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「Ω」の讃美歌 Ⅱ
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12月第2週の金曜日の夜。
俺は蓮花研究所へ向かっていた。
昨日、驚くべき報告を受けたからだ。
「Ω」が宗教を持ったと。
俄かには信じられない。
しかし、送られた映像データを見て、俺は確信した。
確かに祈りの儀式を行なっている。
夜の8時前に研究所へ着いた。
俺を認識して、門が自動で開く。
本館の入り口で、蓮花とジェシカ、それに護衛のミユキたちがいた。
シボレー・コルベットを脇に止め、俺はすぐに移動車へ乗った。
俺の荷物はミユキたちが預かって、部屋へ運んでくれる。
「まずはお食事を。その間にまたご説明いたします」
「分かった」
蓮花が用意した食事を、ジェシカが運んでくれる。
俺の食事中、蓮花とジェシカは俺に詳しい説明をした。
「それで、礼拝場には本当に何も無いのか?」
「はい。ただの空間でしかないように思います」
「まあ、古代ギリシャの神殿もそんな造りだったけどな」
「神殿がですか?」
「そうだ。古代ギリシャでは「区切る」ということが重要な新発見だったんだ。ユークリッド以来の幾何学の発展だな。だから場所を区切って、そこを神聖な場とした。それが神殿だったんだ」
「さようでございますか!」
「だから、古代ギリシャの神殿には屋根は無かった。壁もな。ただ柱を立てて場所を区切ったんだ。その後に徐々に変わって行ったけどな」
「そうだったのですね!」
「Ω」たちの礼拝場も、そういう可能性はある。
しかし、俺は決めつけなかった。
「もっと高精度のカメラは使えないのか?」
「作業ロボットを近づけようとしましたが、「Ω」たちに遮られて傍に寄れませんでした」
「ロボットに別なカメラを持たせろ。望遠で見れるようにな」
「なるほど!」
早速ジェシカが準備し、1時間ほどで繁殖場の作業ロボットにカメラを持たせた。
「Ω」が集まって遮るギリギリまで近づき、カメラを礼拝場に向けた。
俺たちは別な部屋でその映像を観る。
最初は本当にただの白い床だった。
特殊な硬質の人造大理石だ。
カメラがゆっくりと床をパーンしていく。
「おい! 止めろ!」
俺が叫び、作業ロボットがジェシカの操作で少しカメラを戻した。
「そこだ!」
床に細い線が見える。
長さは15センチほど。
量子コンピューターが解析し、その物体の数値が出ている。
「なんだ?」
「あの、髪の毛ではないでしょうか?」
ジェシカが言った。
言われると、それだと分かった。
「あの1本の髪の毛が御神体なのかよ」
「石神様! あの髪の毛は石神様のものではないでしょうか!」
蓮花が叫んだ。
長さ的にも、俺のものである可能性はある。
「でも、いつあいつらが……」
「前回の脱走事件の時ではないでしょうか? 天井から飛び降りた石神様が、わたくしを御救い下さった折に落ちたのかと」
「なるほど」
その可能性は確かにある。
明日の朝に、繁殖場へ入ることにした。
俺の髪の毛を崇めているとしたら、俺自身にどのような反応を見せるのか。
「Ω」は他のゴキブリと違って、非常に衛生的な環境にいる。
雑菌の心配は無かった。
まあ、それでも十分に気持ち悪いが。
その夜は、俺が蓮花の部屋で寝た。
俺の部屋では、あいつが俺のせいで朝に起きられないと言うからだ。
笑って蓮花の部屋で愛し合った。
「おい、これ」
「あ!」
俺が送った俺の「型取りチンコ」がデスクの端に置いてあった。
「すぐに片付けますから!」
「いいよ。俺のじゃん」
蓮花が真っ赤な顔でうつむいた。
可愛らしい。
「あの、折角石神様に頂いた物ですが、どうにも、その……」
「悪かったよ! 俺もジョークのつもりだったんだから」
