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100日じゃ多分死なないワニ Ⅱ
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5時になり、六花が鷹をグランディアでピックアップして連れてきた。
みんなで歓迎する。
ウッドデッキで早速バーベキューを始めた。
「石神先生、今日は何もお手伝いせずに」
鷹が俺に申し訳なさそうに言った。
「今日は鷹を歓迎したくて呼んだんだからな。存分に楽しんでくれよ」
「はい!」
いつものように伊勢海老やハマグリなどの高級食材の他にホタテや様々な魚介類を揃えている。
それぞれに下味を付けているので、みんなでどんどん焼いて行く。
肉ではないので、子どもたちもそれほどの争いは無い。
和気あいあいとバーベキューを楽しんだ。
「六花、もっと伊勢海老を食べろよ!」
「ヴァイ!」
六花が輝く笑顔で食べていく。
鷹は俺の隣で俺の器に時々入れながら自分も楽しんでいる。
大量にあった食材がどんどん食べられていく中で、庭の隅で大きな音がした。
「トラ!」
六花が身構え、鷹も俺の隣で立ち上がる。
板の戸を破壊してワニが来た。
亜紀ちゃんが慌てて駆け寄って、大丈夫だと言った。
「今日からうちで飼ってる「アリちゃん」ですよ!」
「飼うつもりはねぇ!」
亜紀ちゃんがワニをこちらへ連れてきた。
食べ物の匂いにつられて来たのだろうか。
亜紀ちゃんはワニの頭を撫でた。
六花は吹雪を抱き上げて警戒している。
ワニが六花の方へ行き、大きく口を開けた。
「この子は食べさせないよ!」
「違うんです! アリちゃんの挨拶なんです!」
そうじゃねぇと思うけど。
それでも亜紀ちゃんが六花を安心させるために、ワニの口の中に自分の頭から身体を入れて見せた。
「ほら! 大丈夫ですって!」
ワニは口の中に何かが触れると顎を閉じる習性がある。
亜紀ちゃんをそのままに、いきなり閉じた。
ガブ
「亜紀ちゃん!」
「大丈夫!」
六花と鷹が叫んだ。
亜紀ちゃんが自分でワニの顎を持ち上げて出てきた。
「イタタタタ」
太腿にワニの歯が刺さり、ちょっと血が出ていた。
大したことは無い。
喰うつもりではなかったのは分かる。
条件反射だ。
亜紀ちゃんがこっちへ来た。
「亜紀ちゃん、臭いよ」
柳に言われて亜紀ちゃんが自分の身体を嗅ぐ。
「あ! クサイ!」
「おい、すぐに洗って「Ω軟膏」を塗っとけ」
「はーい!」
中へ入って行った。
ワニが食い物が欲しいのか、またでかい口を開けた。
「てめぇ! よくも亜紀ちゃんを!」
「六花!」
「「槍雷」!」
六花の右手から光が伸びた。
ワニの口の中へ入り、爆ぜた。
「「「「「!」」」」」
その場の全員が凍り付いた。
俺は即座にワニを抱えて飛んだ。
10分で蓮花の研究所へ着いた。
突然の俺の来訪にみんなが驚く。
でかいワニを抱えていても俺の認証はちゃんと出来ていて、防御システムが稼働しなくて安心した。
「石神様!」
「すぐに「Ω」と「オロチ」だ!」
「は、はい!」
蓮花が一緒に出てきたミユキに命じた。
俺は玄関の前にワニをそっと置いた。
すぐにミユキが持ってきた粉末をワニの口に放り込む。
グッタリと力の抜けていたワニが少し動き出した。
「蓮花! 俺の血を入れるぞ!」
「大丈夫でございますか!」
俺の血液のことを相当心配していた蓮花が、俺に確認して来た。
俺の血は動物を進化させ狂わせる。
「大丈夫だ! 俺に懐いている!」
「分かりました!」
前鬼と後鬼にワニを見張らせ、俺と蓮花は生化学室へ向かった。
ミユキが俺の浴衣を持って来た。
俺の服は「飛行」で破れて残っていなかったからだ。
俺が服を着ている間に、蓮花が輸血の準備をし、俺の静脈からシリンジに抜いた。
「どれほど御使いになりますか!」
「でかい奴だ。200CCで行こう!」
「はい!」
シリンジを持ってまた玄関先へ戻った。
