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百家の来訪 Ⅷ
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翌朝、俺は7時に目を覚まし、六花のオッパイを揉んでいた。
朝食は8時と尊正さんたちに伝えている。
六花が薄目を開け、俺に抱き着いてキスをしてきた。
イチャイチャとしていると、ノックの音がした。
ドアを開けると、亜紀ちゃんが立っていた。
「どうした?」
「ちょっとお話ししておいた方がいいかと思って」
「なんだ?」
亜紀ちゃんがベッドを見ると、寝ぼけた六花がパンツを脱いでいた。
「あの! 後でまた!」
「……」
イチャイチャした。
8時前に響子を起こし、顔を洗わせた。
朝が弱い奴なので眠そうだ。
「おい、今日はシャキッとしろよ」
「うん」
リヴィングに降りると、もう尊正さんと緑さんが来ていた。
みんな寝間着のままだ。
コッコ卵の黄身とウニの和え物。
焼き鮭。
チンゲンサイ茹で(胡麻ドレッシング)。
新生姜の漬物。
ハマグリの吸い物。
双子がコッコ卵を器によそり、醤油を垂らしてお二人に渡した。
「ご飯に掛けると美味しいよ!」
お二人が笑ってそうしてくれた。
「「!」」
美味しさに驚く。
「これは素晴らしいですね!」
尊正さんが言い、俺が良かったら卵を送ると言った。
ハーがコッコ卵を持って来て見せた。
「「……」」
「あ! ちゃんとニワトリですからね! ちょっとサイズがでかいニワトリですけど」
まあ、コッコたちの写真と一緒に送ろう。
朝食の後で、尊正さんがもう一度「柱」たちに挨拶したいと言って来た。
「えー、見たいんですかー?」
早乙女の家のことだし、また俺はそんなに会いたくない。
「お願い出来ませんか。夕べお騒がせしてしまった上に、早乙女様方にも何もお詫びも出来ず」
「うーん」
仕方が無いので、早乙女に電話をした。
構わないと言うので、全員で出掛けることにした。
俺が部屋で着替えている時に、亜紀ちゃんが入って来た。
「タカさん、お話ししたいことがあるんです!」
「ああ、何か言ってたな」
亜紀ちゃんをソファに座らせた。
「夕べ、「柱」さんに、ロボがくっついてたじゃないですか」
確かに上半身を伸ばして両手で「柱」にもたれかかっていた。
「ああ、そうだったな」
「あれ、爪とぎしてました!」
「あんだと!」
焦った。
「お前! 何でもっと早く言わないんだよ!」
「すいません! でも、タイミングがなくて!」
六花とイチャイチャしてた。
「おい、どうするよ!」
「何とか誤魔化さないと!」
「そうだよな!」
また尊正さんたちに「宇宙龍」がどうとか騒がれると面倒だ。
俺は衣装部屋に入り、大判のエルメスのスカーフを出した。
みんなでまた早乙女の家に行く。
ロボは家に入れておこうとしたが、額で俺の手を押して来た。
「お前、じゃあ大人しくしてろよな」
「にゃー」
みんなで出掛けた。
「石神!」
「おう、何度も悪いな」
「構わないよ! さあ、入って!」
尊正さんと緑さんがあらためて謝罪する。
早乙女は笑って手を振って何でもないと言う。
俺と亜紀ちゃんは先に走って玄関へ行った。
「おい、石神!」
早乙女に呼ばれたが無視する。
玄関を開けると、やはり「柱」たちが立って待っていた。
俺はすぐに足元を見た。
「おい! やっぱあるぞ!」
「大変です!」
俺がエルメスのスカーフを巻いて、疵を隠した。
「柱」が両手を上げて驚いたというようなポーズをする。
「き、昨日さ! ちょっと迷惑かけたからお詫びな!」
「柱」は手を叩いて喜んだ。
俺の肩をポンポンする。
亜紀ちゃんが離れた。
俺は離れられなかった。
「石神、どうしたんだよ」
「あー、いや、早くこれを渡したくてな」
「え? ああ、スカーフか」
「う、うん! 昨日騒いじゃったからな! お詫び!」
「そうか、ありがとうな」
「小柱」が宙を舞って俺の周囲を回る。
スポ
また胸に入った。
今日は俺も笑顔で頭を撫でてやる。
「石神が本当に好きだよなー」
「うん!」
尊正さんたちが、祝詞を上げたいと言った。
早乙女も承諾し、いつものエレベーターホールで行なうことにした。
「小柱」は俺の胸に入ったままなので、俺も「柱」と並んで立つことになった。
「……」
装束(神官の衣装)でないことを詫びながら、尊正さんが祝詞を唱えた。
「かしこみー かしこみー ……」
10分程で終わる。
恐らく夕べ、緑さんと話して作ったのだろう。
みんなで上に上がった。
雪野さんが紅茶を淹れてくれる。
ロボにはまたミルクだ。
ササミもちょっと貰った。
申し訳ない。
ロボが雪野さんの手をペロペロして礼をしている。
