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皇紀 in フィリピン Ⅱ
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大統領官邸のマラカニアン宮殿が見えて来た。
豪華な建物だ。
事前に通達があり、僕たちの車はスムーズに中へ案内された。
車止めで最初にルーとハーが降り、促されて僕も降りた。
「ワォ!」
出迎えてくれた政府の高官の方や、警備の人たちが驚いている。
「石神皇紀様ですか!」
「はい、今日はお招きありがとうございます」
「い、いいえ!」
「すいません、護衛の二人は銃を手放さないように命じられていますので」
「それは構いません。事前に「虎」の方からそのように言われておりますから」
「そうですか?」
随分と驚いているようだが。
「あの、その」
「はい?」
「あの! 個性的な髪型ですね!」
「!」
やっと分かった。
顕さんたちも、僕の髪型を見て驚いていたんだ。
多くの人間が入り口で頭を下げて僕を迎えてくれていた。
僕の姿を見て、みんな僕を驚いて見ていた。
「ねえ、ルー」
「はい、皇紀様」
「僕の髪型って、おかしいかな」
「いいえ! これ以上なく素敵な髪型です」
「……」
奥の部屋でマルコス大統領夫妻に迎えられた。
「ワオ!」
また二人とも驚いて僕を見ている。
「皇紀様、気合でございます」
「うん」
後ろでハーに言われ、僕は何事もないように笑顔で挨拶した。
大統領夫妻が引き攣ったような笑顔で僕に着席を勧めた。
ハーがMP5を背中に回し、僕に椅子を引いてくれる。
食事が運ばれて来た。
フレンチのようだ。
ルーが英語での会話を通訳してくれる。
マルコス大統領が僕を歓迎する言葉を述べて、食事が始まった。
僕のことは「コウキ」と呼んで欲しいと言った。
「あの、コウキさん。最初に確認しておきたいのですが」
「なんでしょうか?」
「あの、本当に「虎」の方は我が国に軍事基地を置いて下さるのでしょうか」
「もちろんですよ」
今更何を言うのかと思った。
僕はその話が決まったのでここに来たのに。
「そのことは、もう十分に書面でも交わして決定していることだと思いますが」
僕は思わずそう言い返してしまった。
「失礼しました。今回はそのために皇紀さんにも出向いていただいたわけですが、あの、あまりにも」
「はい?」
「いえ、何でもありません」
僕の頭を見ていた。
「……」
大統領夫人が話題を変えるために僕に話し掛けて来た。
「「虎」の軍の方の素晴らしい活躍に感動しています。先日もアラブの油田を護るために」
「はい!」
僕はタカさんたちの活躍を褒められて嬉しくなった。
大統領も話に加わって来た。
「ロシア軍はほぼ短時間で壊滅だったそうですね」
「はい。これまでの通常戦力であれば、どのようなことにも対応出来ると思います」
「おお! それは!」
「でも、「業」の戦力はそれを上回るものがあります。貴国での新たな基地には、そういった戦力にも対応できるものをと考えています」
「宜しくお願い致します!」
楽しく食事を進められるようになった。
僕は先日の「砂漠の虎作戦」で思わぬ事件があったことを話した。
「最初は「虎」の軍であの作戦は対応するつもりだったんです。でも、米軍から要請があり、米軍主体の戦力が揃えられました」
「はい、存じています」
「「虎」の軍が基地に到着した時に、随分と無礼な扱いを受けました。「虎」がそれを聞いてすぐに動きました」
「それはどのような?」
「後から分かったのは、「反「虎」同盟」です。僕たちに敵対しようとする勢力の人間が、あの作戦の最高司令官になっていました。そのために「虎」の軍には宿舎も用意されておらず」
「それは! それで「虎」の方はどうなさったのですか?」
「はい。現地の「虎」の軍にすぐに最高の宿舎を制圧しろと命じました」
「はい?」
「彼らはすぐに実行しました。将校の宿舎に乗り込んで、そこを占拠しました。抵抗する者は全て撃退しました」
「なんと!」
マルコス大統領は破顔した。
「「虎」は一方でアメリカの大統領や軍のトップに連絡し、即刻の最高司令官の更迭を命じました。自分も現地に飛びました」
「そうですか!」
「更迭自体はすぐに行なわれたのですが、もう一つの事件が起こりました」
「今度は何ですか?」
「「虎」の軍が貸与していた、巨大生物兵器「ジェヴォーダン」に対抗するためのレールガンを、「反「虎」同盟」の人間が分解しようとしたんです。構造を知るために」
