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再び、クリスマスプレゼント製作!
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「いしがみせんせー!」
クリスマス三日前。
愛する世界最高に美しい女が俺の部屋に来た。
半泣きだ。
「どうしたんだよ!」
「六花!」
「おい!」
俺が部屋を出て、親友の一江と大森も驚いて入り口に立つ六花に駆け寄る。
俺はとにかく来いと言って、空いている会議室に入った。
俺は抱き締めながら六花を椅子に座らせて話させた。
「何があったんだ?」
「もうすぐクリスマスなんですけどー」
「ああ?」
「まだ響子のプレゼントが決まらなくてー」
「またかよ!」
「私って、本当にダメな女なんですぅー」
「あのなぁ……」
去年もこんな遣り取りをした。
そして二人で徹夜で「六花パイ」を作ったのだ。
まあ、楽しかったが。
「お前よー。響子のことが大好きなんだろう?」
「それはもちろんですぅー」
泣いている六花を抱き締めた。
仕事中の会議室でやることじゃねぇんだが。
「しっかりしろ。そんなに気を遣うことはねぇじゃんか」
「でもぉー」
「デパートにでも行って、目に付いたものを買えばいいんだよ」
「毎週行って来たんですけどー、何も決まらないでぇー」
まあ、こいつの場合、思いが強すぎるのかもしれない。
俺が優しく頭を撫でていると、六花が言った。
「またシリコンで何か作りましょうか?」
「お前、別なことを狙ってねぇか?」
「……」
それで思い出した。
「そう言えばよ。双子が傘下に置いた3Dプリンターの会社があったな」
「はい?」
「凄く精緻なものが作れるようになったって聞いたよ」
「はい?」
俺は六花に3Dプリンターについて説明した。
「しょうがねぇ、双子に連絡しておくよ」
「よろしくおねがいしますぅー」
愛する六花のためだ。
頑張ろう。
俺たちは5時に仕事を上がり、待っている川崎市にある3Dプリンターの業者へ向かった。
金に糸目はつけないから、最速で仕上げるように言ってある。
六花は俺のボディを元にしたフィギュアを作りたいと言った。
「じゃあ、このスーツでいいか?」
「いいえ、トラの裸で是非」
「……」
まあ、服を着せればいいか。
「じゃあ、服はお前が用意しろよな」
「はい」
六花が眩しい笑顔で頷いた。
今日はシボレー・コルベットに乗って来たので、業者が驚く。
敷地の駐車場に停め、名刺を渡して早速打ち合わせに入る。
六花が積極的に話した。
「あの、この人のフィギュアを作りたいんです!」
「はい、それは可能ですよ」
「明後日には、どうか」
「まあ、頑張ります」
良かった。
俺の全裸だと言うと、ちょっと驚かれた。
でもそのまま受けてくれた。
「では服を脱いでこちらの部屋へ」
多くのレンズなどが並んでいるブースに入れられた。
「何かポーズがあれば、そのまま動かないで下さい。10分ほどで完了します」
俺は少し考えたが、腕を組んで少し足を開いた。
「ちょっと待って下さい!」
外で六花が叫んだ。
「石神先生! 大事なことが!」
「なんだ?」
「オチンチンがダメです!」
「おお!」
六花が俺の前にしゃがんで口に含んだ。
技術の方たちが驚いている。
俺が屹立した。
「はい! 大丈夫になりました!」
「おし!」
屹立の状態維持するのに集中した。
やがて10分が経過する。
「あ! 立ったままですね!」
「お、おう」
「じゃあ、取り敢えずヤっときますか!」
「ばか!」
俺は視線をそらしている業者に謝りながら服を着た。
23日に取りに来ると言い、会社を出た。
「トラ、ありがとうございました」
「いいよ、愛するお前のためだ」
「あの、是非お礼を」
「いいって」
「いいえ、私ももう我慢できず」
「……」
急いで病院で吹雪を引き取ってマンションへ行った。