ワニの静脈など分からんので、適当に首筋に打ち込んだ。
ワニの身体がビクンとして伸びた。
瞬時に硬直が解けて頭を俺に向けた。
「おい、大丈夫かよ?」
ワニが俺を見ている。
「悪かったな。俺の仲間が驚いてやっちまった。勘弁してくれ」
ワニが俺を見ている。
「ちょっとこっちで休んでいろな」
「石神様、このワニは?」
「ああ」
俺はクロピョンが勝手にいろんな動物をうちの庭に運んで来ると話した。
そういえば蓮花にはそういう話はしたことがない。
「以前からあったんだけどな。ペンギンが来て、シロクマが来たのが最近だ。それで今日はこのワニだよ」
「さようでございますか」
「お前、冷静だな」
「さすがにどう驚いて良いやら」
俺は蓮花に相談した。
「こいつさ、こっちで預かれないかな」
「こちらでですか!」
「ああ。うちではとてもじゃないが面倒見れないしな」
「まあ。では何とかいたしましょうか」
「シャドウのとこはどうかな? 水場もあるしよ」
「シャドウさんが危ないです!」
「そ、そうか」
蓮花が泣きそうな顔で言う。
まあ、8メートルのワニじゃそうだろう。
シャドウが起きている間はともかく、居眠りでもすればガブられるかもしれない。
蓮花は敷地内に場所を作ると言った。
悪いが任せることにした。
「今後ご報告いたします」
「ああ、でも何かのついででいいからな」
「いいえ。石神様の御血が入りましたので」
「あー!」
咄嗟にやってしまった。
まあ、いざとなれば殺処分だ。
まだ誰も思い入れはねぇ。
取り合えずみんなでプールを用意し、仮の囲いを作った。
プールは地面を抉って鉄板で囲い、ブルーシートを敷いた。
そこへ水を汲み入れた。
「花岡」の戦士揃いなので、作業は短時間で済んだ。
エサはなんとでもなるだろう。
「じゃあ、悪いが頼むな」
「はい!」
「どうしても邪魔なら、どこかへ持ってくからな。ペンギンもシロクマもそうしたから」
「分かりました。出来るだけのことを致します」
俺は「Ωスーツ」を着て、「飛行」で戻った。
1時間ほどのことだったが、戻ると大騒ぎになっていた。
亜紀ちゃんが大泣きし、六花が必死に謝り、他の人間が宥めていた。
「アリちゃーん!」
「亜紀ちゃん、ごめんなさい!」
楽しいはずの食事がどうなった。
「おい、ワニは無事だぞ」
「タカさん!」
「今蓮花の研究所にいる。大丈夫だ」
「ほんとですか!」
「まったく何を騒いでんだ! あのワニはさっき来たばかりだろう!」
「だって!」
「もう泣くな! 六花もお前のためにやったことだろう!」
「はい! 六花さん、すいませんでした!」
「亜紀ちゃん、私こそ!」
「おい、もう終わりだ! 食事を続けるぞ!」
そのまま食事を続けた。
亜紀ちゃんが六花に気を遣い、まあ何とか平和に終わった。
みんなで「虎温泉」に浸かる。
子どもたちが浴槽を洗い、湯を入れ替えた。
蓮花から電話が来た。
「おう! 今日は突然悪かったな!」
「いいえ。すいません、ちょっとご報告したいことがありまして」
「なんだ?」
なんか嫌な予感がした。
「先ほどのワニなのですが」
「ああ」
「巨大化致しました」
「なんだと!」
俺も失念していた。
俺の血を入れたラットは巨大化したのだ。
「ど、どのくらいだ?」
「はい、38メートルに」
「!」
4倍以上だ。
「タカさん!」
スマホを落としそうになって亜紀ちゃんが駆け寄って来た。
深呼吸をして落ち着く。
「絶花」も使った。
「今どうしている?」
「はい。とにかく飼育のスペースを拡張しております」
「そうだよなー」
まあ、敷地は広いのだが。
「それともう一つ」
「な、なんだ!」
「言葉を発しております」
「……」
「石神様?」
「あー、明日にでも行くわー」
「はい、宜しくお願い致します」
電話を切った。
ハーが俺にイチゴ練乳のかき氷を持って来た。
「これ喰ったら、上で会議な!」
「「「「「「はーい!」」」」」」
アレ、どうしようか。
まあ、今更野生には帰せねぇなー。
俺は頭を抱えた。
