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ただ、そこに座ってくれ Ⅱ
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プラナルト宮殿は地上4階、地下1階の比較的低層の建物だ。
有名な建築家が設計したらしいが、俺には何がいいのかよく分からない。
大統領府が執務を行なうための建物で、大統領自身は別にアルボダーラ宮殿という居住用の官邸もある。
事前に画像も観たが、どうにも似通っていてどちらもつまらないと俺には感じられた。
ブラジリアの都市は前衛的だと言われているが、確かにそうなのだろう。
でも、俺にはどうも馴染めないものだった。
建築に詳しく美的な感性の高い石神さんなどは、どう感じるのだろうか。
まあ、早乙女さんの御屋敷を見ているので、俺には石神さんの方が余程センスがあると思うのだが。
もちろん、あんな屋敷には住みたくはないが。
プラナルト宮殿に入り、指定の駐車場に「ファブニール」を停めた。
警備は兵士ではない。
専属の警備員と警察官だ。
武装はほとんどなく、治安の悪いブラジルの中で大丈夫なのかと思った。
だから俺たちの装甲車を見て、みんな驚いている。
仰々しい武装は見えないが、兵器らしきものは分かるだろう。
高出力レーザー砲がルーフに旋回砲塔として備わっている。
俺は紅と「ファブニール」を降りて玄関へ向かった。
高官の一人マリアーノ・コスタが出迎えていた。
今回の情報を提供した人物のはずだ。
俺たちも挨拶し、一緒に中へ入る。
4階の大統領の執務室に案内された。
笑顔でカナイ大統領に迎えられ、ソファを勧められた。
案内してきたコスタは大統領の後ろに立った。
部屋の中には護衛も居なかった。
カナイ大統領は政治家としてはまだ若い60代半ばだ。
日系の血を引いており、髪は黒い。
しかし顔つきはもう日本人とはかけ離れている。
俺と紅の前に紅茶が置かれる。
「俺たちは親善使節ではない。ただ、「業」の軍事施設の調査をしに来ただけだ」
俺は最初に告げた。
紅がポルトガル語に通訳する。
「虎」の軍が話しているブラジルへの防衛システムの建設に関して俺たちは無関係だということだ。
だから歓迎する必要もないし、協力も可能な限りでいいと。
既に施設の場所は判明している。
護衛も支援も必要無い。
その上で情報の提供があればということで、俺たちは足を運んだわけだ。
「分かっています。あなた方が「虎」の軍の試金石であることは」
「だから、そういうものじゃないって」
「いいえ、お恥ずかしいことですが、私たちにはどうにも対処の方法がありません。「カルマ」の軍に言われれば従い、「虎」の軍に言われれば従う。どちらも私たちには逆らえない強大な力ですから」
「なるほどな」
カナイ大統領は意外と正直に話し始めた。
俺たちを前にして、俺たちに媚びようとはしなかった。
「私個人としては、「虎」の軍に味方したい。しかし、常に我々を守ってくれるわけではなく、我々は「カルマ」の軍にも従うしかない。一部の人間は既に「カルマ」に取り込まれています。あの力を使って権力を得ようとする人間たちです」
「ああ、ここに来るまでに二度襲われた。ブラジル軍の連中だろう」
「はい。既に軍部の中にも「カルマ」に同調する人間もいます」
それも正直に認めた。
「あなたはどうなんだ?」
「私はどうしようもないと考えています。どちらかがここを諦めれば、残った方に従うしかありません」
「ほう」
「「虎」の軍は我々を護って下さいますか?」
「答えられない」
正直ではあるが、卑しい。
結局損得でしか考えていないのだ。
「「業」が何をしようとしているのか分かっているのか?」
「はい、ある程度は。人類の破滅だと」
「その通りだ。それなのに、あなたは戦おうとは思わないのか?」