「そうなんですか」
「最初に話してありましたが、我々の超兵器を分解しようとすると、機能がシャットダウンして使えなくなると。そしてその通りになりました」
「そんな! じゃあ、米軍は!」
「はい。分解されそうになったのは1台でしたが、相互リンクの信号によって、全てが使えなくなりました」
「バカなことを」
「そうですね」
マルコス大統領は怒りを露わにしていた。
「「虎」の軍の方がわざわざ力を貸して下さっていたのに。何というバカなことを」
「既得権益を守りたい人間がどこにでもいることは分かっています。我々も、そのことを知った上で動かなければならない。そのことを痛感した事件でした」
「おお! 皇紀さんは素晴らしい!」
タカさんがみんなに説明していたことだ。
実感としてはまだまだ分からないが、理屈は分かった。
「恥ずかしながら、私もそういった小さな人間の一人です。このフィリピンに「虎」の軍をお招きで来たことは、大統領としての私の輝かしい功績になります」
「そうですか」
正直に話すマルコス大統領に好感が持てた。
「でも、私もそのことがフィリピンの未来に必要なことも分かっております。これから「業」の軍勢は世界を席巻する。逸早くその準備が出来た我が国は、きっとその時に希望を持つでしょう」
「はい、そうなるように、僕も努力します」
「ありがとうございます!」
食事を終え、ホテルへ向かった。
「皇紀様、お疲れ様でした」
「うん、大丈夫だよ」
「堂々となさっていて、大変よろしゅうございました」
「そうかなー」
「はい!」
ベントレーの中で、二人が褒めてくれる。
「でもさ! やっぱりこの頭はないよ!」
「そんなことはございません!」
「とても素敵なヘアスタイルです!」
「嘘だよ! みんな驚いてるじゃないか」
「それは、時代がまだ皇紀様に追いついていないだけです」
「なんだよ、それ!」
ホテルに着いた。
今日はもうやることもない。
駐車場に入れてからロビーに行き、ルーが手続きをした。
今は二人とも派手な武装していない。
ロングコートの内側には何か持っているのかもしれないが。
僕はハーと一緒にソファに座って待っていた。
ロビーにいた人間たちが、僕を見て驚いている。
「皇紀様、お食事は足りなかったのではないでしょうか?」
「うん、もうちょっと食べたいかな」
「では、荷物を置きましたら食べに参りましょう」
「じゃあ、ホテルの中で探そうかな」
「この近くに牡蠣の有名なレストランがございますが」
「ほんと!」
「宜しければ是非。ご案内いたします」
「うん! タカさんが牡蠣が好きじゃないんで、家ではあんまり食べられないんだよね」
「はい、今日は存分に」
「よーし! 食べるぞー!」
嬉しくなった、
キーを預かったルーと一緒に部屋へ行った。
「なんだ、これ!」
プレジデンシャル・スイートとのことだった。
大きなリヴィングに大勢座れるソファセットまである。
ルーとハーが僕の荷物を手際よく仕舞ってくれた。
「では参りましょうか」
「う、うん」
ハーが言っていたレストランは最高だった。
美味しい牡蠣をこれでもかと食べた。
二人は立ったまま護衛をしてくれていたが、僕が夢中で食べているのを微笑みながら見ていた。
「あーお腹一杯だー」
「それはようございました」
「うん、ハー、ありがとうね!」
「どういたしまして」
通りを歩いてホテルへ向かっていると、数人の男たちに取り囲まれた。
「Hey……」
男の一人がそう言った瞬間に、ルーが動いた。
コートの内側からクックリナイフを取り出して、男の顔面を十字に斬り裂いた。
左の男の腹を足で蹴り飛ばし、右の男の顔へ飛び膝蹴りを見舞う。
一瞬のことで動けない後ろの男たちもすぐに潰された。
「ルー!」
ハーは僕の隣で警戒している。
ルーは最初に顔を斬った男の腰を持ち上げて転がした。
銃があった。
「ルー! その人たち、生きてるの?」
容赦ない攻撃で、男たちは呻いて転がっている。
致命傷を負った人間もいるかもしれない。
「御安心下さい」
ルーはそう言って、またコートの内側からデザートイーグルを取り出した。
数秒で男たちの頭部が粉砕された。
「……」
「これでもう生きている者はおりません」
「そういう意味じゃないよー!」
ハーが警戒しながらスマホで警察を呼んだ。
他に誰かが呼んでいたのか、警察がすぐに駆けつけた。
ルーが大統領から貰っている証明書を警官に見せる。
警官は何か叫んでいたが、すぐに僕たちを解放した。
