2,173 / 2,840
ネコ男 RISING Ⅲ
しおりを挟む
俺たちが驚いて叫んだので、獅子丸が来た。
「どうしたんですか!」
尾が2つになっているゴールドを見て、獅子丸も驚いていた。
「尻尾が!」
「お前も知らなかったのかよ!」
「知りませんよ! ゴールド、どうしたんだぁ!」
獅子丸が叫ぶと、ゴールドは尻尾を一つにまとめて駆け寄った。
「ゴールド!」
獅子丸は甘えて来るゴールドを撫でていた。
俺は落ち着くように言い、餌をやって来いと言った。
獅子丸は心配そうにゴールドを見て、キッチンへ戻った。
またゴールドが俺の足元に来る。
「お前が獅子丸を助けたのか」
「にゃー」
ゴールドは俺を見て鳴いた。
「石神! 今ゴールドはなんて言ったんだ?」
「分かるわけねぇだろう!」
「いや、お前なら!」
「バカ!」
こいつ、俺を何だと思ってやがる。
しばらくして、獅子丸が餌をやり終えて戻って来た。
ゴールドの皿を持って来ている。
ゴールドが獅子丸の方へ行った。
ネコ缶らしい餌を食べ始める。
「石神さん、ゴールドの尻尾が」
「ああ、うちのロボもそうなんだよ」
「えぇ!」
「ロボは口から光の珠を吐くんだ」
「なんです?」
俺は亜紀ちゃんに電話して、ロボの「ばーん」の映像を俺のスマホに送るように言った。
すぐに届き、獅子丸に見せた。
激しい弧電が分かれた尾の間を走り、ロボの口の前に光球が飛び出る。
上空に向かって行って、でかい爆発。
獅子丸は呆然としていた。
「これはなんですか?」
「分からねぇよ。でもな、とんでもない破壊力があるんだ」
「どれくらいの?」
「次元の裂け目から出て来た超弩級の怪物をぶっ飛ばす」
「はい?」
「地上に向けて撃たせたことはねぇけどな。都市が一瞬で消えるだろうなぁ」
「はい?」
「とにかく、そういうものだ」
「はぁ」
話しているうちに、鰻が届いた。
早乙女が金を払って、3人で食べた。
獅子丸は二重天井は初めてのようで、感激していた。
鰻寿司も気に入ったようなので、どんどん食べさせた。
身体がでかく若い獅子丸に食べさせるために、寿司を追加したのだ。
「足りたか?」
「はい! ご馳走様です!」
獅子丸が食器を片付ける。
軽く水洗いしていた。
育ちがいい奴だ。
「ゴールドは長い爪とか出さないか?」
「え? 爪は時々俺が切ってますけど」
「いや、もっと長いものだ。10センチくらいはある」
「いいえ、そんなものは!」
俺はゴールドに向かって言った。
「ゴールド! 長い爪を見せてくれよ!」
シャキン
ゴールドが右の前足から長い爪を出した。
「石神さん!」
「お前を助けてくれた爪だよ。やっぱりあったかぁ」
「どういうことですか!」
「こいつらの特殊能力だよ。とんでもない治癒力がある。それだけじゃないようだけどな」
「エェー!」
獅子丸が驚いている。
ゴールドを撫でて爪を仕舞うように言った。
「多分な、お前が知らないうちに爪で助けてくれてたんだろうよ」
「よく分かりませんが」
獅子丸に、今日俺たちが来た理由を話した。
「ライカンスロープ化して、無事だった奴はいないんだ」
「はい、最初にお聞きしましたが」
「全員が凶暴化し、元のままでいる奴はいない。たった一つの例外が、「アドヴェロス」の愛鈴だけだった」
「あの綺麗な方ですね」
俺は愛鈴が中国で「龍」に子どもの頃に出会っている話をした。
獅子丸は驚いてはいたが、愛猫の姿を知ってそれを受け入れた。
「どうもあいつは運命があったようでな。「龍(ロン)」に気に入られて、特殊な術を掛けられていたようだ」
「龍ですか」
「だから、「デミウルゴス」で身体を変えられても無事だったんだろう。でも、愛鈴の他に、そういう人間はいない。俺が知る限り最強の精神力を持っていただろう自衛隊の特殊部隊の男も、凶暴化は抑えきれなかった」
「そうなんですか。それにしても、龍っているんですね」
「俺にも分からんよ。でも「アドヴェロス」の磯良が見ている。数キロ以上の身体だったそうだ」
「磯良って、あの物凄い美少年ですね」
「愛鈴が命懸けで磯良を守ろうとした。その時に龍が現われて、愛鈴は力を与えられたようだ」
「そうなんですか」
獅子丸にもようやく理解出来て来たようだ。
「そこへお前が現われた。お前は妖魔に憑依されても、お前のままだった」
「はい。何も変わってません!」
「それはあり得ないんだよ。でも、実際にお前は人間のままだ。だから調べる必要があると思ったんだ」
「はい、よく分かりました。それがまさかゴールドのお陰だったなんて……」
「そうだよなぁ。俺たちも想像外だった」
獅子丸がゴールドを抱き締めて礼を言った。
「ゴールド、ありがとう。お前が俺を助けてくれたんだな!」
「にゃー」
俺は御子丸に、ゴールドとの出会いを聞いた。
「数年前に、トランシルヴァニアに旅行したんです」
「またあそこかよ!」
「え?」
「いやいい、続けてくれ」
トランシルヴァニアって、特殊ネコの聖地か何かなのか?