雪野さんも微笑んでロボの頭を撫でた。
「本来は百家で大神事を行なうべきところなのですが」
冗談じゃねぇ。
「昨夜、「翼柱命」様から必要無いと言われました」
マジか。
「ですので、略式にもならないものですが、先ほどの祝詞を捧げさせていただきました」
いらないと言われても、どうしてもということだったか。
まあ、尊正さんたちが真面目で敬虔な方々だということはよく分かった。
しかし、「小柱」はどうやって伝えたのだろうか。
興味があったので聞いてみた。
「あの御赦しの真光の中で、私は別な世界へ行っておりました。そこで改めてお詫びと誓いを申し上げたのです。そして二柱の方々を大神事でと申し上げたのですが、それは必要無いと。すでにそれ以上に寿ぎを受けていると仰られていたのです」
「そうなんですか!」
なんかスゴイことになっていた。
早乙女たちも驚いていた。
自分の名が出たからか、「小柱」が俺の胸から抜けた。
「おお! よかったー!」
周囲をパタパタと飛び回る。
ロボがミルクを飲み終えて毛づくろいをしていた。
「小柱」がロボの近くに行く。
ペチン
ロボが前足で「小柱」をはたき落とした。
「「「「「「「「「!」」」」」」」」」
全員が息を呑む。
ロボが「小柱」の上に乗って、前足でじゃれる。
「ロボ!」
俺が慌ててやめさせようと近付くと、「小柱」の足元をカリカリしていた。
「!」
俺が引き離すと、「小柱」に小さな疵がついていた。
「だ、大丈夫ですから! さあ、そろそろ帰ろうか!」
俺は雪野さんに最高に美味い紅茶だったと礼を言い、早乙女にお前は大親友だと言った。
「ああ! 尊正さん、雪野さんが二人目のお子さんを産むんですよ!」
「それはおめでとうございます! では、安産の祈願を戻ったらいたしますね」
「いえ、そんな!」
「雪野さん、いいじゃないですか。あの百家がやってくれるなんて、もう大安心ですよ!」
「石神さん、でも……」
「まあ、いいからいいから!」
なし崩し的に家に帰った。
尊正さんたちを、ロールスロイスで羽田まで送った。
響子を助手席に乗せた。
結構ギリギリの時間で、俺たちは別れの挨拶もそこそこに見送った。
「やっと帰ったな」
「うん、なんか寂しいね」
「いつでも会えるさ」
「そうだね!」
コーヒーを買って、響子と第一ターミナルに上った。
「来週はニューヨークだな」
「うん、私もいろいろ忙しいよ」
「ワハハハハハハ!」
愛しい響子にキスをした。
朝食は8時と尊正さんたちに伝えている。
六花が薄目を開け、俺に抱き着いてキスをしてきた。
イチャイチャとしていると、ノックの音がした。
ドアを開けると、亜紀ちゃんが立っていた。
「どうした?」
「ちょっとお話ししておいた方がいいかと思って」
「なんだ?」
亜紀ちゃんがベッドを見ると、寝ぼけた六花がパンツを脱いでいた。
「あの! 後でまた!」
「……」
イチャイチャした。
8時前に響子を起こし、顔を洗わせた。
朝が弱い奴なので眠そうだ。
「おい、今日はシャキッとしろよ」
「うん」
リヴィングに降りると、もう尊正さんと緑さんが来ていた。
みんな寝間着のままだ。
コッコ卵の黄身とウニの和え物。
焼き鮭。
チンゲンサイ茹で(胡麻ドレッシング)。
新生姜の漬物。
ハマグリの吸い物。
双子がコッコ卵を器によそり、醤油を垂らしてお二人に渡した。
「ご飯に掛けると美味しいよ!」
お二人が笑ってそうしてくれた。
「「!」」
美味しさに驚く。
「これは素晴らしいですね!」
尊正さんが言い、俺が良かったら卵を送ると言った。
ハーがコッコ卵を持って来て見せた。
「「……」」
「あ! ちゃんとニワトリですからね! ちょっとサイズがでかいニワトリですけど」
まあ、コッコたちの写真と一緒に送ろう。
朝食の後で、尊正さんがもう一度「柱」たちに挨拶したいと言って来た。
「えー、見たいんですかー?」
早乙女の家のことだし、また俺はそんなに会いたくない。
「お願い出来ませんか。夕べお騒がせしてしまった上に、早乙女様方にも何もお詫びも出来ず」
「うーん」
仕方が無いので、早乙女に電話をした。
構わないと言うので、全員で出掛けることにした。
俺が部屋で着替えている時に、亜紀ちゃんが入って来た。
「タカさん、お話ししたいことがあるんです!」
「ああ、何か言ってたな」
亜紀ちゃんをソファに座らせた。
「夕べ、「柱」さんに、ロボがくっついてたじゃないですか」
確かに上半身を伸ばして両手で「柱」にもたれかかっていた。
「ああ、そうだったな」
「あれ、爪とぎしてました!」
「あんだと!」
焦った。
「お前! 何でもっと早く言わないんだよ!」
「すいません! でも、タイミングがなくて!」
六花とイチャイチャしてた。
