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ネコ男 Ⅱ
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私たちは千万グループのビルを出て、道玄坂のバールに向かった。
そこによく「ゴールド」の連中がたむろしているらしい。
店はすぐに見つかった。
地下の店だ。
真夜と階段を降りてドアを開ける。
「獅子丸はいるかー!」
「ちょっと、亜紀さん!」
店の中には5人の男たちがいて、もう飲んでいた。
「なんだてめぇ!」
「獅子丸は「にゃー」って言え!」
「この野郎!」
ゴールドのメンバーだろう。
私は瞬時に、一番ヤバい奴に気付いた。
「にゃー」
「「!」」
真夜と一緒に驚いた。
こいつが獅子丸か。
身長は2メートルを超え、横幅も凄い。
長い髪を金髪に染めている。
ヤレる奴だ。
4人の男たちが、ドアに回り込む。
私たちを逃がさないためだ。
動きがいい。
「真夜! そいつらを片付けて!」
「でも、何もされてませんよ?」
「いいから! 10秒以内ね!」
「分かりました!」
後ろで真夜が動くのが分かった。
獅子丸が驚いているのが分かる。
真夜は5秒で全員を沈めた。
「お前ら、何者だ?」
「石神亜紀!」
「!」
知っているようだ。
ということは、裏社会の人間だろう。
「石神高虎の娘か!」
「そうだよ!」
「表に出ろ。店の迷惑になる」
「分かった」
先に階段を上がった。
後ろから獅子丸が付いて来る。
地上に上がって振り向いた。
「おい」
「……」
「おい! 何だてめぇ!」
獅子丸の身体が変化していた。
金髪が横に拡がり、顔が人間でなくなっていく。
次第に顔面が毛で覆われる。
「お前! ライカンスロープか!」
「ニャァァァァー!」
「ん?」
獅子丸が吼えた。
ネコの鳴き声で。
「亜紀さん!」
「真夜! こいつ、ライカンスロープだぞ!」
「はい!」
「気を付けろ!」
「はい!」
獅子丸の四肢が太くなり、鉤爪が生えて来る。
突然四つん這いになり、物凄い速さで走り出した。
「あんだ、ありゃ?」
獅子丸は逃げて行った。
一瞬呆然としたが、真夜と一緒に走り出す。
獅子丸は速い。
だが、私の追いつけないスピードではない。
道玄坂を登り、獅子丸は住宅地に入った。
マンションの敷地に入る前に、私が追いついた。
「てめぇ!」
「ま、待て!」
獅子丸が顔を少し人間に戻して喋った。
「ライカンスロープなら、生かしておくわけにはいかないなー」
「だから待てって! 俺が何をした!」
「ろくでもないこと」
「してねぇ!」
獅子丸がメタモルフォーゼを解いた。
人間の姿に戻る。
「そりゃ、多少は暴れたこともあるよ! でも、ギャング同士の抗争だ!」
「制裁で他のギャングを殺したでしょ?」
「やってねぇって!」
「信じないよ」
「頼む!」
真夜が追いついた。
「このマンションは?」
「俺の部屋がある。あんたらと揉めるつもりはねぇんだ」
「ヤサに案内しな」
「分かった」
獅子丸が最上階の自分の部屋へ案内する。
高級マンションだろうが、その最上階ということは、こいつは金を持っている。
ドアを開け、私たちを中へ案内した。
『にゃー』
いきなり沢山のネコが迎えに出て来た。
私と真夜を警戒する子もいるが、多くは獅子丸にまとわりつく。
「うん、今帰ったからね。お客さんもいるんだ」
獅子丸が優しい声でネコに話しかけている。
「入ってくれよ。ああ、ネコは大丈夫か?」
「もちろん!」
何匹か、私の足元にも来る。
笑って頭を撫でてやると喜んだ。
獅子丸は悪人じゃない。
ネコ好きに悪い奴はいない。
部屋にはネコ以外の人間はいなかった。
リヴィングは20畳ほどで、結構広い。
「酒でいいか?」
「茶にしろ!」
「ねぇんだ。ミルクでいいか?」
「おし!」
コップにミルクを入れて来た。
私たちがソファに座ると、数匹が私と真夜の膝に上がって来る。
人間を信頼している。
さぞ、獅子丸に可愛がられているのだろう。