「街の外を歩いていると、ゴールドがいて。可愛いネコなんで呼んだら近づいて来て」
「そうかー」
「撫でてたら気を喪っちゃって」
「刺されたなー。《にゃほふー》かぁ」
「?」
獅子丸は何のことは分からずに、話を続けた。
「目が覚めたら夜になってまして。なんか車の荷台に乗せられてました」
「なんだ?」
話がぶっ飛んでいて今度は俺の理解が追いつかない。
「ゴールドも一緒でして。黒服の男たちにパスポートとか荷物とか渡されて、そのまま飛行機に乗せられて」
「おい」
「日本に帰って来ました」
「なんだ?」
「そんだけなんですけど」
さっぱり分からん。
早乙女を見ても、呆然としている。
早乙女が口を開いた。
おお、ちゃんと聴いたれや。
「獅子丸、検疫とかどうなったんだ?」
「ああ、なんか何も無くスルーで。俺はゴールドを抱いたままでした」
「そっか」
早乙女の頭を引っぱたいた。
「機内ではどうだったんだよ?」
「それが、自分とゴールドしか乗ってなくて。成田に着いた後も、空港の人がずっと付いてて、そのまま出ました」
「なんでそれで済んでんだ?」
「ちょっと待ってて下さい」
獅子丸が奥の部屋から書類を持って来た。
「ああ、多分これです。この書類を向こうの空港で渡されました」
書類にはルーマニア政府発行の特別《神獣》移送許可証と英語で書かれていた。
「あんだこりゃ?」
内容は、獅子丸が《神獣》のパートナーとなったことにより、ルーマニア政府が発行する特別措置を有する親善外交官となったことが記されていた。
一応は外交官特権が付随し、獅子丸はスムーズに空港を出たらしい。
そして《神獣》の保護にあたって、年に5万レイ(約1500万円)が支給され、ルーマニア大使館で受け取りが可能なようだ。
早乙女にも読ませた。
「おい! お前親善外交官だったのかよ!」
「はい?」
「書いてあるじゃないか!」
「ああ、俺英語って読めないんで」
「読めよー!」
俺は書いてあることを翻訳してやり、大金が支給されていることを話した。
「そうなんっすか!」
「そうなんっすよ!」
「でも、そんなお金!」
「いいから取りに行け!」
「いや、英語出来ないっすから!」
「なんとかしろ!」
「え、じゃあ英会話学校に通いますね!」
「アホウ!」
早乙女が一緒に行くと言った。
まあ、大使館であれば日本語も通じるはずだが。
その数日後、早乙女は獅子丸を連れて西麻布のルーマニア大使館へ行った。
無事に獅子丸の手続きを終え、指定の銀行口座へ今後も入金されることになった。
俺は別に金はいらないのだが、ロボの飼い主ということでルーマニア大使館に問い合わせた。
「あれはとんでもない害獣でしたので、支援金などはお支払い出来かねます」
「……」
ロボはカワイイ。
「どうしたんですか!」
尾が2つになっているゴールドを見て、獅子丸も驚いていた。
「尻尾が!」
「お前も知らなかったのかよ!」
「知りませんよ! ゴールド、どうしたんだぁ!」
獅子丸が叫ぶと、ゴールドは尻尾を一つにまとめて駆け寄った。
「ゴールド!」
獅子丸は甘えて来るゴールドを撫でていた。
俺は落ち着くように言い、餌をやって来いと言った。
獅子丸は心配そうにゴールドを見て、キッチンへ戻った。
またゴールドが俺の足元に来る。
「お前が獅子丸を助けたのか」
「にゃー」
ゴールドは俺を見て鳴いた。
「石神! 今ゴールドはなんて言ったんだ?」
「分かるわけねぇだろう!」
「いや、お前なら!」
「バカ!」
こいつ、俺を何だと思ってやがる。
しばらくして、獅子丸が餌をやり終えて戻って来た。
ゴールドの皿を持って来ている。
ゴールドが獅子丸の方へ行った。
ネコ缶らしい餌を食べ始める。
「石神さん、ゴールドの尻尾が」
「ああ、うちのロボもそうなんだよ」
「えぇ!」
