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虎白さんの恋 Ⅳ
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「邦絵は酔っ払い運転のトラックに轢かれたんだ。上半身が潰れて酷い有様だった」
「そうだったんですか」
俺も何とも言えなかった。
俺などが慰めることは出来ない。
「でもな、最後の力で必死にお腹を護ろうとしていたんだよ。両手が腹に食い込んでいた。何とかしたかったんだろうな」
俺も子どもたちも泣いていた。
「まあ、俺はこんなだからよ。何も出来なかった。あれ以前も、以降も、俺はただ剣を振るうだけよ。あいつのために何もしてやれない」
「そんなことは……」
虎白さんが俺を見て微笑んだ。
「でもよ。その一つのことがあった。だから俺も何とか生きてるよ」
「そうですね」
口には出さなかったが、虎白さんは死にたかったということだ。
愛する邦絵さんと双子の子どもの所へ行きたかったのだろう。
俺にもよく分かる。
「虎白さん、六花が俺の子どもを産んだと聞いて、夜中に向かいましたよね?」
「ああ、そうだったな」
「俺は勘違いしてましたよ。ただのヘンな人だって。夜中だろうとなんだろうと、構わないで行く人なんだって」
「アハハハハハハ!」
「でも、今なら分かりますよ。俺に子どもを見せたかったんでしょう?」
「まあ、めでたいことだからな」
虎白さんが笑っていた。
虎白さんは、ちゃんと生まれてくれた子どもを俺に見せようとしてくれたのだった。
「俺は虎白さんたちのせいで、死に掛けてましたけどね」
「ワハハハハハハ!」
風呂を上がり、「幻想空間」で酒を飲んだ。
「俺はダメだったけどよ、子どもっていいもんだな」
「はい」
「高虎がルーちゃんとハーちゃんを連れて来てくれてよ。俺は最高に嬉しかったぜ」
「そうですか」
そうだった。
初めて会うルーとハーを、虎白さんは最初から可愛がってくれていた。
そのことも、今になって分かった。
双子だったことが、虎白さんの中で大事な思い出と繋がっていたのだろう。
「あの子は吹雪か。本当に綺麗な赤ん坊だったな」
「今はもっとカワイイですよ。あと、士王もカワイイんですから」
「そうか」
「今度会わせますよ」
「絶対だぞ!」
「天狼もまた可愛くって!」
「おお、道間の娘に生ませた子だな!」
「はい! こないだ3人の子どもが一緒に会えましてね」
「そうか!」
「嬉しかったですよ」
「普通は女房は一人だけどな!」
「ワハハハハハハ!」
虎白さんが俺の肩に手を置いて言った。
「まあ、高虎はいろいろぶっ飛んでるからな。好きなようにやれよ。お前なら子どもはみんな大事にするだろうしな」
「はい!」
楽しく話した。
虎白さんは酒をガンガン飲んだ。
俺も一緒に付き合って飲んだ。
一緒に風呂に入り、俺は虎白さんの隣にいた。
だから、虎白さんがどうしてあんな話を聞かせてくれたのかも分かっていた。
いつもは用事が済むとすぐに帰って稽古をしたがる虎白さんが、どうして今日だけはゆっくりうちに泊ってくれたのかも分かっていた。
翌朝。
虎白さんは6時に起きた。
俺も朝は早いのだろうと、その時間に起きた。
子どもたちはまだ寝ている。
「よう」
「おはようございます」
俺はすぐに朝食を支度すると言い、虎白さんに茶を出して座ってもらった。
米は炊いてある。
コッコ卵を割って出汁巻き卵を作った。
虎白さんが、あまりの大きさに驚いている。
「おい、なんだよその卵は!」
「アハハハ! うちで飼ってる鶏ですよ?」
「ウソつけ!」
「ほんとですって」
俺は鮭を焼いてナスの味噌汁を作った。
香の物を付けて一緒に食べる。
「これも召し上がって下さい」
「なんだ?」
「Ω」と「オロチ」の粉末を小皿に出した。
「薬ですよ」