獅子丸には、もう10匹以上がたかっている。
全部で20匹ほどか。
「おい」
「なんだ?」
「ネコにもミルクをやれよ!」
「お、おお!」
獅子丸が嬉しそうな顔をして、皿を20枚出してミルクを注いで行った。
ネコたちはみんなそっちへ移動する。
「お前ネコ好きなんだな」
「ああ、あんたもか」
「もちろんだ!」
獅子丸が戻って来てソファに座った。
ソファも安いものではない。
カリモクあたりか。
布製だが、クッションの具合がいい。
ネコの毛が多いが。
「いいマンションに住んでんな」
「それほどでも」
「悪いことして集めた金か?」
「違うって! ここは親に買ってもらったんだ!」
「なに?」
獅子丸は親が金持なのだと言った。
「亜紀さん、獅子丸グループですよ!」
「あ?」
「ほら! ホテル経営で有名な」
「ああ!」
そう言えば聞いたことがある。
「お前、獅子丸って本名なの?」
「そうだよ」
「じゃあ悪いことは?」
「だからやってねぇって!」
どうも話が違う。
「ゴールドってギャングなんだろ?」
「まあ、そうだけどな。でも気の合う仲間と楽しくやってるだけだよ。勝手に襲われてギャングなんて言われてるけどな」
「そうなの?」
「そうだよ! 絡まれてぶちのめしてるうちにそうなったんだ! 今じゃ仲間も襲われることがあるから、舐められないようにしてるんだよ」
「なんだよ!」
「なんだよ!」
まあ、これだけネコに優しい男だ。
本当にそうかもしれない。
「でもさ、お前ライカンスロープだろ?」
「なんだよ、そのライカンって?」
「知らないのかよ!」
「知らねぇよ!」
私はさっきの変身の話をした。
「お前、人間じゃなくなるだろう!」
「あれは突然ああなったんだよ! 俺のせいじゃねぇ!」
「亜紀さん! 渋谷HELL!」
「あ!」
思い出した。
御堂さんの選挙戦の時に、渋谷のハチ公口で人々が妖魔に無理矢理憑依された。
「お前! 渋谷HELLの生き残りか!」
「そうだよ。わけも分からずあの場所を必死で逃げたんだ。そうしたらこんな身体になってた」
「なんで言わなかったんだ!」
「言えるかよ! 人間じゃなくなったんだぞ!」
「「!」」
そう言われればそうかもしれない。
突然に憑依され、人間以外のモノになったのだ。
誰に相談すればいいのかも分からなかっただろう。
警察に言えば逮捕されるかもしれない。
病院にも行けない。
「お前、意識はそのままなのか?」
「ああ、何も変わっちゃいないよ」
「暴力的になるとか?」
「ねぇよ! まあ、喧嘩が好きなのは元からだけどな」
「時々人間の脳髄を喰いたくなる?」
「ならねぇよ! なんだよそりゃ!」
獅子丸の大きな声にネコが驚く。
獅子丸が謝ってネコを呼んだ。
みんな集まって来る。
こいつ、愛鈴さんと同じか。
妖魔が身体の中に入っても、ちゃんと人間の意識を残している。
「おい、俺は掴まるのか?」
「うーん」
「こいつらと離れたくないよ」
「……」
タカさんに相談しよう。
でも、こいつは悪い奴じゃない。
なんとかしてやりたかった。
「なんでさっき逃げたんだよ?」
「石神さんやその子どもたちには絶対に敵わないって知ってるからな。それにそもそも戦いたくない」
「自分のヤサがバレるのに、どうしてここに逃げたんだ?」
「最後にネコたちに会いたかったんだよ」
「へぇ」
いい奴だ。
「お前、親の金で暮らしてるのか?」
「あ、ああ。それと、トレーダーをやってる」
「ん?」
「自分で株とか運用してるんだ。そっちの儲けで生活出来てるよ」
「儲かってるの?」
「ああ、月に1000万円前後かな」
「すごいな!」
双子は桁が全然違うが。
「タカさんに相談するよ。悪いようにはしない」
「そうか! 頼む!」
「ネコ好きって聞いたら、タカさんも喜ぶと思うよ」
「そうなのか!」
獅子丸は嬉しそうに膝のネコを撫でた。
「ゴールド! 良かったな!」
「おい、そいつの名前って」
「ああ、最初に暮らし始めたネコなんだ。ゴールドだ」
「そっか」
