで食べた余りなんですが。良かったら明日にでも食べて下さい」
「いつもありがとうございます」
明穂さんは食欲もいよいよ無く、点滴を入れるようになっていた。
もう、そう長くは無い。
「青、あのシクラメンを大事に面倒見てますよ」
「そうですか。青い花が咲いてくれて良かった」
「やっぱり、青の名前からですか?」
「ええ。私がしてあげられることは少ないですから」
「そうですか。セレナーディアは紫色のはずなんですけどね。本当に真っ青で驚きました」
「そうなんですね! 私、お花屋さんで青のシクラメンをお願いしたんですけど、本当は紫色なんですか」
「一般には青いシクラメンって言われてますけどね。明穂さんの愛ですね!」
「ウフフフフ」
明穂さんは、その2週間後に亡くなった。
葬儀を終え、四十九日を終えた日に、あのシクラメンの花が枯れた。
常連の明恵和尚が寺が近いということで明穂さんの葬儀も墓も引き受けてくれた。
みんな、青がもう店を閉じるかと思っていたが、青はずっと「般若」を続けた。
明穂さんとの思い出を消したくは無かったのだろう。
だが、マッカーサー道路の開通に伴い、青は店を手放さなければならなくなった。
常連たちを呼んで、店でお別れ会を開いた。
世話になった常連たちに店のカップとささやかな御礼の品を渡して行った。
「おい、あのシクラメン、良かったら俺にくれないか?」
明恵和尚が言った。
「え?」
「お前、旅に出るんだろう。だったらよ、俺にくれよ」
「はい、それはもう。お願いしていいですか?」
「俺はシクラメンマニアなんだ!」
「本当ですか!」
ウソだったろう。
だが、明恵和尚は二人が大事にしていたシクラメンを自分が面倒を見ると言ってくれたのだ。
その日は酒も出て、酒好きの明恵和尚が大分酔った。
俺が笑ってシクラメンの鉢を抱えて、寺まで送った。
時々、明恵和尚の寺の明穂さんの墓に参りに行く。
寺の窓辺に、あのシクラメンの鉢が置いてあるのが見える。
元気に育っている。
たまに明恵和尚に会い、挨拶をする。
「シクラメン、元気そうじゃないですか」
「当たり前だ! 俺はシクラメンのプロだからな!」
「ワハハハハハハハ!」
明恵和尚は、ああやって明穂さんの魂の冥福を祈ってくれているのだろう。
「二日酔いで勤行が出来ない時でもな、あれの水遣りだけはする」
「アハハハハハ!」
青と明穂さんの美しい愛は、今でも多くの人間の中に残っている。
《呼び戻すことができるなら 僕は何を惜しむだろう》
青の思いが、あのシクラメンの中にある。
シクラメンは、今でも毎年美しい花を咲かせる。
11月に入っていた。
明穂さんの容体が悪くなった。
俺が喫茶店に行くと、明穂さんが隅のテーブルに座っていることが多くなり、また姿が見えないことも増えて行った。
「今、ちょっと2階で休ませているんだ」
「そうか」
青も分かっていた。
そろそろ限界なのだ。
毎月明穂さんはうちの病院で検査を受け、確実にガンが身体を蝕んでいる傾向が見えていた。
明穂さんは口にはしなかったようだが、痛みも始まっているはずだ。
でも、明穂さんは青から離れたくなく、また青ももちろん同じ気持ちだった。
しかし、終わりが近付いている。
そろそろ俺が入院を勧めなければならない。
店を出る時、青が寂しそうに窓辺のシクラメンの鉢に水をやっていた。
明穂さんが育てていたものだろう。
「それ、もうすぐ花が咲きそうだな」
「ああ、明穂が楽しみにしているんだ」
「そうか」
「今年の夏ごろに明穂が欲しがってな。セレナーディアという品種らしいよ」
「へぇー」
俺は病院へ戻り、明穂さんの入院に関して院長と相談した。
院長も俺の友達の奥さんということで、いろいろと協力してくれた。
数日後。
俺はまた喫茶店「般若」に行き、青と明穂さんに話をした。
「明穂さん、そろそろ辛いでしょう」
「……」
「青と離れたくない気持ちは分かる。でも、あなたが辛そうにしているのを見るのは、青も辛いはずだ」
「赤虎、俺は……」
青が言い掛けて黙った。
実際に辛いのは明穂さんなのだ。
「入院した方がいい。体調が良い時には、いつでもここに戻れる」
「石神さん……」
「青、それでいいな?」
「分かった。明穂さん、赤虎が言う通りにしよう」
「はい、分かりました」
俺は院長に頼んで特別室に明穂さんを入れた。
豪華な部屋で、静かに過ごせる。
テレビがある部屋だったが、俺がラジオを入れて置いた。
明穂さんはラジオが好きだった。
食事も一般病棟のものとは違い、特別なメニューになる。
もう食欲もあまりないだろうが。
何よりも、青が来た時に、二人でゆっくりと過ごせるようにだ。
青は毎日来た。
店のランチタイムが終わると1時間くらい来て、また店を終えて夕方から夜の面会時間が終わるまで。
明穂さんの希望で、店は閉じないでいた。
二人でやってきたあの店を閉じないでいて欲しいと言われたそうだ。
後から思うことだが、明穂さんは自分が死んでも思い出のあの店を青に続けて欲しいと思っていたのではないだろうか。
そういう話が出たのかは知らないが、青もそう思っていた。
店の休日の土日は、青は一日中いた。
いつ病室を覗いても、二人で楽しそうに話していた。
体調を見て、土日は帰れるようにも取り図った。
車いすに乗せて、青が連れて行った。
