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影
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以前の名前は思い出せる。
しかし、それはもう自分とは繋がっていない。
だから、自分がまだ人間であった頃の記憶は、もう自分のものではない。
今の自分が誰なのかということすら、何の興味もない。
今はもう、ただこの世界の中にある仕組みのままに動いているだけだ。
僅かな自分の「意志」は、決まった標的を殺すことだけしか稼働していない。
それで満足だった。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「宇羅、満足のいくものは出来そうか」
「はい、「業」様。石神たちに悟られずに近づくことが出来るはずです」
「そうか」
そう話している声が聞こえた。
俺はまだその時には、人間の記憶が僅かに自分に繋がっていた。
二人の人物。
片方は途轍もない巨大な波動だった。
人間の姿を見せてはいるが、あまりにも大きすぎる存在であることが分かった。
邪悪な漆黒の闇が、その男の中に無限に拡がっているように感じた。
もう一人も邪悪な波動の男だったが、比較するような大きさではない。
「消えてみろ」
宇羅と呼ばれた男が俺に言った。
俺は言われるままに「消えた」。
「ほう」
「もう、私には何も見えません。「業」様は如何ですか?」
「見える。だが、果てしなく小さい」
「さようでございますか」
戻るように言われ、俺は元に戻った。
「なかなかいいな」
「ありがとうございます」
俺は自分の身体が以前のものとはまったく違っていることに気付いた。
黒い金属の棒のような、骨格だらけの身体。
筋肉は見えないが、自由に動ける。
宇羅が、俺を鏡の前に連れて行った。
人間の骨格を模したものだと、明瞭に分かった。
両足は太い骨格で、足先には鉤爪のようなものが長く生えている。
背骨は大蛇のような鱗に覆われたものに変わっていた。
肋骨はただ空間を覆っているだけで、単に輪郭を成しているに過ぎない。
両腕は鉄の棒が繋がっているだけで、その先にも長い鉤爪があった。
頭部は棒が集合して、口先の尖った何かの動物のようにも見えた。
目鼻も口も無い、尖った構造物だ。
そして、背中には二対の黒い羽があった。
「お前は旧き者サマエルの一部を宿すことが出来た。エグリゴリの一人として、かつて神に戦いを挑んだ」
そう説明されたが、俺には何も感じられなかった。
「お前は見えず、聞かれず、嗅がれず、触れられることが出来ない。だから知られずのうちに、相手を殺すことが出来る」
そのような者であることは理解出来た。
「日本へ行き、石神の周りの者たちを殺せ」
俺の中で何かが繋がった。
他に何も繋がるものが無かったので、俺はそれに縋った。
唯一、俺が俺であるためのものになった。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
俺は長い年末年始休暇を終え、病院へ行った。
一江たち俺の部下は、昨日から出勤している。
だが、今日一日出れば、また明日から3連休だ。
だから今日は顔見せ的な意味が強い。
部下たちから挨拶を受け、一江から報告を聞いた。
例年と変わらない年末年始であり、特段の異常は無かった。
院長とは既に挨拶をしていたが、一応顔を出した。
今日は俺も部下たちもオペはなく、本格的に動くのは来週の連休明けからだ。
響子の部屋へ行く。
「タカトラー!」
響子とはずっと一緒だったのだが、響子が俺の顔を見て嬉しそうに抱き着いて来る。
「おす! パンツはちゃんと新しいのを履いたか?」
「なによ! 当たり前じゃん!」
「ちょっと確認するから脱げ」
「やー!」
六花が白衣を捲っている。