どう見ても茶色の毛のネコだった。
まあ、獅子丸には金色に見えるのかもしれない。
いい奴じゃん。
そこによく「ゴールド」の連中がたむろしているらしい。
店はすぐに見つかった。
地下の店だ。
真夜と階段を降りてドアを開ける。
「獅子丸はいるかー!」
「ちょっと、亜紀さん!」
店の中には5人の男たちがいて、もう飲んでいた。
「なんだてめぇ!」
「獅子丸は「にゃー」って言え!」
「この野郎!」
ゴールドのメンバーだろう。
私は瞬時に、一番ヤバい奴に気付いた。
「にゃー」
「「!」」
真夜と一緒に驚いた。
こいつが獅子丸か。
身長は2メートルを超え、横幅も凄い。
長い髪を金髪に染めている。
ヤレる奴だ。
4人の男たちが、ドアに回り込む。
私たちを逃がさないためだ。
動きがいい。
「真夜! そいつらを片付けて!」
「でも、何もされてませんよ?」
「いいから! 10秒以内ね!」
「分かりました!」
後ろで真夜が動くのが分かった。
獅子丸が驚いているのが分かる。
真夜は5秒で全員を沈めた。
「お前ら、何者だ?」
「石神亜紀!」
「!」
知っているようだ。
ということは、裏社会の人間だろう。
「石神高虎の娘か!」
「そうだよ!」
「表に出ろ。店の迷惑になる」
「分かった」
先に階段を上がった。
後ろから獅子丸が付いて来る。
地上に上がって振り向いた。
「おい」
「……」
「おい! 何だてめぇ!」
獅子丸の身体が変化していた。
金髪が横に拡がり、顔が人間でなくなっていく。
次第に顔面が毛で覆われる。
「お前! ライカンスロープか!」
「ニャァァァァー!」
「ん?」
獅子丸が吼えた。
ネコの鳴き声で。
「亜紀さん!」
「真夜! こいつ、ライカンスロープだぞ!」
「はい!」
「気を付けろ!」
「はい!」
獅子丸の四肢が太くなり、鉤爪が生えて来る。
突然四つん這いになり、物凄い速さで走り出した。
「あんだ、ありゃ?」
獅子丸は逃げて行った。
一瞬呆然としたが、真夜と一緒に走り出す。
獅子丸は速い。
だが、私の追いつけないスピードではない。
道玄坂を登り、獅子丸は住宅地に入った。
マンションの敷地に入る前に、私が追いついた。
「てめぇ!」
「ま、待て!」
獅子丸が顔を少し人間に戻して喋った。
「ライカンスロープなら、生かしておくわけにはいかないなー」
「だから待てって! 俺が何をした!」
「ろくでもないこと」
「してねぇ!」
獅子丸がメタモルフォーゼを解いた。
人間の姿に戻る。
「そりゃ、多少は暴れたこともあるよ! でも、ギャング同士の抗争だ!」
「制裁で他のギャングを殺したでしょ?」
「やってねぇって!」
「信じないよ」
「頼む!」
真夜が追いついた。
「このマンションは?」
「俺の部屋がある。あんたらと揉めるつもりはねぇんだ」
「ヤサに案内しな」
「分かった」
獅子丸が最上階の自分の部屋へ案内する。
高級マンションだろうが、その最上階ということは、こいつは金を持っている。
ドアを開け、私たちを中へ案内した。
『にゃー』
いきなり沢山のネコが迎えに出て来た。
私と真夜を警戒する子もいるが、多くは獅子丸にまとわりつく。
「うん、今帰ったからね。お客さんもいるんだ」
獅子丸が優しい声でネコに話しかけている。
「入ってくれよ。ああ、ネコは大丈夫か?」
「もちろん!」
何匹か、私の足元にも来る。
笑って頭を撫でてやると喜んだ。
獅子丸は悪人じゃない。
ネコ好きに悪い奴はいない。
部屋にはネコ以外の人間はいなかった。
リヴィングは20畳ほどで、結構広い。
「酒でいいか?」
「茶にしろ!」
「ねぇんだ。ミルクでいいか?」
「おし!」
コップにミルクを入れて来た。
私たちがソファに座ると、数匹が私と真夜の膝に上がって来る。
人間を信頼している。
さぞ、獅子丸に可愛がられているのだろう。
獅子丸には、もう10匹以上がたかっている。
全部で20匹ほどか。
「おい」
「なんだ?」
「ネコにもミルクをやれよ!」
「お、おお!」
獅子丸が嬉しそうな顔をして、皿を20枚出してミルクを注いで行った。