「ロボは口から光の珠を吐くんだ」
「なんです?」
俺は亜紀ちゃんに電話して、ロボの「ばーん」の映像を俺のスマホに送るように言った。
すぐに届き、獅子丸に見せた。
激しい弧電が分かれた尾の間を走り、ロボの口の前に光球が飛び出る。
上空に向かって行って、でかい爆発。
獅子丸は呆然としていた。
「これはなんですか?」
「分からねぇよ。でもな、とんでもない破壊力があるんだ」
「どれくらいの?」
「次元の裂け目から出て来た超弩級の怪物をぶっ飛ばす」
「はい?」
「地上に向けて撃たせたことはねぇけどな。都市が一瞬で消えるだろうなぁ」
「はい?」
「とにかく、そういうものだ」
「はぁ」
話しているうちに、鰻が届いた。
早乙女が金を払って、3人で食べた。
獅子丸は二重天井は初めてのようで、感激していた。
鰻寿司も気に入ったようなので、どんどん食べさせた。
身体がでかく若い獅子丸に食べさせるために、寿司を追加したのだ。
「足りたか?」
「はい! ご馳走様です!」
獅子丸が食器を片付ける。
軽く水洗いしていた。
育ちがいい奴だ。
「ゴールドは長い爪とか出さないか?」
「え? 爪は時々俺が切ってますけど」
「いや、もっと長いものだ。10センチくらいはある」
「いいえ、そんなものは!」
俺はゴールドに向かって言った。
「ゴールド! 長い爪を見せてくれよ!」
シャキン
ゴールドが右の前足から長い爪を出した。
「石神さん!」
「お前を助けてくれた爪だよ。やっぱりあったかぁ」
「どういうことですか!」
「こいつらの特殊能力だよ。とんでもない治癒力がある。それだけじゃないようだけどな」
「エェー!」
獅子丸が驚いている。
ゴールドを撫でて爪を仕舞うように言った。
「多分な、お前が知らないうちに爪で助けてくれてたんだろうよ」
「よく分かりませんが」
獅子丸に、今日俺たちが来た理由を話した。
「ライカンスロープ化して、無事だった奴はいないんだ」
「はい、最初にお聞きしましたが」
「全員が凶暴化し、元のままでいる奴はいない。たった一つの例外が、「アドヴェロス」の愛鈴だけだった」
「あの綺麗な方ですね」
俺は愛鈴が中国で「龍」に子どもの頃に出会っている話をした。
獅子丸は驚いてはいたが、愛猫の姿を知ってそれを受け入れた。
「どうもあいつは運命があったようでな。「龍(ロン)」に気に入られて、特殊な術を掛けられていたようだ」
「龍ですか」
「だから、「デミウルゴス」で身体を変えられても無事だったんだろう。でも、愛鈴の他に、そういう人間はいない。俺が知る限り最強の精神力を持っていただろう自衛隊の特殊部隊の男も、凶暴化は抑えきれなかった」
「そうなんですか。それにしても、龍っているんですね」
「俺にも分からんよ。でも「アドヴェロス」の磯良が見ている。数キロ以上の身体だったそうだ」
「磯良って、あの物凄い美少年ですね」
「愛鈴が命懸けで磯良を守ろうとした。その時に龍が現われて、愛鈴は力を与えられたようだ」
「そうなんですか」
獅子丸にもようやく理解出来て来たようだ。
「そこへお前が現われた。お前は妖魔に憑依されても、お前のままだった」
「はい。何も変わってません!」
「それはあり得ないんだよ。でも、実際にお前は人間のままだ。だから調べる必要があると思ったんだ」
「はい、よく分かりました。それがまさかゴールドのお陰だったなんて……」
「そうだよなぁ。俺たちも想像外だった」
獅子丸がゴールドを抱き締めて礼を言った。
「ゴールド、ありがとう。お前が俺を助けてくれたんだな!」
「にゃー」
俺は御子丸に、ゴールドとの出会いを聞いた。
「数年前に、トランシルヴァニアに旅行したんです」
「またあそこかよ!」
「え?」
「いやいい、続けてくれ」
トランシルヴァニアって、特殊ネコの聖地か何かなのか?
