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一番隊隊長 槙野 Ⅴ
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花からの電話で、俺の中で最悪の状況が想像された。
槙野が行なった治験というのは、どういうものだったのか。
花の心臓移植を約束するとの話だったが、そいつらは槙野から何を受け取るつもりだったのか。
治験のバイト代は確かに高いが、心臓移植の費用とは桁が違い過ぎる。
先ほどの静岡でのライカンスロープの出現。
東京方面へ向かうようだとの報告。
花へ、槙野がこれから迎えに行くという怪しい連中からの連絡。
俺はそれが繋がってしまったことに嘆いた。
俺は病院に備えてある「Ωコンバットスーツ」に着替えた。
すぐに花のいる聖ヨハネス病院へ飛ぶ。
聖ヨハネス病院の玄関前に降りた。
辺りにいた人間が空中から来て見慣れない服装の俺に驚いていた。
普段ならば慎重に隠れて着陸するが、今は時間が惜しかった。
玄関をそのまま入り、俺は「虎」の軍の人間と言い、受付を通過した。
「「虎」の軍だ! 緊急事態だ! 槙野花の病室へ向かう!」
「は、はい!」
「後から警察の人間が来る。すぐに案内してくれ」
「分かりました!」
受付の女性はどこかへ内線した。
いろいろと手配するつもりなのだろう。
静岡から向かっているとのことで、まだ時間には余裕があるはずだった。
しかし、俺の中の戦場の予感が猶予が無いことを注げていた。
花をどこかへ移動し、ここは「アドヴェロス」で張り込むつもりだった。
そういう段取りを考えていた。
早乙女にも連絡したので、ここへ急行するはずだ。
あと十数分のことだろう。
俺は先に花を移動しよう。
だが花の病室に近づくと、花の悲鳴が聞こえた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
病室のドアが開いたので、そちらを向いた。
最初に、白衣を着た男性の人が二人入って来た。
「槙野花さんですね」
「はい、先ほど連絡を頂いた方ですか?」
「そうです。塩見医科学研究所の者です」
「あの、申し訳ないのですが、石神さんという方がもうすぐいらっしゃいます」
「石神!」
二人の白衣の男性たちが何故か驚いていた。
「はい。ですので、少し待っていていただきたいのですが」
二人の男の人は慌てて二人で話し始めた。
「どうして石神が来るんだ!」
「そんなことを言ってる場合じゃない。すぐに処置をしないと!」
廊下に一度出て、誰かを呼んだ。
もう一人、病室へ入って来る。
「にーに!」
にーにだった。
でも、私を見ていない。
髪が乱れて、目が虚ろだ。
両手も前に垂らしている。
意識が無いように見えた。
「さあ、急げ。最初の食事だ」
「……」
「最愛の妹さんだろう。お前が食べて、お前の中で永遠に生きるんだ」
「ハナガ……オレ……ノナカ……」
「そうだ。素晴らしいだろう」
「ハナ……エ……イエ……ン……」
にーにの身体が膨れ上がった。
全身に長い体毛が生え、身長が伸びて筋肉が大きくなっていく。
顔もどんどん変わって行った。
「キャァァァァーーー!」
悲鳴を上げた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
廊下に立っていた背の高い男の胸に「螺旋花」をぶち込んだ。
「Ωコンバットスーツ」を着た俺を見て、メタモルフォーゼを始めていたからだ。
男の胸が大きく吹き飛び、吹っ飛んで行った。
時間が無いので即死させた。
病室には二人の白衣の男と、メタモルフォーゼした別なライカンスロープがいた。
体毛の長い初めて観るタイプだった。
顔はゴリラを醜悪にしたようなものだった。
「石神さん! にーにが!」
「!」
じゃあ、こいつは!
「おい! 早く食べろ!」
「喰わなければ石神には勝てない!」
白衣の男たちが言う。
グゥワァァァォォォゥーーー!