亜紀ちゃんが「ゆっくり食べないと」と言うので頭を引っぱたいた。
「親切で言ってるのに」と文句を言っていた。
はー。
みんなで歓迎する。
ウッドデッキで早速バーベキューを始めた。
「石神先生、今日は何もお手伝いせずに」
鷹が俺に申し訳なさそうに言った。
「今日は鷹を歓迎したくて呼んだんだからな。存分に楽しんでくれよ」
「はい!」
いつものように伊勢海老やハマグリなどの高級食材の他にホタテや様々な魚介類を揃えている。
それぞれに下味を付けているので、みんなでどんどん焼いて行く。
肉ではないので、子どもたちもそれほどの争いは無い。
和気あいあいとバーベキューを楽しんだ。
「六花、もっと伊勢海老を食べろよ!」
「ヴァイ!」
六花が輝く笑顔で食べていく。
鷹は俺の隣で俺の器に時々入れながら自分も楽しんでいる。
大量にあった食材がどんどん食べられていく中で、庭の隅で大きな音がした。
「トラ!」
六花が身構え、鷹も俺の隣で立ち上がる。
板の戸を破壊してワニが来た。
亜紀ちゃんが慌てて駆け寄って、大丈夫だと言った。
「今日からうちで飼ってる「アリちゃん」ですよ!」
「飼うつもりはねぇ!」
亜紀ちゃんがワニをこちらへ連れてきた。
食べ物の匂いにつられて来たのだろうか。
亜紀ちゃんはワニの頭を撫でた。
六花は吹雪を抱き上げて警戒している。
ワニが六花の方へ行き、大きく口を開けた。
「この子は食べさせないよ!」
「違うんです! アリちゃんの挨拶なんです!」
そうじゃねぇと思うけど。
それでも亜紀ちゃんが六花を安心させるために、ワニの口の中に自分の頭から身体を入れて見せた。
「ほら! 大丈夫ですって!」
ワニは口の中に何かが触れると顎を閉じる習性がある。
亜紀ちゃんをそのままに、いきなり閉じた。
ガブ
「亜紀ちゃん!」
「大丈夫!」
六花と鷹が叫んだ。
亜紀ちゃんが自分でワニの顎を持ち上げて出てきた。
「イタタタタ」
太腿にワニの歯が刺さり、ちょっと血が出ていた。
大したことは無い。
喰うつもりではなかったのは分かる。
条件反射だ。
亜紀ちゃんがこっちへ来た。
「亜紀ちゃん、臭いよ」
柳に言われて亜紀ちゃんが自分の身体を嗅ぐ。
「あ! クサイ!」
「おい、すぐに洗って「Ω軟膏」を塗っとけ」
「はーい!」
中へ入って行った。
ワニが食い物が欲しいのか、またでかい口を開けた。
「てめぇ! よくも亜紀ちゃんを!」
「六花!」
「「槍雷」!」
六花の右手から光が伸びた。
ワニの口の中へ入り、爆ぜた。
「「「「「!」」」」」
その場の全員が凍り付いた。
俺は即座にワニを抱えて飛んだ。
10分で蓮花の研究所へ着いた。
突然の俺の来訪にみんなが驚く。
でかいワニを抱えていても俺の認証はちゃんと出来ていて、防御システムが稼働しなくて安心した。
「石神様!」
「すぐに「Ω」と「オロチ」だ!」
「は、はい!」
蓮花が一緒に出てきたミユキに命じた。
俺は玄関の前にワニをそっと置いた。
すぐにミユキが持ってきた粉末をワニの口に放り込む。
グッタリと力の抜けていたワニが少し動き出した。
「蓮花! 俺の血を入れるぞ!」
「大丈夫でございますか!」
俺の血液のことを相当心配していた蓮花が、俺に確認して来た。
俺の血は動物を進化させ狂わせる。
「大丈夫だ! 俺に懐いている!」
「分かりました!」
前鬼と後鬼にワニを見張らせ、俺と蓮花は生化学室へ向かった。
ミユキが俺の浴衣を持って来た。
俺の服は「飛行」で破れて残っていなかったからだ。
俺が服を着ている間に、蓮花が輸血の準備をし、俺の静脈からシリンジに抜いた。
「どれほど御使いになりますか!」
「でかい奴だ。200CCで行こう!」
「はい!」
シリンジを持ってまた玄関先へ戻った。
ワニの静脈など分からんので、適当に首筋に打ち込んだ。
ワニの身体がビクンとして伸びた。
瞬時に硬直が解けて頭を俺に向けた。
「おい、大丈夫かよ?」
ワニが俺を見ている。
「悪かったな。俺の仲間が驚いてやっちまった。勘弁してくれ」
