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竜胆丸譚 Ⅳ
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李瑞麗とその一族は明帝国の中で高い地位に就いていた。
膨大な妖魔を滅した「虎王」の主を助け支えた功績の故だった。
都の中で一際広大な家に住んでいた。
これだけの家を持つことは、皇帝の特別な許しが無ければならない。
如何に李瑞麗たちが皇帝に重く用いられているのかが分かる。
俺が訪ねて行くと、門番から誰何された。
名を名乗ると門の前で待たされた。
すぐに李瑞麗が走って来た。
門番があり得ない事態に驚いていた。
「虎星様、申し訳ありませんでした!」
「いいさ。突然訪ねて来た俺が悪いのだ」
「いいえ! さあ、中へどうぞ!」
門番に頭を下げると、直立して敬礼された。
俺が何者かは分からずとも、当主が頭を下げる人物であることが分かったのだ。
宴が催され、俺は李瑞麗たちに改めて礼を言われた。
彼らは利害関係が無くなっても、俺への感謝を忘れてはいない。
「李瑞麗よ、俺は頼みがあってまたここへ来たのだ」
「はい、どのような御望みでも、全てを尽くして参ります」
李瑞麗がそう言った。
「俺に仙術を教えて欲しい」
「なんと?」
「俺は我が一族の護りとなりたいのだ。そのためには人の身では時間が足りぬ」
「虎星様……」
俺は百家の巫女が俺に告げたことを李瑞麗に話した。
この女であれば分かってくれると思った。
「百家の巫女が言ったのだ。これから五百年の後に、魔王が生まれると」
「!」
「そして、その魔王と戦う者が我が一族から出る」
「なんですと!」
李瑞麗は驚いていたが、それは俺の話す内容が途轍もないことだけではなかった。
「私共も、先の大妖魔の降臨は、時の巡りで繰り返されているようなのです。ですので、いずれはまた彼の人間では届かない程の大妖魔が現われると。わたくしはそのことを調べておりました」
「そうだったか」
命懸けで得た莫大な富や栄誉に溺れず、李瑞麗という女はこの先の災厄に心を痛めていた。
そう言えば、別れる時にも、大妖魔とジーシュー(素数)の話をしていた。
あの研究をまた続けていたのだろう。
「千年もの周期ではございますが、世界を滅ぼす程の者が参ります」
「これまではどうしていたのだ?」
「はい、古のこと故に詳しいことは分かりませぬが、途轍もない妖魔に対抗する、また途轍もない者が生まれるようでございます。ただ……」
「どうした?」
「人の身では抗えない大妖魔に対する者ですので、運命がその者を滅する作用もあるようでして」
「それはどういうことなのだ?」
「はい。生まれながらに死ぬ病、そして大妖魔を斃す前に果てる運命を背負っているのでございます」
「なんだと! それではどうなるのだ?」
「そこが分かりませぬ。古の伝では大妖魔をその者が斃しているのでございます。しかし、その伝の中に、同じく斃す前に死ぬ運命とあるのでございます」
「それは……」
俺にも全く分からない。
「虎星様。わたくしも全てを掛けてその謎を解きたいと思っております」
「俺もだ。やはり百家の神託は正しかったのだな」
「はい、間違いなく」
「李瑞麗、俺に仙術を教えてくれるか?」
「はい、かしこまりました」
その翌日から、俺は仙術を習い始めた。
それはまず食事から入った。
李瑞麗が作る様々な食事をそのまま受け入れて食べた。
身体が燃えるように熱くなることも、逆に凍える時も、また激しい苦痛に苦しむ時もあった。
ただ、ひたすらに食べた。
そして舞を習い、また結跏趺坐で不動の時間を過ごした。
そのうちに口にしたものは全て自分の身体を通り過ぎ、昼も夜も無くなって行った。
呼吸法により、体内に常に神気を操るようになり、身に備えた武術が統合され、鋭く強くなっていった。