《Blonde head Devil》
「金髪頭の悪魔」と僕は呼ばれるようになる、最初の事件だった。
豪華な建物だ。
事前に通達があり、僕たちの車はスムーズに中へ案内された。
車止めで最初にルーとハーが降り、促されて僕も降りた。
「ワォ!」
出迎えてくれた政府の高官の方や、警備の人たちが驚いている。
「石神皇紀様ですか!」
「はい、今日はお招きありがとうございます」
「い、いいえ!」
「すいません、護衛の二人は銃を手放さないように命じられていますので」
「それは構いません。事前に「虎」の方からそのように言われておりますから」
「そうですか?」
随分と驚いているようだが。
「あの、その」
「はい?」
「あの! 個性的な髪型ですね!」
「!」
やっと分かった。
顕さんたちも、僕の髪型を見て驚いていたんだ。
多くの人間が入り口で頭を下げて僕を迎えてくれていた。
僕の姿を見て、みんな僕を驚いて見ていた。
「ねえ、ルー」
「はい、皇紀様」
「僕の髪型って、おかしいかな」
「いいえ! これ以上なく素敵な髪型です」
「……」
奥の部屋でマルコス大統領夫妻に迎えられた。
「ワオ!」
また二人とも驚いて僕を見ている。
「皇紀様、気合でございます」
「うん」
後ろでハーに言われ、僕は何事もないように笑顔で挨拶した。
大統領夫妻が引き攣ったような笑顔で僕に着席を勧めた。
ハーがMP5を背中に回し、僕に椅子を引いてくれる。
食事が運ばれて来た。
フレンチのようだ。
ルーが英語での会話を通訳してくれる。
マルコス大統領が僕を歓迎する言葉を述べて、食事が始まった。
僕のことは「コウキ」と呼んで欲しいと言った。
「あの、コウキさん。最初に確認しておきたいのですが」
「なんでしょうか?」
「あの、本当に「虎」の方は我が国に軍事基地を置いて下さるのでしょうか」
「もちろんですよ」
今更何を言うのかと思った。
僕はその話が決まったのでここに来たのに。
「そのことは、もう十分に書面でも交わして決定していることだと思いますが」
僕は思わずそう言い返してしまった。
「失礼しました。今回はそのために皇紀さんにも出向いていただいたわけですが、あの、あまりにも」
「はい?」
「いえ、何でもありません」
僕の頭を見ていた。
「……」
大統領夫人が話題を変えるために僕に話し掛けて来た。
「「虎」の軍の方の素晴らしい活躍に感動しています。先日もアラブの油田を護るために」
「はい!」
僕はタカさんたちの活躍を褒められて嬉しくなった。
大統領も話に加わって来た。
「ロシア軍はほぼ短時間で壊滅だったそうですね」
「はい。これまでの通常戦力であれば、どのようなことにも対応出来ると思います」
「おお! それは!」
「でも、「業」の戦力はそれを上回るものがあります。貴国での新たな基地には、そういった戦力にも対応できるものをと考えています」
「宜しくお願い致します!」
楽しく食事を進められるようになった。
僕は先日の「砂漠の虎作戦」で思わぬ事件があったことを話した。
「最初は「虎」の軍であの作戦は対応するつもりだったんです。でも、米軍から要請があり、米軍主体の戦力が揃えられました」
「はい、存じています」
「「虎」の軍が基地に到着した時に、随分と無礼な扱いを受けました。「虎」がそれを聞いてすぐに動きました」
「それはどのような?」
「後から分かったのは、「反「虎」同盟」です。僕たちに敵対しようとする勢力の人間が、あの作戦の最高司令官になっていました。そのために「虎」の軍には宿舎も用意されておらず」
「それは! それで「虎」の方はどうなさったのですか?」
「はい。現地の「虎」の軍にすぐに最高の宿舎を制圧しろと命じました」
「はい?」
「彼らはすぐに実行しました。将校の宿舎に乗り込んで、そこを占拠しました。抵抗する者は全て撃退しました」
「なんと!」
マルコス大統領は破顔した。
「「虎」は一方でアメリカの大統領や軍のトップに連絡し、即刻の最高司令官の更迭を命じました。自分も現地に飛びました」
「そうですか!」
「更迭自体はすぐに行なわれたのですが、もう一つの事件が起こりました」
「今度は何ですか?」
「「虎」の軍が貸与していた、巨大生物兵器「ジェヴォーダン」に対抗するためのレールガンを、「反「虎」同盟」の人間が分解しようとしたんです。構造を知るために」
「そうなんですか」
「最初に話してありましたが、我々の超兵器を分解しようとすると、機能がシャットダウンして使えなくなると。そしてその通りになりました」