「はい」
「じゃあ、持ち帰るな」
「あの、申し訳ありません」
「ワハハハハハ!」
翌朝。
7時に朝食を摂り、早速繁殖場へ行った。
俺は防護服の頭の部分を外した格好で、顔が見えるようにした。
ゴキブリが苦手な蓮花は、防疫服にヘルメットもちゃんと着用している。
責任者の増本も入りたがったが、人数を増やしたくなかった。
外でモニターを見張らせ、万一の事態に対応させる。
三重の扉を潜り、俺たちは中へ入った。
ドア近くの「Ω」は、作業ロボットが遠ざけている。
俺が中へ入ると、5万匹の「Ω」が一斉に集まって来た。
一番前に「エグリゴリΩ」が100匹ほど並び、更にその前に体長2メートルを超す「エグリゴリΩ」がいた。
「エグリゴリΩ」が手分けして指示を出しているように見え、間もなく全員が整列したので驚いた。
《キュ!》
2メートルが鳴いた。
すると同時に全ての「Ω」が右前足を高々と上げた。
《サッ》
「おお! 「ジークハイル(Sieg Heil)」か!」
ナチス党員が、ヒットラーに忠誠を誓ったポーズだ。
「石神様!」
「ワハハハハハ!」
気分が良くなった。
「おい、最近面白いことをやっているようだな。ちょっと見せてくれよ」
俺がそう言って前に進むと、「Ω」たちが左右に割れ、道を開けてくれた。
蓮花と「礼拝場」に向かった。
「Ω」たちが後ろを付いて来る。
蓮花が俺にしがみついていた。
礼拝場に着くと、やはり俺の髪の毛があった。
俺は笑って、昨日少し切った髪を置いてやる。
「Ω」たちが《キュッキュッ》と鳴いて喜んでいるようだった。
「おい、これも置いて行くぞ」
「石神様! 何を!」
俺が防護服から取り出したものを見て、蓮花が慌てた。
俺は蓮花の部屋から持って来た「型取りチンコ」を髪の毛の傍に立てた。
「Ω」たちがますます興奮した。
《キュッ!》
《サッ!》
《キュッ!》
《サッ!》
《キュッ!》
《サッ!》
……
いつまでも号令とジークハイルを繰り返していた。
「これは俺のを型取りしたものだ! よし、じゃあ帰るな!」
《サッ!》
ずっと右前足を掲げたまま、「Ω」たちに見送られた。
また三重のドアを潜る。
途中で紫外線や消毒ミストなどを浴びる。
廊下へ出た。
「石神様! 一体何をされるんですか!」
「まあいいじゃないか。喜んでたぞ?」
「もう!」
蓮花が怒り、俺は二人で消毒室へ入った。
本格的な除菌をする。
蓮花は防護服だったので必要ないのだが、二人で裸になって消毒した。
そのまま一緒に風呂に入る。
湯船に浸かってのんびりした。
「あの、石神様」
「あんだ?」
「それで、「Ω」の宗教については、どのような……」
「あ、ああ」
「どうなんですか?」
「別にいいじゃん」
「はい?」
俺は笑って蓮花を抱き寄せた。
「あいつらが神を抱こうが、どうでもいいよ。まあ、むしろ喜ばしいくらいでな」
「はぁ」
「なんか、「仲間」って感じになったじゃないか」
「そう言われれば、そのような気も……」
「別にただのゴキブリでもいいんだがな。俺を慕ってくれてるのは、やっぱり嬉しいよ」
「それでは、あのオチ、だ、男根は……」
一生懸命に言葉を探す蓮花が可愛らしかった。
「髪の毛だけじゃよ、御神体としてちょっと弱いだろ?」
「はい?」
「だからもっとインパクトがある奴をな」
「石神様!」
「ワハハハハハ!」
俺が大笑いすると、怒っていた蓮花も顔を綻ばせ、一緒に笑った。
「もう、あなた様という方は!」
「あいつら、どうすんだろうな?」
「知りません!」
俺は蓮花の顔を向かせてキスをした。
その後。
「Ω」たちは日に5回拝むようになった。
蓮花が「讃美歌のような」と言っていたあの鳴き声は、本当に徐々に和音を生み出して行った。
試しに、俺のギターCDを設置したスピーカーで流すと、全ての「Ω」が活動を停止して黙って聴いていたそうだ。
