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ニューヨークの晩
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やっぱりメザシじゃ済まなかった日の翌日。
響子と六花、それに吹雪が俺の家に来る。
朝の8時だ。
そこからみんなで「花見の家」に移動し、「タイガー・ファング」でアラスカへ移動する。
「やっぱこいつ、寝てるか」
「はい、いつも通りですね」
「すっかりひきこもり体質だよなぁ」
「アハハハハ!」
六花は車で来た。
吹雪が生まれたから車を買えと言うと、トヨタのグランエースを買った。
俺は好きにさせるつもりで、一切口を挟んでいない。
ただ、一度だけ六花が相談に来て、この車がいいと言って来た。
響子を乗せられるようにしたいと言うのが相談の主旨だった。
俺は特殊改造が出来る店を紹介し、エアサスペンションや内装の防音性を高めるアドバイスなどをした。
シートは元々いいものだったが、さらにクッション性を増し、表面も吸湿性の高い素材に変えたりした。
シートに暖房が付いているのは良かった。
足元も温められるように改造した。
最後部のリアシートは取り払い、緊急時の生命維持装置が積まれた。
だから4人乗りになった。
全て、響子のための車だった。
響子は車の仕様は知らない。
しかし、六花が買った車でドライブをし、喜んだ。
六花は響子のために何をしたということは一切話さなかった。
その必要が無い程、響子のことを常に考えている女だ。
青嵐と紫嵐が既に到着し、周囲の警戒をしつつ俺たちを待っていた。
二人が俺に挨拶し、御堂が元気か聞いて来る。
「元気だよ! あいつが風邪ひいてたら、俺はこんなとこにいねぇ!」
「「アハハハハハ!」」
二人とも、すっかり御堂が好きになったようだ。
そりゃそうだ。
響子と吹雪がそれぞれのポッドに入れられ、俺たちは出発した。
20分程を掛けて、セイントPMCの敷地に着陸した。
夕方の6時半だ。
「聖!」
「トラー!」
俺たちは握手した。
「元気そうだな」
「あたりまえだぁー!」
聖が嬉しそうに笑った。
子どもたちや六花、響子も挨拶する。
「その子がトラの子か?」
「ああ、吹雪だ」
「随分綺麗な子だなぁ」
「お前、そういうの分かんのかよ?」
「分かるよ!」
俺は笑って聖に抱かせた。
慣れている動作で、吹雪を抱く。
「他にも子どもがいるんだよな?」
「ああ、あと二人な」
「会わせろよ」
「なんでだ?」
聖が子どもに興味があるとは思わなかった。
「俺が守ってやる。だから会わせてくれ」
「わかった。そのうちに機会を作るぜ」
「ああ!」
聖がまた嬉しそうに笑った。
俺たちはロックハート家が用意したリムジンに乗った。
「聖、明日の昼は一緒に飯でも食おう!」
「ああ!」
「スージーもいるか?」
「呼んどくよ」
ロックハート家で歓迎され、すぐに夕飯が出された。
俺は響子、アル、静江さん、そして六花と吹雪でテーブルを囲んだ。
当然、子どもたちはステーキなのだが、まともな俺たちはブイヤベースをメインに、サーモンとアボガドのオニオンレモンソース、野菜のグリル・カポナータ、焼きナスと生ハムマリネ、ツブ貝のコンフィなどが出た。
俺はロドリゲスを褒め称えたが、ロドリゲスは笑顔で礼を言い、子どもたちの所へ行って一緒に笑っていた。
まあ、あっちの方が楽しいらしい。
「タカトラ、どんまい!」
「お、おう」
響子に慰められた。
「吹雪ちゃんは、本当にカワイイですね」
静江さんが言った。
六花が嬉しそうに笑う。
吹雪は六花の隣のカゴで寝ている。
響子が吹雪のどこがカワイイのかを話す。
「六花がオッパイをあげるでしょ? 片方しか飲まないのに、必ずもう片方も出せって暴れるの!」
みんなが笑った。
まあ、六花のオッパイはそういうものだ。
「私が一緒に寝てあげたいんだけどね、絶対にそうさせてくれないの」
「それは決まりなんだ。育児をすることは出来るけど、患者と過度の接触をさせてはいけないんだよ」
「分かってるけどー」
患者のケアと自分の子育てを混同させてはならない。
だから、授乳も必ず響子の部屋から出て行なう。
「それに、響子って眠っている間に時々殺人拳で暴れるじゃん」