「虎星様は元より武術を極めていらっしゃいますので、神仙にまで行き着くことでしょう」
「そうか」
「ただ、人の身ではおられぬやもしれません」
「そうか」
姿形などはどうでも良かった。
50年の歳月が流れた。
李瑞麗は20年前に逝き、その娘の瑞鳳がその後の世話をしてくれた。
「ついに成ったぞ」
「おめでとうございます!」
「瑞鳳よ、母の瑞麗と共に世話になった」
「いいえ。わたくしも、魔王のことは少しは分かっております。虎星様のなさろうとしていることも、分かっておりますので」
「ああ」
俺は瑞鳳に「変化」を見せた。
「なんと!」
カエルの姿になった。
この姿でも、自在に技は使える。
剣技でさえもだ。
「ケロケロ」
「まあ!」
「ケロケロ」
「そうなのですか!」
元に戻った。
「どうも、あの身体ではカエルの鳴き声にしかならぬな」
「でも、ちゃんと伝わりました!」
「それは俺が思念を送っているからだ」
「道理で! 不思議でございました。それに随分と愛くるしい」
俺は日本へ戻ることにした。
「虎星様、どうかわたくしも御連れ下さい」
「何を言う。瑞鳳は李一族をまとめて行く役目があるだろう」
瑞鳳が微笑んだ。
「虎星様、もう孫娘がその役割を担っておりますのよ? それだけの歳月が流れたのです」
「おお、そうであったな」
李瑞麗と出会ってから、既に70年の歳月が過ぎていた。
人の世では世代が2度も交代していたのだ。
「ひ孫と共に参ります」
「なんだと?」
「虎星様の御子孫は、お一人では為し得ない大きな運命を背負うはずでございます。それだけの運命は、人の身は到底支えきれぬものと」
「ああ、そうだな」
瑞鳳が俺の手を取った。
「李一族はまた大妖魔と戦う方をお助けします。必ずや!」
「瑞鳳……」
「どうか、ご一緒にやらせて下さいませ」
「分かった。共にゆこう」
李瑞鳳とそのひ孫の瑞龍は日本で「吉原」姓を名乗った。
俺は市井に潜り、時折石神家を鍛え、守った。
その時はカエルの姿になった。
明治に入り、武士がいなくなり、そして剣士もいなくなった。
俺は石神家を剣士のままでゆけるように奔走した。
広大な土地を領地のようにし、急速に変わって行く日本の中で特別な存在としていった。
妖魔を退治する者がいなくなったことが幸いとなった。
百家も道間家も、石神家を頼るようになってくれた。
瑞鳳の子孫もずっと俺を手伝ってくれた。
百家や道間家とも通じ、独自の能力者の繋がりを持つようになった。
表に出れば狙われる。
だから常に歴史の闇の中で動いて行った。
百家の巫女の予言により、虎影が動いた。
そしてついに高虎が生まれた。
思った以上に厄介な運命だった。
何度も死に掛け、その度に俺や吉原龍子という瑞鳳の子孫が駆けずり回った。
高虎が、自分の運命が死であることを自覚した。
だから俺が仙界に招いた。
死を信ずれば、高虎は死ぬ。
あいつ、竜胆を見て「これだけでいい」と言った。
高虎の中に奈津が生きていた。
俺は嬉しかった。
龍子と二人で大黒丸を動かせたことで、ギリギリ何とかなった。
しかし、成長した高虎が大黒丸に「試練」を申し出て焦った。
理で動く大黒丸は、人間のように説得出来ない。
高虎はまた死ぬところだったが、自分で何とかした。
龍子と二人で笑った。
「虎之介にも随分と驚かされたがな」
「はい、あの方も大きな運命でしたので」
「高虎には一層困ったものだ」
「でも、優しい人間ですね」
「虎影が命を捨てて護ったのだ。優しいに決まっている」
「はい」
俺たちは全てを見て来た。
高虎は護るために傷つきながら、それでも多くを喪いながら生きている。
高虎の周りにあいつを助ける者たちが集まっていく。
俺も龍子も動いたが、高虎自身で繋がった者たちも多い。
人は運命を動かせない。
しかし、運命は人を動かし人を変える。
人も出会い、人を変える。
「虎星様の別な御子孫も大変な方ですね」