「おい、どうするよ!」
「何とか誤魔化さないと!」
「そうだよな!」
また尊正さんたちに「宇宙龍」がどうとか騒がれると面倒だ。
俺は衣装部屋に入り、大判のエルメスのスカーフを出した。
みんなでまた早乙女の家に行く。
ロボは家に入れておこうとしたが、額で俺の手を押して来た。
「お前、じゃあ大人しくしてろよな」
「にゃー」
みんなで出掛けた。
「石神!」
「おう、何度も悪いな」
「構わないよ! さあ、入って!」
尊正さんと緑さんがあらためて謝罪する。
早乙女は笑って手を振って何でもないと言う。
俺と亜紀ちゃんは先に走って玄関へ行った。
「おい、石神!」
早乙女に呼ばれたが無視する。
玄関を開けると、やはり「柱」たちが立って待っていた。
俺はすぐに足元を見た。
「おい! やっぱあるぞ!」
「大変です!」
俺がエルメスのスカーフを巻いて、疵を隠した。
「柱」が両手を上げて驚いたというようなポーズをする。
「き、昨日さ! ちょっと迷惑かけたからお詫びな!」
「柱」は手を叩いて喜んだ。
俺の肩をポンポンする。
亜紀ちゃんが離れた。
俺は離れられなかった。
「石神、どうしたんだよ」
「あー、いや、早くこれを渡したくてな」
「え? ああ、スカーフか」
「う、うん! 昨日騒いじゃったからな! お詫び!」
「そうか、ありがとうな」
「小柱」が宙を舞って俺の周囲を回る。
スポ
また胸に入った。
今日は俺も笑顔で頭を撫でてやる。
「石神が本当に好きだよなー」
「うん!」
尊正さんたちが、祝詞を上げたいと言った。
早乙女も承諾し、いつものエレベーターホールで行なうことにした。
「小柱」は俺の胸に入ったままなので、俺も「柱」と並んで立つことになった。
「……」
装束(神官の衣装)でないことを詫びながら、尊正さんが祝詞を唱えた。
「かしこみー かしこみー ……」
10分程で終わる。
恐らく夕べ、緑さんと話して作ったのだろう。
みんなで上に上がった。
雪野さんが紅茶を淹れてくれる。
ロボにはまたミルクだ。
ササミもちょっと貰った。
申し訳ない。
ロボが雪野さんの手をペロペロして礼をしている。
雪野さんも微笑んでロボの頭を撫でた。
「本来は百家で大神事を行なうべきところなのですが」
冗談じゃねぇ。
「昨夜、「翼柱命」様から必要無いと言われました」
マジか。
「ですので、略式にもならないものですが、先ほどの祝詞を捧げさせていただきました」
いらないと言われても、どうしてもということだったか。
まあ、尊正さんたちが真面目で敬虔な方々だということはよく分かった。
しかし、「小柱」はどうやって伝えたのだろうか。
興味があったので聞いてみた。
「あの御赦しの真光の中で、私は別な世界へ行っておりました。そこで改めてお詫びと誓いを申し上げたのです。そして二柱の方々を大神事でと申し上げたのですが、それは必要無いと。すでにそれ以上に寿ぎを受けていると仰られていたのです」
「そうなんですか!」
なんかスゴイことになっていた。
早乙女たちも驚いていた。
自分の名が出たからか、「小柱」が俺の胸から抜けた。
「おお! よかったー!」
周囲をパタパタと飛び回る。
ロボがミルクを飲み終えて毛づくろいをしていた。
「小柱」がロボの近くに行く。
ペチン
ロボが前足で「小柱」をはたき落とした。
「「「「「「「「「!」」」」」」」」」
全員が息を呑む。
ロボが「小柱」の上に乗って、前足でじゃれる。
「ロボ!」
俺が慌ててやめさせようと近付くと、「小柱」の足元をカリカリしていた。
「!」
俺が引き離すと、「小柱」に小さな疵がついていた。
「だ、大丈夫ですから! さあ、そろそろ帰ろうか!」
俺は雪野さんに最高に美味い紅茶だったと礼を言い、早乙女にお前は大親友だと言った。
「ああ! 尊正さん、雪野さんが二人目のお子さんを産むんですよ!」
「それはおめでとうございます! では、安産の祈願を戻ったらいたしますね」
「いえ、そんな!」
「雪野さん、いいじゃないですか。あの百家がやってくれるなんて、もう大安心ですよ!」
「石神さん、でも……」
「まあ、いいからいいから!」
なし崩し的に家に帰った。
尊正さんたちを、ロールスロイスで羽田まで送った。
響子を助手席に乗せた。
結構ギリギリの時間で、俺たちは別れの挨拶もそこそこに見送った。
「やっと帰ったな」
「うん、なんか寂しいね」
「いつでも会えるさ」
「そうだね!」
コーヒーを買って、響子と第一ターミナルに上った。
「来週はニューヨークだな」
「うん、私もいろいろ忙しいよ」
「ワハハハハハハ!」
愛しい響子にキスをした。
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