今も日に日に「讃美歌」は音楽に近づいているという。
まあ、どうでもいいが。
俺は蓮花研究所へ向かっていた。
昨日、驚くべき報告を受けたからだ。
「Ω」が宗教を持ったと。
俄かには信じられない。
しかし、送られた映像データを見て、俺は確信した。
確かに祈りの儀式を行なっている。
夜の8時前に研究所へ着いた。
俺を認識して、門が自動で開く。
本館の入り口で、蓮花とジェシカ、それに護衛のミユキたちがいた。
シボレー・コルベットを脇に止め、俺はすぐに移動車へ乗った。
俺の荷物はミユキたちが預かって、部屋へ運んでくれる。
「まずはお食事を。その間にまたご説明いたします」
「分かった」
蓮花が用意した食事を、ジェシカが運んでくれる。
俺の食事中、蓮花とジェシカは俺に詳しい説明をした。
「それで、礼拝場には本当に何も無いのか?」
「はい。ただの空間でしかないように思います」
「まあ、古代ギリシャの神殿もそんな造りだったけどな」
「神殿がですか?」
「そうだ。古代ギリシャでは「区切る」ということが重要な新発見だったんだ。ユークリッド以来の幾何学の発展だな。だから場所を区切って、そこを神聖な場とした。それが神殿だったんだ」
「さようでございますか!」
「だから、古代ギリシャの神殿には屋根は無かった。壁もな。ただ柱を立てて場所を区切ったんだ。その後に徐々に変わって行ったけどな」
「そうだったのですね!」
「Ω」たちの礼拝場も、そういう可能性はある。
しかし、俺は決めつけなかった。
「もっと高精度のカメラは使えないのか?」
「作業ロボットを近づけようとしましたが、「Ω」たちに遮られて傍に寄れませんでした」
「ロボットに別なカメラを持たせろ。望遠で見れるようにな」
「なるほど!」
早速ジェシカが準備し、1時間ほどで繁殖場の作業ロボットにカメラを持たせた。
「Ω」が集まって遮るギリギリまで近づき、カメラを礼拝場に向けた。
俺たちは別な部屋でその映像を観る。
最初は本当にただの白い床だった。
特殊な硬質の人造大理石だ。
カメラがゆっくりと床をパーンしていく。
「おい! 止めろ!」
俺が叫び、作業ロボットがジェシカの操作で少しカメラを戻した。
「そこだ!」
床に細い線が見える。
長さは15センチほど。
量子コンピューターが解析し、その物体の数値が出ている。
「なんだ?」
「あの、髪の毛ではないでしょうか?」
ジェシカが言った。
言われると、それだと分かった。
「あの1本の髪の毛が御神体なのかよ」
「石神様! あの髪の毛は石神様のものではないでしょうか!」
蓮花が叫んだ。
長さ的にも、俺のものである可能性はある。
「でも、いつあいつらが……」
「前回の脱走事件の時ではないでしょうか? 天井から飛び降りた石神様が、わたくしを御救い下さった折に落ちたのかと」
「なるほど」
その可能性は確かにある。
明日の朝に、繁殖場へ入ることにした。
俺の髪の毛を崇めているとしたら、俺自身にどのような反応を見せるのか。
「Ω」は他のゴキブリと違って、非常に衛生的な環境にいる。
雑菌の心配は無かった。
まあ、それでも十分に気持ち悪いが。
その夜は、俺が蓮花の部屋で寝た。
俺の部屋では、あいつが俺のせいで朝に起きられないと言うからだ。
笑って蓮花の部屋で愛し合った。
「おい、これ」
「あ!」
俺が送った俺の「型取りチンコ」がデスクの端に置いてあった。
「すぐに片付けますから!」
「いいよ。俺のじゃん」
蓮花が真っ赤な顔でうつむいた。
可愛らしい。
「あの、折角石神様に頂いた物ですが、どうにも、その……」
「悪かったよ! 俺もジョークのつもりだったんだから」
「はい」
「じゃあ、持ち帰るな」
「あの、申し訳ありません」
「ワハハハハハ!」
翌朝。
7時に朝食を摂り、早速繁殖場へ行った。
俺は防護服の頭の部分を外した格好で、顔が見えるようにした。