「あ?」
「食べて下さい」
「おい!」
虎白さんが怖い顔で俺を見ていた。
「虎白さん、ガンでしょ?」
「!」
「随分と進行している」
「高虎!」
虎白さんが怒鳴る。
「まだ邦絵さんとお子さんのとこには行かせませんよ」
「てめぇ!」
「俺、これでも医者のはしくれですからね。匂いで分かるんですよ。これだけ近くに一緒にいたらね、どうしたって」
「……」
「医者には手遅れだと言われたんですね」
「そうだ」
「この薬を飲んで下さい。それでもダメだったら、もう終わりです」
「飲んだら治るのか?」
「分かりません。でもね、花岡の斬は末期ガンが消えたそうですよ」
「あいつも飲んだのか」
「まあ、斬とはあまり一緒にいなかったんで気付かなかったですけどね。腹を抉られるほどの傷を負ったので飲ませました。そうしたら、末期ガンまで消えたそうです」
「そうか」
虎白さんは俺から視線を外して、粉末を口に入れた。
味噌汁で流し込む。
「これでいいか?」
「はい。ありがとうございます」
すぐに虎白さんが表情を変えた。
体内で爆発するような感覚を味わったのだろう。
「なんだ! おい、高虎! これはなんだ!」
「俺にも分かりませんよ。俺自身も確実に死ぬところをこれで助かったんです。ああ、ネコのロボが最初でしたけどね」
俺の後ろでササミを食べているロボを指差した。
「本当にこれで俺はまだ生きるのか」
「明言は出来ませんが、恐らくは」
「参ったな」
虎白さんは自分の状態を話してくれた。
「胃がんからの転移だったそうだよ。俺の身体がおかしいのを虎葉が気付いて、橋田の病院へ連れて行かれた。もう手遅れだと」
「そうですか」
「いろんな臓器に回ってたそうだ。余命はあと半年だったかな」
「はい」
俺もそう感じた。
「別に死ぬのは構わなかったんだけどな。北アフリカで、俺が真っ先にあの地獄の奴に突っ込もうとしたんだけどな。虎葉に先を越されちまった」
「そうだったんですね」
「俺の方が長くないのは知ってたはずなのによ。あの野郎……」
「はい」
きっと虎白さんは俺に別れを告げに来たのだろう。
だから俺の家に泊ってくれ、夕べはあんな思い出まで話してくれた。
虎白さんは、あんな話は絶対にしない。
あれが俺たちとの別れの挨拶だったのだ。
自分が死ぬことで、その先に待つ幸せを語った。
自分の死を悲しませないためにだ。
そういう人だった。
「俺も何度か死に損ねましたからね」
「てめぇ」
「夕べは無理して食べて飲んでくれたんですね」
「ばかやろう! 俺は死ぬまで飲み食いするんだぁ!」
「ワハハハハハハ!」
ガンの進行状態から、相当無理していたと俺は感じた。
「帰ったら病院へ行ってみて下さい」
「おう!」
「ああ、俺が薬を飲ませたことは話さないで下さいね」
「どうしてだ?」
「これは、戦士しか飲めないものなんですよ」
「あ?」
「「業」と戦う人間のためにある。多くの人間を救うためのものじゃないんです」
「そうなのか?」
「そういうものなんですよ。まあ、俺にも上手く説明は出来ないんですが。でも人間の創り出したものじゃないことは確かです」
「よし、分かった」
虎白さんは笑って立ち上がった。
「高虎、じゃあ帰るな」
「はい。駅までお送りしますよ」
「ああ、頼むわ」
俺たちは支度をして、ロボと一緒にハマーで東京駅まで虎白さんを送った。
「高虎、世話になったな」
「いいえ、俺の方こそこれまでも、これからもお世話になります」
「任せておけ!」
虎白さんは笑って駅舎へ向かった。
一度も振り返らずに消えて行った。
俺はしばらく、虎白さんが入って行った東京駅の駅舎を眺めていた。
「虎白さん、笑ってたな」
「にゃー」
ロボが俺の膝に乗って後ろ足で立ち、前足を俺の肩に掛けた。
「おい、前が見えねぇ!」
俺は笑って顔を舐めるロボを助手席に戻し、家に向かった。