ライカンスロープが絶叫した。
それは存分に狂おうとする自分の獣性を押さえ付ける雄叫びに聞こえた。
壮絶な歓喜と悲痛の交錯する鬼哭だった。
「槙野かぁ!」
ライカンスロープが尚も雄叫びを上げながら俺を見た。
その眼は狂気に満ちながら、奥底に涙があった。
全身が激しく震えている。
己のどうしようもない渇望を押さえ込んでいる。
「しっかりしろ! その人は花さんだぞ! お前の最愛の妹だぁ!」
「ドラザン!」
「そうだ、俺だ! お前たちを助けに来たんだ!」
怪物の目が目まぐるしく動いている。
槙野の中で、激しい嵐が吹き荒れている。
「槙野! しっかりしろ!」
「ドラザン……」
「俺が何とかする! だから耐えろ!」
「ド……」
白衣の男たちが逃げようとした。
俺は二人の首を掴み、床に叩きつけた。
「手前らぁ! ただで済むと思うなぁ!」
「「ヒィッ!」」
二人の腰骨を蹴り折って動けなくした。
激痛で喚くのを無視して、槙野を抱き締めた。
「槙野!」
槙野が俺の腕を引きはがそうと暴れる。
花が倒れた。
苦しそうな顔をしている。
ショックで発作を起こしている。
心臓が止まり掛けている。
物凄い苦痛のはずだ。
背を向けている槙野は見えていない。
すぐに花を助けなければならない。
だが今は槙野を抑えているので精一杯だ。
槙野が一層暴れた。
「ドラザン!」
「もう少しで助けが来る! 耐えろ!」
「ゴロジデ……」
槙野の怪物の目に涙が浮かんだ。
「駄目だぁ! お前は俺が助ける!」
「モウ……ガバン……デキ……」
「お前は一番隊の隊長だっただろう! しっかりしろ!」
「ドラザン……」
一層涙が溢れた。
徐々に槙野の暴れる力が弱まって行った。
「おい、槙野!」
「……」
槙野が急に大人しくなっていった。
メタモルフォーゼが一部解けて、顔と胸の上辺りが戻って来る。
「おい、大丈夫か!」
「トラさん……」
「槙野!」
「トラさんだ、ほんとに……」
「おい、身体はどうだ!」
「はい、気持ちいいですよ」
「そうか!」
槙野が笑った。
メタモルフォーゼはそれ以上解けていない。
俺は花に駆け寄り、心停止を確認した。
ナースコールを押して、蘇生措置を始める。
スピーカーでナースセンターから状況を聞いてくるので、措置を施しながら心停止状態の状況とAEDを至急持って来るように言った。
ナースと医師が駆け込んで来て、病室の惨状に驚く。
俺は心臓マッサージをしながら指示した。
「廊下で死んでる奴とそこに転がっているのは「業」の手下だ! 放っておけ! そこの姿の変わった奴は俺の大事な仲間だぁ!」
槙野が俺を見て目を丸くしていた。
花が自立呼吸を始め、心拍も正常になった。
AEDが運ばれ準備を始めたが、俺がもう必要ないと言った。
医師が花の身体に機械を繋げ、詳細な心拍のデータを取り始める。
俺も花から離れ、槙野に近づいた。
その時、「アドヴェロス」の早乙女と磯良、愛鈴が入って来る。
俺は腰骨をへし折った連中を磯良と愛鈴に運ばせ、早乙女から「Ω」「オロチ」の粉末をもらった。
槙野に飲ませる。
「トラさん、花は?」
「ああ、落ち着いた。大丈夫だぞ」
「そうですか!」
槙野の身体を持ち上げて、ベッドの花を見せた。
安らかな寝息を立てている。
メタモルフォーゼした鋭い爪と筋肉はそのままなので、早乙女が警戒する。
俺は大丈夫だと言った。
俺は状況が一段落したと判断した。
「槙野、身体はどうだ?」
槙野の身体はまだメタモルフォーゼが解けていない。
「大丈夫です。落ち着きました」
「そうか」
槙野は、昔と変わらぬ優しい目で花を見ていた。
「花が無事で良かった」
「ああ、よく耐えたな」
「トラさんのお陰です」
「何言ってんだ。お前が花を愛しているからだろう」
