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紅六花の「レッドオーガ」
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ギターを仕舞い、俺は竹流を連れて「弱肉強食」に戻った。
7時10分前だ。
あいつらは7時に起きてゾロゾロと降りて来る。
そう思っていたが、もう始まっていた。
「てめぇらー! 俺の毎回の楽しみをぉー!」
「ワハハハハハハ!」
よしこが大笑いで俺たちを見ていた。
まだ残っていたので、竹流と一緒にテーブルを移動させた。
みんなで小鉄の作った朝食を頂く。
「また一緒に公園の掃除をしていたんですね?」
「そうだよ。別に約束なんかしてないんだけどな」
「アハハハハハハ!」
キッチが竹流を送ると言った。
タケとよしこがニヤニヤしていた。
自分のハーレーを回してきて、竹流を後ろに乗せる。
「ほら! もっとしっかり掴まって!」
「はい!」
身体を必要以上に密着させた二人が走って行った。
8時になり、うちの子どもたちも降りて来て朝食を食べる。
響子と六花も降りて来た。
「響子、おはよう」
「タカトラ、おはよう」
まだ響子は眠そうだ。
吹雪はニコニコして、六花にヨーグルトをもらっている。
ロボが食事を終えて俺の膝に乗って来た。
子どもたちは朝から唐揚げをばくばく食べている。
食事を終え、掃除を子どもたちにさせた。
「じゃあ、そろそろ出発するか!」
今日は「紅六花」に、新型高機動二輪「レッドオーガ」を引き渡す。
既に実戦にも投入し、その性能は素晴らしい実績で証明された。
先の「砂漠の虎作戦」でも、砂漠地帯での運用で全く支障が無いことが分かった。
もちろん、日本の公道は走れないので、操縦の訓練のために山林を購入している。
それに俺たちは整地に関しては慣れている。
「花岡」で簡単に切り開ける。
山林はなるべく残しながら、道路を通した。
重機は殆ど使わなかった。
ほぼ人力だ。
山の入り口には大きな門を付け、周囲も高い塀で囲っている。
「弱肉強食」に、幹部ら20名が集まり、みんなで出発した。
俺たちはハマーだが、他の連中は自分のバイクだ。
みんな、まだ実物を見ていない。
1時間ほど走って山に着き、よしこがリモコンで門を開けた。
大きなハンガーが建てられており、そこにはもう蓮花研究所から「レッドオーガ」が届いている。
整備のために配置されたデュールゲリエたち5名が出迎えた。
「紅六花」の連中が次々と中へ入り、バイクを駐車場に停めて行く。
全員が集合し、ハンガーが開かれた。
初めて見る「レッドオーガ」の威容に驚く。
『カッケェェーーー!』
六花が俺に抱き着いて俺の顔をキスでベトベトにする。
吹雪は柳が抱いていた。
全長3.6メートル。
シート高1.7メートル。
タイヤの直径1.3メートルの前1輪後2輪。
乗用車並の大きさだ。
前後の車輪にモーターがあり、2輪駆動になっている。
シートの前下の「ヴォイド機関」で電力を供給している。
シート長は1メートルあり、よしこも二人座れる。
そして後部の車輪の上には武装。
様々に換装できるが、今は3基のパルスレーザーが備えられている。
舗装路での最高時速は時速600キロ超。
バイクはハンドルと体重移動で曲がるが、これは操縦者の体重移動をセンサーが感知して操縦を補助する機能がある。
総重量1トンを超える巨体なので、そういう機構を取り付けた。
3輪なので、停止しても直立している。
量子コンピューターも装備されており、隊列を組んでの自動運転も可能だ。
俺がそういったことを全員に説明する。
これまでの「バイク」に形は似ているが、エンジンもガスタンクも不要だ。
モーターも車輪に持って行ったため、シートの下に「ヴォイド機関」や量子コンピューターを入れられる。
フレームは「Ω合金」で作られ、ボディから幅広の頑丈なバーが2本ずつタイヤに伸びている。
ブレーキもあるが、コンピューター制御でモーターの回転を調整する機構だ。
操縦席前面には強化アクリルのフードが付いている。
一応ヘルメットは被るが、時速600キロの風も遮る設計だ。