「そんなことしないよー!」
「時々ブロック割るじゃん」
「やったことないよ!」
「ナースが三人死んでるじゃないか!」
「誰も殺してないよ!」
みんなが笑った。
子どもたちが一通り満足して、こっちのテーブルに来た。
メイドたちがテーブルを繋げてくれる。
みんなでコーヒーとジェラードを楽しんだ。
皇紀はこの後で、防衛システムを見回りたいと言った。
「何か不具合とかはありませんか?」
「大丈夫ですよ。皇紀さんの防衛システムは順調です」
「良かった。レイさんに約束したんです」
「はい」
「ここに入れば絶対に安全なんだと。僕は必ずそうしますから」
「ありがとう、皇紀さん」
静江さんが涙ぐみ、皇紀が慌てた。
俺たちはしばらく楽しく話した。
ルーとハーが、俺が石神家の当主になった話をした。
「タカさんが抵抗できない人がいるって初めて知った!」
「タカさんズブズブ刺されてたもんね?」
「やめろ」
アルと静江さんが驚き、響子が目を丸くしていた。
六花も、俺の惨状を証言した。
「そう言えば、大統領から尋ねられたんだ」
アルが言った。
「タカトラ・イシガミの名を知った途端に、「イシガミ・ファミリーなのか」ってね。どういうことか分からなかったからよく聞いてみると、日本には絶対に関わってはいけないファミリーがいて、「イシガミ・ファミリー」というswordsman(剣士)の集団がいるのだと。タカトラは、だから違うと答えておいた」
「え、あの人ら、有名なんですか?」
「何でも、昔ローマ法王から通達があったらしい。その後も何度か幾つかの国がぶつかって、大変な目に遭ったらしいよ」
「へ、へぇ」
まあ、虎白さんから1881年の「ミディアン騎士団」との衝突の話は聞いている。
その後の小競り合いは知らないが。
今も欧米でそんなに知られているとは思わなかった。
「タカさん、こないだローマ教皇がうちに来ましたよね?」
「タカトラ!」
アルが叫んだ。
「あ、亜紀ちゃん!」
「あ、まずかったです?」
「タカトラ! どういうことなんだ!」
俺は爆弾魔に襲われた後に、ローマ教皇がうちに謝罪に来た話をした。
アルには今日話そうと思っていたことだったが。
「爆弾事件が、「ミディアン騎士団」の一部が勝手にやったことだと分かったんだ。それでローマ教皇自らが謝罪に来たんだよ」
「タカトラの家にか!」
「そうだ。いや、俺もびっくりしちゃってさ」
「タカトラ……」
アルが呆れていた。
「ああ、それでな。あいつら転んでもたたじゃ起きねぇ。ロシアからの石油資源の供給停止や資源が手に入らなくなったことを、俺に何とかして欲しいと頼んで来た」
「それで、こないだ僕にヨーロッパへの原油の輸出を依頼してきたんだね?」
「まあ、詳しいことは今日話そうと思っていたんだけどな」
「分かったよ。しかし相変わらずタカトラは無茶苦茶だね」
「俺だって困ってんだよ」
静江さんが大笑いした。
「後でゆっくりと思ってたんだけどな。それに加えて、他の資源なんかも任せるつもりだ」
「ああ、詳しい資料はまた用意してくれ」
「うん。皇紀が持って来ている。ヨーロッパの各国で深刻に不足しているものだ。せいぜい吹っ掛けてやれよ」
「まあ、そうも行かないだろう。検討するよ」
俺たちはコーヒーとジェラードをもう一度頼んだ。
響子も食べたいと言ったので、俺と六花にダメだと言われてむくれた。
静江さんがまた笑った。
「さてと。じゃあ、今晩の予定がなくなっちゃったなぁ」
亜紀ちゃんが、俺に飲みに連れて行ってくれと言った。
「どうしようかな」
「どうぞ、行って下さい」
静江さんからも言われた。
「じゃあ、ちょっと聖の所でも行ってみるかな」
亜紀ちゃんが喜び、双子も一緒に行きたいと言った。
六花も連れて行ってくれと言う。
「お前は飲ませないぞ?」
「構いません!」
「吹雪はどうしようかな」
静江さんが任せて欲しいと言う。
「ロボも頼めるか?」
ロボが「コマネチ!」をした。
「じゃあ、出掛けるか」
聖に電話すると、すぐに来いと言ってくれた。
静江さんが車を用意すると言ってくれたが、キャブで行くと断った。
「お前ら、あんまり喰うなよな」
「「「はーい!」」」
夕食を終わったばかりの人間に言うことじゃないんだが。