たっぷりお礼をしてくれた。
23日。
また六花と川崎の会社へ行く。
今日はアヴェンタドールだ。
「車、お好きなんですね」
「まあ、こいつほどじゃないですけどね」
六花を抱き寄せる。
「アハハハハハハ!」
愛想よく笑ってくれた。
出来上がったゴムライク製の俺のフィギュアを見せてもらった。
いい出来上がりだ。
色まで付けてくれ、白い肌色に仕上がっている。
髪と眉も塗装されて黒い。
眼球は肌色のままだが、これでいいだろう。
「いい出来ですね」
「ありがとうございます」
六花が手に取って確認している。
「随分ちっちゃくなっちゃいましたね」
頭を引っぱたいて礼を言わせ、会社を出た。
「おい、これの服はどうすんだ?」
「え、このままでいいのでは?」
「作れって言っただろう!」
「そうでしたっけ?」
「……」
一応高級そうなケースまで付けてくれた。
「響子が俺の裸のフィギュアに驚くだろう!」
「そうですかね?」
話し合っている時間は無いので、アヴェンタドールを飛ばして蒲田のユザワヤに寄った。
二人で様々な布を見て回る。
「あ! これ、どうですか?」
六花が虎縞の布を見つけた。
フィギュア用で柄が小さくていい。
「よし! これにするぞ!」
俺も六花も裁縫は得意では無いので、布ボンドも買った。
六花のマンションに帰り、六花に布をカットさせた。
もう、腰巻でもいい。
「ところでよ」
「はい!」
「なんでお前、全裸なの?」
「トラも」
「おう」
取り敢えずヤった。
注意深く布ボンドで貼り合わせ、冠頭衣のようなものを作り、俺の裸身が隠れた。
二人で抱き合って喜んだ。
全裸だったのでそのまま風呂に入ってヤった。
全裸のまま、二人で食事を作って食べた。
吹雪が泣いていた。
俺は笑ってもう帰ると言った。
「もう一回と思ってたのに」
「またな」
六花にキスをして家に帰った。
まあ、去年に引き続き、あいつには参る。
楽しい思いもするのだが。
それに、泣き顔のあいつを見て何もしないという心にはならない。
六花の笑顔は最高なのだ。
クリスマス三日前。
愛する世界最高に美しい女が俺の部屋に来た。
半泣きだ。
「どうしたんだよ!」
「六花!」
「おい!」
俺が部屋を出て、親友の一江と大森も驚いて入り口に立つ六花に駆け寄る。
俺はとにかく来いと言って、空いている会議室に入った。
俺は抱き締めながら六花を椅子に座らせて話させた。
「何があったんだ?」
「もうすぐクリスマスなんですけどー」
「ああ?」
「まだ響子のプレゼントが決まらなくてー」
「またかよ!」
「私って、本当にダメな女なんですぅー」
「あのなぁ……」
去年もこんな遣り取りをした。
そして二人で徹夜で「六花パイ」を作ったのだ。
まあ、楽しかったが。
「お前よー。響子のことが大好きなんだろう?」
「それはもちろんですぅー」
泣いている六花を抱き締めた。
仕事中の会議室でやることじゃねぇんだが。
「しっかりしろ。そんなに気を遣うことはねぇじゃんか」
「でもぉー」
「デパートにでも行って、目に付いたものを買えばいいんだよ」
「毎週行って来たんですけどー、何も決まらないでぇー」
まあ、こいつの場合、思いが強すぎるのかもしれない。
俺が優しく頭を撫でていると、六花が言った。
「またシリコンで何か作りましょうか?」
「お前、別なことを狙ってねぇか?」
「……」
それで思い出した。
「そう言えばよ。双子が傘下に置いた3Dプリンターの会社があったな」
「はい?」
「凄く精緻なものが作れるようになったって聞いたよ」
「はい?」
俺は六花に3Dプリンターについて説明した。
「しょうがねぇ、双子に連絡しておくよ」
「よろしくおねがいしますぅー」
愛する六花のためだ。
頑張ろう。
俺たちは5時に仕事を上がり、待っている川崎市にある3Dプリンターの業者へ向かった。
金に糸目はつけないから、最速で仕上げるように言ってある。