「はい。現在「カルマ」に従おうとする勢力は、従えば自分たちだけは助かると考えています」
「お前はそれを信じるのか!」
俺が叫ぶとカナイ大統領がうつむいた。
「無理だ……」
大統領が呟いた。
「なんだ?」
「無理だ。あなた方はきっと強いのだろう。「カルマ」の軍勢と戦えるほどに。でも私たちは弱い。だから嘘かもしれないと思っても、それに縋るしかない」
「バカが!」
胸糞が悪くなる。
「人間でなくなってもいいのか」
「命があれば」
俺の話を比喩的なものだと思っているだろう。
俺は大統領に話した。
「俺たちは日本で何度も「業」の放ったライカンスロープと戦った。ライカンスロープを知っているか?」
大統領は知らないと言った。
「人間の中に妖魔を植え付けるんだ。そうすると妖魔に支配され、怪物になる。自分の大事な家族や仲間、恋人を平然と殺して脳髄を喰う。そんな化け物にされた連中だよ」
「!」
「それに少し前にあった北アフリカでの戦闘で、最強の妖魔が呼び出された。おい、どうやって呼ぶと思う?」
「分かりません」
「大勢の人間を生贄に捧げるんだよ。後の調査で分かったけどな。ロシアに軍事基地を提供していたM国の首都の人間数百万人が生贄に捧げられていたよ」
「!」
カナイ大統領が口を押えて身体を曲げた。
必死に嘔吐の衝動を耐えている。
「男も女も子どもも関係ない。ロシア国内でも既に始まっている。小さな村や町がロシア軍によって潰されて住民が誘拐されている。目的は今話した通りだ」
「そ、そんな……」
「別に極秘事項でもない。「虎」の軍に頼めば資料を貰えるだろうよ。自分の目で確かめればいい」
カナイ大統領が拳を握りしめていた。
「そ、それでも我々は逆らえない。すぐに殺すと言われれば、待ってくれと言うしかない」
「好きにすればいい」
俺は席を立った。
紅も立ち上がる。
部屋を出ようとすると、後ろでコスタが叫んだ。
「お願いします! 「業」の基地を破壊して下さい!」
「俺たちは二人きりだぞ。今回は調査に来ただけだ」
「はい! でも、いつか必ず!」
「「虎」の軍と交渉してくれ。俺たちはソルジャーだ。戦えと命じられれば戦うだけの人間だ」
「……」
俺たちは「ファブニール」に戻り、出発した。
「羽入、腹が減ってないか?」
「ああ、そうだな」
「何か食べておけ。ここから先はいつ食事が出来るか分からない」
「分かった」
商業区へ向かい、屋台のベーグルサンドを買って、「ファブニール」の中で食べた。
「おい、もっとまともなものを食べろよ」
「これでいい。喰い過ぎると動きが鈍るからな」
「そうか」
紅が心配そうに俺を見ている。
俺が話題を変えた。
「あいつら、軍の襲撃を知っていたな」
「分かったか。私たちが襲われたと聞いた時の反応で私もそう思った」
「本当に腐ってやがるな、この国は」
「仕方無いだろう。ここには石神様のような方がいないのだ」
「まあ、そうだな。命が肉体だと思っている」
「そうだ。だから動物のように生きるしかない」
紅が俺を見詰めていた。
命は肉体では無いと言いながら、俺を死なせたくないと思っている。
それが「人間」だ。
肉体を持ち、それを喪いたくないからこそ、死ぬことに荘厳な意味がある。
「前に話してくれたな。イヴの話だ」
「ああ」
知性を持ったデュールゲリエのプロトタイプだったアンドロイドの女だ。
「バックアップがあったにも関わらず、甦ることを拒否した」
「そうだ」
「物理的にはまったく同じ記憶を引き継げるのに、そうしなかった。世話になった礼を、「さようなら」と言う自分が本当の自分だと言ったんだよな」
「そうだ」
「お前を愛している、紅」
「私もだ。羽入をどうしようもなく愛している」
俺たちはキスをした。
そういうことが自然に出来るようになっていた。
「おい、こういうのも記録されているのか?」
「そうだ。嫌か?」
「まあ、そうでもねぇな」
紅が笑って、もう一度俺にキスをしてきた。
「おい羽入、ここまでだぞ?」