ロボが身体をプルプルさせる。
「ちょっと我慢しろ! ここでやるんじゃねぇぞ!」
「にゃー」
ロボが急げという顔をし、俺はアクセルを踏み込んだ。
「そうだったんですか」
俺も何とも言えなかった。
俺などが慰めることは出来ない。
「でもな、最後の力で必死にお腹を護ろうとしていたんだよ。両手が腹に食い込んでいた。何とかしたかったんだろうな」
俺も子どもたちも泣いていた。
「まあ、俺はこんなだからよ。何も出来なかった。あれ以前も、以降も、俺はただ剣を振るうだけよ。あいつのために何もしてやれない」
「そんなことは……」
虎白さんが俺を見て微笑んだ。
「でもよ。その一つのことがあった。だから俺も何とか生きてるよ」
「そうですね」
口には出さなかったが、虎白さんは死にたかったということだ。
愛する邦絵さんと双子の子どもの所へ行きたかったのだろう。
俺にもよく分かる。
「虎白さん、六花が俺の子どもを産んだと聞いて、夜中に向かいましたよね?」
「ああ、そうだったな」
「俺は勘違いしてましたよ。ただのヘンな人だって。夜中だろうとなんだろうと、構わないで行く人なんだって」
「アハハハハハハ!」
「でも、今なら分かりますよ。俺に子どもを見せたかったんでしょう?」
「まあ、めでたいことだからな」
虎白さんが笑っていた。
虎白さんは、ちゃんと生まれてくれた子どもを俺に見せようとしてくれたのだった。
「俺は虎白さんたちのせいで、死に掛けてましたけどね」
「ワハハハハハハ!」
風呂を上がり、「幻想空間」で酒を飲んだ。
「俺はダメだったけどよ、子どもっていいもんだな」
「はい」
「高虎がルーちゃんとハーちゃんを連れて来てくれてよ。俺は最高に嬉しかったぜ」
「そうですか」
そうだった。
初めて会うルーとハーを、虎白さんは最初から可愛がってくれていた。
そのことも、今になって分かった。
双子だったことが、虎白さんの中で大事な思い出と繋がっていたのだろう。
「あの子は吹雪か。本当に綺麗な赤ん坊だったな」
「今はもっとカワイイですよ。あと、士王もカワイイんですから」
「そうか」
「今度会わせますよ」
「絶対だぞ!」
「天狼もまた可愛くって!」
「おお、道間の娘に生ませた子だな!」
「はい! こないだ3人の子どもが一緒に会えましてね」
「そうか!」
「嬉しかったですよ」
「普通は女房は一人だけどな!」
「ワハハハハハハ!」
虎白さんが俺の肩に手を置いて言った。
「まあ、高虎はいろいろぶっ飛んでるからな。好きなようにやれよ。お前なら子どもはみんな大事にするだろうしな」
「はい!」
楽しく話した。
虎白さんは酒をガンガン飲んだ。
俺も一緒に付き合って飲んだ。
一緒に風呂に入り、俺は虎白さんの隣にいた。
だから、虎白さんがどうしてあんな話を聞かせてくれたのかも分かっていた。
いつもは用事が済むとすぐに帰って稽古をしたがる虎白さんが、どうして今日だけはゆっくりうちに泊ってくれたのかも分かっていた。
翌朝。
虎白さんは6時に起きた。
俺も朝は早いのだろうと、その時間に起きた。
子どもたちはまだ寝ている。
「よう」
「おはようございます」
俺はすぐに朝食を支度すると言い、虎白さんに茶を出して座ってもらった。
米は炊いてある。
コッコ卵を割って出汁巻き卵を作った。
虎白さんが、あまりの大きさに驚いている。
「おい、なんだよその卵は!」
「アハハハ! うちで飼ってる鶏ですよ?」
「ウソつけ!」
「ほんとですって」
俺は鮭を焼いてナスの味噌汁を作った。
香の物を付けて一緒に食べる。
「これも召し上がって下さい」
「なんだ?」
「Ω」と「オロチ」の粉末を小皿に出した。
「薬ですよ」
「あ?」
「食べて下さい」
「おい!」
虎白さんが怖い顔で俺を見ていた。
「虎白さん、ガンでしょ?」
「!」
「随分と進行している」
「高虎!」
虎白さんが怒鳴る。