ネコたちはみんなそっちへ移動する。
「お前ネコ好きなんだな」
「ああ、あんたもか」
「もちろんだ!」
獅子丸が戻って来てソファに座った。
ソファも安いものではない。
カリモクあたりか。
布製だが、クッションの具合がいい。
ネコの毛が多いが。
「いいマンションに住んでんな」
「それほどでも」
「悪いことして集めた金か?」
「違うって! ここは親に買ってもらったんだ!」
「なに?」
獅子丸は親が金持なのだと言った。
「亜紀さん、獅子丸グループですよ!」
「あ?」
「ほら! ホテル経営で有名な」
「ああ!」
そう言えば聞いたことがある。
「お前、獅子丸って本名なの?」
「そうだよ」
「じゃあ悪いことは?」
「だからやってねぇって!」
どうも話が違う。
「ゴールドってギャングなんだろ?」
「まあ、そうだけどな。でも気の合う仲間と楽しくやってるだけだよ。勝手に襲われてギャングなんて言われてるけどな」
「そうなの?」
「そうだよ! 絡まれてぶちのめしてるうちにそうなったんだ! 今じゃ仲間も襲われることがあるから、舐められないようにしてるんだよ」
「なんだよ!」
「なんだよ!」
まあ、これだけネコに優しい男だ。
本当にそうかもしれない。
「でもさ、お前ライカンスロープだろ?」
「なんだよ、そのライカンって?」
「知らないのかよ!」
「知らねぇよ!」
私はさっきの変身の話をした。
「お前、人間じゃなくなるだろう!」
「あれは突然ああなったんだよ! 俺のせいじゃねぇ!」
「亜紀さん! 渋谷HELL!」
「あ!」
思い出した。
御堂さんの選挙戦の時に、渋谷のハチ公口で人々が妖魔に無理矢理憑依された。
「お前! 渋谷HELLの生き残りか!」
「そうだよ。わけも分からずあの場所を必死で逃げたんだ。そうしたらこんな身体になってた」
「なんで言わなかったんだ!」
「言えるかよ! 人間じゃなくなったんだぞ!」
「「!」」
そう言われればそうかもしれない。
突然に憑依され、人間以外のモノになったのだ。
誰に相談すればいいのかも分からなかっただろう。
警察に言えば逮捕されるかもしれない。
病院にも行けない。
「お前、意識はそのままなのか?」
「ああ、何も変わっちゃいないよ」
「暴力的になるとか?」
「ねぇよ! まあ、喧嘩が好きなのは元からだけどな」
「時々人間の脳髄を喰いたくなる?」
「ならねぇよ! なんだよそりゃ!」
獅子丸の大きな声にネコが驚く。
獅子丸が謝ってネコを呼んだ。
みんな集まって来る。
こいつ、愛鈴さんと同じか。
妖魔が身体の中に入っても、ちゃんと人間の意識を残している。
「おい、俺は掴まるのか?」
「うーん」
「こいつらと離れたくないよ」
「……」
タカさんに相談しよう。
でも、こいつは悪い奴じゃない。
なんとかしてやりたかった。
「なんでさっき逃げたんだよ?」
「石神さんやその子どもたちには絶対に敵わないって知ってるからな。それにそもそも戦いたくない」
「自分のヤサがバレるのに、どうしてここに逃げたんだ?」
「最後にネコたちに会いたかったんだよ」
「へぇ」
いい奴だ。
「お前、親の金で暮らしてるのか?」
「あ、ああ。それと、トレーダーをやってる」
「ん?」
「自分で株とか運用してるんだ。そっちの儲けで生活出来てるよ」
「儲かってるの?」
「ああ、月に1000万円前後かな」
「すごいな!」
双子は桁が全然違うが。
「タカさんに相談するよ。悪いようにはしない」
「そうか! 頼む!」
「ネコ好きって聞いたら、タカさんも喜ぶと思うよ」
「そうなのか!」
獅子丸は嬉しそうに膝のネコを撫でた。
「ゴールド! 良かったな!」
「おい、そいつの名前って」
「ああ、最初に暮らし始めたネコなんだ。ゴールドだ」
「そっか」
どう見ても茶色の毛のネコだった。
まあ、獅子丸には金色に見えるのかもしれない。
いい奴じゃん。
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