ゴキブリが苦手な蓮花は、防疫服にヘルメットもちゃんと着用している。
責任者の増本も入りたがったが、人数を増やしたくなかった。
外でモニターを見張らせ、万一の事態に対応させる。
三重の扉を潜り、俺たちは中へ入った。
ドア近くの「Ω」は、作業ロボットが遠ざけている。
俺が中へ入ると、5万匹の「Ω」が一斉に集まって来た。
一番前に「エグリゴリΩ」が100匹ほど並び、更にその前に体長2メートルを超す「エグリゴリΩ」がいた。
「エグリゴリΩ」が手分けして指示を出しているように見え、間もなく全員が整列したので驚いた。
《キュ!》
2メートルが鳴いた。
すると同時に全ての「Ω」が右前足を高々と上げた。
《サッ》
「おお! 「ジークハイル(Sieg Heil)」か!」
ナチス党員が、ヒットラーに忠誠を誓ったポーズだ。
「石神様!」
「ワハハハハハ!」
気分が良くなった。
「おい、最近面白いことをやっているようだな。ちょっと見せてくれよ」
俺がそう言って前に進むと、「Ω」たちが左右に割れ、道を開けてくれた。
蓮花と「礼拝場」に向かった。
「Ω」たちが後ろを付いて来る。
蓮花が俺にしがみついていた。
礼拝場に着くと、やはり俺の髪の毛があった。
俺は笑って、昨日少し切った髪を置いてやる。
「Ω」たちが《キュッキュッ》と鳴いて喜んでいるようだった。
「おい、これも置いて行くぞ」
「石神様! 何を!」
俺が防護服から取り出したものを見て、蓮花が慌てた。
俺は蓮花の部屋から持って来た「型取りチンコ」を髪の毛の傍に立てた。
「Ω」たちがますます興奮した。
《キュッ!》
《サッ!》
《キュッ!》
《サッ!》
《キュッ!》
《サッ!》
……
いつまでも号令とジークハイルを繰り返していた。
「これは俺のを型取りしたものだ! よし、じゃあ帰るな!」
《サッ!》
ずっと右前足を掲げたまま、「Ω」たちに見送られた。
また三重のドアを潜る。
途中で紫外線や消毒ミストなどを浴びる。
廊下へ出た。
「石神様! 一体何をされるんですか!」
「まあいいじゃないか。喜んでたぞ?」
「もう!」
蓮花が怒り、俺は二人で消毒室へ入った。
本格的な除菌をする。
蓮花は防護服だったので必要ないのだが、二人で裸になって消毒した。
そのまま一緒に風呂に入る。
湯船に浸かってのんびりした。
「あの、石神様」
「あんだ?」
「それで、「Ω」の宗教については、どのような……」
「あ、ああ」
「どうなんですか?」
「別にいいじゃん」
「はい?」
俺は笑って蓮花を抱き寄せた。
「あいつらが神を抱こうが、どうでもいいよ。まあ、むしろ喜ばしいくらいでな」
「はぁ」
「なんか、「仲間」って感じになったじゃないか」
「そう言われれば、そのような気も……」
「別にただのゴキブリでもいいんだがな。俺を慕ってくれてるのは、やっぱり嬉しいよ」
「それでは、あのオチ、だ、男根は……」
一生懸命に言葉を探す蓮花が可愛らしかった。
「髪の毛だけじゃよ、御神体としてちょっと弱いだろ?」
「はい?」
「だからもっとインパクトがある奴をな」
「石神様!」
「ワハハハハハ!」
俺が大笑いすると、怒っていた蓮花も顔を綻ばせ、一緒に笑った。
「もう、あなた様という方は!」
「あいつら、どうすんだろうな?」
「知りません!」
俺は蓮花の顔を向かせてキスをした。
その後。
「Ω」たちは日に5回拝むようになった。
蓮花が「讃美歌のような」と言っていたあの鳴き声は、本当に徐々に和音を生み出して行った。
試しに、俺のギターCDを設置したスピーカーで流すと、全ての「Ω」が活動を停止して黙って聴いていたそうだ。
今も日に日に「讃美歌」は音楽に近づいているという。
まあ、どうでもいいが。
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