「そんな! じゃあ、米軍は!」
「はい。分解されそうになったのは1台でしたが、相互リンクの信号によって、全てが使えなくなりました」
「バカなことを」
「そうですね」
マルコス大統領は怒りを露わにしていた。
「「虎」の軍の方がわざわざ力を貸して下さっていたのに。何というバカなことを」
「既得権益を守りたい人間がどこにでもいることは分かっています。我々も、そのことを知った上で動かなければならない。そのことを痛感した事件でした」
「おお! 皇紀さんは素晴らしい!」
タカさんがみんなに説明していたことだ。
実感としてはまだまだ分からないが、理屈は分かった。
「恥ずかしながら、私もそういった小さな人間の一人です。このフィリピンに「虎」の軍をお招きで来たことは、大統領としての私の輝かしい功績になります」
「そうですか」
正直に話すマルコス大統領に好感が持てた。
「でも、私もそのことがフィリピンの未来に必要なことも分かっております。これから「業」の軍勢は世界を席巻する。逸早くその準備が出来た我が国は、きっとその時に希望を持つでしょう」
「はい、そうなるように、僕も努力します」
「ありがとうございます!」
食事を終え、ホテルへ向かった。
「皇紀様、お疲れ様でした」
「うん、大丈夫だよ」
「堂々となさっていて、大変よろしゅうございました」
「そうかなー」
「はい!」
ベントレーの中で、二人が褒めてくれる。
「でもさ! やっぱりこの頭はないよ!」
「そんなことはございません!」
「とても素敵なヘアスタイルです!」
「嘘だよ! みんな驚いてるじゃないか」
「それは、時代がまだ皇紀様に追いついていないだけです」
「なんだよ、それ!」
ホテルに着いた。
今日はもうやることもない。
駐車場に入れてからロビーに行き、ルーが手続きをした。
今は二人とも派手な武装していない。
ロングコートの内側には何か持っているのかもしれないが。
僕はハーと一緒にソファに座って待っていた。
ロビーにいた人間たちが、僕を見て驚いている。
「皇紀様、お食事は足りなかったのではないでしょうか?」
「うん、もうちょっと食べたいかな」
「では、荷物を置きましたら食べに参りましょう」
「じゃあ、ホテルの中で探そうかな」
「この近くに牡蠣の有名なレストランがございますが」
「ほんと!」
「宜しければ是非。ご案内いたします」
「うん! タカさんが牡蠣が好きじゃないんで、家ではあんまり食べられないんだよね」
「はい、今日は存分に」
「よーし! 食べるぞー!」
嬉しくなった、
キーを預かったルーと一緒に部屋へ行った。
「なんだ、これ!」
プレジデンシャル・スイートとのことだった。
大きなリヴィングに大勢座れるソファセットまである。
ルーとハーが僕の荷物を手際よく仕舞ってくれた。
「では参りましょうか」
「う、うん」
ハーが言っていたレストランは最高だった。
美味しい牡蠣をこれでもかと食べた。
二人は立ったまま護衛をしてくれていたが、僕が夢中で食べているのを微笑みながら見ていた。
「あーお腹一杯だー」
「それはようございました」
「うん、ハー、ありがとうね!」
「どういたしまして」
通りを歩いてホテルへ向かっていると、数人の男たちに取り囲まれた。
「Hey……」
男の一人がそう言った瞬間に、ルーが動いた。
コートの内側からクックリナイフを取り出して、男の顔面を十字に斬り裂いた。
左の男の腹を足で蹴り飛ばし、右の男の顔へ飛び膝蹴りを見舞う。
一瞬のことで動けない後ろの男たちもすぐに潰された。
「ルー!」
ハーは僕の隣で警戒している。
ルーは最初に顔を斬った男の腰を持ち上げて転がした。
銃があった。
「ルー! その人たち、生きてるの?」
容赦ない攻撃で、男たちは呻いて転がっている。
致命傷を負った人間もいるかもしれない。
「御安心下さい」
ルーはそう言って、またコートの内側からデザートイーグルを取り出した。
数秒で男たちの頭部が粉砕された。
「……」
「これでもう生きている者はおりません」
「そういう意味じゃないよー!」
ハーが警戒しながらスマホで警察を呼んだ。
他に誰かが呼んでいたのか、警察がすぐに駆けつけた。
ルーが大統領から貰っている証明書を警官に見せる。
警官は何か叫んでいたが、すぐに僕たちを解放した。
《Blonde head Devil》
「金髪頭の悪魔」と僕は呼ばれるようになる、最初の事件だった。
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