俺たちは夜のニューヨークを歩いた。
暑かったが、風が吹いて気持ちのいい晩だった。
響子と六花、それに吹雪が俺の家に来る。
朝の8時だ。
そこからみんなで「花見の家」に移動し、「タイガー・ファング」でアラスカへ移動する。
「やっぱこいつ、寝てるか」
「はい、いつも通りですね」
「すっかりひきこもり体質だよなぁ」
「アハハハハ!」
六花は車で来た。
吹雪が生まれたから車を買えと言うと、トヨタのグランエースを買った。
俺は好きにさせるつもりで、一切口を挟んでいない。
ただ、一度だけ六花が相談に来て、この車がいいと言って来た。
響子を乗せられるようにしたいと言うのが相談の主旨だった。
俺は特殊改造が出来る店を紹介し、エアサスペンションや内装の防音性を高めるアドバイスなどをした。
シートは元々いいものだったが、さらにクッション性を増し、表面も吸湿性の高い素材に変えたりした。
シートに暖房が付いているのは良かった。
足元も温められるように改造した。
最後部のリアシートは取り払い、緊急時の生命維持装置が積まれた。
だから4人乗りになった。
全て、響子のための車だった。
響子は車の仕様は知らない。
しかし、六花が買った車でドライブをし、喜んだ。
六花は響子のために何をしたということは一切話さなかった。
その必要が無い程、響子のことを常に考えている女だ。
青嵐と紫嵐が既に到着し、周囲の警戒をしつつ俺たちを待っていた。
二人が俺に挨拶し、御堂が元気か聞いて来る。
「元気だよ! あいつが風邪ひいてたら、俺はこんなとこにいねぇ!」
「「アハハハハハ!」」
二人とも、すっかり御堂が好きになったようだ。
そりゃそうだ。
響子と吹雪がそれぞれのポッドに入れられ、俺たちは出発した。
20分程を掛けて、セイントPMCの敷地に着陸した。
夕方の6時半だ。
「聖!」
「トラー!」
俺たちは握手した。
「元気そうだな」
「あたりまえだぁー!」
聖が嬉しそうに笑った。
子どもたちや六花、響子も挨拶する。
「その子がトラの子か?」
「ああ、吹雪だ」
「随分綺麗な子だなぁ」
「お前、そういうの分かんのかよ?」
「分かるよ!」
俺は笑って聖に抱かせた。
慣れている動作で、吹雪を抱く。
「他にも子どもがいるんだよな?」
「ああ、あと二人な」
「会わせろよ」
「なんでだ?」
聖が子どもに興味があるとは思わなかった。
「俺が守ってやる。だから会わせてくれ」
「わかった。そのうちに機会を作るぜ」
「ああ!」
聖がまた嬉しそうに笑った。
俺たちはロックハート家が用意したリムジンに乗った。
「聖、明日の昼は一緒に飯でも食おう!」
「ああ!」
「スージーもいるか?」
「呼んどくよ」
ロックハート家で歓迎され、すぐに夕飯が出された。
俺は響子、アル、静江さん、そして六花と吹雪でテーブルを囲んだ。
当然、子どもたちはステーキなのだが、まともな俺たちはブイヤベースをメインに、サーモンとアボガドのオニオンレモンソース、野菜のグリル・カポナータ、焼きナスと生ハムマリネ、ツブ貝のコンフィなどが出た。
俺はロドリゲスを褒め称えたが、ロドリゲスは笑顔で礼を言い、子どもたちの所へ行って一緒に笑っていた。
まあ、あっちの方が楽しいらしい。
「タカトラ、どんまい!」
「お、おう」
響子に慰められた。
「吹雪ちゃんは、本当にカワイイですね」
静江さんが言った。
六花が嬉しそうに笑う。
吹雪は六花の隣のカゴで寝ている。
響子が吹雪のどこがカワイイのかを話す。
「六花がオッパイをあげるでしょ? 片方しか飲まないのに、必ずもう片方も出せって暴れるの!」
みんなが笑った。
まあ、六花のオッパイはそういうものだ。
「私が一緒に寝てあげたいんだけどね、絶対にそうさせてくれないの」
「それは決まりなんだ。育児をすることは出来るけど、患者と過度の接触をさせてはいけないんだよ」
「分かってるけどー」
患者のケアと自分の子育てを混同させてはならない。
だから、授乳も必ず響子の部屋から出て行なう。
「それに、響子って眠っている間に時々殺人拳で暴れるじゃん」
「そんなことしないよー!」
「時々ブロック割るじゃん」
「やったことないよ!」
「ナースが三人死んでるじゃないか!」
「誰も殺してないよ!」
みんなが笑った。