「そうだ。高虎と共に魔王と戦ってくれる」
戦いの行く末は分からない。
高虎はその中心で輝いている。
膨大な妖魔を滅した「虎王」の主を助け支えた功績の故だった。
都の中で一際広大な家に住んでいた。
これだけの家を持つことは、皇帝の特別な許しが無ければならない。
如何に李瑞麗たちが皇帝に重く用いられているのかが分かる。
俺が訪ねて行くと、門番から誰何された。
名を名乗ると門の前で待たされた。
すぐに李瑞麗が走って来た。
門番があり得ない事態に驚いていた。
「虎星様、申し訳ありませんでした!」
「いいさ。突然訪ねて来た俺が悪いのだ」
「いいえ! さあ、中へどうぞ!」
門番に頭を下げると、直立して敬礼された。
俺が何者かは分からずとも、当主が頭を下げる人物であることが分かったのだ。
宴が催され、俺は李瑞麗たちに改めて礼を言われた。
彼らは利害関係が無くなっても、俺への感謝を忘れてはいない。
「李瑞麗よ、俺は頼みがあってまたここへ来たのだ」
「はい、どのような御望みでも、全てを尽くして参ります」
李瑞麗がそう言った。
「俺に仙術を教えて欲しい」
「なんと?」
「俺は我が一族の護りとなりたいのだ。そのためには人の身では時間が足りぬ」
「虎星様……」
俺は百家の巫女が俺に告げたことを李瑞麗に話した。
この女であれば分かってくれると思った。
「百家の巫女が言ったのだ。これから五百年の後に、魔王が生まれると」
「!」
「そして、その魔王と戦う者が我が一族から出る」
「なんですと!」
李瑞麗は驚いていたが、それは俺の話す内容が途轍もないことだけではなかった。
「私共も、先の大妖魔の降臨は、時の巡りで繰り返されているようなのです。ですので、いずれはまた彼の人間では届かない程の大妖魔が現われると。わたくしはそのことを調べておりました」
「そうだったか」
命懸けで得た莫大な富や栄誉に溺れず、李瑞麗という女はこの先の災厄に心を痛めていた。
そう言えば、別れる時にも、大妖魔とジーシュー(素数)の話をしていた。
あの研究をまた続けていたのだろう。
「千年もの周期ではございますが、世界を滅ぼす程の者が参ります」
「これまではどうしていたのだ?」
「はい、古のこと故に詳しいことは分かりませぬが、途轍もない妖魔に対抗する、また途轍もない者が生まれるようでございます。ただ……」
「どうした?」
「人の身では抗えない大妖魔に対する者ですので、運命がその者を滅する作用もあるようでして」
「それはどういうことなのだ?」
「はい。生まれながらに死ぬ病、そして大妖魔を斃す前に果てる運命を背負っているのでございます」
「なんだと! それではどうなるのだ?」
「そこが分かりませぬ。古の伝では大妖魔をその者が斃しているのでございます。しかし、その伝の中に、同じく斃す前に死ぬ運命とあるのでございます」
「それは……」
俺にも全く分からない。
「虎星様。わたくしも全てを掛けてその謎を解きたいと思っております」
「俺もだ。やはり百家の神託は正しかったのだな」
「はい、間違いなく」
「李瑞麗、俺に仙術を教えてくれるか?」
「はい、かしこまりました」
その翌日から、俺は仙術を習い始めた。
それはまず食事から入った。
李瑞麗が作る様々な食事をそのまま受け入れて食べた。
身体が燃えるように熱くなることも、逆に凍える時も、また激しい苦痛に苦しむ時もあった。
ただ、ひたすらに食べた。
そして舞を習い、また結跏趺坐で不動の時間を過ごした。
そのうちに口にしたものは全て自分の身体を通り過ぎ、昼も夜も無くなって行った。
呼吸法により、体内に常に神気を操るようになり、身に備えた武術が統合され、鋭く強くなっていった。
「虎星様は元より武術を極めていらっしゃいますので、神仙にまで行き着くことでしょう」
「そうか」
「ただ、人の身ではおられぬやもしれません」
「そうか」
姿形などはどうでも良かった。
50年の歳月が流れた。