槙野が微笑んだ。
美しい顔だった。
槙野が行なった治験というのは、どういうものだったのか。
花の心臓移植を約束するとの話だったが、そいつらは槙野から何を受け取るつもりだったのか。
治験のバイト代は確かに高いが、心臓移植の費用とは桁が違い過ぎる。
先ほどの静岡でのライカンスロープの出現。
東京方面へ向かうようだとの報告。
花へ、槙野がこれから迎えに行くという怪しい連中からの連絡。
俺はそれが繋がってしまったことに嘆いた。
俺は病院に備えてある「Ωコンバットスーツ」に着替えた。
すぐに花のいる聖ヨハネス病院へ飛ぶ。
聖ヨハネス病院の玄関前に降りた。
辺りにいた人間が空中から来て見慣れない服装の俺に驚いていた。
普段ならば慎重に隠れて着陸するが、今は時間が惜しかった。
玄関をそのまま入り、俺は「虎」の軍の人間と言い、受付を通過した。
「「虎」の軍だ! 緊急事態だ! 槙野花の病室へ向かう!」
「は、はい!」
「後から警察の人間が来る。すぐに案内してくれ」
「分かりました!」
受付の女性はどこかへ内線した。
いろいろと手配するつもりなのだろう。
静岡から向かっているとのことで、まだ時間には余裕があるはずだった。
しかし、俺の中の戦場の予感が猶予が無いことを注げていた。
花をどこかへ移動し、ここは「アドヴェロス」で張り込むつもりだった。
そういう段取りを考えていた。
早乙女にも連絡したので、ここへ急行するはずだ。
あと十数分のことだろう。
俺は先に花を移動しよう。
だが花の病室に近づくと、花の悲鳴が聞こえた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
病室のドアが開いたので、そちらを向いた。
最初に、白衣を着た男性の人が二人入って来た。
「槙野花さんですね」
「はい、先ほど連絡を頂いた方ですか?」
「そうです。塩見医科学研究所の者です」
「あの、申し訳ないのですが、石神さんという方がもうすぐいらっしゃいます」
「石神!」
二人の白衣の男性たちが何故か驚いていた。
「はい。ですので、少し待っていていただきたいのですが」
二人の男の人は慌てて二人で話し始めた。
「どうして石神が来るんだ!」
「そんなことを言ってる場合じゃない。すぐに処置をしないと!」
廊下に一度出て、誰かを呼んだ。
もう一人、病室へ入って来る。
「にーに!」
にーにだった。
でも、私を見ていない。
髪が乱れて、目が虚ろだ。
両手も前に垂らしている。
意識が無いように見えた。
「さあ、急げ。最初の食事だ」
「……」
「最愛の妹さんだろう。お前が食べて、お前の中で永遠に生きるんだ」
「ハナガ……オレ……ノナカ……」
「そうだ。素晴らしいだろう」
「ハナ……エ……イエ……ン……」
にーにの身体が膨れ上がった。
全身に長い体毛が生え、身長が伸びて筋肉が大きくなっていく。
顔もどんどん変わって行った。
「キャァァァァーーー!」
悲鳴を上げた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
廊下に立っていた背の高い男の胸に「螺旋花」をぶち込んだ。
「Ωコンバットスーツ」を着た俺を見て、メタモルフォーゼを始めていたからだ。
男の胸が大きく吹き飛び、吹っ飛んで行った。
時間が無いので即死させた。
病室には二人の白衣の男と、メタモルフォーゼした別なライカンスロープがいた。
体毛の長い初めて観るタイプだった。
顔はゴリラを醜悪にしたようなものだった。
「石神さん! にーにが!」
「!」
じゃあ、こいつは!
「おい! 早く食べろ!」
「喰わなければ石神には勝てない!」
白衣の男たちが言う。
グゥワァァァォォォゥーーー!