子どもたちが一通り満足して、こっちのテーブルに来た。
メイドたちがテーブルを繋げてくれる。
みんなでコーヒーとジェラードを楽しんだ。
皇紀はこの後で、防衛システムを見回りたいと言った。
「何か不具合とかはありませんか?」
「大丈夫ですよ。皇紀さんの防衛システムは順調です」
「良かった。レイさんに約束したんです」
「はい」
「ここに入れば絶対に安全なんだと。僕は必ずそうしますから」
「ありがとう、皇紀さん」
静江さんが涙ぐみ、皇紀が慌てた。
俺たちはしばらく楽しく話した。
ルーとハーが、俺が石神家の当主になった話をした。
「タカさんが抵抗できない人がいるって初めて知った!」
「タカさんズブズブ刺されてたもんね?」
「やめろ」
アルと静江さんが驚き、響子が目を丸くしていた。
六花も、俺の惨状を証言した。
「そう言えば、大統領から尋ねられたんだ」
アルが言った。
「タカトラ・イシガミの名を知った途端に、「イシガミ・ファミリーなのか」ってね。どういうことか分からなかったからよく聞いてみると、日本には絶対に関わってはいけないファミリーがいて、「イシガミ・ファミリー」というswordsman(剣士)の集団がいるのだと。タカトラは、だから違うと答えておいた」
「え、あの人ら、有名なんですか?」
「何でも、昔ローマ法王から通達があったらしい。その後も何度か幾つかの国がぶつかって、大変な目に遭ったらしいよ」
「へ、へぇ」
まあ、虎白さんから1881年の「ミディアン騎士団」との衝突の話は聞いている。
その後の小競り合いは知らないが。
今も欧米でそんなに知られているとは思わなかった。
「タカさん、こないだローマ教皇がうちに来ましたよね?」
「タカトラ!」
アルが叫んだ。
「あ、亜紀ちゃん!」
「あ、まずかったです?」
「タカトラ! どういうことなんだ!」
俺は爆弾魔に襲われた後に、ローマ教皇がうちに謝罪に来た話をした。
アルには今日話そうと思っていたことだったが。
「爆弾事件が、「ミディアン騎士団」の一部が勝手にやったことだと分かったんだ。それでローマ教皇自らが謝罪に来たんだよ」
「タカトラの家にか!」
「そうだ。いや、俺もびっくりしちゃってさ」
「タカトラ……」
アルが呆れていた。
「ああ、それでな。あいつら転んでもたたじゃ起きねぇ。ロシアからの石油資源の供給停止や資源が手に入らなくなったことを、俺に何とかして欲しいと頼んで来た」
「それで、こないだ僕にヨーロッパへの原油の輸出を依頼してきたんだね?」
「まあ、詳しいことは今日話そうと思っていたんだけどな」
「分かったよ。しかし相変わらずタカトラは無茶苦茶だね」
「俺だって困ってんだよ」
静江さんが大笑いした。
「後でゆっくりと思ってたんだけどな。それに加えて、他の資源なんかも任せるつもりだ」
「ああ、詳しい資料はまた用意してくれ」
「うん。皇紀が持って来ている。ヨーロッパの各国で深刻に不足しているものだ。せいぜい吹っ掛けてやれよ」
「まあ、そうも行かないだろう。検討するよ」
俺たちはコーヒーとジェラードをもう一度頼んだ。
響子も食べたいと言ったので、俺と六花にダメだと言われてむくれた。
静江さんがまた笑った。
「さてと。じゃあ、今晩の予定がなくなっちゃったなぁ」
亜紀ちゃんが、俺に飲みに連れて行ってくれと言った。
「どうしようかな」
「どうぞ、行って下さい」
静江さんからも言われた。
「じゃあ、ちょっと聖の所でも行ってみるかな」
亜紀ちゃんが喜び、双子も一緒に行きたいと言った。
六花も連れて行ってくれと言う。
「お前は飲ませないぞ?」
「構いません!」
「吹雪はどうしようかな」
静江さんが任せて欲しいと言う。
「ロボも頼めるか?」
ロボが「コマネチ!」をした。
「じゃあ、出掛けるか」
聖に電話すると、すぐに来いと言ってくれた。
静江さんが車を用意すると言ってくれたが、キャブで行くと断った。
「お前ら、あんまり喰うなよな」
「「「はーい!」」」
夕食を終わったばかりの人間に言うことじゃないんだが。
俺たちは夜のニューヨークを歩いた。
暑かったが、風が吹いて気持ちのいい晩だった。
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