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小島将軍 Ⅱ
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寮歌祭が終わって2週間後。
俺の家に電話が来て、小島将軍の秘書の方と伺った。
「今度の日曜日に、石神さんをお連れしたいと小島将軍が申しております」
「分かりました」
10月下旬の日曜日の朝9時に迎えに来ると言われた。
俺の住所を言おうとすると、既に分かっているということだった。
まあ、日本のフィクサー(黒幕)だ、そういうことなのだろう。
そして日曜日。
俺はマンションの前で待っていた。
目の前にロールスロイスのシルバーシャドウが停まった。
濃い紺色の車体だった。
前後に黒塗りのベンツ。
護衛だと分かった。
俺は墓に供えるための花を持っていた。
ベンツから降りて来た人間が、俺から花を預かった。
小島将軍と一緒に座るのに邪魔になるということだろう。
またボディチェックをされるかと思ったが、今日は何も無かった。
ロールスロイスは運転手の他に、助手席にもボディガードが座っていた。
運転手がドアを開け、俺は後ろのシートに座った。
小島将軍がいた。
座布団のようなでかいシートに座った。
「おはようございます」
小島将軍は無言で俺を一瞥しただけだった。
しばらく走ってから、小島将軍が口を開いた。
「わしは忙しい人間だ」
「そうでしょうね」
それだけだった。
少し待っていても、もう言葉は無い。
だから俺の方から話した。
礼儀作法など、俺は知らない。
「今日はお手数をお掛けしました」
「良い。お前とは三度の縁があった。だからこれからも付き合うことになるのだろう」
「はぁ」
そう言えば、先日そんなことを言っていた。
俺の名前を三回、別々な人間から耳にしたということだったが。
だからなんなの?
「お前のことを調べた」
「はい、そうですか」
「お前は面白い男だ。そしてそれ以上のものがある」
「はぁ」
会話の内容が全然分からない。
「お前は医者になるのだな」
「はい! お袋が喜びますから!」
「そうか」
小島将軍を見ると、仄かに笑っていた。
俺はそのことが無性に嬉しかった。
「あの、場所だけ教えて頂ければ、一人で行きましたのに」
「わしも行きたかったのだ」
「そうですか!」
青山墓地だった。
ここには有名な人物が大勢眠っている。
ベンツから降りて来た男たちに囲まれて歩いた。
「東堂家」の墓に着いた。
「ここには初(ハツ)だけが眠っている」
「そうなんですか」
説明は無かったが、聖の母親の名前なのだろう。
男鹿石の立派な墓石だった。
男鹿石特有の温かさを感じる。
この墓が深い思い入れを持って建てられたことを感じた。
墓誌があり、初さんの享年と戒名が刻まれている。
俺はそれを記憶した。
墓石は既に十分に掃除され磨かれていた。
事前に小島将軍が指示していたことが分かる。
警備を要する滞在時間を短縮するためだろうことが悟られた。
駐車場にも、墓所の途中にも、ガードの人間らしい姿を俺は見ていた。
俺は小島将軍に断って墓花を供え、線香を焚いて般若心経を唱えた。
俺が手を合わせている間、小島将軍も隣で手を合わせていた。
一通りのことが済み、俺たちは駐車場へ向かった。
「本日は本当にありがとうございました」
俺は礼を言ってここで分かれるつもりだった。
ロールスロイスに乗り込む小島将軍に頭を下げた。
「乗れ。飯を喰おう」
「はい?」
誘われてしまった。
当然、断る選択肢など俺には無い。
近くの「1999」に着いた。
予約してあるらしく、俺たちは個室へ案内される。
敷地内にも、やはりガードの人間がいた。
個室までついてきた4人のボディーガードたちは着席しない。
囲まれながら、俺と小島将軍だけが座る。
どうも落ち着かない。
「あの、これからも初さんの墓参りをしてもいいですか?」
「構わん。宜しく頼む」
小島将軍が俺を見据えて許可した。
いちいちおっかない。
「聖のお母さんって、どんな人だったんですかね?」
俺は思わず聞いてしまった。