「明穂、シクラメンが咲いたよ!」
ある日、青が店の窓辺に置いていたあのシクラメンの鉢を持って来て、明穂さんに見せていた。
「そうですか!」
青は鉢を明穂さんの傍に持って行き、香りを嗅がせ、花をそっと触らせた。
「青い花だ。綺麗だよ」
「そうですか!」
俺も見せてもらった。
「本当に青いな! 綺麗だ!」
「そうだろう?」
二人が微笑んだ。
セレナーディアは紫色の花色のはずだ。
しかし、二人が育てたセレナーディアは真っ青な美しい花弁だった。
「青児さん、大事に育てて下さったんですね」
「当たり前だろう」
「こいつ、暇があると鉢を撫でて「綺麗に咲くんでちゅよー」って言ってましたよ」
「言ってねぇだろう!」
「ウフフフフフ」
「ほら、坊さんの明恵和尚さん、こいつが気持ち悪いんで「今度お祓いをしてやる」って言ってました」
「言われてねぇよ!」
「アハハハハハ!」
明穂さんが入院してから、常連の客がしょちゅう「般若」に行くようになった。
みんな青を心配していたのだろう。
何人か、青に断って明穂さんの見舞いにも来てくれていた。
数日後に病室を覗くと青に言われた。
「赤虎、お前ギターが上手かったよな?」
「そんなにだけど、まあギターは好きだよ」
「歌も上手いじゃないか」
「なんだよ?」
青が明穂さんに『シクラメンのかほり』を聴かせたいのだと言った。
「ほら、昔、布施明の歌で大ヒットしただろう?」
「ああ、そうだったな」
「あれを思い出してさ」
「そうか、分かったよ」
俺は翌日にギターを持って来て、仕事が終わってから明穂さんの病室へ行った。
青が俺がギターで歌うのだと言うと、明穂さんが喜んでくれた。
♪ 真綿色したシクラメンほど 清しいものはない 出逢いの時の君のようです ためらいがちにかけた言葉に
驚いたようにふりむく君に 季節が頬をそめて過ぎてゆきました ♪
夕べ、改めて弾いて歌い、二人にピッタリの歌詞だと思っていた。
♪ 疲れを知らない子供のように 時が二人を追い越してゆく 呼び戻すことができるなら 僕は何を惜しむだろう ♪
二人の時はもうすぐに終わる。
俺が歌っている間に、明穂さんが涙を流し、青が優しく抱き締めていた。
青が見舞いから帰り、オペで遅くなった俺は帰る前に明穂さんの病室へ顔を出した。
2月の初めのことだった。
「石神さん」
「青はもう帰ったんですね」
「ええ、先ほど。もうちょっといてもらえば良かったですね」
「いいえ、俺もちょっと顔を出しただけですから」
俺はさっきオペを終えた人間たちと食べたプリンを持って来ていた。
「みんなで食べた余りなんですが。良かったら明日にでも食べて下さい」
「いつもありがとうございます」
明穂さんは食欲もいよいよ無く、点滴を入れるようになっていた。
もう、そう長くは無い。
「青、あのシクラメンを大事に面倒見てますよ」
「そうですか。青い花が咲いてくれて良かった」
「やっぱり、青の名前からですか?」
「ええ。私がしてあげられることは少ないですから」
「そうですか。セレナーディアは紫色のはずなんですけどね。本当に真っ青で驚きました」
「そうなんですね! 私、お花屋さんで青のシクラメンをお願いしたんですけど、本当は紫色なんですか」
「一般には青いシクラメンって言われてますけどね。明穂さんの愛ですね!」
「ウフフフフ」
明穂さんは、その2週間後に亡くなった。
葬儀を終え、四十九日を終えた日に、あのシクラメンの花が枯れた。
常連の明恵和尚が寺が近いということで明穂さんの葬儀も墓も引き受けてくれた。
みんな、青がもう店を閉じるかと思っていたが、青はずっと「般若」を続けた。
明穂さんとの思い出を消したくは無かったのだろう。
だが、マッカーサー道路の開通に伴い、青は店を手放さなければならなくなった。
常連たちを呼んで、店でお別れ会を開いた。
世話になった常連たちに店のカップとささやかな御礼の品を渡して行った。
「おい、あのシクラメン、良かったら俺にくれないか?」
明恵和尚が言った。
「え?」
「お前、旅に出るんだろう。だったらよ、俺にくれよ」
「はい、それはもう。お願いしていいですか?」
「俺はシクラメンマニアなんだ!」
「本当ですか!」
ウソだったろう。
だが、明恵和尚は二人が大事にしていたシクラメンを自分が面倒を見ると言ってくれたのだ。
その日は酒も出て、酒好きの明恵和尚が大分酔った。
俺が笑ってシクラメンの鉢を抱えて、寺まで送った。
時々、明恵和尚の寺の明穂さんの墓に参りに行く。
寺の窓辺に、あのシクラメンの鉢が置いてあるのが見える。
元気に育っている。
たまに明恵和尚に会い、挨拶をする。
「シクラメン、元気そうじゃないですか」
「当たり前だ! 俺はシクラメンのプロだからな!」
「ワハハハハハハハ!」
明恵和尚は、ああやって明穂さんの魂の冥福を祈ってくれているのだろう。
「二日酔いで勤行が出来ない時でもな、あれの水遣りだけはする」
「アハハハハハ!」
青と明穂さんの美しい愛は、今でも多くの人間の中に残っている。
《呼び戻すことができるなら 僕は何を惜しむだろう》
青の思いが、あのシクラメンの中にある。
シクラメンは、今でも毎年美しい花を咲かせる。
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