「まだ邦絵さんとお子さんのとこには行かせませんよ」
「てめぇ!」
「俺、これでも医者のはしくれですからね。匂いで分かるんですよ。これだけ近くに一緒にいたらね、どうしたって」
「……」
「医者には手遅れだと言われたんですね」
「そうだ」
「この薬を飲んで下さい。それでもダメだったら、もう終わりです」
「飲んだら治るのか?」
「分かりません。でもね、花岡の斬は末期ガンが消えたそうですよ」
「あいつも飲んだのか」
「まあ、斬とはあまり一緒にいなかったんで気付かなかったですけどね。腹を抉られるほどの傷を負ったので飲ませました。そうしたら、末期ガンまで消えたそうです」
「そうか」
虎白さんは俺から視線を外して、粉末を口に入れた。
味噌汁で流し込む。
「これでいいか?」
「はい。ありがとうございます」
すぐに虎白さんが表情を変えた。
体内で爆発するような感覚を味わったのだろう。
「なんだ! おい、高虎! これはなんだ!」
「俺にも分かりませんよ。俺自身も確実に死ぬところをこれで助かったんです。ああ、ネコのロボが最初でしたけどね」
俺の後ろでササミを食べているロボを指差した。
「本当にこれで俺はまだ生きるのか」
「明言は出来ませんが、恐らくは」
「参ったな」
虎白さんは自分の状態を話してくれた。
「胃がんからの転移だったそうだよ。俺の身体がおかしいのを虎葉が気付いて、橋田の病院へ連れて行かれた。もう手遅れだと」
「そうですか」
「いろんな臓器に回ってたそうだ。余命はあと半年だったかな」
「はい」
俺もそう感じた。
「別に死ぬのは構わなかったんだけどな。北アフリカで、俺が真っ先にあの地獄の奴に突っ込もうとしたんだけどな。虎葉に先を越されちまった」
「そうだったんですね」
「俺の方が長くないのは知ってたはずなのによ。あの野郎……」
「はい」
きっと虎白さんは俺に別れを告げに来たのだろう。
だから俺の家に泊ってくれ、夕べはあんな思い出まで話してくれた。
虎白さんは、あんな話は絶対にしない。
あれが俺たちとの別れの挨拶だったのだ。
自分が死ぬことで、その先に待つ幸せを語った。
自分の死を悲しませないためにだ。
そういう人だった。
「俺も何度か死に損ねましたからね」
「てめぇ」
「夕べは無理して食べて飲んでくれたんですね」
「ばかやろう! 俺は死ぬまで飲み食いするんだぁ!」
「ワハハハハハハ!」
ガンの進行状態から、相当無理していたと俺は感じた。
「帰ったら病院へ行ってみて下さい」
「おう!」
「ああ、俺が薬を飲ませたことは話さないで下さいね」
「どうしてだ?」
「これは、戦士しか飲めないものなんですよ」
「あ?」
「「業」と戦う人間のためにある。多くの人間を救うためのものじゃないんです」
「そうなのか?」
「そういうものなんですよ。まあ、俺にも上手く説明は出来ないんですが。でも人間の創り出したものじゃないことは確かです」
「よし、分かった」
虎白さんは笑って立ち上がった。
「高虎、じゃあ帰るな」
「はい。駅までお送りしますよ」
「ああ、頼むわ」
俺たちは支度をして、ロボと一緒にハマーで東京駅まで虎白さんを送った。
「高虎、世話になったな」
「いいえ、俺の方こそこれまでも、これからもお世話になります」
「任せておけ!」
虎白さんは笑って駅舎へ向かった。
一度も振り返らずに消えて行った。
俺はしばらく、虎白さんが入って行った東京駅の駅舎を眺めていた。
「虎白さん、笑ってたな」
「にゃー」
ロボが俺の膝に乗って後ろ足で立ち、前足を俺の肩に掛けた。
「おい、前が見えねぇ!」
俺は笑って顔を舐めるロボを助手席に戻し、家に向かった。
ロボが身体をプルプルさせる。
「ちょっと我慢しろ! ここでやるんじゃねぇぞ!」
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