「街の外を歩いていると、ゴールドがいて。可愛いネコなんで呼んだら近づいて来て」
「そうかー」
「撫でてたら気を喪っちゃって」
「刺されたなー。《にゃほふー》かぁ」
「?」
獅子丸は何のことは分からずに、話を続けた。
「目が覚めたら夜になってまして。なんか車の荷台に乗せられてました」
「なんだ?」
話がぶっ飛んでいて今度は俺の理解が追いつかない。
「ゴールドも一緒でして。黒服の男たちにパスポートとか荷物とか渡されて、そのまま飛行機に乗せられて」
「おい」
「日本に帰って来ました」
「なんだ?」
「そんだけなんですけど」
さっぱり分からん。
早乙女を見ても、呆然としている。
早乙女が口を開いた。
おお、ちゃんと聴いたれや。
「獅子丸、検疫とかどうなったんだ?」
「ああ、なんか何も無くスルーで。俺はゴールドを抱いたままでした」
「そっか」
早乙女の頭を引っぱたいた。
「機内ではどうだったんだよ?」
「それが、自分とゴールドしか乗ってなくて。成田に着いた後も、空港の人がずっと付いてて、そのまま出ました」
「なんでそれで済んでんだ?」
「ちょっと待ってて下さい」
獅子丸が奥の部屋から書類を持って来た。
「ああ、多分これです。この書類を向こうの空港で渡されました」
書類にはルーマニア政府発行の特別《神獣》移送許可証と英語で書かれていた。
「あんだこりゃ?」
内容は、獅子丸が《神獣》のパートナーとなったことにより、ルーマニア政府が発行する特別措置を有する親善外交官となったことが記されていた。
一応は外交官特権が付随し、獅子丸はスムーズに空港を出たらしい。
そして《神獣》の保護にあたって、年に5万レイ(約1500万円)が支給され、ルーマニア大使館で受け取りが可能なようだ。
早乙女にも読ませた。
「おい! お前親善外交官だったのかよ!」
「はい?」
「書いてあるじゃないか!」
「ああ、俺英語って読めないんで」
「読めよー!」
俺は書いてあることを翻訳してやり、大金が支給されていることを話した。
「そうなんっすか!」
「そうなんっすよ!」
「でも、そんなお金!」
「いいから取りに行け!」
「いや、英語出来ないっすから!」
「なんとかしろ!」
「え、じゃあ英会話学校に通いますね!」
「アホウ!」
早乙女が一緒に行くと言った。
まあ、大使館であれば日本語も通じるはずだが。
その数日後、早乙女は獅子丸を連れて西麻布のルーマニア大使館へ行った。
無事に獅子丸の手続きを終え、指定の銀行口座へ今後も入金されることになった。
俺は別に金はいらないのだが、ロボの飼い主ということでルーマニア大使館に問い合わせた。
「あれはとんでもない害獣でしたので、支援金などはお支払い出来かねます」
「……」
ロボはカワイイ。
1
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
NPO法人マヨヒガ! ~CGモデラーって難しいんですか?~
みつまめ つぼみ
キャラ文芸
ハードワークと職業適性不一致に悩み、毎日をつらく感じている香澄(かすみ)。
彼女は帰り道、不思議な喫茶店を見つけて足を踏み入れる。
そこで出会った青年マスター晴臣(はるおみ)は、なんと『ぬらりひょん』!
彼は香澄を『マヨヒガ』へと誘い、彼女の保護を約束する。
離職した香澄は、新しいステージである『3DCGモデラー』で才能を開花させる。
香澄の手が、デジタル空間でキャラクターに命を吹き込む――。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
人形の中の人の憂鬱
ジャン・幸田
キャラ文芸
等身大人形が動く時、中の人がいるはずだ! でも、いないとされる。いうだけ野暮であるから。そんな中の人に関するオムニバス物語である。
【アルバイト】昭和時代末期、それほど知られていなかった美少女着ぐるみヒロインショーをめぐる物語。
【少女人形店員】父親の思い付きで着ぐるみ美少女マスクを着けて営業させられる少女の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる