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石神家 税務調査 Ⅲ
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「おい! それをすぐに戻せ!」
俺が怒鳴っても鼻毛は動じない。
「こいつは手加減しねぇんだ! 死にたく無ければ戻せ!」
俺は叫びながら、鼻毛から奪い取っておもちゃ箱に戻した。
鼻毛は物凄い顔で俺を睨んでいる。
「それはなんなんだ!」
「レッドダイヤモンドだよ!」
「!」
「鼻毛さん、それはちゃんと申告してあるものだ」
「なんだと!」
五月原が説明した。
「石神さんのお宅の庭から掘り出されたものだ」
「お前! 何を言ってるんだ?」
「本当だ。我々も目の前で見ている」
「目の前?」
「録画もしてある。信じがたいことだが本当だ」
「ダイヤモンドが庭から出て来るわけないだろう?」
その通り。
「文部科学省の人間が立ち合いの下で、専門会社が石神さんの土地の地下資源を調査した。まだ多くのダイヤモンドや金の鉱脈がある」
「なんだと?」
西郷も言葉を喪っている。
「石神さんは特別な方なんだ。あなたが信じられないのも無理は無い」
まーなー。
納得は出来ないだろうが、鼻毛は部下を連れて裏の研究棟へ向かった。
「これは私が中心にやらなければダメですね」
「お願いしますよ」
西郷は、うちの異常に気付いた。
昼食の時間になり、鼻毛たちは一旦出て行った。
役所の人間はきっちり休憩を取る。
俺は西郷たちの課は残し、寿司をとってやった。
しきりに遠慮していたが、話があるからと引き留めた。
税理士や弁護士のチームにももちろん寿司を取る。
大勢になったので、子どもたちがテーブルなどを運んで来た。
五月原が西郷に話す。
もちろん、俺の許可を得てだ。
「西郷さん。実は石神氏は「虎」の軍の人間なのです」
「なんですって!」
「だからあなた方には異常と思えることが多い。資産の規模を見ても、普通の方ではないことがお分かりでしょう?」
「それはもう!」
西郷たちが絶句していた。
目の前に「虎」の軍がいるとは考えもしなかっただろう。
もしかしたら、西郷に命じたトップの人間というのは、何か知っていたのかもしれない。
「御堂総理の華々しい選挙戦と総理就任は御存知のことと思います」
「はい! それはもう!」
「その後押しをしたのが石神氏です」
「なんですって!」
「御堂総理の有名な二人のロボット、ダフニスとクロエを提供したのも石神氏ですよ」
「……」
「選挙中に起きた「渋谷HELL」を解決したのも石神氏たちです。どうしてあなた方が石神氏の所へ来たのかは分かりますが、後にもっと大きな勢力が動くことになるでしょう」
「そ、それは……」
西郷が緊張していた。
俺が言った。
「不正を握り潰すつもりもありませんし、あなた方へ意趣返しをするつもりもありません。鼻毛はともかく、あなたは真っ当な方だ。だから調査を続けて貰っても構いません。今更税金を誤魔化すような必要もありませんしね」
「いえ、それは……」
「資産はもう十二分にある。贅沢な、まあちょっとはしていますけどね。でも五月原たちがちゃんと計上して申告してくれていますよ」
「それは、もうこの時点で分かっています。規模は、まあ驚くばかりですが、きちんとされている方とお見受けしました」
西郷はやはり良い人間のようだ。
仕事には真面目なのだろうが、決して無茶なことはしない。
「私もこの仕事を長年やって来て、最初に分かるんですよ。所得を隠すような人間は、石神さんとは違う。それは見れば分かる」
「そうですか」
「それにね、立場上こういう話は本当はダメなんですが。自分の欲望のためではない何かで動いている人間がいることも知っています。それは法に悖ることもありますが、私は立派なことだと個人的には思っています」
「なるほど」
昼食後、西郷は税務署長からの電話を受けていた。
御堂が手を回してくれたのだろう。
「石神さん、やはり来ましたよ」
西郷が嬉しそうに笑って言った。
「調査は終了です。ご迷惑をお掛けしました。
「いいえ。ご苦労様でした」
俺もホッとした。
西郷は鼻毛たちが車に積んだうちから持ち出した資料を返還すると言った。
そこへ鼻毛たちが戻って来た。
チャイムを何度も鳴らしている。
亜紀ちゃんが物凄い顔で出て行った。
西郷たちを送り出そうと玄関へ行くと、門の所で亜紀ちゃんと鼻毛が押し問答をしている。
「鼻毛課長、もう調査は終了です。撤収しますよ」
「何を言っているんだ! この野郎! 権力を使って誤魔化そうとしてるんだな!」
「いい加減にして下さい! この方は潔白だ! 何もありませんよ!」
「おい! 裏の部屋を調べさせろ!」
鼻毛は退き下がるつもりはなかった。
「分かったよ。じゃあ、あと1時間好きなように調べろ」
俺が言った。
西郷は部下たちに鼻毛たちが押収したものを戻す作業をさせ、自分は鼻毛と一緒に来た。
裏の研究棟に案内する。
鼻毛は3階から見ると言うので、そちらへ向かった。
廊下の奥に、厳重に閉じられたテンキー付きのドアを見つけた。
「あそこだ! あそこに隠されている!」
鼻毛が大興奮で叫んだ。
「あそこは大事なものが仕舞ってあるんだ」
「そうだろう! 分かるぞ!」
「一応言っておくけど、入らない方がいい。危険な物も多いからな」
「アハハハハハ! 入るに決まっているだろう。一緒に来い!」
「分かったよ。俺は警告したからな」
鼻毛は意気揚々と俺にドアを開けさせた。
「西郷さんはここにいて下さい」
「はい、分かりました」
俺は鉄扉を開け、次のドアも開けてやった。
「さあ、好きなだけ見ろ」
「覚悟しろ、石神!」
鼻毛は独りで入って行った。
吉原龍子の遺品が仕舞われている部屋だ。
「おお! これは凄いな!」
中で大声で喜んでいる鼻毛の声が聞こえた。
俺たちは廊下で待っていた。
20分しても出て来ない。
西郷が声を掛けた。
返事は無い。
俺はドア前に積んである御札を西郷に渡し、一緒に中へ入った。
そこにある大量の護符や様々な品に、西郷が驚く。
鼻毛が床にへたり込み、口からよだれを垂らしながらヘラヘラと笑って空中を見ていた。
「鼻毛課長!」
「$’&%%(’&)(’&$」
意味を為さないことを言いながら、鼻毛は笑っていた。
俺は鼻毛を担いで外に出た。
ドアに鍵を閉め、次いで鉄扉も施錠する。
「石神さん……」
「うちの者も絶対に入らないんですよ。俺が「危険な物が多い」と言ってあるんでね」
「……」
鼻毛の部下たちが蒼白になっていた。
俺は鼻毛を担いだまま玄関から出た。
西郷が俺に言った。
「一瞬ですが、黒い手が見えました」
「そうですか」
「鼻毛課長の頭の中をいじっているように見えました」
「コワイですね」
俺にも分からん。
その日の夕方に、国税庁の長官と参事官、それに東京国税局の長官がうちに来て謝罪した。
俺はその謝罪を受け入れた。
鼻毛をけしかけた人間たちの情報を得て、俺はジャングル・マスターに処理を頼んだ。
全ての政治家のことを調べ上げている男だ。
スキャンダルなりで社会的に葬ることが出来る。
その後鼻毛は意識を取り戻すことは無かった。
時々酷く脅えながらヘラヘラと笑っているそうだ。
いつまでその状態なのかは分からない。
俺が命じたことでもない。
自業自得だ。
斬や千両たちが鼻毛の裏も探った。
やはりろくでもない男で、あちこちから所得隠しを見逃す返礼に金を受け取っていた。
警察と国税局に調査結果が渡され、かつての仲間たちによって徹底的に調べられた。
税務署を懲戒免職となり、恐喝で得た資産はすべて没収された。
浪費家のようで、貯金も資産もほとんど残らなかったと聞いた。
鼻毛の部下たちも何人か汚職が発覚し、同じく懲戒免職になった。
ざまぁ、と言いたいが、それほどの縁でもなかった。
まあ、迷惑だっただけだ。
亜紀ちゃんは鼻毛の惨めな最期を知って、大喜びだった。
俺が怒鳴っても鼻毛は動じない。
「こいつは手加減しねぇんだ! 死にたく無ければ戻せ!」
俺は叫びながら、鼻毛から奪い取っておもちゃ箱に戻した。
鼻毛は物凄い顔で俺を睨んでいる。
「それはなんなんだ!」
「レッドダイヤモンドだよ!」
「!」
「鼻毛さん、それはちゃんと申告してあるものだ」
「なんだと!」
五月原が説明した。
「石神さんのお宅の庭から掘り出されたものだ」
「お前! 何を言ってるんだ?」
「本当だ。我々も目の前で見ている」
「目の前?」
「録画もしてある。信じがたいことだが本当だ」
「ダイヤモンドが庭から出て来るわけないだろう?」
その通り。
「文部科学省の人間が立ち合いの下で、専門会社が石神さんの土地の地下資源を調査した。まだ多くのダイヤモンドや金の鉱脈がある」
「なんだと?」
西郷も言葉を喪っている。
「石神さんは特別な方なんだ。あなたが信じられないのも無理は無い」
まーなー。
納得は出来ないだろうが、鼻毛は部下を連れて裏の研究棟へ向かった。
「これは私が中心にやらなければダメですね」
「お願いしますよ」
西郷は、うちの異常に気付いた。
昼食の時間になり、鼻毛たちは一旦出て行った。
役所の人間はきっちり休憩を取る。
俺は西郷たちの課は残し、寿司をとってやった。
しきりに遠慮していたが、話があるからと引き留めた。
税理士や弁護士のチームにももちろん寿司を取る。
大勢になったので、子どもたちがテーブルなどを運んで来た。
五月原が西郷に話す。
もちろん、俺の許可を得てだ。
「西郷さん。実は石神氏は「虎」の軍の人間なのです」
「なんですって!」
「だからあなた方には異常と思えることが多い。資産の規模を見ても、普通の方ではないことがお分かりでしょう?」
「それはもう!」
西郷たちが絶句していた。
目の前に「虎」の軍がいるとは考えもしなかっただろう。
もしかしたら、西郷に命じたトップの人間というのは、何か知っていたのかもしれない。
「御堂総理の華々しい選挙戦と総理就任は御存知のことと思います」
「はい! それはもう!」
「その後押しをしたのが石神氏です」
「なんですって!」
「御堂総理の有名な二人のロボット、ダフニスとクロエを提供したのも石神氏ですよ」
「……」
「選挙中に起きた「渋谷HELL」を解決したのも石神氏たちです。どうしてあなた方が石神氏の所へ来たのかは分かりますが、後にもっと大きな勢力が動くことになるでしょう」
「そ、それは……」
西郷が緊張していた。
俺が言った。
「不正を握り潰すつもりもありませんし、あなた方へ意趣返しをするつもりもありません。鼻毛はともかく、あなたは真っ当な方だ。だから調査を続けて貰っても構いません。今更税金を誤魔化すような必要もありませんしね」
「いえ、それは……」
「資産はもう十二分にある。贅沢な、まあちょっとはしていますけどね。でも五月原たちがちゃんと計上して申告してくれていますよ」
「それは、もうこの時点で分かっています。規模は、まあ驚くばかりですが、きちんとされている方とお見受けしました」
西郷はやはり良い人間のようだ。
仕事には真面目なのだろうが、決して無茶なことはしない。
「私もこの仕事を長年やって来て、最初に分かるんですよ。所得を隠すような人間は、石神さんとは違う。それは見れば分かる」
「そうですか」
「それにね、立場上こういう話は本当はダメなんですが。自分の欲望のためではない何かで動いている人間がいることも知っています。それは法に悖ることもありますが、私は立派なことだと個人的には思っています」
「なるほど」
昼食後、西郷は税務署長からの電話を受けていた。
御堂が手を回してくれたのだろう。
「石神さん、やはり来ましたよ」
西郷が嬉しそうに笑って言った。
「調査は終了です。ご迷惑をお掛けしました。
「いいえ。ご苦労様でした」
俺もホッとした。
西郷は鼻毛たちが車に積んだうちから持ち出した資料を返還すると言った。
そこへ鼻毛たちが戻って来た。
チャイムを何度も鳴らしている。
亜紀ちゃんが物凄い顔で出て行った。
西郷たちを送り出そうと玄関へ行くと、門の所で亜紀ちゃんと鼻毛が押し問答をしている。
「鼻毛課長、もう調査は終了です。撤収しますよ」
「何を言っているんだ! この野郎! 権力を使って誤魔化そうとしてるんだな!」
「いい加減にして下さい! この方は潔白だ! 何もありませんよ!」
「おい! 裏の部屋を調べさせろ!」
鼻毛は退き下がるつもりはなかった。
「分かったよ。じゃあ、あと1時間好きなように調べろ」
俺が言った。
西郷は部下たちに鼻毛たちが押収したものを戻す作業をさせ、自分は鼻毛と一緒に来た。
裏の研究棟に案内する。
鼻毛は3階から見ると言うので、そちらへ向かった。
廊下の奥に、厳重に閉じられたテンキー付きのドアを見つけた。
「あそこだ! あそこに隠されている!」
鼻毛が大興奮で叫んだ。
「あそこは大事なものが仕舞ってあるんだ」
「そうだろう! 分かるぞ!」
「一応言っておくけど、入らない方がいい。危険な物も多いからな」
「アハハハハハ! 入るに決まっているだろう。一緒に来い!」
「分かったよ。俺は警告したからな」
鼻毛は意気揚々と俺にドアを開けさせた。
「西郷さんはここにいて下さい」
「はい、分かりました」
俺は鉄扉を開け、次のドアも開けてやった。
「さあ、好きなだけ見ろ」
「覚悟しろ、石神!」
鼻毛は独りで入って行った。
吉原龍子の遺品が仕舞われている部屋だ。
「おお! これは凄いな!」
中で大声で喜んでいる鼻毛の声が聞こえた。
俺たちは廊下で待っていた。
20分しても出て来ない。
西郷が声を掛けた。
返事は無い。
俺はドア前に積んである御札を西郷に渡し、一緒に中へ入った。
そこにある大量の護符や様々な品に、西郷が驚く。
鼻毛が床にへたり込み、口からよだれを垂らしながらヘラヘラと笑って空中を見ていた。
「鼻毛課長!」
「$’&%%(’&)(’&$」
意味を為さないことを言いながら、鼻毛は笑っていた。
俺は鼻毛を担いで外に出た。
ドアに鍵を閉め、次いで鉄扉も施錠する。
「石神さん……」
「うちの者も絶対に入らないんですよ。俺が「危険な物が多い」と言ってあるんでね」
「……」
鼻毛の部下たちが蒼白になっていた。
俺は鼻毛を担いだまま玄関から出た。
西郷が俺に言った。
「一瞬ですが、黒い手が見えました」
「そうですか」
「鼻毛課長の頭の中をいじっているように見えました」
「コワイですね」
俺にも分からん。
その日の夕方に、国税庁の長官と参事官、それに東京国税局の長官がうちに来て謝罪した。
俺はその謝罪を受け入れた。
鼻毛をけしかけた人間たちの情報を得て、俺はジャングル・マスターに処理を頼んだ。
全ての政治家のことを調べ上げている男だ。
スキャンダルなりで社会的に葬ることが出来る。
その後鼻毛は意識を取り戻すことは無かった。
時々酷く脅えながらヘラヘラと笑っているそうだ。
いつまでその状態なのかは分からない。
俺が命じたことでもない。
自業自得だ。
斬や千両たちが鼻毛の裏も探った。
やはりろくでもない男で、あちこちから所得隠しを見逃す返礼に金を受け取っていた。
警察と国税局に調査結果が渡され、かつての仲間たちによって徹底的に調べられた。
税務署を懲戒免職となり、恐喝で得た資産はすべて没収された。
浪費家のようで、貯金も資産もほとんど残らなかったと聞いた。
鼻毛の部下たちも何人か汚職が発覚し、同じく懲戒免職になった。
ざまぁ、と言いたいが、それほどの縁でもなかった。
まあ、迷惑だっただけだ。
亜紀ちゃんは鼻毛の惨めな最期を知って、大喜びだった。
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