李瑞麗は20年前に逝き、その娘の瑞鳳がその後の世話をしてくれた。
「ついに成ったぞ」
「おめでとうございます!」
「瑞鳳よ、母の瑞麗と共に世話になった」
「いいえ。わたくしも、魔王のことは少しは分かっております。虎星様のなさろうとしていることも、分かっておりますので」
「ああ」
俺は瑞鳳に「変化」を見せた。
「なんと!」
カエルの姿になった。
この姿でも、自在に技は使える。
剣技でさえもだ。
「ケロケロ」
「まあ!」
「ケロケロ」
「そうなのですか!」
元に戻った。
「どうも、あの身体ではカエルの鳴き声にしかならぬな」
「でも、ちゃんと伝わりました!」
「それは俺が思念を送っているからだ」
「道理で! 不思議でございました。それに随分と愛くるしい」
俺は日本へ戻ることにした。
「虎星様、どうかわたくしも御連れ下さい」
「何を言う。瑞鳳は李一族をまとめて行く役目があるだろう」
瑞鳳が微笑んだ。
「虎星様、もう孫娘がその役割を担っておりますのよ? それだけの歳月が流れたのです」
「おお、そうであったな」
李瑞麗と出会ってから、既に70年の歳月が過ぎていた。
人の世では世代が2度も交代していたのだ。
「ひ孫と共に参ります」
「なんだと?」
「虎星様の御子孫は、お一人では為し得ない大きな運命を背負うはずでございます。それだけの運命は、人の身は到底支えきれぬものと」
「ああ、そうだな」
瑞鳳が俺の手を取った。
「李一族はまた大妖魔と戦う方をお助けします。必ずや!」
「瑞鳳……」
「どうか、ご一緒にやらせて下さいませ」
「分かった。共にゆこう」
李瑞鳳とそのひ孫の瑞龍は日本で「吉原」姓を名乗った。
俺は市井に潜り、時折石神家を鍛え、守った。
その時はカエルの姿になった。
明治に入り、武士がいなくなり、そして剣士もいなくなった。
俺は石神家を剣士のままでゆけるように奔走した。
広大な土地を領地のようにし、急速に変わって行く日本の中で特別な存在としていった。
妖魔を退治する者がいなくなったことが幸いとなった。
百家も道間家も、石神家を頼るようになってくれた。
瑞鳳の子孫もずっと俺を手伝ってくれた。
百家や道間家とも通じ、独自の能力者の繋がりを持つようになった。
表に出れば狙われる。
だから常に歴史の闇の中で動いて行った。
百家の巫女の予言により、虎影が動いた。
そしてついに高虎が生まれた。
思った以上に厄介な運命だった。
何度も死に掛け、その度に俺や吉原龍子という瑞鳳の子孫が駆けずり回った。
高虎が、自分の運命が死であることを自覚した。
だから俺が仙界に招いた。
死を信ずれば、高虎は死ぬ。
あいつ、竜胆を見て「これだけでいい」と言った。
高虎の中に奈津が生きていた。
俺は嬉しかった。
龍子と二人で大黒丸を動かせたことで、ギリギリ何とかなった。
しかし、成長した高虎が大黒丸に「試練」を申し出て焦った。
理で動く大黒丸は、人間のように説得出来ない。
高虎はまた死ぬところだったが、自分で何とかした。
龍子と二人で笑った。
「虎之介にも随分と驚かされたがな」
「はい、あの方も大きな運命でしたので」
「高虎には一層困ったものだ」
「でも、優しい人間ですね」
「虎影が命を捨てて護ったのだ。優しいに決まっている」
「はい」
俺たちは全てを見て来た。
高虎は護るために傷つきながら、それでも多くを喪いながら生きている。
高虎の周りにあいつを助ける者たちが集まっていく。
俺も龍子も動いたが、高虎自身で繋がった者たちも多い。
人は運命を動かせない。
しかし、運命は人を動かし人を変える。
人も出会い、人を変える。
「虎星様の別な御子孫も大変な方ですね」
「そうだ。高虎と共に魔王と戦ってくれる」
戦いの行く末は分からない。
高虎はその中心で輝いている。
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