後から思えば、随分と失礼なことだったと思う。
身内でもなんでもない人間が、死んだ人間のことを、しかも喪った人間に向かって問うたのだ。
その人間の中で、どのような悲しみが渦巻いているのかも分からない。
まったく無関係だった俺が気軽に聞いて良い事ではなかった。
しかし、小島将軍は俺に話してくれた。
「いい女だった。気立てが良く、誰からも好かれた。東堂家のことは知っておるか?」
「有名な資産家の家系ですよね?」
日本全国で「東堂」さんはたくさんいるだろうが、小島将軍であれば、あの「東堂家」に違いない。
「そうだ。わしに東堂の当主が寄越して来た」
「そうですか」
「子どもを生んで、すぐに身体を壊した。日本で最高の医者に預けたが、助けられなかった」
「そうですか」
「子どもとは、だからほとんど接していない。あいつには不憫な目に遭わせてしまった」
「あいつ」とは初さんのことなのか、聖を指して言ったのかは分からない。
聖の名前は出してはいけないと言われているので、確認のしようも無かった。
俺たちの会話からは「初さん」のことだろうと思われるが、聖も母親と会う機会はほとんど無かったはずだ。
事情を知らなかった俺は、聖に俺の大好きなお袋の話も随分とした。
聖は顔を輝かせて聞いてくれていた。
あいつはどのような気持ちで俺の話を聞いてくれていたのだろうか。
料理が運ばれて来た。
本格フレンチだ。
一緒に食べながら、俺は幾つか質問された。
「お前は子どもの頃に身体が弱かったようだな」
「はい。医者には20歳まで生きられないと言われていました」
「生きたな」
「はい!」
小島将軍が笑ってくれた。
「運命はある。お前は面白い」
「そうですか?」
「お前は医者には収まらんだろう」
「えー! 医者でいいですよ!」
ボディガードがギョッとした目で俺を見た。
小島将軍の言葉に逆らう人間はいないのだ。
でも俺は、今日のお誘いの礼のつもりで、正直に付き合った。
「フフフ、まあ運命次第だな」
「そうですかね」
「お前は死ぬまでに何かやりたいことはあるか?」
「そんなもの! 死ぬまで生きるだけですよ!」
「そうか!」
小島将軍が大笑した。
またボディガードが驚いていた。
「お前、わしの所へ来いと言ったらどうする?」
「えー、ちょっと嫌ですね」
「何故だ?」
「小島将軍って、ちょっとおっかないんで」
俺が言うと、小島将軍が爆笑した。
今度はボディガードたちも笑っていた。
「そうか」
「はい!」
ほとんどは無言でお互いに食べていた。
「わしのことはどう聞いた?」
「戦後の日本を支えて来た方だと」
「そうか」
また黙って食べる。
「わしの力が必要ならば言え」
「いいですよー!」
「どうしてだ?」
「だから、小島将軍はおっかないんですってぇー!」
また爆笑された。
ようやく食事を終え、俺は固辞したが自宅まで送られた。
「楽しかった。また呼んだら付き合え」
「はーい!」
走り去るのを見送ったが、後ろのベンツの一人が俺に笑って手を振っていた。
俺も笑顔で振り返した。
それから本当に数年に一度は呼ばれた。
忘れた頃に連絡が来るので驚く。
俺が断れないように、最初から俺の都合に合った日時を指定される。
小島将軍ほどの人間が、わざわざ俺などの都合を調べるのだから申し訳ないと思った。
力で押さえるだけの人物では無いことを知った。
真心なのだ。
毎回緊張するのだが、毎回楽しい食事や酒だった。
そして、俺は小島将軍の言った通り、医者では収まれなかった。
小島将軍が俺に何を観たのかは今でも分からない。
先日、「エグリゴリΩ」と「オロチ」の粉末を送った。
飲んでくれたかどうかは知らない。
礼はもちろん、一切何も言って来ない。
あの人は、全てのことを自分で決めて実行するのだ。
もう相当な高齢のはずだが、いつでも矍鑠としている。
日本を今でも支えている。
聖はあの人の血を引いている。
小島将軍から聖に自分のことは話すなと言われている。
聖が何を知っているのかどうかも、だから分からない。
いつか話そうとは思っている。
聖には必要もないことかもしれない。