ワニが俺を見ている。
「ちょっとこっちで休んでいろな」
「石神様、このワニは?」
「ああ」
俺はクロピョンが勝手にいろんな動物をうちの庭に運んで来ると話した。
そういえば蓮花にはそういう話はしたことがない。
「以前からあったんだけどな。ペンギンが来て、シロクマが来たのが最近だ。それで今日はこのワニだよ」
「さようでございますか」
「お前、冷静だな」
「さすがにどう驚いて良いやら」
俺は蓮花に相談した。
「こいつさ、こっちで預かれないかな」
「こちらでですか!」
「ああ。うちではとてもじゃないが面倒見れないしな」
「まあ。では何とかいたしましょうか」
「シャドウのとこはどうかな? 水場もあるしよ」
「シャドウさんが危ないです!」
「そ、そうか」
蓮花が泣きそうな顔で言う。
まあ、8メートルのワニじゃそうだろう。
シャドウが起きている間はともかく、居眠りでもすればガブられるかもしれない。
蓮花は敷地内に場所を作ると言った。
悪いが任せることにした。
「今後ご報告いたします」
「ああ、でも何かのついででいいからな」
「いいえ。石神様の御血が入りましたので」
「あー!」
咄嗟にやってしまった。
まあ、いざとなれば殺処分だ。
まだ誰も思い入れはねぇ。
取り合えずみんなでプールを用意し、仮の囲いを作った。
プールは地面を抉って鉄板で囲い、ブルーシートを敷いた。
そこへ水を汲み入れた。
「花岡」の戦士揃いなので、作業は短時間で済んだ。
エサはなんとでもなるだろう。
「じゃあ、悪いが頼むな」
「はい!」
「どうしても邪魔なら、どこかへ持ってくからな。ペンギンもシロクマもそうしたから」
「分かりました。出来るだけのことを致します」
俺は「Ωスーツ」を着て、「飛行」で戻った。
1時間ほどのことだったが、戻ると大騒ぎになっていた。
亜紀ちゃんが大泣きし、六花が必死に謝り、他の人間が宥めていた。
「アリちゃーん!」
「亜紀ちゃん、ごめんなさい!」
楽しいはずの食事がどうなった。
「おい、ワニは無事だぞ」
「タカさん!」
「今蓮花の研究所にいる。大丈夫だ」
「ほんとですか!」
「まったく何を騒いでんだ! あのワニはさっき来たばかりだろう!」
「だって!」
「もう泣くな! 六花もお前のためにやったことだろう!」
「はい! 六花さん、すいませんでした!」
「亜紀ちゃん、私こそ!」
「おい、もう終わりだ! 食事を続けるぞ!」
そのまま食事を続けた。
亜紀ちゃんが六花に気を遣い、まあ何とか平和に終わった。
みんなで「虎温泉」に浸かる。
子どもたちが浴槽を洗い、湯を入れ替えた。
蓮花から電話が来た。
「おう! 今日は突然悪かったな!」
「いいえ。すいません、ちょっとご報告したいことがありまして」
「なんだ?」
なんか嫌な予感がした。
「先ほどのワニなのですが」
「ああ」
「巨大化致しました」
「なんだと!」
俺も失念していた。
俺の血を入れたラットは巨大化したのだ。
「ど、どのくらいだ?」
「はい、38メートルに」
「!」
4倍以上だ。
「タカさん!」
スマホを落としそうになって亜紀ちゃんが駆け寄って来た。
深呼吸をして落ち着く。
「絶花」も使った。
「今どうしている?」
「はい。とにかく飼育のスペースを拡張しております」
「そうだよなー」
まあ、敷地は広いのだが。
「それともう一つ」
「な、なんだ!」
「言葉を発しております」
「……」
「石神様?」
「あー、明日にでも行くわー」
「はい、宜しくお願い致します」
電話を切った。
ハーが俺にイチゴ練乳のかき氷を持って来た。
「これ喰ったら、上で会議な!」
「「「「「「はーい!」」」」」」
アレ、どうしようか。
まあ、今更野生には帰せねぇなー。
俺は頭を抱えた。
亜紀ちゃんが「ゆっくり食べないと」と言うので頭を引っぱたいた。
「親切で言ってるのに」と文句を言っていた。
はー。
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