六花は俺のボディを元にしたフィギュアを作りたいと言った。
「じゃあ、このスーツでいいか?」
「いいえ、トラの裸で是非」
「……」
まあ、服を着せればいいか。
「じゃあ、服はお前が用意しろよな」
「はい」
六花が眩しい笑顔で頷いた。
今日はシボレー・コルベットに乗って来たので、業者が驚く。
敷地の駐車場に停め、名刺を渡して早速打ち合わせに入る。
六花が積極的に話した。
「あの、この人のフィギュアを作りたいんです!」
「はい、それは可能ですよ」
「明後日には、どうか」
「まあ、頑張ります」
良かった。
俺の全裸だと言うと、ちょっと驚かれた。
でもそのまま受けてくれた。
「では服を脱いでこちらの部屋へ」
多くのレンズなどが並んでいるブースに入れられた。
「何かポーズがあれば、そのまま動かないで下さい。10分ほどで完了します」
俺は少し考えたが、腕を組んで少し足を開いた。
「ちょっと待って下さい!」
外で六花が叫んだ。
「石神先生! 大事なことが!」
「なんだ?」
「オチンチンがダメです!」
「おお!」
六花が俺の前にしゃがんで口に含んだ。
技術の方たちが驚いている。
俺が屹立した。
「はい! 大丈夫になりました!」
「おし!」
屹立の状態維持するのに集中した。
やがて10分が経過する。
「あ! 立ったままですね!」
「お、おう」
「じゃあ、取り敢えずヤっときますか!」
「ばか!」
俺は視線をそらしている業者に謝りながら服を着た。
23日に取りに来ると言い、会社を出た。
「トラ、ありがとうございました」
「いいよ、愛するお前のためだ」
「あの、是非お礼を」
「いいって」
「いいえ、私ももう我慢できず」
「……」
急いで病院で吹雪を引き取ってマンションへ行った。
たっぷりお礼をしてくれた。
23日。
また六花と川崎の会社へ行く。
今日はアヴェンタドールだ。
「車、お好きなんですね」
「まあ、こいつほどじゃないですけどね」
六花を抱き寄せる。
「アハハハハハハ!」
愛想よく笑ってくれた。
出来上がったゴムライク製の俺のフィギュアを見せてもらった。
いい出来上がりだ。
色まで付けてくれ、白い肌色に仕上がっている。
髪と眉も塗装されて黒い。
眼球は肌色のままだが、これでいいだろう。
「いい出来ですね」
「ありがとうございます」
六花が手に取って確認している。
「随分ちっちゃくなっちゃいましたね」
頭を引っぱたいて礼を言わせ、会社を出た。
「おい、これの服はどうすんだ?」
「え、このままでいいのでは?」
「作れって言っただろう!」
「そうでしたっけ?」
「……」
一応高級そうなケースまで付けてくれた。
「響子が俺の裸のフィギュアに驚くだろう!」
「そうですかね?」
話し合っている時間は無いので、アヴェンタドールを飛ばして蒲田のユザワヤに寄った。
二人で様々な布を見て回る。
「あ! これ、どうですか?」
六花が虎縞の布を見つけた。
フィギュア用で柄が小さくていい。
「よし! これにするぞ!」
俺も六花も裁縫は得意では無いので、布ボンドも買った。
六花のマンションに帰り、六花に布をカットさせた。
もう、腰巻でもいい。
「ところでよ」
「はい!」
「なんでお前、全裸なの?」
「トラも」
「おう」
取り敢えずヤった。
注意深く布ボンドで貼り合わせ、冠頭衣のようなものを作り、俺の裸身が隠れた。
二人で抱き合って喜んだ。
全裸だったのでそのまま風呂に入ってヤった。
全裸のまま、二人で食事を作って食べた。
吹雪が泣いていた。
俺は笑ってもう帰ると言った。
「もう一回と思ってたのに」
「またな」
六花にキスをして家に帰った。
まあ、去年に引き続き、あいつには参る。
楽しい思いもするのだが。
それに、泣き顔のあいつを見て何もしないという心にはならない。
六花の笑顔は最高なのだ。
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