でも、いつか話したいと俺は思っている。
聖のために。
そして、小島将軍のために。
俺の家に電話が来て、小島将軍の秘書の方と伺った。
「今度の日曜日に、石神さんをお連れしたいと小島将軍が申しております」
「分かりました」
10月下旬の日曜日の朝9時に迎えに来ると言われた。
俺の住所を言おうとすると、既に分かっているということだった。
まあ、日本のフィクサー(黒幕)だ、そういうことなのだろう。
そして日曜日。
俺はマンションの前で待っていた。
目の前にロールスロイスのシルバーシャドウが停まった。
濃い紺色の車体だった。
前後に黒塗りのベンツ。
護衛だと分かった。
俺は墓に供えるための花を持っていた。
ベンツから降りて来た人間が、俺から花を預かった。
小島将軍と一緒に座るのに邪魔になるということだろう。
またボディチェックをされるかと思ったが、今日は何も無かった。
ロールスロイスは運転手の他に、助手席にもボディガードが座っていた。
運転手がドアを開け、俺は後ろのシートに座った。
小島将軍がいた。
座布団のようなでかいシートに座った。
「おはようございます」
小島将軍は無言で俺を一瞥しただけだった。
しばらく走ってから、小島将軍が口を開いた。
「わしは忙しい人間だ」
「そうでしょうね」
それだけだった。
少し待っていても、もう言葉は無い。
だから俺の方から話した。
礼儀作法など、俺は知らない。
「今日はお手数をお掛けしました」
「良い。お前とは三度の縁があった。だからこれからも付き合うことになるのだろう」
「はぁ」
そう言えば、先日そんなことを言っていた。
俺の名前を三回、別々な人間から耳にしたということだったが。
だからなんなの?
「お前のことを調べた」
「はい、そうですか」
「お前は面白い男だ。そしてそれ以上のものがある」
「はぁ」
会話の内容が全然分からない。
「お前は医者になるのだな」
「はい! お袋が喜びますから!」
「そうか」
小島将軍を見ると、仄かに笑っていた。
俺はそのことが無性に嬉しかった。
「あの、場所だけ教えて頂ければ、一人で行きましたのに」
「わしも行きたかったのだ」
「そうですか!」
青山墓地だった。
ここには有名な人物が大勢眠っている。
ベンツから降りて来た男たちに囲まれて歩いた。
「東堂家」の墓に着いた。
「ここには初(ハツ)だけが眠っている」
「そうなんですか」
説明は無かったが、聖の母親の名前なのだろう。
男鹿石の立派な墓石だった。
男鹿石特有の温かさを感じる。
この墓が深い思い入れを持って建てられたことを感じた。
墓誌があり、初さんの享年と戒名が刻まれている。
俺はそれを記憶した。
墓石は既に十分に掃除され磨かれていた。
事前に小島将軍が指示していたことが分かる。
警備を要する滞在時間を短縮するためだろうことが悟られた。
駐車場にも、墓所の途中にも、ガードの人間らしい姿を俺は見ていた。
俺は小島将軍に断って墓花を供え、線香を焚いて般若心経を唱えた。
俺が手を合わせている間、小島将軍も隣で手を合わせていた。
一通りのことが済み、俺たちは駐車場へ向かった。
「本日は本当にありがとうございました」
俺は礼を言ってここで分かれるつもりだった。
ロールスロイスに乗り込む小島将軍に頭を下げた。
「乗れ。飯を喰おう」
「はい?」
誘われてしまった。
当然、断る選択肢など俺には無い。
近くの「1999」に着いた。
予約してあるらしく、俺たちは個室へ案内される。
敷地内にも、やはりガードの人間がいた。
個室までついてきた4人のボディーガードたちは着席しない。
囲まれながら、俺と小島将軍だけが座る。
どうも落ち着かない。
「あの、これからも初さんの墓参りをしてもいいですか?」
「構わん。宜しく頼む」
小島将軍が俺を見据えて許可した。
いちいちおっかない。
「聖のお母さんって、どんな人だったんですかね?」
俺は思わず聞いてしまった。
後から思えば、随分と失礼なことだったと思う。
身内でもなんでもない人間が、死んだ人間のことを、しかも喪った人間に向かって問うたのだ。