「お、おう」
白いパンツだった。
響子は休暇中楽しかったと言った。
「ずっと一緒だったもんな」
「うん!」
昨日病院へ戻り、一応の検査を受けた。
異常は無かった。
六花が響子の食事を取りに行き、響子と遊んでいると俺の電話が鳴った。
皇紀からだった。
「タカさん!」
「おう、どうした?」
「ハーが刺されました!」
「なんだと!」
俺は響子の部屋を出て話しながら歩いた。
トレイを持った六花とすれ違い、六花が俺を見ていた。
「状態は!」
「左の肺を貫かれました。危うく心臓を刺されるところで」
「敵は!}
「分かりません! ハーが反撃しようとしたら、もういなくなっていたそうです!」
「!」
ハーは感知能力が抜群のはずだ。
敵はそのハーに気付かれずに襲い、そしてすぐに消えた。
あり得ない。
「ハーは!」
「今お姉ちゃんがタカさんの病院へ運んでいます! もう到着するはずです!」
「分かった!」
俺はすぐに自分の部屋へ戻り、一江たちに状況を説明した。
大森が救急搬送の部署へ連絡し、受け入れ態勢を取った。
俺も緊急手術の準備をする。
2分後に亜紀ちゃんがダッジ・デーモンで飛び込んで来た。
一江と大森がストレッチャーに乗せ、俺が待つオペ室へ運ぶ。
鷹がその間に急いで部屋を作っていく。
ハーは意識を喪っていた。
亜紀ちゃんが泣きながら必死で説明している。
「「Ω」と「オロチ」を飲みましたが、何も起こりません!」
「分かった! 外で待っていろ!」
ナースたちがハーの服を脱がせながら、鷹が消毒していく。
麻酔医がバイタルを確認しながら処置していく。
左胸部に刺創があり、出血がある。
すぐに鷹がレントゲンの準備をし、体内を見た。
左肺を貫通し、あと5ミリで心臓だった。
肺の中にも出血があるが、それほどではない。
運よく大動脈を外れていた。
俺はレーザーマークを待たずに執刀する。
ドレーンで肺の中の血液を吸い出し、貫かれた肺を縫合する。
オペとしては俺にとっては単純な部類だ。
オペはすぐに完了した。
オペ室を出ると、子どもたちが揃っていた。
院長もいる。
「石神!」
「大丈夫です。肺を貫通する傷でしたが、命に別状はありません」
「そうか!」
俺は子どもたちに食堂で待つように言い、着替えに行った。
一江が会議室を押さえてくれ、俺は食堂の子どもたちを移動させた。
詳しい説明を聞く。
「ハーは買い物へ行く途中でした。電話が来て皇紀が受けて。ハーが襲撃されたと」
すぐに亜紀ちゃんがハーを救出に向かい、そのまま病院へ運んで来たようだ。
「私が行った時にはまだ意識があって。突然気付かないままに背後から襲われたと」
「ハーが感知しなかったのか」
「はい、襲撃の瞬間まで。咄嗟に心臓を避けるのが精一杯だったようです」
強敵だ。
これまでの力で押して来る相手ではない。
ルーが半狂乱だった。
俺が隣に座らせて、肩を抱き締める。
「ハーは大丈夫だ」
ルーはまだ泣いていた。
「タカさん」
亜紀ちゃんが言った。
「ああ」
「あの、「Ω」も「オロチ」も効きませんでした」
「そうだな」
「それって、一体……」
敵の攻撃が特殊だということだ。
人体を超活性化する「Ω」と「オロチ」が効かない。
斬の末期ガンまで治してしまったほどのものが、何の効果も無かった。
「気を付けろ。お前たちは絶対に独りになるな」
「「「「はい!」」」」
「鷹は響子と六花と一緒にいろ。今晩は病院に泊れるように手配する。院長、よろしいですね」
「あ、ああ」
「院長は奥さんとうちへ泊まって下さい」
「分かった」
俺は御堂と蓮花に連絡した。
御堂にはアザゼルがいる。
蓮花には別なことを頼んだ。
とにかく二人には襲撃があればすぐに連絡するように言った。
ルーが残り、子どもたちは家に帰った。
静子さんが来られたら、ルーと一緒に院長と家に行ってもらう。