メーター類は全てデジタルで、12インチのディスプレイに武装の残量やレーダーの画像が表示される。
近未来的で前衛的なデザインだが、ちゃんといろいろと考えられている。
「まあ、とにかく乗って見ろ」
最初に、亜紀ちゃんと双子が披露する。
三人はアラスカで試乗を済ませている。
スムーズに操縦し、敷地内に作った全長10キロのコースを回って見せた。
2キロの直線で、最高速度を出した。
『スッゲェェェェーーー!』
全員が叫び、六花が早く乗りたいと俺にせがむ。
「分かったよ! 乗って見ろ!」
今日は20台がある。
六花は早速1台に向かった。
「乗り降りは跳び上がれ」
身体能力抜群の六花は、難なく跳んでシートに跨った。
「すごい、柔らかい!」
「そうだろう」
シートのクッション性の上に、アブソーバーがしっかり支える。
「最初は各自の登録だ。そのまま跨って、音声のガイダンスに応えろ」
「はい!」
細かな設定も出来るが、今日は名前程度だ。
六花の身長と体重を把握し、サスペンションの硬さなどをコンピューターが調整していく。
「あ! ちょっとシートが沈みましたよ!」
「お前が太ったからだろう」
「そんなことないですよー!」
みんなが笑った。
登録が済んで、「ヴォイド機関」がスタートモードに移行する。
六花は気付いていないが、六花の様々な認証をコンピューターが済ませている。
六花はアクセルを開き、コースへ入った。
最初は戸惑っているような印象もあったが、すぐに操縦に慣れた。
流石だ。
カーブも危なげなく回って行く。
俺は無線で話した。
「どうだ、問題ないか?」
「あ! 喋れるんですね!」
「そうだよ!」
「段々分かって来ました!」
「そうか、2周したら、一旦戻れ」
「はーい!」
亜紀ちゃんたちが並走する。
ハーが逆立ちをして直線を過ぎた。
「あのやろう!」
みんなが笑っていた。
六花が戻って来て、俺に抱き着く。
「トラー! あれはスゴイよー!」
「分かったよ!」
また俺の顔をベトベトにするので困った。
他のメンバーにも順次乗せて行く。
六花ほどではないが、全員走行に問題が無いようになる。
基本的にコンピューター制御の部分が多いので、極端に言えば誰でも操縦は出来る。
午前中はコースをみんなで回って慣れさせた。
最後に俺と六花、亜紀ちゃん、双子でレースをした。
4周での勝負だ。
俺の圧勝だった。
2番手は六花だった。
「タカさん! ズルイですよ!」
亜紀ちゃんが怒っている。
「ワハハハハハハ!」
やはりバイクの経験で、コーナー取りで差がついた。
「なんですか、あのオサルみたいな乗り方!」
「ハングオンな」
「あんなの知りませんよ!」
「普通のバイクでも有効だけどな。「レッドオーガ」は一層体重移動に敏感だから、それに沿った走行を実現出来るんだ」
「六花さんもやってましたよね?」
「トラがよくやるから、勉強しました」
「ずっるーいー!」
「「ワハハハハハハ!」」
みんなが昼食の準備をする間、響子を乗せてコースを1周した。
響子が大興奮で喜んだ。
「タカトラ! スゴイよ!」
「おう!」
響子を降ろすと、ロボが寄って来た。
乗りたいらしい。
「お前もかよ」
「にゃ」
笑ってロボを抱き上げて乗った。
俺の前に座らせ、響子よりも速い速度で走る。
ロボは前面のハンドルに乗り出し、流れる景色を楽しんでいた。
「おい、前が見えねぇ!」
「にゃ!」
1周回って降りると、ロボが俺の顔を舐めて来た。
「楽しかったか」
「にゃ!」
ハンガーの中に簡易キッチンが備えてある。
電導コンロだ。
ハマーから大量のおにぎりが降ろされ、寸胴で小鉄が作った野菜スープを温めた。
おにぎりは大人4つに子ども10個だ。
子どもたちは別途自分で用意したハムなどを齧っている。
「石神さんが「レッドオーガ」の受け入れをやってくれたんですよね?」
「まあな」
よしこが俺に言った。
「私らに言って下されば良かったのに」
「それはなぁ」
「なんです?」
「お前らの喜ぶ顔を最初に観たかったからな」
「!」
よしこが泣きそうな顔で俺に抱き着こうとした。
俺が腹にパンチを入れる。