ライカンスロープが絶叫した。
それは存分に狂おうとする自分の獣性を押さえ付ける雄叫びに聞こえた。
壮絶な歓喜と悲痛の交錯する鬼哭だった。
「槙野かぁ!」
ライカンスロープが尚も雄叫びを上げながら俺を見た。
その眼は狂気に満ちながら、奥底に涙があった。
全身が激しく震えている。
己のどうしようもない渇望を押さえ込んでいる。
「しっかりしろ! その人は花さんだぞ! お前の最愛の妹だぁ!」
「ドラザン!」
「そうだ、俺だ! お前たちを助けに来たんだ!」
怪物の目が目まぐるしく動いている。
槙野の中で、激しい嵐が吹き荒れている。
「槙野! しっかりしろ!」
「ドラザン……」
「俺が何とかする! だから耐えろ!」
「ド……」
白衣の男たちが逃げようとした。
俺は二人の首を掴み、床に叩きつけた。
「手前らぁ! ただで済むと思うなぁ!」
「「ヒィッ!」」
二人の腰骨を蹴り折って動けなくした。
激痛で喚くのを無視して、槙野を抱き締めた。
「槙野!」
槙野が俺の腕を引きはがそうと暴れる。
花が倒れた。
苦しそうな顔をしている。
ショックで発作を起こしている。
心臓が止まり掛けている。
物凄い苦痛のはずだ。
背を向けている槙野は見えていない。
すぐに花を助けなければならない。
だが今は槙野を抑えているので精一杯だ。
槙野が一層暴れた。
「ドラザン!」
「もう少しで助けが来る! 耐えろ!」
「ゴロジデ……」
槙野の怪物の目に涙が浮かんだ。
「駄目だぁ! お前は俺が助ける!」
「モウ……ガバン……デキ……」
「お前は一番隊の隊長だっただろう! しっかりしろ!」
「ドラザン……」
一層涙が溢れた。
徐々に槙野の暴れる力が弱まって行った。
「おい、槙野!」
「……」
槙野が急に大人しくなっていった。
メタモルフォーゼが一部解けて、顔と胸の上辺りが戻って来る。
「おい、大丈夫か!」
「トラさん……」
「槙野!」
「トラさんだ、ほんとに……」
「おい、身体はどうだ!」
「はい、気持ちいいですよ」
「そうか!」
槙野が笑った。
メタモルフォーゼはそれ以上解けていない。
俺は花に駆け寄り、心停止を確認した。
ナースコールを押して、蘇生措置を始める。
スピーカーでナースセンターから状況を聞いてくるので、措置を施しながら心停止状態の状況とAEDを至急持って来るように言った。
ナースと医師が駆け込んで来て、病室の惨状に驚く。
俺は心臓マッサージをしながら指示した。
「廊下で死んでる奴とそこに転がっているのは「業」の手下だ! 放っておけ! そこの姿の変わった奴は俺の大事な仲間だぁ!」
槙野が俺を見て目を丸くしていた。
花が自立呼吸を始め、心拍も正常になった。
AEDが運ばれ準備を始めたが、俺がもう必要ないと言った。
医師が花の身体に機械を繋げ、詳細な心拍のデータを取り始める。
俺も花から離れ、槙野に近づいた。
その時、「アドヴェロス」の早乙女と磯良、愛鈴が入って来る。
俺は腰骨をへし折った連中を磯良と愛鈴に運ばせ、早乙女から「Ω」「オロチ」の粉末をもらった。
槙野に飲ませる。
「トラさん、花は?」
「ああ、落ち着いた。大丈夫だぞ」
「そうですか!」
槙野の身体を持ち上げて、ベッドの花を見せた。
安らかな寝息を立てている。
メタモルフォーゼした鋭い爪と筋肉はそのままなので、早乙女が警戒する。
俺は大丈夫だと言った。
俺は状況が一段落したと判断した。
「槙野、身体はどうだ?」
槙野の身体はまだメタモルフォーゼが解けていない。
「大丈夫です。落ち着きました」
「そうか」
槙野は、昔と変わらぬ優しい目で花を見ていた。
「花が無事で良かった」
「ああ、よく耐えたな」
「トラさんのお陰です」
「何言ってんだ。お前が花を愛しているからだろう」
槙野が微笑んだ。
美しい顔だった。
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