ルーはハーを心配したが、俺がいるからと納得させた。
その夜、ハーの容態が急変した。
しかし、それはもう自分とは繋がっていない。
だから、自分がまだ人間であった頃の記憶は、もう自分のものではない。
今の自分が誰なのかということすら、何の興味もない。
今はもう、ただこの世界の中にある仕組みのままに動いているだけだ。
僅かな自分の「意志」は、決まった標的を殺すことだけしか稼働していない。
それで満足だった。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「宇羅、満足のいくものは出来そうか」
「はい、「業」様。石神たちに悟られずに近づくことが出来るはずです」
「そうか」
そう話している声が聞こえた。
俺はまだその時には、人間の記憶が僅かに自分に繋がっていた。
二人の人物。
片方は途轍もない巨大な波動だった。
人間の姿を見せてはいるが、あまりにも大きすぎる存在であることが分かった。
邪悪な漆黒の闇が、その男の中に無限に拡がっているように感じた。
もう一人も邪悪な波動の男だったが、比較するような大きさではない。
「消えてみろ」
宇羅と呼ばれた男が俺に言った。
俺は言われるままに「消えた」。
「ほう」
「もう、私には何も見えません。「業」様は如何ですか?」
「見える。だが、果てしなく小さい」
「さようでございますか」
戻るように言われ、俺は元に戻った。
「なかなかいいな」
「ありがとうございます」
俺は自分の身体が以前のものとはまったく違っていることに気付いた。
黒い金属の棒のような、骨格だらけの身体。
筋肉は見えないが、自由に動ける。
宇羅が、俺を鏡の前に連れて行った。
人間の骨格を模したものだと、明瞭に分かった。
両足は太い骨格で、足先には鉤爪のようなものが長く生えている。
背骨は大蛇のような鱗に覆われたものに変わっていた。
肋骨はただ空間を覆っているだけで、単に輪郭を成しているに過ぎない。
両腕は鉄の棒が繋がっているだけで、その先にも長い鉤爪があった。
頭部は棒が集合して、口先の尖った何かの動物のようにも見えた。
目鼻も口も無い、尖った構造物だ。
そして、背中には二対の黒い羽があった。
「お前は旧き者サマエルの一部を宿すことが出来た。エグリゴリの一人として、かつて神に戦いを挑んだ」
そう説明されたが、俺には何も感じられなかった。
「お前は見えず、聞かれず、嗅がれず、触れられることが出来ない。だから知られずのうちに、相手を殺すことが出来る」
そのような者であることは理解出来た。
「日本へ行き、石神の周りの者たちを殺せ」
俺の中で何かが繋がった。
他に何も繋がるものが無かったので、俺はそれに縋った。
唯一、俺が俺であるためのものになった。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
俺は長い年末年始休暇を終え、病院へ行った。
一江たち俺の部下は、昨日から出勤している。
だが、今日一日出れば、また明日から3連休だ。
だから今日は顔見せ的な意味が強い。
部下たちから挨拶を受け、一江から報告を聞いた。
例年と変わらない年末年始であり、特段の異常は無かった。
院長とは既に挨拶をしていたが、一応顔を出した。
今日は俺も部下たちもオペはなく、本格的に動くのは来週の連休明けからだ。
響子の部屋へ行く。
「タカトラー!」
響子とはずっと一緒だったのだが、響子が俺の顔を見て嬉しそうに抱き着いて来る。
「おす! パンツはちゃんと新しいのを履いたか?」
「なによ! 当たり前じゃん!」
「ちょっと確認するから脱げ」
「やー!」
六花が白衣を捲っている。
「お、おう」
白いパンツだった。
響子は休暇中楽しかったと言った。
「ずっと一緒だったもんな」
「うん!」
昨日病院へ戻り、一応の検査を受けた。
異常は無かった。