「既婚者は俺に抱き着くんじゃねぇ!」
みんなが笑った。
よしこも苦しそうな顔で笑顔を作った。
7時10分前だ。
あいつらは7時に起きてゾロゾロと降りて来る。
そう思っていたが、もう始まっていた。
「てめぇらー! 俺の毎回の楽しみをぉー!」
「ワハハハハハハ!」
よしこが大笑いで俺たちを見ていた。
まだ残っていたので、竹流と一緒にテーブルを移動させた。
みんなで小鉄の作った朝食を頂く。
「また一緒に公園の掃除をしていたんですね?」
「そうだよ。別に約束なんかしてないんだけどな」
「アハハハハハハ!」
キッチが竹流を送ると言った。
タケとよしこがニヤニヤしていた。
自分のハーレーを回してきて、竹流を後ろに乗せる。
「ほら! もっとしっかり掴まって!」
「はい!」
身体を必要以上に密着させた二人が走って行った。
8時になり、うちの子どもたちも降りて来て朝食を食べる。
響子と六花も降りて来た。
「響子、おはよう」
「タカトラ、おはよう」
まだ響子は眠そうだ。
吹雪はニコニコして、六花にヨーグルトをもらっている。
ロボが食事を終えて俺の膝に乗って来た。
子どもたちは朝から唐揚げをばくばく食べている。
食事を終え、掃除を子どもたちにさせた。
「じゃあ、そろそろ出発するか!」
今日は「紅六花」に、新型高機動二輪「レッドオーガ」を引き渡す。
既に実戦にも投入し、その性能は素晴らしい実績で証明された。
先の「砂漠の虎作戦」でも、砂漠地帯での運用で全く支障が無いことが分かった。
もちろん、日本の公道は走れないので、操縦の訓練のために山林を購入している。
それに俺たちは整地に関しては慣れている。
「花岡」で簡単に切り開ける。
山林はなるべく残しながら、道路を通した。
重機は殆ど使わなかった。
ほぼ人力だ。
山の入り口には大きな門を付け、周囲も高い塀で囲っている。
「弱肉強食」に、幹部ら20名が集まり、みんなで出発した。
俺たちはハマーだが、他の連中は自分のバイクだ。
みんな、まだ実物を見ていない。
1時間ほど走って山に着き、よしこがリモコンで門を開けた。
大きなハンガーが建てられており、そこにはもう蓮花研究所から「レッドオーガ」が届いている。
整備のために配置されたデュールゲリエたち5名が出迎えた。
「紅六花」の連中が次々と中へ入り、バイクを駐車場に停めて行く。
全員が集合し、ハンガーが開かれた。
初めて見る「レッドオーガ」の威容に驚く。
『カッケェェーーー!』
六花が俺に抱き着いて俺の顔をキスでベトベトにする。
吹雪は柳が抱いていた。
全長3.6メートル。
シート高1.7メートル。
タイヤの直径1.3メートルの前1輪後2輪。
乗用車並の大きさだ。
前後の車輪にモーターがあり、2輪駆動になっている。
シートの前下の「ヴォイド機関」で電力を供給している。
シート長は1メートルあり、よしこも二人座れる。
そして後部の車輪の上には武装。
様々に換装できるが、今は3基のパルスレーザーが備えられている。
舗装路での最高時速は時速600キロ超。
バイクはハンドルと体重移動で曲がるが、これは操縦者の体重移動をセンサーが感知して操縦を補助する機能がある。
総重量1トンを超える巨体なので、そういう機構を取り付けた。
3輪なので、停止しても直立している。
量子コンピューターも装備されており、隊列を組んでの自動運転も可能だ。
俺がそういったことを全員に説明する。
これまでの「バイク」に形は似ているが、エンジンもガスタンクも不要だ。
モーターも車輪に持って行ったため、シートの下に「ヴォイド機関」や量子コンピューターを入れられる。
フレームは「Ω合金」で作られ、ボディから幅広の頑丈なバーが2本ずつタイヤに伸びている。
ブレーキもあるが、コンピューター制御でモーターの回転を調整する機構だ。
操縦席前面には強化アクリルのフードが付いている。
一応ヘルメットは被るが、時速600キロの風も遮る設計だ。
メーター類は全てデジタルで、12インチのディスプレイに武装の残量やレーダーの画像が表示される。
近未来的で前衛的なデザインだが、ちゃんといろいろと考えられている。
「まあ、とにかく乗って見ろ」