「あ、当たり前だ!」
二人で笑って出発した。
有名な建築家が設計したらしいが、俺には何がいいのかよく分からない。
大統領府が執務を行なうための建物で、大統領自身は別にアルボダーラ宮殿という居住用の官邸もある。
事前に画像も観たが、どうにも似通っていてどちらもつまらないと俺には感じられた。
ブラジリアの都市は前衛的だと言われているが、確かにそうなのだろう。
でも、俺にはどうも馴染めないものだった。
建築に詳しく美的な感性の高い石神さんなどは、どう感じるのだろうか。
まあ、早乙女さんの御屋敷を見ているので、俺には石神さんの方が余程センスがあると思うのだが。
もちろん、あんな屋敷には住みたくはないが。
プラナルト宮殿に入り、指定の駐車場に「ファブニール」を停めた。
警備は兵士ではない。
専属の警備員と警察官だ。
武装はほとんどなく、治安の悪いブラジルの中で大丈夫なのかと思った。
だから俺たちの装甲車を見て、みんな驚いている。
仰々しい武装は見えないが、兵器らしきものは分かるだろう。
高出力レーザー砲がルーフに旋回砲塔として備わっている。
俺は紅と「ファブニール」を降りて玄関へ向かった。
高官の一人マリアーノ・コスタが出迎えていた。
今回の情報を提供した人物のはずだ。
俺たちも挨拶し、一緒に中へ入る。
4階の大統領の執務室に案内された。
笑顔でカナイ大統領に迎えられ、ソファを勧められた。
案内してきたコスタは大統領の後ろに立った。
部屋の中には護衛も居なかった。
カナイ大統領は政治家としてはまだ若い60代半ばだ。
日系の血を引いており、髪は黒い。
しかし顔つきはもう日本人とはかけ離れている。
俺と紅の前に紅茶が置かれる。
「俺たちは親善使節ではない。ただ、「業」の軍事施設の調査をしに来ただけだ」
俺は最初に告げた。
紅がポルトガル語に通訳する。
「虎」の軍が話しているブラジルへの防衛システムの建設に関して俺たちは無関係だということだ。
だから歓迎する必要もないし、協力も可能な限りでいいと。
既に施設の場所は判明している。
護衛も支援も必要無い。
その上で情報の提供があればということで、俺たちは足を運んだわけだ。
「分かっています。あなた方が「虎」の軍の試金石であることは」
「だから、そういうものじゃないって」
「いいえ、お恥ずかしいことですが、私たちにはどうにも対処の方法がありません。「カルマ」の軍に言われれば従い、「虎」の軍に言われれば従う。どちらも私たちには逆らえない強大な力ですから」
「なるほどな」
カナイ大統領は意外と正直に話し始めた。
俺たちを前にして、俺たちに媚びようとはしなかった。
「私個人としては、「虎」の軍に味方したい。しかし、常に我々を守ってくれるわけではなく、我々は「カルマ」の軍にも従うしかない。一部の人間は既に「カルマ」に取り込まれています。あの力を使って権力を得ようとする人間たちです」
「ああ、ここに来るまでに二度襲われた。ブラジル軍の連中だろう」
「はい。既に軍部の中にも「カルマ」に同調する人間もいます」
それも正直に認めた。
「あなたはどうなんだ?」
「私はどうしようもないと考えています。どちらかがここを諦めれば、残った方に従うしかありません」
「ほう」
「「虎」の軍は我々を護って下さいますか?」
「答えられない」
正直ではあるが、卑しい。
結局損得でしか考えていないのだ。
「「業」が何をしようとしているのか分かっているのか?」
「はい、ある程度は。人類の破滅だと」
「その通りだ。それなのに、あなたは戦おうとは思わないのか?」
「はい。現在「カルマ」に従おうとする勢力は、従えば自分たちだけは助かると考えています」
「お前はそれを信じるのか!」
俺が叫ぶとカナイ大統領がうつむいた。
「無理だ……」
大統領が呟いた。
「なんだ?」
「無理だ。あなた方はきっと強いのだろう。「カルマ」の軍勢と戦えるほどに。でも私たちは弱い。だから嘘かもしれないと思っても、それに縋るしかない」