その人間の中で、どのような悲しみが渦巻いているのかも分からない。
まったく無関係だった俺が気軽に聞いて良い事ではなかった。
しかし、小島将軍は俺に話してくれた。
「いい女だった。気立てが良く、誰からも好かれた。東堂家のことは知っておるか?」
「有名な資産家の家系ですよね?」
日本全国で「東堂」さんはたくさんいるだろうが、小島将軍であれば、あの「東堂家」に違いない。
「そうだ。わしに東堂の当主が寄越して来た」
「そうですか」
「子どもを生んで、すぐに身体を壊した。日本で最高の医者に預けたが、助けられなかった」
「そうですか」
「子どもとは、だからほとんど接していない。あいつには不憫な目に遭わせてしまった」
「あいつ」とは初さんのことなのか、聖を指して言ったのかは分からない。
聖の名前は出してはいけないと言われているので、確認のしようも無かった。
俺たちの会話からは「初さん」のことだろうと思われるが、聖も母親と会う機会はほとんど無かったはずだ。
事情を知らなかった俺は、聖に俺の大好きなお袋の話も随分とした。
聖は顔を輝かせて聞いてくれていた。
あいつはどのような気持ちで俺の話を聞いてくれていたのだろうか。
料理が運ばれて来た。
本格フレンチだ。
一緒に食べながら、俺は幾つか質問された。
「お前は子どもの頃に身体が弱かったようだな」
「はい。医者には20歳まで生きられないと言われていました」
「生きたな」
「はい!」
小島将軍が笑ってくれた。
「運命はある。お前は面白い」
「そうですか?」
「お前は医者には収まらんだろう」
「えー! 医者でいいですよ!」
ボディガードがギョッとした目で俺を見た。
小島将軍の言葉に逆らう人間はいないのだ。
でも俺は、今日のお誘いの礼のつもりで、正直に付き合った。
「フフフ、まあ運命次第だな」
「そうですかね」
「お前は死ぬまでに何かやりたいことはあるか?」
「そんなもの! 死ぬまで生きるだけですよ!」
「そうか!」
小島将軍が大笑した。
またボディガードが驚いていた。
「お前、わしの所へ来いと言ったらどうする?」
「えー、ちょっと嫌ですね」
「何故だ?」
「小島将軍って、ちょっとおっかないんで」
俺が言うと、小島将軍が爆笑した。
今度はボディガードたちも笑っていた。
「そうか」
「はい!」
ほとんどは無言でお互いに食べていた。
「わしのことはどう聞いた?」
「戦後の日本を支えて来た方だと」
「そうか」
また黙って食べる。
「わしの力が必要ならば言え」
「いいですよー!」
「どうしてだ?」
「だから、小島将軍はおっかないんですってぇー!」
また爆笑された。
ようやく食事を終え、俺は固辞したが自宅まで送られた。
「楽しかった。また呼んだら付き合え」
「はーい!」
走り去るのを見送ったが、後ろのベンツの一人が俺に笑って手を振っていた。
俺も笑顔で振り返した。
それから本当に数年に一度は呼ばれた。
忘れた頃に連絡が来るので驚く。
俺が断れないように、最初から俺の都合に合った日時を指定される。
小島将軍ほどの人間が、わざわざ俺などの都合を調べるのだから申し訳ないと思った。
力で押さえるだけの人物では無いことを知った。
真心なのだ。
毎回緊張するのだが、毎回楽しい食事や酒だった。
そして、俺は小島将軍の言った通り、医者では収まれなかった。
小島将軍が俺に何を観たのかは今でも分からない。
先日、「エグリゴリΩ」と「オロチ」の粉末を送った。
飲んでくれたかどうかは知らない。
礼はもちろん、一切何も言って来ない。
あの人は、全てのことを自分で決めて実行するのだ。
もう相当な高齢のはずだが、いつでも矍鑠としている。
日本を今でも支えている。
聖はあの人の血を引いている。
小島将軍から聖に自分のことは話すなと言われている。
聖が何を知っているのかどうかも、だから分からない。
いつか話そうとは思っている。
聖には必要もないことかもしれない。
でも、いつか話したいと俺は思っている。
聖のために。
そして、小島将軍のために。
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