最初に、亜紀ちゃんと双子が披露する。
三人はアラスカで試乗を済ませている。
スムーズに操縦し、敷地内に作った全長10キロのコースを回って見せた。
2キロの直線で、最高速度を出した。
『スッゲェェェェーーー!』
全員が叫び、六花が早く乗りたいと俺にせがむ。
「分かったよ! 乗って見ろ!」
今日は20台がある。
六花は早速1台に向かった。
「乗り降りは跳び上がれ」
身体能力抜群の六花は、難なく跳んでシートに跨った。
「すごい、柔らかい!」
「そうだろう」
シートのクッション性の上に、アブソーバーがしっかり支える。
「最初は各自の登録だ。そのまま跨って、音声のガイダンスに応えろ」
「はい!」
細かな設定も出来るが、今日は名前程度だ。
六花の身長と体重を把握し、サスペンションの硬さなどをコンピューターが調整していく。
「あ! ちょっとシートが沈みましたよ!」
「お前が太ったからだろう」
「そんなことないですよー!」
みんなが笑った。
登録が済んで、「ヴォイド機関」がスタートモードに移行する。
六花は気付いていないが、六花の様々な認証をコンピューターが済ませている。
六花はアクセルを開き、コースへ入った。
最初は戸惑っているような印象もあったが、すぐに操縦に慣れた。
流石だ。
カーブも危なげなく回って行く。
俺は無線で話した。
「どうだ、問題ないか?」
「あ! 喋れるんですね!」
「そうだよ!」
「段々分かって来ました!」
「そうか、2周したら、一旦戻れ」
「はーい!」
亜紀ちゃんたちが並走する。
ハーが逆立ちをして直線を過ぎた。
「あのやろう!」
みんなが笑っていた。
六花が戻って来て、俺に抱き着く。
「トラー! あれはスゴイよー!」
「分かったよ!」
また俺の顔をベトベトにするので困った。
他のメンバーにも順次乗せて行く。
六花ほどではないが、全員走行に問題が無いようになる。
基本的にコンピューター制御の部分が多いので、極端に言えば誰でも操縦は出来る。
午前中はコースをみんなで回って慣れさせた。
最後に俺と六花、亜紀ちゃん、双子でレースをした。
4周での勝負だ。
俺の圧勝だった。
2番手は六花だった。
「タカさん! ズルイですよ!」
亜紀ちゃんが怒っている。
「ワハハハハハハ!」
やはりバイクの経験で、コーナー取りで差がついた。
「なんですか、あのオサルみたいな乗り方!」
「ハングオンな」
「あんなの知りませんよ!」
「普通のバイクでも有効だけどな。「レッドオーガ」は一層体重移動に敏感だから、それに沿った走行を実現出来るんだ」
「六花さんもやってましたよね?」
「トラがよくやるから、勉強しました」
「ずっるーいー!」
「「ワハハハハハハ!」」
みんなが昼食の準備をする間、響子を乗せてコースを1周した。
響子が大興奮で喜んだ。
「タカトラ! スゴイよ!」
「おう!」
響子を降ろすと、ロボが寄って来た。
乗りたいらしい。
「お前もかよ」
「にゃ」
笑ってロボを抱き上げて乗った。
俺の前に座らせ、響子よりも速い速度で走る。
ロボは前面のハンドルに乗り出し、流れる景色を楽しんでいた。
「おい、前が見えねぇ!」
「にゃ!」
1周回って降りると、ロボが俺の顔を舐めて来た。
「楽しかったか」
「にゃ!」
ハンガーの中に簡易キッチンが備えてある。
電導コンロだ。
ハマーから大量のおにぎりが降ろされ、寸胴で小鉄が作った野菜スープを温めた。
おにぎりは大人4つに子ども10個だ。
子どもたちは別途自分で用意したハムなどを齧っている。
「石神さんが「レッドオーガ」の受け入れをやってくれたんですよね?」
「まあな」
よしこが俺に言った。
「私らに言って下されば良かったのに」
「それはなぁ」
「なんです?」
「お前らの喜ぶ顔を最初に観たかったからな」
「!」
よしこが泣きそうな顔で俺に抱き着こうとした。
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「既婚者は俺に抱き着くんじゃねぇ!」
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