「バカが!」
胸糞が悪くなる。
「人間でなくなってもいいのか」
「命があれば」
俺の話を比喩的なものだと思っているだろう。
俺は大統領に話した。
「俺たちは日本で何度も「業」の放ったライカンスロープと戦った。ライカンスロープを知っているか?」
大統領は知らないと言った。
「人間の中に妖魔を植え付けるんだ。そうすると妖魔に支配され、怪物になる。自分の大事な家族や仲間、恋人を平然と殺して脳髄を喰う。そんな化け物にされた連中だよ」
「!」
「それに少し前にあった北アフリカでの戦闘で、最強の妖魔が呼び出された。おい、どうやって呼ぶと思う?」
「分かりません」
「大勢の人間を生贄に捧げるんだよ。後の調査で分かったけどな。ロシアに軍事基地を提供していたM国の首都の人間数百万人が生贄に捧げられていたよ」
「!」
カナイ大統領が口を押えて身体を曲げた。
必死に嘔吐の衝動を耐えている。
「男も女も子どもも関係ない。ロシア国内でも既に始まっている。小さな村や町がロシア軍によって潰されて住民が誘拐されている。目的は今話した通りだ」
「そ、そんな……」
「別に極秘事項でもない。「虎」の軍に頼めば資料を貰えるだろうよ。自分の目で確かめればいい」
カナイ大統領が拳を握りしめていた。
「そ、それでも我々は逆らえない。すぐに殺すと言われれば、待ってくれと言うしかない」
「好きにすればいい」
俺は席を立った。
紅も立ち上がる。
部屋を出ようとすると、後ろでコスタが叫んだ。
「お願いします! 「業」の基地を破壊して下さい!」
「俺たちは二人きりだぞ。今回は調査に来ただけだ」
「はい! でも、いつか必ず!」
「「虎」の軍と交渉してくれ。俺たちはソルジャーだ。戦えと命じられれば戦うだけの人間だ」
「……」
俺たちは「ファブニール」に戻り、出発した。
「羽入、腹が減ってないか?」
「ああ、そうだな」
「何か食べておけ。ここから先はいつ食事が出来るか分からない」
「分かった」
商業区へ向かい、屋台のベーグルサンドを買って、「ファブニール」の中で食べた。
「おい、もっとまともなものを食べろよ」
「これでいい。喰い過ぎると動きが鈍るからな」
「そうか」
紅が心配そうに俺を見ている。
俺が話題を変えた。
「あいつら、軍の襲撃を知っていたな」
「分かったか。私たちが襲われたと聞いた時の反応で私もそう思った」
「本当に腐ってやがるな、この国は」
「仕方無いだろう。ここには石神様のような方がいないのだ」
「まあ、そうだな。命が肉体だと思っている」
「そうだ。だから動物のように生きるしかない」
紅が俺を見詰めていた。
命は肉体では無いと言いながら、俺を死なせたくないと思っている。
それが「人間」だ。
肉体を持ち、それを喪いたくないからこそ、死ぬことに荘厳な意味がある。
「前に話してくれたな。イヴの話だ」
「ああ」
知性を持ったデュールゲリエのプロトタイプだったアンドロイドの女だ。
「バックアップがあったにも関わらず、甦ることを拒否した」
「そうだ」
「物理的にはまったく同じ記憶を引き継げるのに、そうしなかった。世話になった礼を、「さようなら」と言う自分が本当の自分だと言ったんだよな」
「そうだ」
「お前を愛している、紅」
「私もだ。羽入をどうしようもなく愛している」
俺たちはキスをした。
そういうことが自然に出来るようになっていた。
「おい、こういうのも記録されているのか?」
「そうだ。嫌か?」
「まあ、そうでもねぇな」
紅が笑って、もう一度俺にキスをしてきた。
「おい羽入、ここまでだぞ?」
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二人で笑って出発した。
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