六花が響子の食事を取りに行き、響子と遊んでいると俺の電話が鳴った。
皇紀からだった。
「タカさん!」
「おう、どうした?」
「ハーが刺されました!」
「なんだと!」
俺は響子の部屋を出て話しながら歩いた。
トレイを持った六花とすれ違い、六花が俺を見ていた。
「状態は!」
「左の肺を貫かれました。危うく心臓を刺されるところで」
「敵は!}
「分かりません! ハーが反撃しようとしたら、もういなくなっていたそうです!」
「!」
ハーは感知能力が抜群のはずだ。
敵はそのハーに気付かれずに襲い、そしてすぐに消えた。
あり得ない。
「ハーは!」
「今お姉ちゃんがタカさんの病院へ運んでいます! もう到着するはずです!」
「分かった!」
俺はすぐに自分の部屋へ戻り、一江たちに状況を説明した。
大森が救急搬送の部署へ連絡し、受け入れ態勢を取った。
俺も緊急手術の準備をする。
2分後に亜紀ちゃんがダッジ・デーモンで飛び込んで来た。
一江と大森がストレッチャーに乗せ、俺が待つオペ室へ運ぶ。
鷹がその間に急いで部屋を作っていく。
ハーは意識を喪っていた。
亜紀ちゃんが泣きながら必死で説明している。
「「Ω」と「オロチ」を飲みましたが、何も起こりません!」
「分かった! 外で待っていろ!」
ナースたちがハーの服を脱がせながら、鷹が消毒していく。
麻酔医がバイタルを確認しながら処置していく。
左胸部に刺創があり、出血がある。
すぐに鷹がレントゲンの準備をし、体内を見た。
左肺を貫通し、あと5ミリで心臓だった。
肺の中にも出血があるが、それほどではない。
運よく大動脈を外れていた。
俺はレーザーマークを待たずに執刀する。
ドレーンで肺の中の血液を吸い出し、貫かれた肺を縫合する。
オペとしては俺にとっては単純な部類だ。
オペはすぐに完了した。
オペ室を出ると、子どもたちが揃っていた。
院長もいる。
「石神!」
「大丈夫です。肺を貫通する傷でしたが、命に別状はありません」
「そうか!」
俺は子どもたちに食堂で待つように言い、着替えに行った。
一江が会議室を押さえてくれ、俺は食堂の子どもたちを移動させた。
詳しい説明を聞く。
「ハーは買い物へ行く途中でした。電話が来て皇紀が受けて。ハーが襲撃されたと」
すぐに亜紀ちゃんがハーを救出に向かい、そのまま病院へ運んで来たようだ。
「私が行った時にはまだ意識があって。突然気付かないままに背後から襲われたと」
「ハーが感知しなかったのか」
「はい、襲撃の瞬間まで。咄嗟に心臓を避けるのが精一杯だったようです」
強敵だ。
これまでの力で押して来る相手ではない。
ルーが半狂乱だった。
俺が隣に座らせて、肩を抱き締める。
「ハーは大丈夫だ」
ルーはまだ泣いていた。
「タカさん」
亜紀ちゃんが言った。
「ああ」
「あの、「Ω」も「オロチ」も効きませんでした」
「そうだな」
「それって、一体……」
敵の攻撃が特殊だということだ。
人体を超活性化する「Ω」と「オロチ」が効かない。
斬の末期ガンまで治してしまったほどのものが、何の効果も無かった。
「気を付けろ。お前たちは絶対に独りになるな」
「「「「はい!」」」」
「鷹は響子と六花と一緒にいろ。今晩は病院に泊れるように手配する。院長、よろしいですね」
「あ、ああ」
「院長は奥さんとうちへ泊まって下さい」
「分かった」
俺は御堂と蓮花に連絡した。
御堂にはアザゼルがいる。
蓮花には別なことを頼んだ。
とにかく二人には襲撃があればすぐに連絡するように言った。
ルーが残り、子どもたちは家に帰った。
静子さんが来られたら、ルーと一緒に院長と家に行ってもらう。
ルーはハーを心配したが、俺がいるからと納得させた。
その夜、ハーの容態が急変した。
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